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第三十二章 新入生
千七十九話 ガッシュ男爵を捕縛
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陛下を始めとした面々が、スラちゃんたちの集めた資料分析結果を手にしていました。
最近王都内で麻薬などの違法薬物が押収される事件が続いていたけど、点と点が線で繋がりました。
「麻薬生成に必要な違法な植物の栽培場所も把握しました。そちらに関しては、対象の領地にこの後軍を派遣します」
軍務卿が陛下に報告しているけど、ガッシュ男爵グループの貴族家の領地で違法薬物の元になる植物か栽培されているそうです。
既にスラちゃんが飛行魔法で現地に飛んで違法植物が栽培されているのを確認済みらしく、サンプルも持ってきて確認しているそうです。
「ガッシュ男爵家当主は、麻薬の売人に取引場所の提供などを行っています。ただ、件の新入園生も事件に関わっているかは不明です。本人から聴取を行う予定です」
ガッシュ男爵はそこまで頭が良くないので、対応は全て犯罪組織に丸投げしているそうです。
それでも、違法薬物の取引場所を提供しているだけでもかなり大事です。
ただ、僕としてはぽっちゃり君がそこまでの大事をするだけの能力はない気がするなあ。
「では、ガッシュ男爵一味の捕縛に関する指示を出す。関係閣僚は、連携して速やかに対処せよ」
「「「はっ」」」
陛下の命に、全員が立ち上がって臣下の礼をしました。
総指揮官は、ルーカスお兄様が取るそうです。
元々ルーカスお兄様のマジカルラットが壊滅した犯罪組織の件だし、ある意味ルーカスお兄様に箔を付ける意味もあります。
もちろん、僕もルーカスお兄様の補佐官として一緒に行動します。
速やかに令状が発行され、僕とルーカスお兄様、それにジンさんたちが動き出します。
まず向かったのは、王城のある部署です。
ここには、あのガッシュ男爵が一応働いています。
仕事が全く出来ないので、軽作業しかやっていませんが。
「仕事中、失礼する」
「ルーカス殿下、それにアレク副宰相とジン副宰相ではありませんか。皆さま、当部署にどんなご用ですか?」
突然近衛騎士を引き連れた僕たちが姿を現したので、この部署の課長さんは凄く驚いていました。
ルーカスお兄様はともかくとして、僕とジンさんもそれなりの肩書きだもんね。
そして、ルーカスお兄様が課長に話しかけました。
「課長、お忙しい中申し訳ない。ガッシュ男爵はどこにいる?」
「えーっと、アイツはまたタバコ休憩に行ってますな。おーい、誰かガッシュ男爵を呼んできてくれ」
課長が頭をポリポリとかきながら職員に声をかけていたけど、ガッシュ男爵は軽作業しかない上にサボりの常習犯なんですね。
暫くして職員が面倒くさそうな態度をしているガッシュ男爵を何とか連れてきたのだけど、ガッシュ男爵は僕たちの姿を見て顔色を真っ青にしました。
ダッ。
「ぐっ」
「あっ!」
ガッシュ男爵が突然踵を返したので、呼びに行った職員も驚きの声を上げました。
でも、ガッシュ男爵が逃げることは僕たちも折り込み済みです。
すぐさま動いた人がいました。
シュッ、ガシッ。
「どこに逃げようとしているのかな、お坊ちゃまは……」
「ぐっ、離せ! 離しやがれ!」
ジンさんが、身体能力強化を使ってまるで瞬間移動したかのような動きでガッシュ男爵の襟首を掴んでいました。
そして、ジンさんはガッシュ男爵の襟首を掴んだままルーカスお兄様のところに引っ張ってきました。
ガッシュ男爵がどんなにジタバタ暴れても、ジンさんからは逃げられないよね。
「アレク、念のために鑑定してくれ」
そして、ルーカスお兄様は僕に鑑定の命令を出しました。
もう罪は明白だけど、それでも念には念を入れるみたいです。
この時点で、課長さんをはじめとする職員も、ガッシュ男爵が大事件を引き起こしたのだと理解していました。
ではでは、さっそくガッシュ男爵を鑑定しましょう。
シュイン、もわーん。
わお、これはすごい結果が出てきたよ。
「ルーカスお兄様、ガッシュ男爵はスラちゃんたちが突き止めた犯罪組織の構成員だと言う結果が出てきました。更に、殺人犯という結果も出ています」
「くっ、くそ!」
ガッシュ男爵はジンさんに取り押さえられてジタバタしているけど、その態度が何よりの証拠だと示しているね。
すぐさまルーカスお兄様が、ガッシュ男爵にあることを宣告しました。
「ガッシュ男爵、違法薬物取引の罪で捕縛する。厳しい取り調べが待っていると、覚悟せよ」
「くそー! どうして分かったー!」
ガッシュ男爵は、近衛騎士に後ろ手に拘束されても尚も大暴れしていました。
そして、王城の軍の詰所に連行されて行きました。
「ルーカス殿下、この度は課員が大変なことをして申し訳ありません」
「今回のことは、ガッシュ男爵家としての事件だ。課長に罪はない。ただ、普段どのような勤務態度だったかを教えてもらう必要がある」
課長としては、元々問題児だった上に大事件を引き起こしたので顔面蒼白だった。
でも、ルーカスお兄様の言う通りガッシュ男爵が課員として何か悪いことをした訳じゃないんだよね。
課長曰く、ガッシュ男爵はそんな大それたことが出来る業務を与えられていないそうです。
ちなみに、ガッシュ男爵の業務は書類整理とペンのインク補充とかくらいだそうです。
でも、そんな簡単な仕事もろくにしないそうです。
うーん、これじゃあ軍で矯正教育を受けても意味ないレベルですね。
最近王都内で麻薬などの違法薬物が押収される事件が続いていたけど、点と点が線で繋がりました。
「麻薬生成に必要な違法な植物の栽培場所も把握しました。そちらに関しては、対象の領地にこの後軍を派遣します」
軍務卿が陛下に報告しているけど、ガッシュ男爵グループの貴族家の領地で違法薬物の元になる植物か栽培されているそうです。
既にスラちゃんが飛行魔法で現地に飛んで違法植物が栽培されているのを確認済みらしく、サンプルも持ってきて確認しているそうです。
「ガッシュ男爵家当主は、麻薬の売人に取引場所の提供などを行っています。ただ、件の新入園生も事件に関わっているかは不明です。本人から聴取を行う予定です」
ガッシュ男爵はそこまで頭が良くないので、対応は全て犯罪組織に丸投げしているそうです。
それでも、違法薬物の取引場所を提供しているだけでもかなり大事です。
ただ、僕としてはぽっちゃり君がそこまでの大事をするだけの能力はない気がするなあ。
「では、ガッシュ男爵一味の捕縛に関する指示を出す。関係閣僚は、連携して速やかに対処せよ」
「「「はっ」」」
陛下の命に、全員が立ち上がって臣下の礼をしました。
総指揮官は、ルーカスお兄様が取るそうです。
元々ルーカスお兄様のマジカルラットが壊滅した犯罪組織の件だし、ある意味ルーカスお兄様に箔を付ける意味もあります。
もちろん、僕もルーカスお兄様の補佐官として一緒に行動します。
速やかに令状が発行され、僕とルーカスお兄様、それにジンさんたちが動き出します。
まず向かったのは、王城のある部署です。
ここには、あのガッシュ男爵が一応働いています。
仕事が全く出来ないので、軽作業しかやっていませんが。
「仕事中、失礼する」
「ルーカス殿下、それにアレク副宰相とジン副宰相ではありませんか。皆さま、当部署にどんなご用ですか?」
突然近衛騎士を引き連れた僕たちが姿を現したので、この部署の課長さんは凄く驚いていました。
ルーカスお兄様はともかくとして、僕とジンさんもそれなりの肩書きだもんね。
そして、ルーカスお兄様が課長に話しかけました。
「課長、お忙しい中申し訳ない。ガッシュ男爵はどこにいる?」
「えーっと、アイツはまたタバコ休憩に行ってますな。おーい、誰かガッシュ男爵を呼んできてくれ」
課長が頭をポリポリとかきながら職員に声をかけていたけど、ガッシュ男爵は軽作業しかない上にサボりの常習犯なんですね。
暫くして職員が面倒くさそうな態度をしているガッシュ男爵を何とか連れてきたのだけど、ガッシュ男爵は僕たちの姿を見て顔色を真っ青にしました。
ダッ。
「ぐっ」
「あっ!」
ガッシュ男爵が突然踵を返したので、呼びに行った職員も驚きの声を上げました。
でも、ガッシュ男爵が逃げることは僕たちも折り込み済みです。
すぐさま動いた人がいました。
シュッ、ガシッ。
「どこに逃げようとしているのかな、お坊ちゃまは……」
「ぐっ、離せ! 離しやがれ!」
ジンさんが、身体能力強化を使ってまるで瞬間移動したかのような動きでガッシュ男爵の襟首を掴んでいました。
そして、ジンさんはガッシュ男爵の襟首を掴んだままルーカスお兄様のところに引っ張ってきました。
ガッシュ男爵がどんなにジタバタ暴れても、ジンさんからは逃げられないよね。
「アレク、念のために鑑定してくれ」
そして、ルーカスお兄様は僕に鑑定の命令を出しました。
もう罪は明白だけど、それでも念には念を入れるみたいです。
この時点で、課長さんをはじめとする職員も、ガッシュ男爵が大事件を引き起こしたのだと理解していました。
ではでは、さっそくガッシュ男爵を鑑定しましょう。
シュイン、もわーん。
わお、これはすごい結果が出てきたよ。
「ルーカスお兄様、ガッシュ男爵はスラちゃんたちが突き止めた犯罪組織の構成員だと言う結果が出てきました。更に、殺人犯という結果も出ています」
「くっ、くそ!」
ガッシュ男爵はジンさんに取り押さえられてジタバタしているけど、その態度が何よりの証拠だと示しているね。
すぐさまルーカスお兄様が、ガッシュ男爵にあることを宣告しました。
「ガッシュ男爵、違法薬物取引の罪で捕縛する。厳しい取り調べが待っていると、覚悟せよ」
「くそー! どうして分かったー!」
ガッシュ男爵は、近衛騎士に後ろ手に拘束されても尚も大暴れしていました。
そして、王城の軍の詰所に連行されて行きました。
「ルーカス殿下、この度は課員が大変なことをして申し訳ありません」
「今回のことは、ガッシュ男爵家としての事件だ。課長に罪はない。ただ、普段どのような勤務態度だったかを教えてもらう必要がある」
課長としては、元々問題児だった上に大事件を引き起こしたので顔面蒼白だった。
でも、ルーカスお兄様の言う通りガッシュ男爵が課員として何か悪いことをした訳じゃないんだよね。
課長曰く、ガッシュ男爵はそんな大それたことが出来る業務を与えられていないそうです。
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