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第二十五章 新たな脅威?

七百二十二話 第二陣の到着

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 第二陣を出迎えようとしたら、ちびっ子軍団がうとうとし始めました。
 午前中、皆でいっぱい遊んだもんね。

「ふふ、皆可愛いわね。じゃあ、客室に案内するわね」
「「「ふわーい……」」」

 セシルさんの後を、半分夢の中のミカエル達がついて行きます。
 寝る子は育つと言うし、皆でおやつの時間までお昼寝タイムですね。

「じゃあ、第二陣の面々を連れてきますね」

 僕とスラちゃんで、手分けして第二陣の人を連れてきます。
 最初は、辺境伯領にいる人です。

「あうあう」
「うんうん、いつ見ても赤ちゃんは可愛いね」
「そうですね。日々の成長がとても楽しみですわ」

 最初にやってきたのは、アレクサさんとアレクサさんの赤ちゃんのアンリちゃんを抱っこしているルシアさんです。
 アンリちゃんももうそろそろお昼寝タイムみたいだけど、今はルシアさんに抱っこされてご機嫌ですね。

「いやあ、ようやくひと息つくぞ。ここのマッサージは格別だからなあ」

 もうマッサージを受ける気満々の陛下を先頭にして、農務卿、軍務卿、商務卿がやってきました。
 因みに新軍務卿のケーヒル伯爵はマイク様とセシルさんの結婚式に招待されていたので、マロード男爵領に来た事があります。
 そして、新商務卿のフランドール子爵も、マロード男爵家と思わぬ繋がりがありました。

「久しぶりだな。元気だったか?」
「毎日孫の相手をして大変だ。新閣僚様も、大変そうだな」

 なんと、二人は学園の同級生らしいです。
 マロード男爵は若い内に結婚してセシルさんをもうけたので、まだまだ若いです。
 因みに、フランドール子爵も息子は結婚しているそうです。

「皆さん、何事もなく話していますね」
「マロード男爵領と仲良くするのは、とても良いことよ」

 問題なく新閣僚がマロード男爵領に馴染んでいて、ティナおばあさまも一安心です。
 マロード男爵領には節目節目で多くの人がくるから、マロード男爵家と不仲だとそのまま偉い人から敬遠されちゃいます。

「あら、ミカエルちゃんはお昼寝ですか。残念ですわ」
「おやつまでには起きるはずだ。温泉に行く時には一緒にいけますよ」
「そうですわね。他の子も寝ちゃっていますし、起きたら温泉に行きましょうね」

 カレン様、ルーカスお兄様、アイビー様も来ているけど、ミカエルを筆頭とするちびっこ軍団がお昼寝タイムで会えなくてとても残念にしていました。

「あ、あのあのあの。わ、私がここにいて良いのでしょうか?」
「全然問題ないですよ。ローリーさんは僕の秘書ですし」
「そ、その、とんでもない人が沢山います……」

 陛下とか閣僚もいる凄い環境に、ローリーさんはとってもうろたえていました。
 とはいえ、同級生のエマさんとオリビアさんもいるし、後輩のルーカスお兄様とアイビーもいるから、ローリーさんも直ぐに落ち着くはずだよ。
 そして、ちょっと気になる事が。

「あれ? 陛下がいないよ?」
「スラちゃんが、いつもの宿に連れていったよ」
「マッサージを受けるんだって」

 陛下、そんなに急いで宿に向かわなくても良いと思うんですけど……
 リズとエレノアの話を聞いた全員が、思わずあ然としちゃいました。
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