転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第二十四章 お兄ちゃんの官僚としての忙しい日々

六百四十九話 入園式の準備はばっちりです

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 ネイバー伯爵領の対応が一段落しても、僕にはまだまだお仕事が山積みです。
 卒園式もいよいよ明日になったので、今日は学園に行って最終の打ち合わせを行います。

「レオ君、だいぶお疲れだね」
「ネイバー伯爵領の件が、完全に予想外でしたから……」
「うーん、私が言える事ではないけど、無理をしないでね」

 ちょっとお疲れの僕の姿を見たエマさんとオリビアさんが気を使ってくれたけど、今日の午後はお仕事がないのでゆっくりとする予定です。
 その前に、目の前の事を片付けないとね。

「式の段取りは、これでほぼ大丈夫ですね。これで、明日を待つばかりですね」
「ええ、明日は早朝からになりますが、どうぞ宜しくお願いします」

 既に卒園式の殆どの段取りが決まっていたので、今日は確認レベルです。
 とはいえ、幾つか変更点もあったのでしっかりと確認しました。

「あーあ、明日で学園も卒業か。何だか、とっても早かったなあ」
「沢山のお友達と別れるのは、ちょっと寂しいですわね」

 エマさんとオリビアさんが、少し寂しそうにしていました。
 四年間の学園生活も、楽しかったからこそあっという間に終わっちゃったんだね。
 それに、エマさんとオリビアさんはとても優しいからこそ沢山の友達がいるんだね。

「ルーカスお兄様とアイビー様にも、お友達は出来ましたか?」
「未だにすり寄ってくるのはいるが、あの四人以外にも友達はできたよ」
「私にも、お友達が出来ましたわ。春休みに、一緒に買い物に行く予定ですわよ」

 ルーカスお兄様とアイビー様にも、仲の良いお友達が出来て一安心です。
 入園式では、すり寄ってくる人や親で色々とあったもんね。
 お話はここまでにして、僕は王城に戻りました。

「戻りました。って、宰相何をしているんですか?」
「何って、栄養補給だよ。もぐもぐ」

 宰相の執務室に戻ると、昼食前なのに宰相は応接用のソファーに座ってケーキをもりもりと食べていました。
 宰相は結構な年で痩せているのに、本当に良く食べるよね。
 因みに、今日一緒に学園に行かなかったルーシーお姉様も、宰相と一緒にケーキを食べていました。
 僕もソファーに座りながら、今日の事を報告します。

「ふむ、アレク君なら何も問題ないな。では、引き続き入園式も頼むぞ」
「あはは、確か私も入園式担当になっちゃったんだよね……」

 ルーシーお姉様も既に入園式の担当をするという事になっているので、ケーキを頬張りながら思わず苦笑いをしていました。
 まだ学園に入る前なのに、ちょっと大変ですね。

 ガチャ。

「宰相、話が……ルーシーも何をしているんだ?」

 いきなり執務室のドアが開いたかと思ったら、書類を手にした陛下が入ってきました。
 ルーシーお姉様は、思わずヤバいって思っちゃったみたいです。

「ふむ、まあ良い。午後に新たな治療院建設の話をするから、ルーシーとアレクに出てもらおう」
「「えっ!」」

 あの、僕は午後お休みだったはずですけど……
 ルーシーお姉様も、ガックリとしていました。

「どうせ、一時間もかからずに終わるだろう。アレク君はその後から休みに入れば良いじゃろう」
「……はい、そうします」

 更に、宰相からも追撃が入ってしまいました。
 僕も、ルーシーお姉様と一緒にガックリとしちゃいました。

「宰相は、部局再編の話し合いだな。この資料を読んで参加する様に」
「畏まりました」

 そして陛下は、本命の話を宰相に振りました。
 利権を巡って口を出す貴族もいて、調整が大変だそうです。

 ドサッ。

「どれ、余もケーキを食べるとするか。もぐもぐ」
「あー! そのケーキは弟くんのケーキだよ!」
「ははは、すまんな。後で別のケーキを持ってこさせよう。もぐもぐ」

 陛下は全く悪びれもせずに、僕の為に取ってあったというケーキをもしゃもしゃと食べていました。
 因みに僕のケーキを食べた件がルーシーお姉様経由である意味この国の最高権力者に伝わり、陛下は罰として夕食抜きになったそうです。
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