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第七章 王都
第四百二十話 王都冒険者ギルドに到着
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朝食後は冒険者ギルドに行って、色々な手続きをしてきます。
でも、場所が全く分かりません。
そもそも、王都には馬車で来たもんね。
すると、ギルバートさんからこんな提案がありました。
「今日は、馬車に乗って冒険者ギルドに行くといい。貴族子弟が冒険者をする事もあって、普通に馬車に乗って冒険者ギルドに行くのもいるぞ」
あっ、そうなんだ。
確かに王都だから沢山の人がいるし、貴族も多いもんね。
という事で、僕とシロちゃん、それにユキちゃんは馬車に乗って冒険者ギルドに向かいます。
ギルバートさんも王城に行くので、別の馬車に乗っていきました。
「行ってきます」
「いってらっしゃーい!」
僕はクリスちゃんに見送られて、出発しました。
なんと、お世話係の侍従さんまで付けてくれました。
初めての場所だから、とっても安心です。
ジェシカさんといって、赤い癖っ毛をポニーテールにしている十五歳です。
「当面の間、私がレオ様のお世話をいたしますので、どうぞ宜しくお願いします」
「こちらこそ、宜しくお願いします!」
「黒髪の天使様のお世話ができるのは、私にとっても名誉な事ですよ」
ジェシカさんは僕にニコリとしてくれたけど、どうも誰が僕のお世話をするかで侍従さんによる壮絶な戦いがあったそうです。
どんな戦いがあったかは、ジェシカさんは教えてくれませんでした。
そして、さっそくユキちゃんがジェシカさんに抱っこされているから、ジェシカさんは良い人確定です。
そして、暫く馬車に乗って大きな建物の前に着きました。
「えっ、これが冒険者ギルドですか?」
「左様です。五階建ての建物となっておりまして、地下もございます」
どこかの貴族の邸宅かと思うくらい、とても大きな外壁がレンガの建物だった。
しかも、専用の馬車置き場まで完備しています。
本当に凄いとしか言いようがない建物ですね。
その建物の中に、ジェシカさんと一緒に入っていきます。
ガヤガヤガヤ。
「わあ、沢山の冒険者で溢れかえっていますね!」
「王都は人口が多いので、その分多くの冒険者がおります」
一階は他の冒険者ギルドと同じで、受付や依頼に引取ブースがありました。
講義を行う部屋も複数あって、一室では新人冒険者と思わしき人々が入っていました。
シロちゃんも、ユキちゃんに抱かれて周囲をキョロキョロと見回しています。
やっぱり人が多いと、熱気も凄いね。
そして、暫く並んで僕の受付の番になりました。
冒険者カードを取り出して、シークレア子爵領の冒険者ギルドで預かった手紙を渡します。
結局、バーボルド伯爵領では冒険者ギルドに行かなかったもんね。
「到着の手続きをお願いします。あと、手紙を預かっています」
「拝見します。では、冒険者カードをお返ししますので、個室でお待ち下さい」
受付のお姉さんは、受付奥にある個室を指さしていました。
みんなで、指示された個室に入ります。
すると、直ぐに他の職員がジュースを持ってきてくれました。
しかも、ユキちゃんの分まであります。
そんな中、ちょっと気になる事が。
「ジェシカさんは、ソファーに座らないのですか?」
「私は後ろに控えておりますので」
ジェシカさんは、ソファーの後ろに立っています。
うーん、やっぱり侍従さんはそれがお仕事なのかな?
すると、直ぐに個室の中にスーツを着た一人の女性が入ってきました。
背が高くて緑色の髪を短く刈り上げた、男性っぽい女性です。
お胸も小さいですね。
僕たちも、席を立ちます。
「レオ君、ようこそ王都冒険者ギルドへ。副ギルドマスターのシシーだ。かの有名な黒髪の魔術師を歓迎する」
「シシーさん、初めまして。僕はレオです、スライムがシロちゃんで、コボルトがユキちゃんです。後ろにいるのが、ジェシカさんです」
「うむ、流石はフランソワーズ公爵家の加護を受けているものだな。座ってくれ」
シシーさんに促されて僕たちは座ったけど、やっぱりジェシカさんは座ってくれませんでした。
ちょっと残念ですね。
「たまたまギルドマスターが、各地を統括するグランドマスターと共に王城に行っているのだよ。今日一日不在なんだ」
「あっ、午後から王城に行くので、もしかしたら会えるかもしれないです」
「ふふ、その可能性はあるかもな」
うーん、タイミングが悪かったんですね。
でも、シシーさんも良い人だと思いますよ。
「王都の冒険者ギルドとして、レオ君にはまず治療を頼みたい。それこそ、軍の治療施設や教会の治療施設、貴族からの個別依頼など様々なものがある。ある程度落ち着いたら、冒険者ギルド内での治療もお願いしたい」
「任せてください。治療は、僕たちの得意技です!」
「ふふ、頼もしいな。魔石への魔力充填の依頼などもあるし、レオ君に頼みたい事が山積しているんだよ」
いきなりの指名依頼だけど、頑張ってお仕事しないとね。
どんな治療依頼も、僕たちにお任せだよ。
そして、シシーさんは別の事を話してくれました。
「あと、バーボルド伯爵領の軍の施設での手伝いの件は、もう少し報酬を待ってくれ。当初の予定よりも多くの怪我人を治療したのもあるのでな。バーボルド伯爵家からの依頼も同様だ」
「全然大丈夫です。お金は心配していないので」
「そう言って貰えると助かる。最初は少しずつ依頼をこなして、王都の環境に慣れていってくれ。なにせ、王都は他の領都や直轄地とは比較にならないくらい大きい」
王都がどんなところか分からないし、きっと危険なところもありそうです。
どんなところがあるのか、ちゃんと勉強しないとね。
でも、場所が全く分かりません。
そもそも、王都には馬車で来たもんね。
すると、ギルバートさんからこんな提案がありました。
「今日は、馬車に乗って冒険者ギルドに行くといい。貴族子弟が冒険者をする事もあって、普通に馬車に乗って冒険者ギルドに行くのもいるぞ」
あっ、そうなんだ。
確かに王都だから沢山の人がいるし、貴族も多いもんね。
という事で、僕とシロちゃん、それにユキちゃんは馬車に乗って冒険者ギルドに向かいます。
ギルバートさんも王城に行くので、別の馬車に乗っていきました。
「行ってきます」
「いってらっしゃーい!」
僕はクリスちゃんに見送られて、出発しました。
なんと、お世話係の侍従さんまで付けてくれました。
初めての場所だから、とっても安心です。
ジェシカさんといって、赤い癖っ毛をポニーテールにしている十五歳です。
「当面の間、私がレオ様のお世話をいたしますので、どうぞ宜しくお願いします」
「こちらこそ、宜しくお願いします!」
「黒髪の天使様のお世話ができるのは、私にとっても名誉な事ですよ」
ジェシカさんは僕にニコリとしてくれたけど、どうも誰が僕のお世話をするかで侍従さんによる壮絶な戦いがあったそうです。
どんな戦いがあったかは、ジェシカさんは教えてくれませんでした。
そして、さっそくユキちゃんがジェシカさんに抱っこされているから、ジェシカさんは良い人確定です。
そして、暫く馬車に乗って大きな建物の前に着きました。
「えっ、これが冒険者ギルドですか?」
「左様です。五階建ての建物となっておりまして、地下もございます」
どこかの貴族の邸宅かと思うくらい、とても大きな外壁がレンガの建物だった。
しかも、専用の馬車置き場まで完備しています。
本当に凄いとしか言いようがない建物ですね。
その建物の中に、ジェシカさんと一緒に入っていきます。
ガヤガヤガヤ。
「わあ、沢山の冒険者で溢れかえっていますね!」
「王都は人口が多いので、その分多くの冒険者がおります」
一階は他の冒険者ギルドと同じで、受付や依頼に引取ブースがありました。
講義を行う部屋も複数あって、一室では新人冒険者と思わしき人々が入っていました。
シロちゃんも、ユキちゃんに抱かれて周囲をキョロキョロと見回しています。
やっぱり人が多いと、熱気も凄いね。
そして、暫く並んで僕の受付の番になりました。
冒険者カードを取り出して、シークレア子爵領の冒険者ギルドで預かった手紙を渡します。
結局、バーボルド伯爵領では冒険者ギルドに行かなかったもんね。
「到着の手続きをお願いします。あと、手紙を預かっています」
「拝見します。では、冒険者カードをお返ししますので、個室でお待ち下さい」
受付のお姉さんは、受付奥にある個室を指さしていました。
みんなで、指示された個室に入ります。
すると、直ぐに他の職員がジュースを持ってきてくれました。
しかも、ユキちゃんの分まであります。
そんな中、ちょっと気になる事が。
「ジェシカさんは、ソファーに座らないのですか?」
「私は後ろに控えておりますので」
ジェシカさんは、ソファーの後ろに立っています。
うーん、やっぱり侍従さんはそれがお仕事なのかな?
すると、直ぐに個室の中にスーツを着た一人の女性が入ってきました。
背が高くて緑色の髪を短く刈り上げた、男性っぽい女性です。
お胸も小さいですね。
僕たちも、席を立ちます。
「レオ君、ようこそ王都冒険者ギルドへ。副ギルドマスターのシシーだ。かの有名な黒髪の魔術師を歓迎する」
「シシーさん、初めまして。僕はレオです、スライムがシロちゃんで、コボルトがユキちゃんです。後ろにいるのが、ジェシカさんです」
「うむ、流石はフランソワーズ公爵家の加護を受けているものだな。座ってくれ」
シシーさんに促されて僕たちは座ったけど、やっぱりジェシカさんは座ってくれませんでした。
ちょっと残念ですね。
「たまたまギルドマスターが、各地を統括するグランドマスターと共に王城に行っているのだよ。今日一日不在なんだ」
「あっ、午後から王城に行くので、もしかしたら会えるかもしれないです」
「ふふ、その可能性はあるかもな」
うーん、タイミングが悪かったんですね。
でも、シシーさんも良い人だと思いますよ。
「王都の冒険者ギルドとして、レオ君にはまず治療を頼みたい。それこそ、軍の治療施設や教会の治療施設、貴族からの個別依頼など様々なものがある。ある程度落ち着いたら、冒険者ギルド内での治療もお願いしたい」
「任せてください。治療は、僕たちの得意技です!」
「ふふ、頼もしいな。魔石への魔力充填の依頼などもあるし、レオ君に頼みたい事が山積しているんだよ」
いきなりの指名依頼だけど、頑張ってお仕事しないとね。
どんな治療依頼も、僕たちにお任せだよ。
そして、シシーさんは別の事を話してくれました。
「あと、バーボルド伯爵領の軍の施設での手伝いの件は、もう少し報酬を待ってくれ。当初の予定よりも多くの怪我人を治療したのもあるのでな。バーボルド伯爵家からの依頼も同様だ」
「全然大丈夫です。お金は心配していないので」
「そう言って貰えると助かる。最初は少しずつ依頼をこなして、王都の環境に慣れていってくれ。なにせ、王都は他の領都や直轄地とは比較にならないくらい大きい」
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