401 / 866
第二十二章 新たな魔獣
五百二十七話 怪しい冒険者の身体検査
しおりを挟む
しゅっ。
「あっ、スラちゃんだ!」
と、ここで王都で執務官の仕事をしていたスラちゃんが、僕達の前に現れました。
どうも、王都から長距離転移でやってきたみたいです。
「丁度いい所にやってきたな。一緒に身体検査を行ってくれ」
「じゃあ、リズもやるよ。宝探しは任せて!」
リズよ、身体検査は宝探しじゃないんだよと思いつつ、リズとサンディとイヨはギルドマスターとジンさんと一緒に冒険者の体を調べ始めました。
ごそごそごそ。
「何かあったよ!」
「変な剣だね」
「また薬があったね」
早速リズ達が、スラちゃんと一緒にどんどん変な物を見つけていきます。
うーん、この冒険者自体とっても怪しい気がしてきたよ。
「はっはっ、何やら怪しい奴が出たって?」
「おう、すげーのが出てきたぞ」
と、ここで息を切らしながら冒険者ギルドにやってきたのはジェイド様でした。
ギルドマスターが手招きをしながら、ジェイド様を僕達の方に呼び寄せました。
ジェイド様も、僕達が見つけた様々な物を見て苦笑していました。
「この冒険者が宿泊していた宿を徹底的に調べるのだ。他の客の部屋もな」
「「「はっ」」」
ジェイド様は、直ぐに一緒についてきた兵に指示を出します。
宿にどれだけの証拠が集まっているかが鍵ですね。
「ねえ、スラちゃんが王城で取り調べした方が良いって言っているよ」
「だなあ。辺境伯領ではちょっと荷が重いからなあ」
「アレク君、王城にゲートを繋いでくれ」
スラちゃんの提案にギルドマスターとジェイド様がすぐさま同意したので、僕は王城の軍のいる所にゲートを繋ぎます。
ノエルさんからの連絡を受けていた軍の部隊が既に待機していて、早速まだ気絶している冒険者を連れていきます。
押収したものを分析する必要があるので、軍の兵に渡しました。
「さて、今度は奴が泊まった宿の捜索だが、まさかギルド併設の宿に泊っていたとはな」
「うーん、こればっかりはどこに泊っているかは制限できませんからね」
「そうだな。こいつは角部屋だったから、隣に泊っていた奴から話を聞くか」
捕まえた冒険者の部屋の前で僕とギルドマスターが話をしているけど、今度は兵とジンさんに混じってリズ達とスラちゃんが部屋の中をごそごそと探し物をしていました。
まさかと思ってギルド併設の宿の宿泊者名簿を調べたら、直ぐに該当者が判明しました。
「あっ、何かあったよ」
「こっちはお金の入った袋だね」
「パンツが出てきたよ」
「お前ら、良くそんな所から色々見つけてくるな……」
うーん、リズ達の察知能力というか勘というか、相変わらずとんでもないものがあるなあ。
何でここにあるのって所から、次々と証拠品を押収していきます。
リズ達と一緒に部屋の捜索を行っているジンさんも、思わず呆れています。
まあ、証拠品が見つかるのはとても良い事ですけどね。
「あっ、スラちゃんだ!」
と、ここで王都で執務官の仕事をしていたスラちゃんが、僕達の前に現れました。
どうも、王都から長距離転移でやってきたみたいです。
「丁度いい所にやってきたな。一緒に身体検査を行ってくれ」
「じゃあ、リズもやるよ。宝探しは任せて!」
リズよ、身体検査は宝探しじゃないんだよと思いつつ、リズとサンディとイヨはギルドマスターとジンさんと一緒に冒険者の体を調べ始めました。
ごそごそごそ。
「何かあったよ!」
「変な剣だね」
「また薬があったね」
早速リズ達が、スラちゃんと一緒にどんどん変な物を見つけていきます。
うーん、この冒険者自体とっても怪しい気がしてきたよ。
「はっはっ、何やら怪しい奴が出たって?」
「おう、すげーのが出てきたぞ」
と、ここで息を切らしながら冒険者ギルドにやってきたのはジェイド様でした。
ギルドマスターが手招きをしながら、ジェイド様を僕達の方に呼び寄せました。
ジェイド様も、僕達が見つけた様々な物を見て苦笑していました。
「この冒険者が宿泊していた宿を徹底的に調べるのだ。他の客の部屋もな」
「「「はっ」」」
ジェイド様は、直ぐに一緒についてきた兵に指示を出します。
宿にどれだけの証拠が集まっているかが鍵ですね。
「ねえ、スラちゃんが王城で取り調べした方が良いって言っているよ」
「だなあ。辺境伯領ではちょっと荷が重いからなあ」
「アレク君、王城にゲートを繋いでくれ」
スラちゃんの提案にギルドマスターとジェイド様がすぐさま同意したので、僕は王城の軍のいる所にゲートを繋ぎます。
ノエルさんからの連絡を受けていた軍の部隊が既に待機していて、早速まだ気絶している冒険者を連れていきます。
押収したものを分析する必要があるので、軍の兵に渡しました。
「さて、今度は奴が泊まった宿の捜索だが、まさかギルド併設の宿に泊っていたとはな」
「うーん、こればっかりはどこに泊っているかは制限できませんからね」
「そうだな。こいつは角部屋だったから、隣に泊っていた奴から話を聞くか」
捕まえた冒険者の部屋の前で僕とギルドマスターが話をしているけど、今度は兵とジンさんに混じってリズ達とスラちゃんが部屋の中をごそごそと探し物をしていました。
まさかと思ってギルド併設の宿の宿泊者名簿を調べたら、直ぐに該当者が判明しました。
「あっ、何かあったよ」
「こっちはお金の入った袋だね」
「パンツが出てきたよ」
「お前ら、良くそんな所から色々見つけてくるな……」
うーん、リズ達の察知能力というか勘というか、相変わらずとんでもないものがあるなあ。
何でここにあるのって所から、次々と証拠品を押収していきます。
リズ達と一緒に部屋の捜索を行っているジンさんも、思わず呆れています。
まあ、証拠品が見つかるのはとても良い事ですけどね。
303
お気に入りに追加
8,644
あなたにおすすめの小説
前世で眼が見えなかった俺が異世界転生したら・・・
y@siron
ファンタジー
俺の眼が・・・見える!
てってれてーてってれてーてててててー!
やっほー!みんなのこころのいやしアヴェルくんだよ〜♪
一応神やってます!( *¯ ꒳¯*)どやぁ
この小説の主人公は神崎 悠斗くん
前世では色々可哀想な人生を歩んでね…
まぁ色々あってボクの管理する世界で第二の人生を楽しんでもらうんだ〜♪
前世で会得した神崎流の技術、眼が見えない事により研ぎ澄まされた感覚、これらを駆使して異世界で力を開眼させる
久しぶりに眼が見える事で新たな世界を楽しみながら冒険者として歩んでいく
色んな困難を乗り越えて日々成長していく王道?異世界ファンタジー
友情、熱血、愛はあるかわかりません!
ボクはそこそこ活躍する予定〜ノシ
悪意か、善意か、破滅か
野村にれ
恋愛
婚約者が別の令嬢に恋をして、婚約を破棄されたエルム・フォンターナ伯爵令嬢。
婚約者とその想い人が自殺を図ったことで、美談とされて、
悪意に晒されたエルムと、家族も一緒に爵位を返上してアジェル王国を去った。
その後、アジェル王国では、徐々に異変が起こり始める。
転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~
ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉
攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。
私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。
美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~!
【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避
【2章】王国発展・vs.ヒロイン
【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。
※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。
※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差)
イラストブログ https://tenseioujo.blogspot.com/
Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/
※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。
型録通販から始まる、追放令嬢のスローライフ
呑兵衛和尚
ファンタジー
旧題:型録通販から始まる、追放された侯爵令嬢のスローライフ
第15回ファンタジー小説大賞【ユニーク異世界ライフ賞】受賞作です。
8月下旬に第一巻が発売されます。
300年前に世界を救った勇者達がいた。
その勇者達の血筋は、三百年経った今も受け継がれている。
勇者の血筋の一つ『アーレスト侯爵家』に生まれたクリスティン・アーレストは、ある日突然、家を追い出されてしまう。
「はぁ……あの継母の差し金ですよね……どうしましょうか」
侯爵家を放逐された時に、父から譲り受けた一つの指輪。
それは、クリスティンの中に眠っていた力を目覚めさせた。
「これは……型録通販? 勇者の力?」
クリスティンは、異世界からさまざまなアイテムをお取り寄せできる『型録通販』スキルを駆使して、大商人への道を歩み始める。
一方同じ頃、新たに召喚された勇者は、窮地に陥っていた。
「米が食いたい」
「チョコレート食べたい」
「スマホのバッテリーが切れそう」
「銃(チャカ)の弾が足りない」
果たして勇者達は、クリスティンと出会うことができるのか?
・毎週水曜日と土曜日の更新ですが、それ以外にも不定期に更新しますのでご了承ください。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
転生したら侯爵令嬢だった~メイベル・ラッシュはかたじけない~
おてんば松尾
恋愛
侯爵令嬢のメイベル・ラッシュは、跡継ぎとして幼少期から厳しい教育を受けて育てられた。
婚約者のレイン・ウィスパーは伯爵家の次男騎士科にいる同級生だ。見目麗しく、学業の成績も良いことから、メイベルの婚約者となる。
しかし、妹のサーシャとレインは互いに愛し合っているようだった。
二人が会っているところを何度もメイベルは見かけていた。
彼は婚約者として自分を大切にしてくれているが、それ以上に妹との仲が良い。
恋人同士のように振舞う彼らとの関係にメイベルは悩まされていた。
ある日、メイベルは窓から落ちる事故に遭い、自分の中の過去の記憶がよみがえった。
それは、この世界ではない別の世界に生きていた時の記憶だった。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが当たり前になった世界。風間は平凡な会社員として日々を暮らしていたが、ある日見に覚えのないミスを犯し会社をクビになってしまう。その上親友だった男も彼女を奪われ婚約破棄までされてしまった。世の中が嫌になった風間は自暴自棄になり山に向かうがそこで誰からも見捨てられた放置ダンジョンを見つけてしまう。どことなく親近感を覚えた風間はダンジョンで暮らしてみることにするが、そこにはとても可愛らしいモンスターが隠れ住んでいた。ひょんなことでモンスターに懐かれた風間は様々なモンスターと暮らしダンジョン内でのスローライフを満喫していくことになるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。