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第十六章 聖女様出迎え編
三百二十六話 皆でお昼ご飯
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さて、お昼の時間になったのだが、お店前に閣僚や王妃様達の姿がない。
もしかしてと思って、お店の中を覗いてみた。
「おお、きたか!」
「もう全員の分を注文してありますわ」
「今日はもみじ鍋だそうですよ」
「「「……」」」
我慢できなくて、既に鍋を注文して食べ始めていた。
しかも近衛騎士とお世話の侍従がいるのに、ミカエルを除いて自分達で小鉢に盛り付けをしている。
僕達も席に着く事にした。
「にーに、おにくおいちぃ!」
「良かったね。いっぱい食べな」
「うん!」
ミカエルは既に王妃様にもみじ鍋から小鉢に盛ってもらっていて、満足そうにお肉を食べていた。
「にーに、じーじもおっきいおふろきた」
「じーじって、あそこに座っている人?」
「うん!」
ふと、ミカエルが宰相達を指差していた。
あの、あなた方はマロード男爵の屋敷でマイク様と話し合いをしていたのではないですか?
「折角温泉街にきたのだから、温泉に入らないとならないぞ」
「いやあ、生薬に回復魔法に湯治と、ここは治療の選択肢が多いな」
「軍人の治療所を作る計画があるそうだが、もう少し規模を拡大する事にしたぞ」
うん、温泉でも仕事をやったと言わんばかりに胸を張る宰相達。
まあ、ここの温泉は効能が良いらしいからなあ。
心なしか、王妃様やアリア様だけでなく、宰相達も肌艶が良い気がするぞ。
「王都と比較して空気も良いから、辺境伯領と連携して療養所を作る事にしたわ」
「ここならストレスも少ないし、様々な病気の治療に対応できるわね」
王妃様とアリア様も、しっかりと仕事をしたといった表情だ。
王国からマロード男爵領に補助金も降りるそうだ。
「それよりも、折角だからお鍋を食べましょう」
「こうして皆でワイワイとしながら食べるのは良いですね」
食事に話を戻す為に、アイビー様とカレン様が皆に話しかけていた。
気がついたら、近衛騎士とお世話の侍従も席について鍋を食べているぞ。
「今日は鹿肉ですね。出汁も効いていてとても旨いなあ」
「お兄ちゃん、もっととって!」
「エレノアも!」
「はいはい、待っていてね」
食いしん坊のリズとエレノアに促されて、小鉢にもみじ鍋をよそっていく。
閣僚のいる鍋は、既に締めの雑炊に入っている。
もう全員が大満足の顔になっているなあ。
「ふう、年甲斐もなく食べてしまったな」
「鍋はいい物ですな。日中でなければ、このオススメの米酒や焼酎を飲みたい物です」
「ついでだから買って行こう。焼酎はお湯割りでも氷を入れて水割りでも良いらしいぞ」
午後は全員王城に戻るので、お店でお酒を沢山買っていっている。
お店としたら、良い臨時収入だよね。
店員さんがホクホク顔で応対しているよ。
「おお、そうじゃ。アレクよ、儂を王城に送る前にジンの屋敷に連れて行ってくれ」
「私も頼む。ジンに話を聞いたら、今日は仕事がなくて屋敷にいるらしいからなあ」
あ、これは抜き打ちでレイナさんとカミラさんの様子を見に行くんだな。
休みというので、グータラしている姿が思い浮かぶぞ。
という事で、王城に皆を送り届けてからジンさんと宰相と商務卿と共にジンさんの屋敷に向かいます。
「お、おかえ……」
「早かった……」
食堂に向かうと、マロード男爵領で売っていたせんべいをバリバリと食べているレイナさんとカミラさんの姿があった。
レイナさんとカミラさんは、宰相と商務卿と視線があった瞬間せんべいを持ったまま固まってしまったのだ。
「レイナ、まさか本当にぐーたらしているとは思わなかったぞ」
「カミラよ、やる事がないのならアレク君の屋敷で赤ん坊のお世話の練習でもしなさい」
「「……はい」」
孫と娘の堕落ぶりにショックを受けた宰相と商務卿に言われて、レイナさんとカミラさんは隣にある僕の屋敷に移動していった。
「ジンよ、二人にはもう少し強く言っていいぞ」
「そろそろリリーを連れてこないとダメかな」
「「あはは……」」
宰相と商務卿の漏らした言葉に、僕とジンさんは空笑いをするしかなかった。
そして、僕とジンさんが教皇国に行く間、リリーさんがジンさんの屋敷にくる事が確定したのだった。
もしかしてと思って、お店の中を覗いてみた。
「おお、きたか!」
「もう全員の分を注文してありますわ」
「今日はもみじ鍋だそうですよ」
「「「……」」」
我慢できなくて、既に鍋を注文して食べ始めていた。
しかも近衛騎士とお世話の侍従がいるのに、ミカエルを除いて自分達で小鉢に盛り付けをしている。
僕達も席に着く事にした。
「にーに、おにくおいちぃ!」
「良かったね。いっぱい食べな」
「うん!」
ミカエルは既に王妃様にもみじ鍋から小鉢に盛ってもらっていて、満足そうにお肉を食べていた。
「にーに、じーじもおっきいおふろきた」
「じーじって、あそこに座っている人?」
「うん!」
ふと、ミカエルが宰相達を指差していた。
あの、あなた方はマロード男爵の屋敷でマイク様と話し合いをしていたのではないですか?
「折角温泉街にきたのだから、温泉に入らないとならないぞ」
「いやあ、生薬に回復魔法に湯治と、ここは治療の選択肢が多いな」
「軍人の治療所を作る計画があるそうだが、もう少し規模を拡大する事にしたぞ」
うん、温泉でも仕事をやったと言わんばかりに胸を張る宰相達。
まあ、ここの温泉は効能が良いらしいからなあ。
心なしか、王妃様やアリア様だけでなく、宰相達も肌艶が良い気がするぞ。
「王都と比較して空気も良いから、辺境伯領と連携して療養所を作る事にしたわ」
「ここならストレスも少ないし、様々な病気の治療に対応できるわね」
王妃様とアリア様も、しっかりと仕事をしたといった表情だ。
王国からマロード男爵領に補助金も降りるそうだ。
「それよりも、折角だからお鍋を食べましょう」
「こうして皆でワイワイとしながら食べるのは良いですね」
食事に話を戻す為に、アイビー様とカレン様が皆に話しかけていた。
気がついたら、近衛騎士とお世話の侍従も席について鍋を食べているぞ。
「今日は鹿肉ですね。出汁も効いていてとても旨いなあ」
「お兄ちゃん、もっととって!」
「エレノアも!」
「はいはい、待っていてね」
食いしん坊のリズとエレノアに促されて、小鉢にもみじ鍋をよそっていく。
閣僚のいる鍋は、既に締めの雑炊に入っている。
もう全員が大満足の顔になっているなあ。
「ふう、年甲斐もなく食べてしまったな」
「鍋はいい物ですな。日中でなければ、このオススメの米酒や焼酎を飲みたい物です」
「ついでだから買って行こう。焼酎はお湯割りでも氷を入れて水割りでも良いらしいぞ」
午後は全員王城に戻るので、お店でお酒を沢山買っていっている。
お店としたら、良い臨時収入だよね。
店員さんがホクホク顔で応対しているよ。
「おお、そうじゃ。アレクよ、儂を王城に送る前にジンの屋敷に連れて行ってくれ」
「私も頼む。ジンに話を聞いたら、今日は仕事がなくて屋敷にいるらしいからなあ」
あ、これは抜き打ちでレイナさんとカミラさんの様子を見に行くんだな。
休みというので、グータラしている姿が思い浮かぶぞ。
という事で、王城に皆を送り届けてからジンさんと宰相と商務卿と共にジンさんの屋敷に向かいます。
「お、おかえ……」
「早かった……」
食堂に向かうと、マロード男爵領で売っていたせんべいをバリバリと食べているレイナさんとカミラさんの姿があった。
レイナさんとカミラさんは、宰相と商務卿と視線があった瞬間せんべいを持ったまま固まってしまったのだ。
「レイナ、まさか本当にぐーたらしているとは思わなかったぞ」
「カミラよ、やる事がないのならアレク君の屋敷で赤ん坊のお世話の練習でもしなさい」
「「……はい」」
孫と娘の堕落ぶりにショックを受けた宰相と商務卿に言われて、レイナさんとカミラさんは隣にある僕の屋敷に移動していった。
「ジンよ、二人にはもう少し強く言っていいぞ」
「そろそろリリーを連れてこないとダメかな」
「「あはは……」」
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そして、僕とジンさんが教皇国に行く間、リリーさんがジンさんの屋敷にくる事が確定したのだった。
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