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第三十章 入園前準備
千十三話 冒険者ギルドにいた人は?
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クラス分けも決まって、次は一ヶ月後の説明会です。
今日も学園に行って、担当の先生と打ち合わせを行っています。
説明会では学園での過ごし方や、制服の案内などがあります。
制服については、新品を買えない人用に中古の販売もあります。
まだ体が大きくなる時期なので、物理的に着られない人も出てくるんだよね。
貴族なんかはその都合買い直すから、意外と状態の良い中古品があります。
説明会が終わったら試着も行われるのですが、そこで着るのは全部中古品です。
「例年と同じ準備を行いますのでご安心下さいませ。配布資料も準備出来ております」
流石は先生です、これなら特に問題なさそうですね。
ということで、話し合いはあっという間に終わりました。
王城に帰ると、リズたちがワクワクしながら待っていました。
「お兄ちゃん、準備できたよ!」
「早く行くの」
ブライトさんたちはポッキーがついてそれぞれ親に報告に行ったのだけど、残った面々で王都冒険者ギルドに視察に行くことになりました。
しかも、今日は何故かドラちゃんもついてくることになったので、冒険者ギルド前に着いたら呼び寄せることになりました。
ボディーガード役らしいけど、僕たちもいるとスラちゃんとプリンもアピールしていました。
「「「僕も行きたーい!」」」
「駄目よ、みんなお勉強の時間でしょう?」
「「「えー!」」」
ちびっ子たちがブーブー文句を言っているけど、こればっかりは仕方ないですね。
あえなく、アリア様に勉強部屋に連れて行かれました。
今日は、近衛騎士とティナおばあさまがついてくるそうです。
では、出発です!
「ドラちゃん、みんなを守ってあげてね!」
「グルル!」
冒険者ギルド前でドラちゃんを呼び寄せたけど、リズはドラちゃんに守られる側だよ。
ドラちゃんは大きな翼があるけど畳むこともできます、なのでドアも余裕で潜ることもできます。
ざわざわざわ。
僕たちがドラちゃんを引き連れて冒険者ギルドの中に入ったら、一気にざわめきが起きていた。
そりゃ、小さい飛竜とはいえドラゴンを連れているのだからしょうがないよね。
「あっ、あわわ……」
すると、何だか滅茶苦茶驚いて尻もちをついている小さな女の子が。
よく見ると、特待生のサキさんだった。
慌てて、リズとエレノアがサキさんの元に駆け寄った。
「サキちゃん、大丈夫?」
「ドラちゃんは強くないから、全然怖くないよ」
「グルル……」
エレノア、流石にその言い方はドラちゃんも傷つくよ。
僕も苦笑しながら、ティナおばあさまに説明しました。
「ティナおばあさま、入園試験第六席で勉強の特待生のサキさんです」
「あら、そうなのね。じゃあ、挨拶をしないといけないわ」
そういうと、ティナおばあさまと何故かドラちゃんまでついて行った。
そして、説明し始めるとサキさんはまた驚き始めた。
「サキさん、アレク君とリズちゃんのおばあちゃんのティナよ。二人がお世話になっているみたいね」
「こ、こ、こちらこそ、よくして貰いました。あわわ、確かティナ様って前国王陛下の妹君だったはず……」
歴史の勉強をしていたからか、サキさんはティナおばあさまの身分も知っていたみたいです。
とても恐縮しながらだけど、何とか握手できました。
そして、リズがあることをサキさんに勧めました。
「サキちゃん、ドラちゃんの体を触ってみて! きっと、怖くないって分かるよ」
「えっ、はっ、はい。やってみます……」
「グルル」
ということで、サキさんはドラちゃんの体をペタペタと触り始めました。
ドラちゃんが大人しくしているのもあってか、段々と慣れてきたみたいです。
すると、サキさんがドラちゃんの体についていたあるものに気が付きました。
「あれ? これは猫の毛ですか?」
「そうなの。ドラちゃんは、いつも庭で猫ちゃんとお昼寝しているんだよ」
「ふふ、そうなんですね。大人しいドラゴンなんですね」
エレノアの説明を聞いてドラちゃんがどうやって寝ていたのかを想像したのか、サキさんは少しにこやかにしていました。
そして、本題のなぜここにサキさんが来ていたのかを聞いてみた。
「僕たちは、たまに行っている冒険者ギルドの視察に来ました。本来はジンさんの仕事なんですけど、別の会議が入ったのでその代わりです」
「救国の勇者様も、お貴族様なんですね。その、私はお金を貯めるために今さっき冒険者登録したばっかりです。大教会の孤児院で暮らしているので、制服代とかを自分で稼ぎたいのです」
「「おおー!」」
話を聞くと、今まで頑張って勉強していたので冒険者登録をしていなかったそうです。
でも、こうして自分でお金を稼ごうとするなんてとても立派なことです。
リズとエレノアだけでなく、ティナおばあさまもとても感心していました。
でも、初心者だからいきなりお金を稼ぐのは難しいでしょう。
すると、ティナおばあさまがあることを思いついたみたいです。
「サキさん、今日はいつ孤児院に戻れば良いのかしら?」
「はっ、はい、夕方までに帰れば大丈夫です」
「そうなのね。なら、この後私たちの視察に同行してもらえないかしら。その後、リズちゃんたちと冒険者活動をするときっとたくさんお金が稼げるわ。残念ながら、アレク君はお仕事があるけどね」
「「おおー!」」
ティナおばあさまの提案にサキさんは戸惑った表情だけど、リズとエレノアは大喜びです。
だったら、先ずはシッカリとお仕事しないと駄目ですね。
今日も学園に行って、担当の先生と打ち合わせを行っています。
説明会では学園での過ごし方や、制服の案内などがあります。
制服については、新品を買えない人用に中古の販売もあります。
まだ体が大きくなる時期なので、物理的に着られない人も出てくるんだよね。
貴族なんかはその都合買い直すから、意外と状態の良い中古品があります。
説明会が終わったら試着も行われるのですが、そこで着るのは全部中古品です。
「例年と同じ準備を行いますのでご安心下さいませ。配布資料も準備出来ております」
流石は先生です、これなら特に問題なさそうですね。
ということで、話し合いはあっという間に終わりました。
王城に帰ると、リズたちがワクワクしながら待っていました。
「お兄ちゃん、準備できたよ!」
「早く行くの」
ブライトさんたちはポッキーがついてそれぞれ親に報告に行ったのだけど、残った面々で王都冒険者ギルドに視察に行くことになりました。
しかも、今日は何故かドラちゃんもついてくることになったので、冒険者ギルド前に着いたら呼び寄せることになりました。
ボディーガード役らしいけど、僕たちもいるとスラちゃんとプリンもアピールしていました。
「「「僕も行きたーい!」」」
「駄目よ、みんなお勉強の時間でしょう?」
「「「えー!」」」
ちびっ子たちがブーブー文句を言っているけど、こればっかりは仕方ないですね。
あえなく、アリア様に勉強部屋に連れて行かれました。
今日は、近衛騎士とティナおばあさまがついてくるそうです。
では、出発です!
「ドラちゃん、みんなを守ってあげてね!」
「グルル!」
冒険者ギルド前でドラちゃんを呼び寄せたけど、リズはドラちゃんに守られる側だよ。
ドラちゃんは大きな翼があるけど畳むこともできます、なのでドアも余裕で潜ることもできます。
ざわざわざわ。
僕たちがドラちゃんを引き連れて冒険者ギルドの中に入ったら、一気にざわめきが起きていた。
そりゃ、小さい飛竜とはいえドラゴンを連れているのだからしょうがないよね。
「あっ、あわわ……」
すると、何だか滅茶苦茶驚いて尻もちをついている小さな女の子が。
よく見ると、特待生のサキさんだった。
慌てて、リズとエレノアがサキさんの元に駆け寄った。
「サキちゃん、大丈夫?」
「ドラちゃんは強くないから、全然怖くないよ」
「グルル……」
エレノア、流石にその言い方はドラちゃんも傷つくよ。
僕も苦笑しながら、ティナおばあさまに説明しました。
「ティナおばあさま、入園試験第六席で勉強の特待生のサキさんです」
「あら、そうなのね。じゃあ、挨拶をしないといけないわ」
そういうと、ティナおばあさまと何故かドラちゃんまでついて行った。
そして、説明し始めるとサキさんはまた驚き始めた。
「サキさん、アレク君とリズちゃんのおばあちゃんのティナよ。二人がお世話になっているみたいね」
「こ、こ、こちらこそ、よくして貰いました。あわわ、確かティナ様って前国王陛下の妹君だったはず……」
歴史の勉強をしていたからか、サキさんはティナおばあさまの身分も知っていたみたいです。
とても恐縮しながらだけど、何とか握手できました。
そして、リズがあることをサキさんに勧めました。
「サキちゃん、ドラちゃんの体を触ってみて! きっと、怖くないって分かるよ」
「えっ、はっ、はい。やってみます……」
「グルル」
ということで、サキさんはドラちゃんの体をペタペタと触り始めました。
ドラちゃんが大人しくしているのもあってか、段々と慣れてきたみたいです。
すると、サキさんがドラちゃんの体についていたあるものに気が付きました。
「あれ? これは猫の毛ですか?」
「そうなの。ドラちゃんは、いつも庭で猫ちゃんとお昼寝しているんだよ」
「ふふ、そうなんですね。大人しいドラゴンなんですね」
エレノアの説明を聞いてドラちゃんがどうやって寝ていたのかを想像したのか、サキさんは少しにこやかにしていました。
そして、本題のなぜここにサキさんが来ていたのかを聞いてみた。
「僕たちは、たまに行っている冒険者ギルドの視察に来ました。本来はジンさんの仕事なんですけど、別の会議が入ったのでその代わりです」
「救国の勇者様も、お貴族様なんですね。その、私はお金を貯めるために今さっき冒険者登録したばっかりです。大教会の孤児院で暮らしているので、制服代とかを自分で稼ぎたいのです」
「「おおー!」」
話を聞くと、今まで頑張って勉強していたので冒険者登録をしていなかったそうです。
でも、こうして自分でお金を稼ごうとするなんてとても立派なことです。
リズとエレノアだけでなく、ティナおばあさまもとても感心していました。
でも、初心者だからいきなりお金を稼ぐのは難しいでしょう。
すると、ティナおばあさまがあることを思いついたみたいです。
「サキさん、今日はいつ孤児院に戻れば良いのかしら?」
「はっ、はい、夕方までに帰れば大丈夫です」
「そうなのね。なら、この後私たちの視察に同行してもらえないかしら。その後、リズちゃんたちと冒険者活動をするときっとたくさんお金が稼げるわ。残念ながら、アレク君はお仕事があるけどね」
「「おおー!」」
ティナおばあさまの提案にサキさんは戸惑った表情だけど、リズとエレノアは大喜びです。
だったら、先ずはシッカリとお仕事しないと駄目ですね。
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