53 / 458
第二章 アマード子爵領
第百五話 ケリーちゃんは皆の人気者
しおりを挟む
教会の修復も続くけど、僕はいつもの依頼を受けていきます。
僕は週一回しか教会の依頼を受けられないので、教会に行く度に床が新しくなっていそうですね。
冒険者にとっては臨時の仕事が発生しているし、助かっているみたいです。
「教会も古いからね。床の一つくらいは抜けるだろう」
休憩時間に、フローネさんとアクアさんと教会の事で話をしました。
フローネさんも教会の件は知っていて、しょうがないねって表情をしていました。
壊れちゃったものは仕方ないので、直せばいいだろうって考えみたいです。
「この時期は結婚式も少ないし、教会としての行事もないわ。安息日の集まりには問題なさそうですし、新年の説法までに間に合えば良いですね」
アクアさんはというと、床が壊れたタイミングが今で良かったと言っています。
春先だと結婚式が行われる事が多いらしく、今の時期は寒くなるので結婚式が行われないそうです。
新年は人が集まるらしいけど、それまでには良くなるのかな?
と、こんな事を聞いていますが、僕は今大変な事になっています。
「えろえろえろ」
「ケリーちゃん、舐めるのやめようね」
「えろえろえろえろ」
僕は座りながらケリーちゃんを抱っこしているんだけど、何故かケリーちゃんが僕のほっぺをずーっと舐めているんです。
ケリーちゃんは、実に楽しそうにニコニコしながら僕のほっぺに夢中になっています。
お陰で、僕のほっぺはケリーちゃんのよだれでべろべろです。
「ケリーは、本当にレオ君の事が大好きなのね。でも、そろそろ仕事を再開しないとね。ケリー、お家に帰るわよ」
「ううー」
アクアさんが僕からケリーちゃんを引き離したけど、ケリーちゃんはとっても不満そうです。
僕はタオルで涎まみれになったほっぺを拭いてから、仕事を再開します。
今日は沢山の希少金属が搬入されたから、僕も頑張ってお仕事しないと。
休憩後は、昼食の時間まで頑張って希少金属に魔力を注入しました。
「あれ? アクア、ケリーはどうした?」
「ケリーは、今は事務所でお昼寝しているわ」
「そ、そうか……」
昼食時のケリーちゃんとのふれあいタイムが無くなってしまい、ドモンさんは思わずガクッとしてしまいました。
流石に、お昼寝中のケリーちゃんを起こす訳にはいかないもんね。
「ドモンは仕事の後にケリーと触れ合えば良いだろうよ。あの子は、俺らが触っても全然嫌がらないし、俺らも触れ合いたいんだよ」
「そうだな。ケリーは外見はアクアそっくりだけど、あの図々しさはどう考えてもドモン譲りだ」
「おい、誰が図々しいってか?」
ケリーちゃんは全然人見知りしないので、工房の職人さん達にも大人気です。
でも、今日のケリーちゃんとのふれあいタイムはお預けですね。
「大の大人が赤ん坊に会えなくてぴーぴーしているなんて、みっともないったらありゃしないよ」
「そういうばーちゃんだって、家にいるときはケリーにべったりじゃないか」
「当たり前だよ。可愛いひ孫じゃないか」
フローネさんも、仕事中はあまりケリーちゃんとは触れ合わないでいるんだよね。
その代わりに、お家に帰ったらいっぱい遊んでいるんだって。
お風呂には、親方さんかドモンさんがケリーちゃんを入れているそうです。
皆仲良しで、とっても良いですね。
こんな雰囲気の中で、午後も順調に仕事は進んで行きました。
「へえ、工房の人たちは皆仲良いんだね」
「レオ君にぴったりの職場だね」
仕事を終えた僕は、ユリアさんとイリアさんと一緒にお風呂に入っています。
因みに、ユリアさんとイリアさんは指名依頼以外は暫く教会の仕事に専念するそうです。
教会としても、有能なユリアさんとイリアがいるのはとっても助かるよね。
「教会の床の張り替えは、予定よりも進んでいるよ」
「もしかしたら、新年前には終わっちゃうかもって聞いたわ」
皆が頑張っているから、教会の修繕も色々進んでいるそうです。
新しい床が張られた教会で、皆で新しい新年を迎えたいね。
僕は週一回しか教会の依頼を受けられないので、教会に行く度に床が新しくなっていそうですね。
冒険者にとっては臨時の仕事が発生しているし、助かっているみたいです。
「教会も古いからね。床の一つくらいは抜けるだろう」
休憩時間に、フローネさんとアクアさんと教会の事で話をしました。
フローネさんも教会の件は知っていて、しょうがないねって表情をしていました。
壊れちゃったものは仕方ないので、直せばいいだろうって考えみたいです。
「この時期は結婚式も少ないし、教会としての行事もないわ。安息日の集まりには問題なさそうですし、新年の説法までに間に合えば良いですね」
アクアさんはというと、床が壊れたタイミングが今で良かったと言っています。
春先だと結婚式が行われる事が多いらしく、今の時期は寒くなるので結婚式が行われないそうです。
新年は人が集まるらしいけど、それまでには良くなるのかな?
と、こんな事を聞いていますが、僕は今大変な事になっています。
「えろえろえろ」
「ケリーちゃん、舐めるのやめようね」
「えろえろえろえろ」
僕は座りながらケリーちゃんを抱っこしているんだけど、何故かケリーちゃんが僕のほっぺをずーっと舐めているんです。
ケリーちゃんは、実に楽しそうにニコニコしながら僕のほっぺに夢中になっています。
お陰で、僕のほっぺはケリーちゃんのよだれでべろべろです。
「ケリーは、本当にレオ君の事が大好きなのね。でも、そろそろ仕事を再開しないとね。ケリー、お家に帰るわよ」
「ううー」
アクアさんが僕からケリーちゃんを引き離したけど、ケリーちゃんはとっても不満そうです。
僕はタオルで涎まみれになったほっぺを拭いてから、仕事を再開します。
今日は沢山の希少金属が搬入されたから、僕も頑張ってお仕事しないと。
休憩後は、昼食の時間まで頑張って希少金属に魔力を注入しました。
「あれ? アクア、ケリーはどうした?」
「ケリーは、今は事務所でお昼寝しているわ」
「そ、そうか……」
昼食時のケリーちゃんとのふれあいタイムが無くなってしまい、ドモンさんは思わずガクッとしてしまいました。
流石に、お昼寝中のケリーちゃんを起こす訳にはいかないもんね。
「ドモンは仕事の後にケリーと触れ合えば良いだろうよ。あの子は、俺らが触っても全然嫌がらないし、俺らも触れ合いたいんだよ」
「そうだな。ケリーは外見はアクアそっくりだけど、あの図々しさはどう考えてもドモン譲りだ」
「おい、誰が図々しいってか?」
ケリーちゃんは全然人見知りしないので、工房の職人さん達にも大人気です。
でも、今日のケリーちゃんとのふれあいタイムはお預けですね。
「大の大人が赤ん坊に会えなくてぴーぴーしているなんて、みっともないったらありゃしないよ」
「そういうばーちゃんだって、家にいるときはケリーにべったりじゃないか」
「当たり前だよ。可愛いひ孫じゃないか」
フローネさんも、仕事中はあまりケリーちゃんとは触れ合わないでいるんだよね。
その代わりに、お家に帰ったらいっぱい遊んでいるんだって。
お風呂には、親方さんかドモンさんがケリーちゃんを入れているそうです。
皆仲良しで、とっても良いですね。
こんな雰囲気の中で、午後も順調に仕事は進んで行きました。
「へえ、工房の人たちは皆仲良いんだね」
「レオ君にぴったりの職場だね」
仕事を終えた僕は、ユリアさんとイリアさんと一緒にお風呂に入っています。
因みに、ユリアさんとイリアさんは指名依頼以外は暫く教会の仕事に専念するそうです。
教会としても、有能なユリアさんとイリアがいるのはとっても助かるよね。
「教会の床の張り替えは、予定よりも進んでいるよ」
「もしかしたら、新年前には終わっちゃうかもって聞いたわ」
皆が頑張っているから、教会の修繕も色々進んでいるそうです。
新しい床が張られた教会で、皆で新しい新年を迎えたいね。
758
お気に入りに追加
5,511
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
追放された公爵令嬢の華麗なる逆襲
(笑)
恋愛
クリスティーナ・ベルフォードは、名門貴族の令嬢として誇り高く生きていたが、突然の婚約破棄とともに人生が一変する。過去の自分を捨て、新たな道を歩む決意をした彼女は、辺境の地で事業を立ち上げ、次第に成功を収めていく。しかし、彼女の前に立ちはだかるのは、かつての婚約者や貴族社会の陰謀。彼女は自らの信念と努力で困難を乗り越え、自分の未来を切り開いていく。
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
大人のマナー講習会でアシスタントをしたら婚約しちゃいました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はアリアナ・ワトソン。没落男爵令嬢です。父が詐欺師に騙され、多額の借金を負い王都の屋敷を手放し領地に戻ってきました。しかしそれでも生活は厳しく、私は顔が周りにあまり知られていなかったので、食堂でウェイトレスとしてアルバイトを始める事にしました。そのおかげで、毎日美味しいパンが買える様になり満足していました。
そんなある日、食事に来たお客さんにアシスタントをしないかとの話しを持ちかけられます。
その仕事は何と!?
大人のマナー教室第2弾です。
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。
アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。
捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!!
承諾してしまった真名に
「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。
転生したので生活環境(ダンジョン)作ります。
mabu
ファンタジー
気がついたらダンジョンコアとして転生してしまったので開きなおって生活環境を整えていこうと思います。
普通に環境を整えるのとは違うみたいだけど
好きにしてイイそうなので楽しみます!
書き溜めをしてから投稿していこうと思っていたのですが
間違えて即投稿してしまいました。
コチラも不定期でマイペースに進めていくつもりの為
感想やご指摘等にお応えしかねますので宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。