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第七章 王都

第四百九十六話 来週のとある予定

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 因みに、フランソワーズ公爵家からはギルバートさんはシークレア子爵領の結婚式に参加しないそうだ。
 こればっかりは、現役の閣僚だからどうしょうもないですね。

「その代わりに、アレックスを私の名代としてシークレア子爵領に遣わす。こういうことも、将来当主になるための重要な勉強だ」
「父上、頑張ってきます」

 夕食時に今日の事を色々と報告したけど、既に対策してあるそうです。
 各地の領主と良好な関係を結ぶことも、次代の大貴族の当主として必要なことだそうです。
 アレックスさんもやる気満々なので、きっとうまくいくでしょうね。

「さて、これはレオ君にも関係のあることだ。来週の第三の日に、謁見が行われることになった。ゴルゴン公爵の件だ」
「あれだけの事をやったのですから、厳罰は逃れないないですね」
「ゴルゴン公爵自体が謹慎を破って行動し、軍の襲撃は嫡男が計画した。もう、言い逃れすることもできない証拠も押さえてある」

 一つ間違えれば王都にも大損害が出かねない事件だったし、それに協力した貴族も同罪です。
 自分のメンツばっかり保とうとするから、これだけの大事件を平気で起こすんだろうね。
 僕も、思わずため息が出ちゃいました。
 事件の関係者ってのもあるので、僕も謁見に参加するそうです。
 流石に、あのゴルゴン侯爵一派も大人しくしているはずですね。

「その際に、マヤの処遇も発表される。これも当初の予定通りになる。当面は、我が家で、養育するのも決定する」
「じゃあ、マヤちゃんとまだ一緒にいられるんだね」

 この決定に一番喜んでいるのが、他ならぬクリスちゃんだった。
 お姉ちゃんとして、まだまだ頑張れるとふんすってやる気を見せていました。
 流石に、まだマヤちゃん自身は決定を深く理解していなかった。
 とはいえ、今日の奉仕活動も頑張っていたし、マヤちゃんを支えてくれる貴族家も増えるはずです。
 クリスちゃんの小さい頃のドレスを着て、僕と一緒に謁見にのぞむそうです。

「ともあれ、ようやく奴らが大人しくなったのも事実だ。やらなくてはならない改革も沢山溜まっていて、仕事がてんこ盛りだよ。ははは」
「確か、ゴルゴン侯爵一派は陛下にも噛みついていたんですよね」
「うむ、そうだ。だから、改革を進めるのが遅くなっていたんだ。少しずつだが、これから進めていくぞ」

 なんだか、ギルバートさんも上機嫌ですね。
 嬉しい忙しさってことでしょうか。
 いずれにせよ、これからやることが沢山増えそうですね。
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