309 / 817
第二十章 マロード男爵領とジンさんの結婚式
四百三十五話 アレク君はまだ六歳
しおりを挟む
無事に話し合いも終わったので、リズ達を迎えに行きその足で温泉宿に向かいます。
「おー、これが温泉街」
温泉街は温泉の湯気が立ち込めているので、まるで雲の中に入る様です。
温泉街の不思議な光景に、イヨも興味深く辺りを見ています。
「にーに、くも!」
「くもだ!」
「ミカエル、ブリッド、これは湯気って言うんだよ」
「「ゆげ!」」
ミカエルとブリッドはさっき僕が思った事を言っているけど、それでもミカエルとブリッドの目はキラキラしています。
とっても不思議な光景だもんね。
という事で、いつもの温泉宿に到着です。
「あらあら、可愛らしい子がいるわね」
「イヨちゃんだよ」
「そうかいそうかい、ゆっくりと温泉に入りなね」
「はい」
すっかりと顔馴染みになった温泉宿のおかみさんに、リズがイヨの事を紹介していた。
おかみさんもイヨの頭を撫でて、温泉に向かう僕達を見送っていきます。
さてさて、もうそろそろ僕は七歳です。
という事で、女子更衣室ではなく男子更衣室で着替えをします。
ガシ。
「お兄ちゃん、どこに行くの?」
「アレク様はまだ六歳です」
「だから、こっち」
「えー!」
折角男子更衣室に行こうとしたのに、またもやリズ達によって阻止されてしまった。
そして、僕がリズ達に捕まっている間に、辺境伯様はいつの間にか男子更衣室に消えてしまっていた。
うう、またもや他の男の人に逃げられてしまったぞ。
まあ、今回はいつもお風呂に入っているメンバーなので気にしない事にしよう。
僕はリズとサンディとイヨの着替えを手伝いながら、そんな事を思っていました。
「じゃあ、今日は私がアレク殿下のお着替えをしますね」
「はい……」
僕はというと、喜々としているチセさんの手によって服を脱がされてしまった。
しかし、なんで毎回僕を着替えさせる人は全裸なんだろうか?
せめて水着を着てから、僕の事を脱がせて欲しいです。
「「「ふいー」」」
以前にも温泉に入った事のあるミカエルは勿論の事、ブリッドとイヨも温泉に浸かって気持ち良さそうにしています。
温泉はとっても気持ちいいよね。
「マイクとセシルの結婚式の後にも、閣僚は温泉街の温泉に入ると言っていたなあ。確か公衆浴場の方に入ると言っていたぞ」
「閣僚なのに、豪華な宿よりも庶民的な所の方が好きらしいですからね」
「料理も堪能する気らしいし、良い身分ですなあ」
辺境伯様が愚痴をこぼすけど、今回辺境伯様は新郎の父親なのでとても忙しい。
因みに、例の服が着れる様に鍛錬と節制をしているという。
既に辺境伯様の体は仕上がっている様です。
「あなたは油断をすると直ぐに太るのだから、当面は節制して貰いますよ」
「分かっているよ。私だって来賓の前で無様な姿を晒したくないからな」
イザベラ様が辺境伯様に注意をするけど、前回の事があるから辺境伯様も分かっている様です。
そんなこんなで、温泉タイムは終了です。
また皆で温泉に来たいなあ。
「おー、これが温泉街」
温泉街は温泉の湯気が立ち込めているので、まるで雲の中に入る様です。
温泉街の不思議な光景に、イヨも興味深く辺りを見ています。
「にーに、くも!」
「くもだ!」
「ミカエル、ブリッド、これは湯気って言うんだよ」
「「ゆげ!」」
ミカエルとブリッドはさっき僕が思った事を言っているけど、それでもミカエルとブリッドの目はキラキラしています。
とっても不思議な光景だもんね。
という事で、いつもの温泉宿に到着です。
「あらあら、可愛らしい子がいるわね」
「イヨちゃんだよ」
「そうかいそうかい、ゆっくりと温泉に入りなね」
「はい」
すっかりと顔馴染みになった温泉宿のおかみさんに、リズがイヨの事を紹介していた。
おかみさんもイヨの頭を撫でて、温泉に向かう僕達を見送っていきます。
さてさて、もうそろそろ僕は七歳です。
という事で、女子更衣室ではなく男子更衣室で着替えをします。
ガシ。
「お兄ちゃん、どこに行くの?」
「アレク様はまだ六歳です」
「だから、こっち」
「えー!」
折角男子更衣室に行こうとしたのに、またもやリズ達によって阻止されてしまった。
そして、僕がリズ達に捕まっている間に、辺境伯様はいつの間にか男子更衣室に消えてしまっていた。
うう、またもや他の男の人に逃げられてしまったぞ。
まあ、今回はいつもお風呂に入っているメンバーなので気にしない事にしよう。
僕はリズとサンディとイヨの着替えを手伝いながら、そんな事を思っていました。
「じゃあ、今日は私がアレク殿下のお着替えをしますね」
「はい……」
僕はというと、喜々としているチセさんの手によって服を脱がされてしまった。
しかし、なんで毎回僕を着替えさせる人は全裸なんだろうか?
せめて水着を着てから、僕の事を脱がせて欲しいです。
「「「ふいー」」」
以前にも温泉に入った事のあるミカエルは勿論の事、ブリッドとイヨも温泉に浸かって気持ち良さそうにしています。
温泉はとっても気持ちいいよね。
「マイクとセシルの結婚式の後にも、閣僚は温泉街の温泉に入ると言っていたなあ。確か公衆浴場の方に入ると言っていたぞ」
「閣僚なのに、豪華な宿よりも庶民的な所の方が好きらしいですからね」
「料理も堪能する気らしいし、良い身分ですなあ」
辺境伯様が愚痴をこぼすけど、今回辺境伯様は新郎の父親なのでとても忙しい。
因みに、例の服が着れる様に鍛錬と節制をしているという。
既に辺境伯様の体は仕上がっている様です。
「あなたは油断をすると直ぐに太るのだから、当面は節制して貰いますよ」
「分かっているよ。私だって来賓の前で無様な姿を晒したくないからな」
イザベラ様が辺境伯様に注意をするけど、前回の事があるから辺境伯様も分かっている様です。
そんなこんなで、温泉タイムは終了です。
また皆で温泉に来たいなあ。
208
お気に入りに追加
8,516
あなたにおすすめの小説
モブだった私、今日からヒロインです!
まぁ
恋愛
かもなく不可もない人生を歩んで二十八年。周りが次々と結婚していく中、彼氏いない歴が長い陽菜は焦って……はいなかった。
このまま人生静かに流れるならそれでもいいかな。
そう思っていた時、突然目の前に金髪碧眼のイケメン外国人アレンが…… アレンは陽菜を気に入り迫る。
だがイケメンなだけのアレンには金持ち、有名会社CEOなど、とんでもないセレブ様。まるで少女漫画のような付属品がいっぱいのアレン……
モブ人生街道まっしぐらな自分がどうして?
※モブ止まりの私がヒロインになる?の完全R指定付きの姉妹ものですが、単品で全然お召し上がりになれます。
※印はR部分になります。
俺の異世界先は激重魔導騎士の懐の中
油淋丼
BL
少女漫画のような人生を送っていたクラスメイトがある日突然命を落とした。
背景の一部のようなモブは、卒業式の前日に事故に遭った。
魔王候補の一人として無能力のまま召喚され、魔物達に混じりこっそりと元の世界に戻る方法を探す。
魔物の脅威である魔導騎士は、不思議と初対面のようには感じなかった。
少女漫画のようなヒーローが本当に好きだったのは、モブ君だった。
異世界に転生したヒーローは、前世も含めて長年片思いをして愛が激重に変化した。
今度こそ必ず捕らえて囲って愛す事を誓います。
激重愛魔導最強転生騎士×魔王候補無能力転移モブ
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
婚約者に冤罪をかけられ島流しされたのでスローライフを楽しみます!
ユウ
恋愛
侯爵令嬢であるアーデルハイドは妹を苛めた罪により婚約者に捨てられ流罪にされた。
全ては仕組まれたことだったが、幼少期からお姫様のように愛された妹のことしか耳を貸さない母に、母に言いなりだった父に弁解することもなかった。
言われるがまま島流しの刑を受けるも、その先は隣国の南の島だった。
食料が豊作で誰の目を気にすることなく自由に過ごせる島はまさにパラダイス。
アーデルハイドは家族の事も国も忘れて悠々自適な生活を送る中、一人の少年に出会う。
その一方でアーデルハイドを追い出し本当のお姫様になったつもりでいたアイシャは、真面な淑女教育を受けてこなかったので、社交界で四面楚歌になってしまう。
幸せのはずが不幸のドン底に落ちたアイシャは姉の不幸を願いながら南国に向かうが…
【R18】お嫁さんスライム娘が、ショタお婿さんといちゃらぶ子作りする話
みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。
前話
【R18】通りかかったショタ冒険者に襲い掛かったスライム娘が、敗北して繁殖させられる話
https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/384412801
ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで
【R18】翡翠の鎖
環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。
※R18描写あり→*
【R18】らぶえっち短編集
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
調べたら残り2作品ありました、本日投稿しますので、お待ちくださいませ(3/31)
R18執筆1年目の時に書いた短編完結作品23本のうち商業作品をのぞく約20作品を短編集としてまとめることにしました。
※R18に※
※毎日投稿21時~24時頃、1作品ずつ。
※R18短編3作品目「追放されし奴隷の聖女は、王位簒奪者に溺愛される」からの投稿になります。
※処女作「清廉なる巫女は、竜の欲望の贄となる」2作品目「堕ちていく竜の聖女は、年下皇太子に奪われる」は商業化したため、読みたい場合はムーンライトノベルズにどうぞよろしくお願いいたします。
※これまでに投稿してきた短編は非公開になりますので、どうぞご了承くださいませ。
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。