転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第二十七章 ちびっ子たちの冒険者デビュー

七百九十二話 新年の謁見の準備

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 各地への新年の挨拶も終わり、いよいよ新年の謁見の日になりました。
 僕は知り合いの人の出迎えをスラちゃんとポッキーに頼んで、謁見の準備の話し合いに参加しています。
 スラちゃんには事前に話がいっているそうなので、会議に参加しなくても良いそうです。

「謁見で話すのは、年頭の挨拶と男爵家への処分だ。改革を進めているのも話すが、昨年から大きく変更はない」

 男爵家への処分案は、昨年末の会議で決まった内容から変更ありません。
 陛下が話す内容も、問題なければこのままです。

「謎の商人の話は、今は特に話さない。最近パッタリと情報が途絶えているらしいからな」
「少なくとも、各辺境伯領や協力関係にある貴族家からは聞かれません。クロスロード副宰相の調査を、もう少し拡大する予定です」
「余は、意外と王都と王都周辺が怪しいんじゃないかなと思っている。灯台下暗しにならないように気をつけることだ」

 陛下と宰相との話を、ジンさんがゲンナリしながら聞いています。
 でも、確かに王都や周辺領地で何かを起こす可能性は十分にある。
 王都なら、ジンさん達もよく知っているはずです。
 聞き込み部隊は手がたくさんあるし、ここは人海戦術をとりましょう。

「各辺境伯も、主だった者も、何かあったら些細な事でも良いので報告するように。また、各領地の経営を邁進するように」
「「「畏まりました」」」

 各貴族への申し送り事項は、例年とほぼ変わりません。
 あの歴史が長いだけでロクな事をしない貴族とは、そもそもの根本が違います。
 僕も何回もあったことがあるし、後継者もとても良い人ばかりです。

「話はこのくらいにして、そろそろ謁見の準備に移ろうか。謁見が終わったら、再度話し合いを行う」

 こうして会議は終わったので、僕は謁見用の服に着替えていつもの控え室に向かいます。
 既に控え室には、王妃様を始めとした王族の人々が着替えを終えて待っていました。

「あっ、お兄ちゃんおかえり」
「アレクお兄ちゃん、おかえりなさい」
「あうあう」

 リズ達は、エリちゃんと触れ合っていました。
 エリちゃんも、お姉ちゃんに抱っこをしてもらってとってもご機嫌です。
 因みに謁見中はイヨが残るし、飛天虎の子どももガッチリとガードします。
 近衛騎士もいるし、大丈夫ですね。
 と、ここでリズが護衛についているジェリルさんとランカーさんにとある質問をしました。

「ねーねー、ジェリルさんとランカーさんはいつ結婚式を挙げるの?」
「あっ、はい。夏前には、結婚式をしようと思っております」
「私も同じ頃を予定しております。既に、お互いの両親も顔合わせをしておりますので」

 ジェリルさんとランカーさんは、無事に後輩さんとゴールインしそうです。
 二人とも先輩近衛騎士に騙された事もあったけど、無事に幸せになりそうですね。

「おおー! じゃあ、リズが結婚式のお手伝いをするよ! ずっとお世話になっているし」
「エレノアもお手伝いするよ。いつも、守ってくれているの」
「お心遣いありがとうございます。でも、近衛騎士の面々が手伝ってくれる事になっておりますのでお気持ちだけ頂戴します」
「我々こそ、いつも気を使って頂き感謝しております」

 うん、どうも相手も平民なので、王族が手伝うとなると気が引けるでしょう。
 流石に手伝うのは、ちょっと難しいかもね。
 でも、リズ達が黙っている訳がありません。

「じゃあ、リズのお家でパーティーをやろー!」
「「えっ!」」
「あら、リズちゃん良い事を思いついたわね。それなら、特に問題なさそうね」

 リズのアイディアに、王妃様も賛同していました。
 みんなでパーティーをすれば問題ないと、王妃様も踏んでいるそうです。
 これなら、僕たちも問題ないと思っているみたいです。

「ははは、こうなると止まらないぞ。まあ、こういう祝い事はみんなで楽しくやればいいんじゃないか」
「あぶー」

 いつの間にかエリちゃんを抱っこしているジンさんも、特に問題ないと言っています。
 それに、やる気になったリズ達を止めるのは不可能です。

「うむ、それなら余も……」
「ああ、あなたは王城でお留守番ね」
「お酒を飲んで、酷い二日酔いになるのが目に見えていますわ」
「ええー!」

 そして、何かを言おうとした陛下を王妃様とアリア様の連携プレーで止めていました。
 この場にいる全員が、陛下は二日酔いをすると思っていました。
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