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第二十章 マロード男爵領とジンさんの結婚式

四百七十話 ランディさんとルルーさんの結婚式の予定

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「これからは、領内の産業を育成したいと思います。また、治療研究所に屋敷の者を派遣しようと思っております」
「治療研究所なら全く問題ない。派遣する者が確定したら、連絡をしてくれ」
「はい。よろしくお願いします」

 治療研究所は辺境伯領にあるので、ジェイド様も快く受け入れを表明してくれた。
 各領地との連携を取っていけば、ブランターク男爵領ももっと発展するね。
 
「バイザー子爵領も、ブランターク男爵領と是非とも取引を進めたいそうです。屋敷の担当者が打ち合わせをおこないたいと言っておりました」
「アレク殿下、ご連絡頂き有難う御座います。早速、担当者を派遣します」

 バイザー子爵領も、ブランターク男爵領との取引を増やしたいそうです。
 バイザー子爵領は徐々に以前の賑やかさを取り戻しているので、更に発展しそうですね。

「後は早めにルルーとの結婚式を挙げないといけないわね」
「はい。出来れば、来年には結婚式を挙げたいと思っております」
「そう。なら、ルルーも結婚式の準備を進めないとならないわね」
「はい。ブランターク男爵領にいる間に、少しずつ進めていきます」

 領内の事が落ち着いたというのもあるので、来年には二人の結婚式も行われそうです。
 ティナおばあさまも他の人も、二人の結婚式を楽しみにしています。
 勿論僕も、二人の結婚式を物凄く楽しみにしています。
 という事で、話し合いも大体終わったので僕達は辺境伯領に戻ります。
 ルルーさんは、このままブランターク男爵領に残るそうです。

「お兄ちゃん、お帰り!」
「ただいま。皆で庭で盛り上がっているね」
「そうだよ!」

 屋敷に戻ると、リズが僕の事を出迎えてくれました。
 そして皆で、僕の屋敷の庭を見ています。

「「「わーい!」」」
「「ブルル」」

 実は小さな子ども用の馬車を、ポニさん達が順番に引いているんです。
 ミカエル達が順番に乗っていて、とっても楽しそうです。
 念の為にレイナさんが一緒に乗っているし、ポニさん達もゆっくりと歩いているのでとっても安心です。

「にーに!」
「ばーば!」
「はいはい」
「ふふ、楽しそうね」

 ミカエルとブリッドが僕とティナおばあさまに気が付いたので、元気よく手を振っています。
 ミカエル達はニコニコとしていて、元気よくはしゃいでいますね。
 すると、屋敷の中から侍従のお姉さんが声をかけてきました。

「昼食の準備が出来ましたよ。今日はお肉ですよ」
「早く屋敷の中に入ってね」
「「「はーい」」」

 ミカエル達も馬車から降りて、屋敷にやってきました。
 近い内に、ルルーさんの所もこんな感じで子どもがいっぱいになるかもしれませんね。
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