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第七章 王都
第四百二十八話 事件勃発
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昼食は屋敷で食べるので、冒険者ギルドで完了手続きをしてから屋敷に向かいます。
街もお昼時なので、飲食店に沢山の人が向かっています。
王都だとどんな料理が流行っているのか、今度聞いてみようと。
「ユキちゃん、ご機嫌だね」
「アオン!」
「ふふ、とっても可愛いです」
ユキちゃんはジェシカさんと手を繋いで、とってもご機嫌で歩いています。
尻尾もフリフリとしていて、とっても可愛らしいですね。
ジェシカさんは優しいので、ユキちゃんもすぐに懐いたみたいです。
みんなでほっこりしながら、屋敷に到着しました。
「ジェシカへの報酬は、普通に支払って問題ないわよ。働いたことへの正当な報酬よ」
昼食時にターニャさんに確認をしたけど、報酬は問題なさそうです。
モニカさんもうんうんと頷いてるし、僕も一安心です。
ちなみに、今日の昼食はハンバーグです。
ふわふわで食べやすくて、とっても美味しいです。
昼食後は、きちんとした服に着替えます。
今日は、宰相のチャーリーさんの奥さんが屋敷に来るそうです。
娘と孫に会うのが楽しみで、時折フランソワーズ公爵家に来ているそうです。
「今日は屋敷の中でお茶会をするんですね。昨日のお茶会は、お庭でやっていました」
「それがね、お母様が少し風邪ひいているみたいなのよ。レオ君、悪いけど様子を見てね」
モニカさんはちょっと心配そうな表情をしているけど、季節の変わり目だから体調を崩しやすいのかもしれないね。
もちろん僕もシロちゃんも治療する気満々だし、ユキちゃんも頑張るぞと尻尾をふりふりとしていました。
場所は応接室を使う事になっていて、テーブルを綺麗に拭いたりしているそうです。
その間に、他の人の着替えも完了しました。
準備完了となったところで、モニカさんのお母さんが到着しました。
玄関に迎えに行くと、何だか様子がちょっと変です。
あれ?
何だかモニカさんのお母さんの顔は赤っぽいよ。
うーん、熱でもあるのかな?
体もフラフラとしていて、あまり良くないような。
すると、お母さんに近づいたモニカさんが思わず大きな声を上げました。
「お母様、凄い熱がありますわよ。客室に案内して!」
「モニカ、私は大丈夫よ……」
「お母様こそ、無理をなさらないでください」
モニカさんとそっくりな銀色のセミロングヘアの御婦人は、モニカさんだけでなく侍従にも支えられて客室に入りました。
僕たちだけでなく、ウェンディさん、アレックスさん、クリスちゃんも心配そうな表情でついてきました。
モニカさんのお母さんはベッドに寝かされて、少し息も苦しそうです。
僕は、直ぐにモニカさんのお母さんに軽く魔力を流しました。
うーん、これはあんまり良くないよ。
「シロちゃん、一緒に治療しよう。胸とお腹のあたりに強い淀みがあるよ」
「レオ君、お母様をお願い……」
シロちゃんも状況は把握していたので、既に魔力を溜めていました。
モニカさんだけでなく、ターニャさんや他の人も、祈るようにしています。
ここは、全力で治療しましょう。
シュン、シュン、シュン。
シュイーン、ぴかー!
「わあ、眩しい!」
「凄い、凄い数の魔法陣だ!」
僕とシロちゃんの全力の回復魔法が客室内を明るく照らし、余りの眩しさにウェンディさんが手で光を遮っています。
アレックスさんは、現れた魔法陣の数に驚いています。
そんな中でも、モニカさんは心配そうな表情でお母さんを見続けていました。
僕もシロちゃんも沢山の魔力を使っちゃったけど、手応えはバッチリです。
もう一度、モニカさんのお母さんに軽く魔力を流します。
うん、もう大丈夫です。
「モニカさん、お母さんはもう大丈夫です。胸とお腹の悪いところも全部治りました。でも、体力が落ちているのでゆっくり休んだほうが良いと思います」
僕とシロちゃんは、笑顔でモニカさんに状況を説明しました。
モニカさんのお母さんは、規則正しい呼吸ですやすやと眠っています。
すると、モニカさんだけでなく、ウェンディさん、アレックスさん、クリスちゃんが僕に抱きついてきました。
ガバッ。
「わあっ」
「レオ君、本当にありがとう。お母様の命を救ってくれて、本当にありがとう」
「おばあさまを助けてくれて、ありがとうね」
「本当にありがとう。ありがとう」
「おにいさま、ありがとう!」
みんなが僕に抱きついて、涙を流していました。
僕も、モニカさんのお母さんを治療できて本当に良かったです。
少し落ち着いてから、状況を聞くことになりました。
「奥様はここ数日体調が悪かったのですけど、ポーションを飲んで落ち着いていました。ところが、念の為と馬車内でポーションを飲んだところ、突然体調を崩されまして……」
モニカさんのお母さん付きの侍従さんが経緯を話してくれたけど、どこかで聞いたことのある話だよ。
心当たりのあるターニャさんも、はっとした表情をしていました。
念の為に、馬車内で飲んだというポーションの瓶を鑑定しました。
うん、これはマズイです。
シロちゃんはもちろんのこと、臭いを嗅いだユキちゃんも首をふるふると振っています。
「あの、毒は入っていないんですけど、明らかに不良なポーションです。だから、モニカさんのお母さんの体調が急に悪くなっちゃったんです」
「「「ええー!」」」
ウェンディさん、アレックスさん、クリスちゃんは僕の説明を聞いてビックリしていたけど、モニカさんは何となく状況が分かったみたいです。
普通風邪だと胸の辺りが悪くなる事が多いんだけど、今回はお腹も悪かったもんね。
そして、ここからのモニカさんとターニャさんの動きは素早かったです。
「不正なポーションが出回っていると、至急、王城に使いを出して。あとは、ポーションをどこから仕入れたのかを確認して追加報告を」
「私とレオ君も、王城に向かいましょう。直接話した方が、相手も納得できるでしょう」
ということで、僕はターニャさんと共に王城に向かうことになりました。
ポーションの瓶も預かって、あっちで鑑定してもらわないと。
街もお昼時なので、飲食店に沢山の人が向かっています。
王都だとどんな料理が流行っているのか、今度聞いてみようと。
「ユキちゃん、ご機嫌だね」
「アオン!」
「ふふ、とっても可愛いです」
ユキちゃんはジェシカさんと手を繋いで、とってもご機嫌で歩いています。
尻尾もフリフリとしていて、とっても可愛らしいですね。
ジェシカさんは優しいので、ユキちゃんもすぐに懐いたみたいです。
みんなでほっこりしながら、屋敷に到着しました。
「ジェシカへの報酬は、普通に支払って問題ないわよ。働いたことへの正当な報酬よ」
昼食時にターニャさんに確認をしたけど、報酬は問題なさそうです。
モニカさんもうんうんと頷いてるし、僕も一安心です。
ちなみに、今日の昼食はハンバーグです。
ふわふわで食べやすくて、とっても美味しいです。
昼食後は、きちんとした服に着替えます。
今日は、宰相のチャーリーさんの奥さんが屋敷に来るそうです。
娘と孫に会うのが楽しみで、時折フランソワーズ公爵家に来ているそうです。
「今日は屋敷の中でお茶会をするんですね。昨日のお茶会は、お庭でやっていました」
「それがね、お母様が少し風邪ひいているみたいなのよ。レオ君、悪いけど様子を見てね」
モニカさんはちょっと心配そうな表情をしているけど、季節の変わり目だから体調を崩しやすいのかもしれないね。
もちろん僕もシロちゃんも治療する気満々だし、ユキちゃんも頑張るぞと尻尾をふりふりとしていました。
場所は応接室を使う事になっていて、テーブルを綺麗に拭いたりしているそうです。
その間に、他の人の着替えも完了しました。
準備完了となったところで、モニカさんのお母さんが到着しました。
玄関に迎えに行くと、何だか様子がちょっと変です。
あれ?
何だかモニカさんのお母さんの顔は赤っぽいよ。
うーん、熱でもあるのかな?
体もフラフラとしていて、あまり良くないような。
すると、お母さんに近づいたモニカさんが思わず大きな声を上げました。
「お母様、凄い熱がありますわよ。客室に案内して!」
「モニカ、私は大丈夫よ……」
「お母様こそ、無理をなさらないでください」
モニカさんとそっくりな銀色のセミロングヘアの御婦人は、モニカさんだけでなく侍従にも支えられて客室に入りました。
僕たちだけでなく、ウェンディさん、アレックスさん、クリスちゃんも心配そうな表情でついてきました。
モニカさんのお母さんはベッドに寝かされて、少し息も苦しそうです。
僕は、直ぐにモニカさんのお母さんに軽く魔力を流しました。
うーん、これはあんまり良くないよ。
「シロちゃん、一緒に治療しよう。胸とお腹のあたりに強い淀みがあるよ」
「レオ君、お母様をお願い……」
シロちゃんも状況は把握していたので、既に魔力を溜めていました。
モニカさんだけでなく、ターニャさんや他の人も、祈るようにしています。
ここは、全力で治療しましょう。
シュン、シュン、シュン。
シュイーン、ぴかー!
「わあ、眩しい!」
「凄い、凄い数の魔法陣だ!」
僕とシロちゃんの全力の回復魔法が客室内を明るく照らし、余りの眩しさにウェンディさんが手で光を遮っています。
アレックスさんは、現れた魔法陣の数に驚いています。
そんな中でも、モニカさんは心配そうな表情でお母さんを見続けていました。
僕もシロちゃんも沢山の魔力を使っちゃったけど、手応えはバッチリです。
もう一度、モニカさんのお母さんに軽く魔力を流します。
うん、もう大丈夫です。
「モニカさん、お母さんはもう大丈夫です。胸とお腹の悪いところも全部治りました。でも、体力が落ちているのでゆっくり休んだほうが良いと思います」
僕とシロちゃんは、笑顔でモニカさんに状況を説明しました。
モニカさんのお母さんは、規則正しい呼吸ですやすやと眠っています。
すると、モニカさんだけでなく、ウェンディさん、アレックスさん、クリスちゃんが僕に抱きついてきました。
ガバッ。
「わあっ」
「レオ君、本当にありがとう。お母様の命を救ってくれて、本当にありがとう」
「おばあさまを助けてくれて、ありがとうね」
「本当にありがとう。ありがとう」
「おにいさま、ありがとう!」
みんなが僕に抱きついて、涙を流していました。
僕も、モニカさんのお母さんを治療できて本当に良かったです。
少し落ち着いてから、状況を聞くことになりました。
「奥様はここ数日体調が悪かったのですけど、ポーションを飲んで落ち着いていました。ところが、念の為と馬車内でポーションを飲んだところ、突然体調を崩されまして……」
モニカさんのお母さん付きの侍従さんが経緯を話してくれたけど、どこかで聞いたことのある話だよ。
心当たりのあるターニャさんも、はっとした表情をしていました。
念の為に、馬車内で飲んだというポーションの瓶を鑑定しました。
うん、これはマズイです。
シロちゃんはもちろんのこと、臭いを嗅いだユキちゃんも首をふるふると振っています。
「あの、毒は入っていないんですけど、明らかに不良なポーションです。だから、モニカさんのお母さんの体調が急に悪くなっちゃったんです」
「「「ええー!」」」
ウェンディさん、アレックスさん、クリスちゃんは僕の説明を聞いてビックリしていたけど、モニカさんは何となく状況が分かったみたいです。
普通風邪だと胸の辺りが悪くなる事が多いんだけど、今回はお腹も悪かったもんね。
そして、ここからのモニカさんとターニャさんの動きは素早かったです。
「不正なポーションが出回っていると、至急、王城に使いを出して。あとは、ポーションをどこから仕入れたのかを確認して追加報告を」
「私とレオ君も、王城に向かいましょう。直接話した方が、相手も納得できるでしょう」
ということで、僕はターニャさんと共に王城に向かうことになりました。
ポーションの瓶も預かって、あっちで鑑定してもらわないと。
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