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第十八章 少し平和な日々
三百七十三話 ブリットのお試しお泊まり その一
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「あかちゃが、いぱい!」
「ほんとだ!」
今日は前々から決まっていた、ブリットが教皇国から屋敷にやってくる日です。
隣のジンさんの屋敷にいる沢山の赤ちゃんを見て、ブリットは少し興奮気味です。
ブリットは小さな黒いシスター服を着ていて、白に近いプラチナブロンドの髪とよく似合っている。
さて、今日ブリットが屋敷に来たのは、ミカエルが普段どんな生活をしているかを体験する為で、今回は一泊二日の予定で屋敷に滞在します。
今日の予定は、午前中は王城で勉強をして午後は辺境伯領での炊き出しを行います。
という事で、先ずは王城に出発です。
「「うーん、うーん」」
「そうそう、よく出来たわね」
ミカエルとブリットは、ルリアンさんについてもらいながら文字を書く練習をしています。
レイナさんとカミラさん達は全員出産したので、交代でミカエルの勉強にあたってくれています。
まだ遊びの様に書かれている文字をなぞるだけだけど、これも立派な勉強だ。
「「「うーん、うーん」」」
そしてリズ達はというと、今年六歳と八歳になるのもあるので少し難しい問題を解いている。
少しでもブリットに良いところを見せようと、頑張っている様だ。
そして、僕とルーカスお兄様はというと会議室にいた。
「以前アレク殿下にヒントを頂いた、ネズミホイホイなる物を作ってみました。これなら、毒物を使う事なくネズミを退治できますぞ」
教皇国で僕がポロッと漏らした言葉をヒントに、本当に研究者がネズミホイホイを作るとは思わなかったぞ。
粘液のある草を使って、簡単に作る事ができるという。
試しに王城でネズミホイホイを使った所、かなりの成果が出たという。
紙に草の粘液を塗って、ネズミが取れたら燃やせばいい。
「元々薬草として使っていて、人体に全く影響はありません。この草は各国に生えていますので、簡単にネズミホイホイが作れます」
「我が国も、過去にネズミによる病気の蔓延があった。この件は、王国に限らず各国に知らせる事とする。製造方法と使用方法を纏めて報告せよ」
「畏まりました」
僕の何となくの一言から大事になっているけど、疫病を撒き散らすネズミを捕まえるのは賛成なので是非とも研究者には頑張ってほしい。
共和国でネズミ退治をした時は、スラちゃんパワーのゴリ押しだったもんなあ。
回復魔法と生薬の研究が、こんな所にも生かされるという良い例になった。
「にーに、おかえり!」
「おっと。ただいま、ミカエル」
皆が勉強している部屋に戻ると、僕の元にミカエルがとととって走ってきた。
ニコニコのミカエルの頭を撫でてやりながら周りを見渡すと、女性陣は仲良くお喋りをしていた。
ブリットも小さいながらも女の子で、お喋りが好きな様だ。
「勉強も良く頑張ってましたよ。今は、遊びながら色々な事を経験するのが良いですよ」
「ありがとうございます、ルリアンさん。ミカエルも、いつもよりも張り切っていましたから」
ルリアンさんがうまくミカエルをコントロールしながら勉強を教えてくれたので、ミカエルもとっても満足そうだ。
ミカエルはまだまだ小さいから、楽しみながら勉強するのは良い事だよね。
という事で午前中の勉強はこれで終わりなので、休憩したら辺境伯領に戻ります。
「ほんとだ!」
今日は前々から決まっていた、ブリットが教皇国から屋敷にやってくる日です。
隣のジンさんの屋敷にいる沢山の赤ちゃんを見て、ブリットは少し興奮気味です。
ブリットは小さな黒いシスター服を着ていて、白に近いプラチナブロンドの髪とよく似合っている。
さて、今日ブリットが屋敷に来たのは、ミカエルが普段どんな生活をしているかを体験する為で、今回は一泊二日の予定で屋敷に滞在します。
今日の予定は、午前中は王城で勉強をして午後は辺境伯領での炊き出しを行います。
という事で、先ずは王城に出発です。
「「うーん、うーん」」
「そうそう、よく出来たわね」
ミカエルとブリットは、ルリアンさんについてもらいながら文字を書く練習をしています。
レイナさんとカミラさん達は全員出産したので、交代でミカエルの勉強にあたってくれています。
まだ遊びの様に書かれている文字をなぞるだけだけど、これも立派な勉強だ。
「「「うーん、うーん」」」
そしてリズ達はというと、今年六歳と八歳になるのもあるので少し難しい問題を解いている。
少しでもブリットに良いところを見せようと、頑張っている様だ。
そして、僕とルーカスお兄様はというと会議室にいた。
「以前アレク殿下にヒントを頂いた、ネズミホイホイなる物を作ってみました。これなら、毒物を使う事なくネズミを退治できますぞ」
教皇国で僕がポロッと漏らした言葉をヒントに、本当に研究者がネズミホイホイを作るとは思わなかったぞ。
粘液のある草を使って、簡単に作る事ができるという。
試しに王城でネズミホイホイを使った所、かなりの成果が出たという。
紙に草の粘液を塗って、ネズミが取れたら燃やせばいい。
「元々薬草として使っていて、人体に全く影響はありません。この草は各国に生えていますので、簡単にネズミホイホイが作れます」
「我が国も、過去にネズミによる病気の蔓延があった。この件は、王国に限らず各国に知らせる事とする。製造方法と使用方法を纏めて報告せよ」
「畏まりました」
僕の何となくの一言から大事になっているけど、疫病を撒き散らすネズミを捕まえるのは賛成なので是非とも研究者には頑張ってほしい。
共和国でネズミ退治をした時は、スラちゃんパワーのゴリ押しだったもんなあ。
回復魔法と生薬の研究が、こんな所にも生かされるという良い例になった。
「にーに、おかえり!」
「おっと。ただいま、ミカエル」
皆が勉強している部屋に戻ると、僕の元にミカエルがとととって走ってきた。
ニコニコのミカエルの頭を撫でてやりながら周りを見渡すと、女性陣は仲良くお喋りをしていた。
ブリットも小さいながらも女の子で、お喋りが好きな様だ。
「勉強も良く頑張ってましたよ。今は、遊びながら色々な事を経験するのが良いですよ」
「ありがとうございます、ルリアンさん。ミカエルも、いつもよりも張り切っていましたから」
ルリアンさんがうまくミカエルをコントロールしながら勉強を教えてくれたので、ミカエルもとっても満足そうだ。
ミカエルはまだまだ小さいから、楽しみながら勉強するのは良い事だよね。
という事で午前中の勉強はこれで終わりなので、休憩したら辺境伯領に戻ります。
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