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第四章 サンダーランド辺境伯領
第二百四十四話 ミシャさんの家族はみんないい人です
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フレアさんがとっても忙しそうなので、僕はフレアさんと別れて商会に戻りました。
改めてミシャさんが、店内の説明をしてくれます。
「扱いは普通の商会の大きいものね。だから、種類は多いけどそこまで珍しい物はないわ」
ミシャさんは謙遜しながら話をするけど、お店は品揃えが豊富で何でもある気がするよ。
「街の人も沢山来ているんですね。凄い人の数です」
「ありがたい事ですわ。昔から来てくれている人も多いですし、これからも街の人に愛されるお店にしたいですわ」
ミシャさんも思わず笑顔になっているけど、街の人に愛されているお店なんだね。
あっ、あれってもしかして。
「これ、ピンブローチの材料ですね。色々な種類がありますね」
「レオ君は、ピンブローチ作りの職人さんでもあるもんね。うちの店は、手芸用のコーナーも取り揃えているわ」
沢山の種類のパーツが売っていて、僕もシロちゃんもとっても興味津々です。
折角なので、幾つかのパーツを買う事にしました。
「あっ、今度はポーション作りの道具もありますね」
「様々な道具関係も、うちの店で扱っているわ。工房関係とも取引があるのよ」
ポーション用の瓶とかも置いてあるし、フラスコやビーカーもあるよ。
乳鉢もあるし、まとめて購入しよう。
シロちゃん用のポーション作りの道具も、この際だから手に入れよう。
ふふ、色々な物が手に入ったよ。
僕はとっても満足しながら、会計に向かいました。
「レオ君、これは私が支払うよ」
「ありがとうございます。でも、自分の物は自分で買いたいです」
ミシャさんが奢ってくれるって言ってくれたけど、ここでは自分で品物を買います。
何だか色々されると、逆に申し訳ないなあって思っちゃうんだよね。
もうそろそろお昼なので、僕はミシャさんと一緒に家の中に移動しました。
「わあ、とっても大きな食堂ですね」
「お客様をお迎えする事もあるので、それなりの広さにしているのよ」
とっても大きな食堂に、僕もシロちゃんもビックリです。
ボーガン様の屋敷の食堂よりかは小さいけど、それでも普通のお家より全然違うね。
「レオ君、いらっしゃい。この前はありがとうね」
「こちらこそ、しばらくの間宜しくお願いします」
食堂では、この前のお茶会でも一緒だったミシャさんのお母さんが食事をしていました。
やっぱり髪色もミシャさんと一緒だから、ぱっと見はミシャさんのお姉さんに見えちゃうよね。
「さあ、座ってちょうだい。旦那はまだ仕事中だから、先に食べちゃいましょう」
ミシャさんのお母さんに手招きされながら、僕とミシャさんは席に座りました。
直ぐに、僕とミシャさんの前に料理が並べられました。
「わあ、美味しそうなドリアです!」
「ふふ、やっぱりとっても可愛いわね。いっぱい食べてね」
出来たてのミートドリアが出てきて、僕もシロちゃんも思わずテンションが上がっちゃいました。
早速食べると、お肉も美味しくてトマトの酸味もあってとっても美味しいです。
僕もシロちゃんも、夢中になってミートドリアを食べちゃいました。
「おお、ここにおったか。はは、良い食べっぷりだな」
もう少しでミートドリアを食べ終えるタイミングで、食堂に一人の男性が入ってきました。
ちょっと恰幅の良い、茶髪を丁寧にセットしている品の良い人です。
間違いなく、ミシャさんのお父さんですね。
「初めまして、僕はレオです。このスライムはシロちゃんです。泊めて頂いてありがとうございます」
「君が噂に名高い魔法使いのレオ君だね。重病だった娘のミシャを治療してくれて、本当に感謝している。それに、黒髪の魔術師を泊めたとなれば逆に箔が付くものだよ」
僕とシロちゃんは一旦食事を中断して、ミシャさんのお父さんに挨拶しました。
ミシャさんのお父さんはニコニコとしていて、とっても温和な感じですね。
「残念ながら、二人の息子が王都にある店舗で勉強中なのだよ。挨拶できんですまんな」
「いえいえ、でも王都にも店舗があるなんて凄いですね!」
ミシャさんの商会は、とってもやり手のお店なんだね。
だから、沢山の人がお店に訪れていたんだね。
「短い間だが、ゆっくりとすると良い。では、私も食事にしようかな」
ミシャさんのお父さんが席に座った所で、僕もシロちゃんも食事を再開しました。
凄い商人さんなのにとっても暖かな家庭で、何だかとっても居心地が良いよ。
改めてミシャさんが、店内の説明をしてくれます。
「扱いは普通の商会の大きいものね。だから、種類は多いけどそこまで珍しい物はないわ」
ミシャさんは謙遜しながら話をするけど、お店は品揃えが豊富で何でもある気がするよ。
「街の人も沢山来ているんですね。凄い人の数です」
「ありがたい事ですわ。昔から来てくれている人も多いですし、これからも街の人に愛されるお店にしたいですわ」
ミシャさんも思わず笑顔になっているけど、街の人に愛されているお店なんだね。
あっ、あれってもしかして。
「これ、ピンブローチの材料ですね。色々な種類がありますね」
「レオ君は、ピンブローチ作りの職人さんでもあるもんね。うちの店は、手芸用のコーナーも取り揃えているわ」
沢山の種類のパーツが売っていて、僕もシロちゃんもとっても興味津々です。
折角なので、幾つかのパーツを買う事にしました。
「あっ、今度はポーション作りの道具もありますね」
「様々な道具関係も、うちの店で扱っているわ。工房関係とも取引があるのよ」
ポーション用の瓶とかも置いてあるし、フラスコやビーカーもあるよ。
乳鉢もあるし、まとめて購入しよう。
シロちゃん用のポーション作りの道具も、この際だから手に入れよう。
ふふ、色々な物が手に入ったよ。
僕はとっても満足しながら、会計に向かいました。
「レオ君、これは私が支払うよ」
「ありがとうございます。でも、自分の物は自分で買いたいです」
ミシャさんが奢ってくれるって言ってくれたけど、ここでは自分で品物を買います。
何だか色々されると、逆に申し訳ないなあって思っちゃうんだよね。
もうそろそろお昼なので、僕はミシャさんと一緒に家の中に移動しました。
「わあ、とっても大きな食堂ですね」
「お客様をお迎えする事もあるので、それなりの広さにしているのよ」
とっても大きな食堂に、僕もシロちゃんもビックリです。
ボーガン様の屋敷の食堂よりかは小さいけど、それでも普通のお家より全然違うね。
「レオ君、いらっしゃい。この前はありがとうね」
「こちらこそ、しばらくの間宜しくお願いします」
食堂では、この前のお茶会でも一緒だったミシャさんのお母さんが食事をしていました。
やっぱり髪色もミシャさんと一緒だから、ぱっと見はミシャさんのお姉さんに見えちゃうよね。
「さあ、座ってちょうだい。旦那はまだ仕事中だから、先に食べちゃいましょう」
ミシャさんのお母さんに手招きされながら、僕とミシャさんは席に座りました。
直ぐに、僕とミシャさんの前に料理が並べられました。
「わあ、美味しそうなドリアです!」
「ふふ、やっぱりとっても可愛いわね。いっぱい食べてね」
出来たてのミートドリアが出てきて、僕もシロちゃんも思わずテンションが上がっちゃいました。
早速食べると、お肉も美味しくてトマトの酸味もあってとっても美味しいです。
僕もシロちゃんも、夢中になってミートドリアを食べちゃいました。
「おお、ここにおったか。はは、良い食べっぷりだな」
もう少しでミートドリアを食べ終えるタイミングで、食堂に一人の男性が入ってきました。
ちょっと恰幅の良い、茶髪を丁寧にセットしている品の良い人です。
間違いなく、ミシャさんのお父さんですね。
「初めまして、僕はレオです。このスライムはシロちゃんです。泊めて頂いてありがとうございます」
「君が噂に名高い魔法使いのレオ君だね。重病だった娘のミシャを治療してくれて、本当に感謝している。それに、黒髪の魔術師を泊めたとなれば逆に箔が付くものだよ」
僕とシロちゃんは一旦食事を中断して、ミシャさんのお父さんに挨拶しました。
ミシャさんのお父さんはニコニコとしていて、とっても温和な感じですね。
「残念ながら、二人の息子が王都にある店舗で勉強中なのだよ。挨拶できんですまんな」
「いえいえ、でも王都にも店舗があるなんて凄いですね!」
ミシャさんの商会は、とってもやり手のお店なんだね。
だから、沢山の人がお店に訪れていたんだね。
「短い間だが、ゆっくりとすると良い。では、私も食事にしようかな」
ミシャさんのお父さんが席に座った所で、僕もシロちゃんも食事を再開しました。
凄い商人さんなのにとっても暖かな家庭で、何だかとっても居心地が良いよ。
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