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第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生

六百二十七話 双子ちゃんの冒険者デビューはまだ先?

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 大体の来賓を送り届けて、街で宿を取っている人は宿に移動しました。
 王族も閣僚も、王城に送りました。
 ちびっ子軍団はお昼寝中なので、皆で応接室に移動します。
 サンディとイヨも、ちびっ子軍団に混じってお昼寝中です。
 どうも小さい子を寝かしつけている中に、自分も寝ちゃったみたいです。

「今度からは、お義姉様と言わないといけないね」
「うーん、エマちゃんとオリビアちゃんは年も近いし、今まで通りに呼んで欲しいなあ」
「では、ルシアさんと言いますね」
「ルシアお姉ちゃんでも良いわよ」

 ルシアさんとエマさんとオリビアさんが呼び方であーだこーだ言っていたけど、仲がいいからどんな呼び方でも問題ないね。

「しかし、あの二人は婚約まで済ませていたとは。何も知らなかったわ」
「そうだね。恥ずかしいからって、ずっと周りに言わなかったみたいだね」

 ルシアさんとククリさんがブーケを手にした二人の事を話していたけど、実は幼い頃から婚約していたそうです。
 王妃様の追求に隠せなくなり、全て白状したそうです。
 因みに二人は今年結婚するそうで、今度王都で同級生による追求会が開かれるそうです。

「当分は、結婚式もないもんね」
「そうだね。出産予定の人もいないし、ミカエルとブリットの五歳の祝いが一番大きいよ」
「皆でパーティーやりたいね!」

 リズは次のパーティーを気にしていたけど、エマさんとオリビアさんの卒業式が終われば直ぐにミカエルとブリットの誕生日です。
 最近のミカエルとブリットは皆のお兄ちゃんお姉ちゃんとして小さい子の面倒を頑張っているし、勉強もきっちりとやっている。
 冒険者としても頑張っているから、皆でお祝いしてあげないとね。

「そうそう、うちの子が何時になったら冒険者デビューするのって言っているのよ」
「皆が、楽しそうに薬草を採ったとかの話をしていますからね。でも、早くても夏頃じゃないですか?」
「そうよね。そのくらいなら、リズちゃんが冒険者デビューしたのと同じ位なのよね」

 ソフィアさんの苦悩は、僕も分かるなあ。
 双子ちゃんも、生まれた弟に何かを買ってあげたいんだよね。
 でも、冒険者は危険と隣同士だし、今は大きくなるのが優先だね。
 その頃なら、ジンさんの所のレイカちゃんとかも冒険者デビューのタイミングなのかもしれないね。

「お兄ちゃん、ルカちゃんとエドちゃんは冒険者デビューするの?」
「う、うーん。こればっかりは、陛下の判断が必要だろうね」

 リズの懸念も分かるけど、昨年メイちゃんとリラちゃんが冒険者デビューする際に王妃様がルカちゃんとエドちゃんの冒険者デビューのテストをすると言っていたよなあ。
 とはいえ、双子ちゃんと同じくルカちゃんとエドちゃんの冒険者デビューはもう少し先になりそうな気がするよ。

「アレク君の場合お仕事もあるから、今までみたいに冒険者ばっかりはできなくなるわね」
「お兄ちゃんがお仕事していると、リズ達はずっと勉強しないといけないんだよ!」

 うう、ソフィアさんの言う通り最近は週三で仕事をしているし、その分リズも勉強ばっかりしている。
 でも、流石にリズが仕事をするのは早すぎるね。

「じゃあ、僕が仕事をしている間に教会や軍で治療とかしたら?」
「お兄ちゃんと一緒じゃなきゃやだ!」
「「「「「くすくす」」」」」

 僕の提案はリズに一秒もかからず却下され、応接室にいる面々に笑われてしまったよ。
 リズのお兄ちゃんっ子は、当分続きそうだね。

 ドタドタドタドタ。

「にーに、起きた!」
「起きたよ!」

 おっと、お昼寝していたミカエル達が目を覚ましたよ。
 もう少ししたら、また庭で皆で遊び始めるんだろうね。
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