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第七章 王都
第四百十九話 みんなと朝の訓練をします
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「ふわあ、えっとここは……」
翌朝、とってもふかふかで温かいベッドの中で目を覚ましました。
ムクッと体を起こして周囲を見回すと、ユキちゃんに抱きついて寝ているクリスちゃんの姿がありました。
そっか、昨日からフランソワーズ公爵家に滞在していたんだ。
眠い目を擦っていたら、もう一人ムクッと起き上がりました。
「あら、レオ君もう起きたの?」
「ターニャさん、おはようございます。いつも旅で朝早かったので」
「そうよね、レオ君は王国を旅していたんだもんね」
僕は一回起きると二度寝はしないので、ベッドの中でうーんと背伸びをしてからベッドから降りました。
ターニャさんは、クリスちゃんに毛布と掛け布団を掛け直してから起きてきました。
シロちゃんも目が覚めたみたいで、ふるふると体を震わせてから僕のところにピョンとジャンプしてきました。
ターニャさんはお手洗いに行ってからドレスに着替え始めたので、僕もお手洗いに行って冒険者服に着替えます。
午前中は、冒険者ギルドに行く予定だもんね。
「レオ君は、毎朝どうやって過ごしているのかしら?」
「毎日、朝食前に魔法と剣の訓練をしています」
「あら、そうなのね。せっかくだから、レオ君の訓練風景を見せてもらおうかしら。ウェンディとアレックスも、毎日剣技の訓練をしているのよ」
流石は、フランソワーズ公爵家です。
貴族の子どもとして、毎日剣を練習しているんだ。
どんな訓練をしているのか、ちょっとワクワクしてきちゃったよ。
「うーん……」
「アフゥ……」
このタイミングで、クリスちゃんとユキちゃんも目を覚ましました。
全員着替え終わったら、庭に移動します。
ブン、ブン。
庭では、既にウェンディさんとアレックスさんが木剣で素振りをしていました。
僕たちよりも、もっと朝早くから訓練していたんだ。
「おはようございます」
「レオ君、おはよう」
「おはよう、昨夜は眠れた?」
ウェンディさんとアレックスさんも僕たちに気がついて、それぞれ声をかけてくれました。
ではでは、さっそく僕達も訓練を始めます。
最初は、シロちゃんとユキちゃんと手を繋いで、魔力をぐるぐると回す訓練です。
「わあ、ちょっと光った!」
「お互いに魔力を流しているのね。いきなり高度な訓練ね」
ターニャさんは、直ぐにこの訓練が難しいものだと分かりました。
今まではユキちゃんの魔力制御がまだまだだったんだけど、ユキちゃんもレベルアップしたのでみんなで魔力を流しています。
その後は、僕とシロちゃんがいつも通り魔法剣を発動した状態で形を行います。
ひゅん、ひゅん。
ざっ、ざっ。
「わあ、凄い綺麗な形だよ。レオ君は、剣もできるんだね」
「しかも、魔法剣を発動しながらだ。いきなり凄いのを見たよ」
ウェンディさんとアレックスさんも、手を止めて僕とシロちゃんの形を見ていました。
でも、今日は魔法を使う予定がないのでまだまだ頑張ります。
今度は、飛翔魔法を使います。
その間に、シロちゃんがユキちゃんにナイフを渡して、ユキちゃんは魔法剣発動の訓練をします。
ふわっ、ひゅーん、ひゅーん。
「凄いわ! レオ君、空を飛んでいるよ」
「おにいさま、すごーい!」
「えっ? 空を飛ぶ魔法って、使い手がいないんじゃ……」
「レオ君は、前に会った時から比べると本当に凄い魔法使いになったのね」
空を飛ぶ僕とシロちゃんを見て、ウェンディさんとクリスちゃんは大はしゃぎです。
対してアレックスさんとターニャさんは、度肝を抜かれていますね。
五分くらい空を飛んで、魔法の訓練は終わりです。
ユキちゃんも、あと少し頑張れば魔法剣を発動させられそうですね。
その後は、シロちゃんとユキちゃんが木剣で手合わせを行います。
カン、カン、カン。
「アン、アン、アン!」
「か、可愛い。ユキちゃんが一生懸命に木剣を振るっているよ」
「ユキちゃん、がんばれー」
ウェンディさんとクリスちゃんは、シロちゃん先生に一生懸命に打ち込むユキちゃんを見て盛り上がっています。
ユキちゃんは強いコボルトを目指しているから、いつも真剣に手合わせをしているもんね。
こうしてみんなで訓練を終えて、食堂に向かいました。
「お父様、お母様、レオ君とシロちゃんが凄かったんだよ。空を飛んだんだよ」
「魔法で、おにいさまが飛んだの!」
「ふむ、空をか。うん? 空を?」
「飛んだって、えっ?」
既に食事をしていたギルバートさんとモニカさんに、ウェンディとクリスちゃんは興奮しながら説明していました。
ギルバートさんとモニカさんは、何が何だか分からない表情に変わっちゃいました。
見てもらった方が早いということで、宙に浮くところを見せてあげました。
ふわっ。
「こ、これは……」
「伝説といわれた飛翔魔法ですわ……」
直ぐに床に降りたけど、今度はギルバートさんとモニカさんが驚愕の表情をしたまま固まっちゃいました。
そして、二人が復活するまでたっぷりと時間がかかっちゃいました。
訓練すれば使える魔法だと説明して、ようやく納得してくれました。
「いやはや、もうこの時点で宮廷魔術師に肩を並べている。いや、既に抜いているのかもしれん」
そしてみんなで食事を再開したけど、ギルバートさんはまだ呆気にとられていました。
ちなみにとっても美味しいフレンチトーストで、朝からお腹いっぱい食べちゃいました。
翌朝、とってもふかふかで温かいベッドの中で目を覚ましました。
ムクッと体を起こして周囲を見回すと、ユキちゃんに抱きついて寝ているクリスちゃんの姿がありました。
そっか、昨日からフランソワーズ公爵家に滞在していたんだ。
眠い目を擦っていたら、もう一人ムクッと起き上がりました。
「あら、レオ君もう起きたの?」
「ターニャさん、おはようございます。いつも旅で朝早かったので」
「そうよね、レオ君は王国を旅していたんだもんね」
僕は一回起きると二度寝はしないので、ベッドの中でうーんと背伸びをしてからベッドから降りました。
ターニャさんは、クリスちゃんに毛布と掛け布団を掛け直してから起きてきました。
シロちゃんも目が覚めたみたいで、ふるふると体を震わせてから僕のところにピョンとジャンプしてきました。
ターニャさんはお手洗いに行ってからドレスに着替え始めたので、僕もお手洗いに行って冒険者服に着替えます。
午前中は、冒険者ギルドに行く予定だもんね。
「レオ君は、毎朝どうやって過ごしているのかしら?」
「毎日、朝食前に魔法と剣の訓練をしています」
「あら、そうなのね。せっかくだから、レオ君の訓練風景を見せてもらおうかしら。ウェンディとアレックスも、毎日剣技の訓練をしているのよ」
流石は、フランソワーズ公爵家です。
貴族の子どもとして、毎日剣を練習しているんだ。
どんな訓練をしているのか、ちょっとワクワクしてきちゃったよ。
「うーん……」
「アフゥ……」
このタイミングで、クリスちゃんとユキちゃんも目を覚ましました。
全員着替え終わったら、庭に移動します。
ブン、ブン。
庭では、既にウェンディさんとアレックスさんが木剣で素振りをしていました。
僕たちよりも、もっと朝早くから訓練していたんだ。
「おはようございます」
「レオ君、おはよう」
「おはよう、昨夜は眠れた?」
ウェンディさんとアレックスさんも僕たちに気がついて、それぞれ声をかけてくれました。
ではでは、さっそく僕達も訓練を始めます。
最初は、シロちゃんとユキちゃんと手を繋いで、魔力をぐるぐると回す訓練です。
「わあ、ちょっと光った!」
「お互いに魔力を流しているのね。いきなり高度な訓練ね」
ターニャさんは、直ぐにこの訓練が難しいものだと分かりました。
今まではユキちゃんの魔力制御がまだまだだったんだけど、ユキちゃんもレベルアップしたのでみんなで魔力を流しています。
その後は、僕とシロちゃんがいつも通り魔法剣を発動した状態で形を行います。
ひゅん、ひゅん。
ざっ、ざっ。
「わあ、凄い綺麗な形だよ。レオ君は、剣もできるんだね」
「しかも、魔法剣を発動しながらだ。いきなり凄いのを見たよ」
ウェンディさんとアレックスさんも、手を止めて僕とシロちゃんの形を見ていました。
でも、今日は魔法を使う予定がないのでまだまだ頑張ります。
今度は、飛翔魔法を使います。
その間に、シロちゃんがユキちゃんにナイフを渡して、ユキちゃんは魔法剣発動の訓練をします。
ふわっ、ひゅーん、ひゅーん。
「凄いわ! レオ君、空を飛んでいるよ」
「おにいさま、すごーい!」
「えっ? 空を飛ぶ魔法って、使い手がいないんじゃ……」
「レオ君は、前に会った時から比べると本当に凄い魔法使いになったのね」
空を飛ぶ僕とシロちゃんを見て、ウェンディさんとクリスちゃんは大はしゃぎです。
対してアレックスさんとターニャさんは、度肝を抜かれていますね。
五分くらい空を飛んで、魔法の訓練は終わりです。
ユキちゃんも、あと少し頑張れば魔法剣を発動させられそうですね。
その後は、シロちゃんとユキちゃんが木剣で手合わせを行います。
カン、カン、カン。
「アン、アン、アン!」
「か、可愛い。ユキちゃんが一生懸命に木剣を振るっているよ」
「ユキちゃん、がんばれー」
ウェンディさんとクリスちゃんは、シロちゃん先生に一生懸命に打ち込むユキちゃんを見て盛り上がっています。
ユキちゃんは強いコボルトを目指しているから、いつも真剣に手合わせをしているもんね。
こうしてみんなで訓練を終えて、食堂に向かいました。
「お父様、お母様、レオ君とシロちゃんが凄かったんだよ。空を飛んだんだよ」
「魔法で、おにいさまが飛んだの!」
「ふむ、空をか。うん? 空を?」
「飛んだって、えっ?」
既に食事をしていたギルバートさんとモニカさんに、ウェンディとクリスちゃんは興奮しながら説明していました。
ギルバートさんとモニカさんは、何が何だか分からない表情に変わっちゃいました。
見てもらった方が早いということで、宙に浮くところを見せてあげました。
ふわっ。
「こ、これは……」
「伝説といわれた飛翔魔法ですわ……」
直ぐに床に降りたけど、今度はギルバートさんとモニカさんが驚愕の表情をしたまま固まっちゃいました。
そして、二人が復活するまでたっぷりと時間がかかっちゃいました。
訓練すれば使える魔法だと説明して、ようやく納得してくれました。
「いやはや、もうこの時点で宮廷魔術師に肩を並べている。いや、既に抜いているのかもしれん」
そしてみんなで食事を再開したけど、ギルバートさんはまだ呆気にとられていました。
ちなみにとっても美味しいフレンチトーストで、朝からお腹いっぱい食べちゃいました。
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