転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第十九章 懐古派の砦編

四百七話 不穏な気配?

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 三日目も旅はかなり順調に進み、またもや昼食を食べる村を通り過ぎてしまった。
 でもご安心を、今日はルルーさんが僕達の旅に同行しています。
 アレクサさんもルルーさんと一緒に料理を手伝っています。

「お野菜を切りますね」
「では、私はお肉を切りますわ」

 ルルーさんとアレクサさんは、二人並んで仲良く料理をしています。
 二人とも料理が上手なので、お鍋からは良い匂いがしてきました。

「良い匂いだね」
「アレクサさんの料理の腕は中々だね」
「おい、お前らが料理の腕を語るな」
「「何で!」」

 うん、僕もレイナさんとカミラさんが料理の腕を語るのは違うと思うよ。
 とはいえ、料理が出来たので皆で食べます。

「いやあ、旅に出ているのに豪華な食事が出てきているなあ」
「やっぱり、本職のメイドさんは一味違うなあ」

 レイナさんとカミラさんの言う通り、ちょっとしたコース料理が出てきたのだ。
 前菜にメインディッシュにご飯とパンも選べる。
 
「美味しいよ!」
「本当に美味しいね」
「良かったね、沢山食べてね」
「「うん!」」

 リズもサンディも、美味しそうに昼食を食べていた。
 そりゃ、僕やスラちゃんが作る料理とはレベルが違うだろう。
 
「ルルーも料理の腕を上げたわね。アレクサの料理の腕も中々のものよ」
「「ありがとうございます」」

 ルルーさんとアレクサさんの料理は、ティナおばあさまも太鼓判を押していた。
 皆大満足で、昼食を食べ終えた。

「いやあ、お腹も膨れたし旅も順調だし、いうことないね」
「敵地に向かうのがなければ、本当に気持ち良い旅だね」

 再び走り出した馬車の中で、レイナさんとカミラさんがくつろいでいます。
 スラちゃんとプリンもだらけているので、周囲には危険がないのだろう。
 天気も良いし、本当に気持ち良い旅です。

「何だか緊迫した地域に向かう旅じゃないですね」
「もしかしたら、懐古派はかなり押されているのだろうな」

 僕の問いかけにジンさんが答えてくれたけど、道中は動物と遭遇するだけで本当に何も起きていない。
 もう懐古派は、他をかまう余裕もないのかも知れないな。

 そして、本当に何も起こらないまま三日目の旅も終了です。

「このペースなら、明日の昼前には目的地に到着しそうです」
「早く着く分には問題ないな。その分の時間を調査とかに使える」

 辺境伯領の辺境伯様の屋敷に戻ってきた僕達は、明日の事について話し合います。
 僕も、早く現地に着く分には全く問題ないと思っています。
 というか、別の問題の方が大きいです。

「「「「くしゅん、くしゅん」」」」
「あらら、皆風邪ひいちゃったかしら?」

 グランドちゃんとガリバーちゃんだけでなく、ミカエルとブリッドまでくしゃみと鼻水を出していた。
 ミカエルとブリッドは、お兄ちゃんお姉ちゃんとしてグランドちゃんとガリバーちゃんの看病のフリをしていたからなあ。
 こればっかりは仕方ない。

「明日になれば、治療研究所で飲み薬が作れるそうです。どうも、街でも子どもが風邪っぽい症状を訴えているそうです」
「ふーん、なんか気になるな。年末に風邪は流行したが、今は風邪は流行ってないぞ」
「そうね、何かあるかもしれないわね。王都にも確認したけど、特に何も起きていないそうよ」

 ノエルさんの報告を聞いたジンさんが、何かあるのではと勘ぐっていた。
 ティナおばあさまも王城を通じて王都の状況を確認したけど、王都や周辺地域では何も起きていないという。

「直ぐに兵に不審者の捜索をさせよう。何か良からぬ事をしている奴がいるかもしれない」
「明日は私も捜索に加わります。近衛騎士として動かないとならない時です」

 辺境伯様も直ぐに動いてくれて、ノエルさんも明日は調査に加わるそうだ。
 うーん、辺境伯領で一体何が起きているのだろうか?
 懐古派の砦の件よりも、辺境伯領の件の方が問題な気がしてきた。
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