転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十章 入園前準備

千三話 生成都市建設現場での課外授業

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「「「結婚、おめでとうございます!」」」
「「皆さん、ありがとうございます」」

 数日後、婚約関係の手続きを終えたナッシュさんとローリーさんが出勤した。
 リズたちも一緒に、二人にお祝いの言葉を言います。
 プレゼントは披露宴の際に渡す予定なので、今はここまでですね。
 因みに、既に新居に引っ越しているそうです。

「じゃあ、そろそろ衛星都市建設現場に向かうよ」
「「「はーい」」」

 この後ルーカスお兄様のクラスの校外学習があるので、僕たちも準備を進めます。
 ナッシュさんとローリーさんは休暇の間の確認事項とかがあるので、ボルトさんが僕たちと一緒についてくることになりました。
 ではでは、僕たちは現地に向かいましょう。
 ゲートを繋いで、みんなくぐりました。

 カンカンカン、カンカンカン。

「わあ、お家がいっぱいだよ!」
「凄いすごーい!」

 衛星都市建設現場では、既に大工によって多くの家が建てられ始めていました。
 中には人が住み始めているところもあり、かなり活気に満ちていました。
 軍の駐留も開始していて、巡回なども行われています。
 王都から馬車で一時間という好立地でもあり、馬車便も忙しなく動いています。

「わあ、大きな土のお家があるんだ!」
「スラム街の人用の集合住宅だよ。僕とスラちゃんの土魔法で作ったけど、雨に濡れても大丈夫なようにガチガチに固めているんだ」
「すごーいね。みんなお家に住めるんだね」

 リズも嬉しがっているけど、スラム街にいる人はまともな家に住んでいない人も多い。
 かなり簡易的な作りだけど、住む分には全く問題ない。
 そして、仕事もたくさんあるので収入を得ることも可能だ。
 実際に、一部の集合住宅にはスラム街の住人が移り住んでいる。
 冒険者登録している人もいて、周囲の獲物を狩ったりもしていた。
 そして、僕たちのところに大型の馬車が数台やってきた。
 今日は、僕のゲートではなく馬車に乗ってルーカスお兄様たちがやってきました。
 こうして馬車に乗ることも、大切な勉強の一つだということです。

「わあ、町ができている……」
「つい最近まで、ただの原っぱだったのに……」

 学園生は、建築ラッシュの衛星都市建設現場を見てびっくり仰天です。
 短期間で町ができ始めて、人が住みだしたのだからね。

「では、最初に私から説明をいたします」
「「「はい!」」」

 ボルトさんが、学園生を前にして説明し始めた。
 赴任した当初は新しい仕事に戸惑ったりもしていたけど、今や立派な宰相執務室の職員です。
 そして、元軍人だけあって声もよく聞こえます。
 外で説明しても、逆に声が大きいくらいです。
 簡単な衛星都市建設の概要を説明したら、実際に建設現場に案内します。
 最初は、木造住宅建設現場です。

「道は、火事になっても延焼しにくいように広めにとってあります。この町名産の石を使って、石畳にしてあります」

 僕が簡単に説明すると、学園生も感嘆の声を上げていた。
 王都の問題になっていたところをできるだけ解消しようと、都市計画はきっちりとしています。
 水問題も複数の井戸を掘って対応するなど、対策を進めています。

「続いて、スラム街からの住民用の集合住宅です。こちらは、僕とスラちゃんの土魔法で作ってあります。トイレなどは共同ですけど、住む分には普通にできますよ」
「凄い、この建物が土でできているなんて……」
「普通にカチカチだし、雨が降っても大丈夫だなんて信じられない」

 学園生は、土魔法でできた家の壁をペタペタと触っていた。
 強度は中々のものがあるので、下手な木造住宅よりも頑丈です。
 このくらいなら、ノエルさんとかでも普通にできると思いますよ。

「この集合住宅は、以前災害を受けた領地の支援をした時に作ったものを改良しています。なので、作り方は軍もノウハウを持っていますし、土魔法使いなら頑張ればできると思いますよ」
「アレク君オリジナルだと思っていたけど、まさか軍も知っているとは」
「それなら、軍に技術照会をかければ情報を貰えるかもしれないね」

 流石は優秀な学園生です。
 直ぐに、どうすればいいかを考えていました。
 こうして、色々なところを説明した後、今度は準備を整えて別のところに向かいます。
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