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第六章 バーボルド伯爵領
第三百九十四話 街の治療院で治療をします
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こうして無事に一週間を過ごし、また安息日になりました。
今日は炊き出しはないけど、イストワールさんと一緒に馬車に乗ってとあるところに向かいます。
「レオ君、安息日なのに付き合って貰って悪いわね」
「怪我をしている人がいるなら、僕は頑張って治療しますよ」
「アオン!」
馬車は、バーボルド伯爵領にある治療院に向かっています。
イストワールさんがバーボルド伯爵夫人として慰問に行くので、僕たちもついて行って治療する事になりました。
シロちゃんもユキちゃんも、頑張って治療すると張り切っていました。
「今日は、街の人も入院しているけど守備隊も入院しているのよ。前にも話をしたけど、常に多くの人が街を訪れるから守備隊員も警備や魔物の定期的な駆除と大変なのよ」
前にも街の守備隊を治療してくれと言われていたので、纏めて治療するのは全然大丈夫です。
そして、馬車は教会付属の治療院に到着し、僕達は馬車を降りて治療院の中に入っていきます。
すると、シスターさんが僕達を迎えてくれました。
「イストワール様、黒髪の天使様、お忙しい中治療院に着て頂きありがとうございます」
「いえいえ、こうして常日頃から街の人を治療頂き、私の方こそお礼を申さないといけませんわ」
おお、イストワールさんはまさに領主夫人といわんばかりの丁寧な対応をしているよ。
思わず、シロちゃんもユキちゃんも拍手していたよ。
そして、シスターさんの案内で僕達は病室に向かいました。
最初の病室では、ご老人が沢山入院していました。
ではでは、さっそく治療を始めましょう。
イストワールさんは、いつの間にかユキちゃんを抱っこしていました。
まだ回復魔法を使って日が浅いユキちゃんを補佐すると言っていました。
でも、ちゃっかりユキちゃんを抱きしめてもふもふしていますね。
シュイーン、ぴかー!
「これで、胸の痛みも良くなったと思いますよ」
「あらまあ、これは凄いわね。全く痛くないわよ」
僕は年配の女性の治療をしたけど、シロちゃんもユキちゃんも順調に治療を進めます。
重症患者がいないので、魔力もあまり使いません。
こうして、三十分で一部屋終了です。
「す、凄いスピードで治療していますわ。流石は黒髪の天使様です」
「えっ、そうですか? 確かに治療は早いかもしれないけど、普通にお喋りもしていますよ」
「はい、和やかに入院患者と話をしてこのスピードなので、私どもはとても驚いております」
治療は手早くするけど、お話も楽しいもんね。
イストワールさんもにこやかに患者と話をしていたし、ユキちゃんも良い笑顔でした。
こんな感じで、どんどんと治療を進めて行きます。
そして、今度は守備隊員が入院している部屋に移ります。
骨折とかが多いらしいけど、ユキちゃんなら大丈夫ですね。
ここで、入院している一人の守備隊員が僕達を見て不思議そうな表情をしていました。
「お、奥様? 今日は一般の方を先に治療するので、守備隊員まで治療できないと聞きましたが……」
「ええ、そうね。でも、既に街の人への治療は終えたわ」
「はっ? えっ?」
あっ、もしかしたら僕たちが街の人達よりも先に守備隊員のところに来たのかと思っていたかも。
そして、街の人は治療済みだと知ってぽかーんとしちゃったよ。
他の守備隊員も、ちょっと訳が分からないでいるね。
ではでは、さっそく治療を始めましょう。
シュイーン、ぴかー!
「はい、これで腕の骨折は良くなりましたよ。腰も良くなかったので、併せて治療しました」
「あっ、ありがとう。凄い魔法だ……」
僕は骨折している男性の守備隊員を治療したけど、物凄くビックリされちゃった。
でも、もっとビックリしているところがあります。
シュイーン、ぴかー!
「アオン!」
「お、奥様、このコボルトって先週守備隊が保護したものですよね? 何故回復魔法を……」
「うふふ、ユキちゃんはどうやら魔力がとても強いコボルトなのよ。レオ君と一緒に、強いコボルトを目指しているのよ」
「アン!」
「は、はあ……」
ユキチャンの治療を受けた守備隊員は、イストワールさんの話を聞いてもいまいち理解出来ていません。
その間に、僕とシロちゃんはドンドンと治療を進めていきます。
そして、お昼前には治療院にいる全員を治療しました。
やっぱりユキちゃんが加わると、治療の効率がグーンと上がるね。
「ではシスター、また参りますので」
「はっ、はい! 全員を治療頂き、感謝します!」
まさか午前中に全員の治療が終わるとは思わなかったのか、シスターさんもかなり戸惑った表情をしていた。
僕達は、治療がうまくいってとっても良い気分です。
そして、シスターさんの見送りを受けながら、僕達を乗せた馬車が出発しました。
パカパカパカ。
「今日は、ユキちゃんもとても頑張ったわ。ご褒美に、美味しいお肉を用意してあげるわね」
「アオーン!」
帰りもユキちゃんはイストワールさんに抱っこされていたけど、頑張ったご褒美も貰えてとってもご機嫌です。
やっぱり美味しいお肉は嬉しいよね。
因みに、僕たちにも美味しい昼食が待っていました。
今日は炊き出しはないけど、イストワールさんと一緒に馬車に乗ってとあるところに向かいます。
「レオ君、安息日なのに付き合って貰って悪いわね」
「怪我をしている人がいるなら、僕は頑張って治療しますよ」
「アオン!」
馬車は、バーボルド伯爵領にある治療院に向かっています。
イストワールさんがバーボルド伯爵夫人として慰問に行くので、僕たちもついて行って治療する事になりました。
シロちゃんもユキちゃんも、頑張って治療すると張り切っていました。
「今日は、街の人も入院しているけど守備隊も入院しているのよ。前にも話をしたけど、常に多くの人が街を訪れるから守備隊員も警備や魔物の定期的な駆除と大変なのよ」
前にも街の守備隊を治療してくれと言われていたので、纏めて治療するのは全然大丈夫です。
そして、馬車は教会付属の治療院に到着し、僕達は馬車を降りて治療院の中に入っていきます。
すると、シスターさんが僕達を迎えてくれました。
「イストワール様、黒髪の天使様、お忙しい中治療院に着て頂きありがとうございます」
「いえいえ、こうして常日頃から街の人を治療頂き、私の方こそお礼を申さないといけませんわ」
おお、イストワールさんはまさに領主夫人といわんばかりの丁寧な対応をしているよ。
思わず、シロちゃんもユキちゃんも拍手していたよ。
そして、シスターさんの案内で僕達は病室に向かいました。
最初の病室では、ご老人が沢山入院していました。
ではでは、さっそく治療を始めましょう。
イストワールさんは、いつの間にかユキちゃんを抱っこしていました。
まだ回復魔法を使って日が浅いユキちゃんを補佐すると言っていました。
でも、ちゃっかりユキちゃんを抱きしめてもふもふしていますね。
シュイーン、ぴかー!
「これで、胸の痛みも良くなったと思いますよ」
「あらまあ、これは凄いわね。全く痛くないわよ」
僕は年配の女性の治療をしたけど、シロちゃんもユキちゃんも順調に治療を進めます。
重症患者がいないので、魔力もあまり使いません。
こうして、三十分で一部屋終了です。
「す、凄いスピードで治療していますわ。流石は黒髪の天使様です」
「えっ、そうですか? 確かに治療は早いかもしれないけど、普通にお喋りもしていますよ」
「はい、和やかに入院患者と話をしてこのスピードなので、私どもはとても驚いております」
治療は手早くするけど、お話も楽しいもんね。
イストワールさんもにこやかに患者と話をしていたし、ユキちゃんも良い笑顔でした。
こんな感じで、どんどんと治療を進めて行きます。
そして、今度は守備隊員が入院している部屋に移ります。
骨折とかが多いらしいけど、ユキちゃんなら大丈夫ですね。
ここで、入院している一人の守備隊員が僕達を見て不思議そうな表情をしていました。
「お、奥様? 今日は一般の方を先に治療するので、守備隊員まで治療できないと聞きましたが……」
「ええ、そうね。でも、既に街の人への治療は終えたわ」
「はっ? えっ?」
あっ、もしかしたら僕たちが街の人達よりも先に守備隊員のところに来たのかと思っていたかも。
そして、街の人は治療済みだと知ってぽかーんとしちゃったよ。
他の守備隊員も、ちょっと訳が分からないでいるね。
ではでは、さっそく治療を始めましょう。
シュイーン、ぴかー!
「はい、これで腕の骨折は良くなりましたよ。腰も良くなかったので、併せて治療しました」
「あっ、ありがとう。凄い魔法だ……」
僕は骨折している男性の守備隊員を治療したけど、物凄くビックリされちゃった。
でも、もっとビックリしているところがあります。
シュイーン、ぴかー!
「アオン!」
「お、奥様、このコボルトって先週守備隊が保護したものですよね? 何故回復魔法を……」
「うふふ、ユキちゃんはどうやら魔力がとても強いコボルトなのよ。レオ君と一緒に、強いコボルトを目指しているのよ」
「アン!」
「は、はあ……」
ユキチャンの治療を受けた守備隊員は、イストワールさんの話を聞いてもいまいち理解出来ていません。
その間に、僕とシロちゃんはドンドンと治療を進めていきます。
そして、お昼前には治療院にいる全員を治療しました。
やっぱりユキちゃんが加わると、治療の効率がグーンと上がるね。
「ではシスター、また参りますので」
「はっ、はい! 全員を治療頂き、感謝します!」
まさか午前中に全員の治療が終わるとは思わなかったのか、シスターさんもかなり戸惑った表情をしていた。
僕達は、治療がうまくいってとっても良い気分です。
そして、シスターさんの見送りを受けながら、僕達を乗せた馬車が出発しました。
パカパカパカ。
「今日は、ユキちゃんもとても頑張ったわ。ご褒美に、美味しいお肉を用意してあげるわね」
「アオーン!」
帰りもユキちゃんはイストワールさんに抱っこされていたけど、頑張ったご褒美も貰えてとってもご機嫌です。
やっぱり美味しいお肉は嬉しいよね。
因みに、僕たちにも美味しい昼食が待っていました。
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