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第二章 アマード子爵領
第八十二話 教会運営の宿に到着です
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僕が教会内をきょろきょろと見ていると、ローラさんが僕に声をかけてきました。
「レオ君、お待たせしました」
「いえ、僕の方こそ早く来ちゃいました」
「良いのよ。仕事が早く終わる事もあるわ」
ローラさんは僕が教会に早く着いた理由を知っていたので、特に何も言ってきませんでした。
そして、ローラさんが一緒に連れてきたシスターさんが僕に話しかけました。
「レオ君、私が宿に案内しますね」
「はい、よろしくお願いします」
「ふふ、こちらこそ宜しくね」
微笑みながら僕の頭を撫でてきたシスターさんは、そのまま僕の手を繋いで教会の外に出ていきました。
「教会の敷地の中に宿があるけど、教会と宿は建物としては直接繋がっていないのよ。教会の左側に宿があるわよ」
「あ、あれですね。思ったよりも大きいなあ」
「このアマード子爵領は女性向けの宿が少ないので、宿泊客も多いのよ。建物もそんなに古くないし、お風呂もあるわ」
もっと小さな宿かなと思っていたけど、二階建ての大きな宿が教会の隣にありました。
教会の脇に小さな建物があるから、あの建物がお風呂なんだね。
「お風呂は教会のシスターや女性の聖騎士も使用するわ。だから、シスターがお風呂に入っていても気にしないでね」
「じゃあ、男性の教会の人や聖騎士の人はお風呂に入らないの?」
「聖騎士団の詰め所に、男性用のお風呂があるのよ。男性はそちらを利用するわ」
教会内の施設だから、教会の人も利用しているんだね。
それにセルカークの街の守備隊の人も、汗を流すのに寮のお風呂に入っていたね。
そんな事を思いながら、僕は宿に到着しました。
「レオ君ですね、お待ちしていました」
宿の玄関に入ると、カウンターからシスターさんが僕の名前を呼んできました。
僕は案内してくれたシスターさんとここで別れて、カウンターに向かいます。
「えーっと、長期宿泊になるんですけど大丈夫ですか?」
「はい、既に部屋は押さえてありますよ」
「じゃあ、前金でお金を払います」
「お金は大丈夫よ、領主様から頂いているわ」
僕は、シスターさんからお金の件を聞いてびっくりしてしまいました。
アマード子爵家の皆さんには、色々お世話になったと思ったのに。
「レオ君、先代様の命をお救いした事はそれだけ凄い事なのよ。本来であれば勲章を受け取っても問題ないレベルなの。先代様からとすれば、宿代くらいでは安いと思っているわ」
「そうなんですね。でも、僕としては普通に苦しんでいる人を助けただけなんですけど。今度、アマード子爵家に行ってお礼を言ってきます」
「それが良いわ。きっと先代様もお喜びになるわよ。じゃあ、部屋の鍵を用意するね」
僕は、今度の休息日にアマード子爵家に顔を出そうと決心しました。
デイジーさんに会いに行くにも、丁度いいですね。
「レオ君の部屋は一階の一番手前になるわ。お風呂は基本入り放題だけど、清掃中の看板がある時は入っちゃだめよ。夕食は食堂で食べるわ。朝食が必要な時は、食堂の人に声をかけてね」
僕はシスターさんから鍵を受け取りつつ、注意事項を教えて貰いました。
僕はお風呂が好きだから、何回も入りに行っちゃうかも。
朝食は基本パンだし、昼食も問題ないから大丈夫だね。
早速、カウンターの直ぐ近くにある部屋のドアを開けました。
かちゃ。
「わあ、ここが僕が泊まる部屋なんだね」
部屋はとってもシンプルで、ベッドと机があるだけでした。
でも、窓もあって何だか温かい感じがします。
そういえば、セルカークの街の冒険者ギルドに併設されていた宿は、何だかとっても狭かったなあ。
そんな事を思いながら、僕はベッドに上ってちょっと寝ころびました。
今日も色々あったなあと思っていたら、工房での初めての仕事で疲れていたのもあってそのままお昼寝タイムになっちゃいました。
「レオ君、お待たせしました」
「いえ、僕の方こそ早く来ちゃいました」
「良いのよ。仕事が早く終わる事もあるわ」
ローラさんは僕が教会に早く着いた理由を知っていたので、特に何も言ってきませんでした。
そして、ローラさんが一緒に連れてきたシスターさんが僕に話しかけました。
「レオ君、私が宿に案内しますね」
「はい、よろしくお願いします」
「ふふ、こちらこそ宜しくね」
微笑みながら僕の頭を撫でてきたシスターさんは、そのまま僕の手を繋いで教会の外に出ていきました。
「教会の敷地の中に宿があるけど、教会と宿は建物としては直接繋がっていないのよ。教会の左側に宿があるわよ」
「あ、あれですね。思ったよりも大きいなあ」
「このアマード子爵領は女性向けの宿が少ないので、宿泊客も多いのよ。建物もそんなに古くないし、お風呂もあるわ」
もっと小さな宿かなと思っていたけど、二階建ての大きな宿が教会の隣にありました。
教会の脇に小さな建物があるから、あの建物がお風呂なんだね。
「お風呂は教会のシスターや女性の聖騎士も使用するわ。だから、シスターがお風呂に入っていても気にしないでね」
「じゃあ、男性の教会の人や聖騎士の人はお風呂に入らないの?」
「聖騎士団の詰め所に、男性用のお風呂があるのよ。男性はそちらを利用するわ」
教会内の施設だから、教会の人も利用しているんだね。
それにセルカークの街の守備隊の人も、汗を流すのに寮のお風呂に入っていたね。
そんな事を思いながら、僕は宿に到着しました。
「レオ君ですね、お待ちしていました」
宿の玄関に入ると、カウンターからシスターさんが僕の名前を呼んできました。
僕は案内してくれたシスターさんとここで別れて、カウンターに向かいます。
「えーっと、長期宿泊になるんですけど大丈夫ですか?」
「はい、既に部屋は押さえてありますよ」
「じゃあ、前金でお金を払います」
「お金は大丈夫よ、領主様から頂いているわ」
僕は、シスターさんからお金の件を聞いてびっくりしてしまいました。
アマード子爵家の皆さんには、色々お世話になったと思ったのに。
「レオ君、先代様の命をお救いした事はそれだけ凄い事なのよ。本来であれば勲章を受け取っても問題ないレベルなの。先代様からとすれば、宿代くらいでは安いと思っているわ」
「そうなんですね。でも、僕としては普通に苦しんでいる人を助けただけなんですけど。今度、アマード子爵家に行ってお礼を言ってきます」
「それが良いわ。きっと先代様もお喜びになるわよ。じゃあ、部屋の鍵を用意するね」
僕は、今度の休息日にアマード子爵家に顔を出そうと決心しました。
デイジーさんに会いに行くにも、丁度いいですね。
「レオ君の部屋は一階の一番手前になるわ。お風呂は基本入り放題だけど、清掃中の看板がある時は入っちゃだめよ。夕食は食堂で食べるわ。朝食が必要な時は、食堂の人に声をかけてね」
僕はシスターさんから鍵を受け取りつつ、注意事項を教えて貰いました。
僕はお風呂が好きだから、何回も入りに行っちゃうかも。
朝食は基本パンだし、昼食も問題ないから大丈夫だね。
早速、カウンターの直ぐ近くにある部屋のドアを開けました。
かちゃ。
「わあ、ここが僕が泊まる部屋なんだね」
部屋はとってもシンプルで、ベッドと机があるだけでした。
でも、窓もあって何だか温かい感じがします。
そういえば、セルカークの街の冒険者ギルドに併設されていた宿は、何だかとっても狭かったなあ。
そんな事を思いながら、僕はベッドに上ってちょっと寝ころびました。
今日も色々あったなあと思っていたら、工房での初めての仕事で疲れていたのもあってそのままお昼寝タイムになっちゃいました。
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