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第十六章 聖女様出迎え編
二百八十五話 ポニー軍団誕生?
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お昼ごはんを食べて全員ズボンをはいたら、午後からは郊外の広場で実際にポニーに乗ってみる事になった。
「鞍は今回は馬丁がつけてくれるけど、その内に自分でもつけられる様にならないとね」
「「「はーい」」」
馬の世話ができないと、騎馬できないもんね。
とは言え、ルーカスお兄様とアイビー様はともかくとして、僕達はもう少し大きくならないと馬に鞍はつけられないな。
「じゃあ、ポニーを引いて郊外まで歩いて行くわよ」
順番にポニーを引きつつ、歩いて郊外に向かいます。
「とー! 行くよ、ブッチー!」
「ヒヒーン」
ポクポク。
リズとスラちゃんはブッチーの背中に飛び乗って、普通に常足で歩いています。
因みにリズとスラちゃんとブッチーの相性が良すぎるので、僕達は他のポニーを引いています。
というか、ブッチーはリズとスラちゃんじゃないと制御できない疑惑がほぼ確実になっていたのだ。
「あら、リズちゃん。お馬さんに乗ってお散歩?」
「そうなの! これから郊外に行くんだ!」
街の人も僕達はポニーを引いているのに、普通にポニーに乗るリズの事を受け止めている。
うん、暴走している訳でもないのでこのままにしておこう。
無理矢理引いて歩かせた方が、リズとスラちゃんとブッチーが駄々をこねる可能性があるよ。
そして、郊外の原っぱに到着。
ここは魔法の訓練でも使ったけど、とても広いから辺境伯領の兵も騎乗訓練の為に使う事があるらしい。
「それじゃあ、先ずは兵にポニーを引いて貰いながら乗ってみましょう」
いよいよ馬上に上がるのだけど、ポニーとはいえ結構高いな。
高さに慣れるのも騎乗する上で大切だな。
「結構高いですね」
「でも、とても良い乗り心地ですわ」
「風が気持ちいいですね」
ゆっくりと歩くポニーの馬上で感じる風は、少し寒いけどとても心地よかった。
皆思い思いにポニーに乗っています。
「おお、中々速いね」
「ヒヒーン」
リズとスラちゃんとブッチーはというと、どう見ても常足ではなく速足になっていた。
制御できていない訳ではなく、コミュニケーションはバッチリと取れていた。
ジェリルさんが見てくれているから、大丈夫だと思いたい。
「じゃあ、次は一人で常足をやってみましょう。直ぐ側に兵もいるから大丈夫ですよ」
次はいよいよ一人でポニーに乗る事に。
とはいえとっても賢いポニーなのか、ティナおばあさまの言っている事を理解しているみたいだ。
「わあ、歩いていますよ」
「とっても賢いですね」
サンディもエレノアもうまくポニーを操れていた。
ルーカスお兄様とアイビー様は、流石というか少し速足でポニーに乗っていた。
「おお、速い速い!」
「ブルル!」
そしてリズとスラちゃんとブッチーはというと、どう見ても駆足でもなくて疾駆だよね。
思う存分に草原を走り回っていて、ブッチーもとても気持ちよさそうだ。
うん、もうあれだけブッチーに乗れていれば問題なさそうだ。
最終的に僕達も速足までできたので、とっても満足です。
やっぱりこのポニー達はとても賢いな。
帰り支度をしながら休憩にしている時に、リズがちょっとはてなな質問をしてきた。
「おばあちゃん、ブッチーも魔法の練習する?」
「え? 馬が魔法?」
「そうだよ!」
リズの発言に、ティナおばあさまだけでなく僕達や近衛騎士も集まってきた。
馬やポニーが魔法使うってどういう事?
とうのブッチーは、スラちゃんと何やら話をしていた。
うん、何だか嫌な予感がするぞ。
「ブッチー、風魔法の素質があるってスラちゃんが言っていたよ」
「はっ?」
僕達は再び固まってしまった。
てっきり身体強化が使えるのかとおもったら、風魔法まで使えるの?
ブッチーはスラちゃんを背中に乗せて、トコトコとこちらにやってきた。
そして、リズが一言。
「ブッチー、エアカッター!」
「ヒヒーン!」
リズの呼びかけにブッチーが応えて、エアカッターで草をバサバサと切っていた。
威力云々とかではなく、ポニーが魔法を使ったぞ。
「えーっと、理論的には馬にも動物にも魔力はあります。ありますが、使えるかどうかはまた別問題です」
呆然とした表情でランカーさんが説明してくれた。
というか、そもそも普通は馬に魔力の使い方なんて教えられないだろう。
「念の為に、ブッチーは無闇矢鱈に魔法を使う事はないのね?」
「スラちゃんが言うには、俺は魔法の使い所を理解している賢いポニーだって言っているらしいよ」
「ヒヒーン」
ブッチーも当然だと言わんばかりに鳴いていた。
そして、いつの間にか他のポニーがスラちゃんの元に集まってきて話を聞いている。
「ティナおばあさま、ポニさんとかもスラちゃんから話を聞いていますよ」
「スラちゃんは規格外のスライムだからね。というか、どうやってポニーに話しかけているのかしら」
「スラちゃん、教えるならちゃんとやらないとダメだよ」
スラちゃんは任せろといった感じで触手を振っていた。
中途半端に魔法を教えるより、この際だからポニーにもキチンと教える事になった。
「これは、とんでもないポニー集団ができるな」
「とは言え、普通の軍馬に教えるのは無理ですね」
ルーカスお兄様も呆れる状況だった。
とはいえ聖女様を迎えるのに少しでも戦力があった方が良いので、良い方向だと無理矢理納得したのだった。
「鞍は今回は馬丁がつけてくれるけど、その内に自分でもつけられる様にならないとね」
「「「はーい」」」
馬の世話ができないと、騎馬できないもんね。
とは言え、ルーカスお兄様とアイビー様はともかくとして、僕達はもう少し大きくならないと馬に鞍はつけられないな。
「じゃあ、ポニーを引いて郊外まで歩いて行くわよ」
順番にポニーを引きつつ、歩いて郊外に向かいます。
「とー! 行くよ、ブッチー!」
「ヒヒーン」
ポクポク。
リズとスラちゃんはブッチーの背中に飛び乗って、普通に常足で歩いています。
因みにリズとスラちゃんとブッチーの相性が良すぎるので、僕達は他のポニーを引いています。
というか、ブッチーはリズとスラちゃんじゃないと制御できない疑惑がほぼ確実になっていたのだ。
「あら、リズちゃん。お馬さんに乗ってお散歩?」
「そうなの! これから郊外に行くんだ!」
街の人も僕達はポニーを引いているのに、普通にポニーに乗るリズの事を受け止めている。
うん、暴走している訳でもないのでこのままにしておこう。
無理矢理引いて歩かせた方が、リズとスラちゃんとブッチーが駄々をこねる可能性があるよ。
そして、郊外の原っぱに到着。
ここは魔法の訓練でも使ったけど、とても広いから辺境伯領の兵も騎乗訓練の為に使う事があるらしい。
「それじゃあ、先ずは兵にポニーを引いて貰いながら乗ってみましょう」
いよいよ馬上に上がるのだけど、ポニーとはいえ結構高いな。
高さに慣れるのも騎乗する上で大切だな。
「結構高いですね」
「でも、とても良い乗り心地ですわ」
「風が気持ちいいですね」
ゆっくりと歩くポニーの馬上で感じる風は、少し寒いけどとても心地よかった。
皆思い思いにポニーに乗っています。
「おお、中々速いね」
「ヒヒーン」
リズとスラちゃんとブッチーはというと、どう見ても常足ではなく速足になっていた。
制御できていない訳ではなく、コミュニケーションはバッチリと取れていた。
ジェリルさんが見てくれているから、大丈夫だと思いたい。
「じゃあ、次は一人で常足をやってみましょう。直ぐ側に兵もいるから大丈夫ですよ」
次はいよいよ一人でポニーに乗る事に。
とはいえとっても賢いポニーなのか、ティナおばあさまの言っている事を理解しているみたいだ。
「わあ、歩いていますよ」
「とっても賢いですね」
サンディもエレノアもうまくポニーを操れていた。
ルーカスお兄様とアイビー様は、流石というか少し速足でポニーに乗っていた。
「おお、速い速い!」
「ブルル!」
そしてリズとスラちゃんとブッチーはというと、どう見ても駆足でもなくて疾駆だよね。
思う存分に草原を走り回っていて、ブッチーもとても気持ちよさそうだ。
うん、もうあれだけブッチーに乗れていれば問題なさそうだ。
最終的に僕達も速足までできたので、とっても満足です。
やっぱりこのポニー達はとても賢いな。
帰り支度をしながら休憩にしている時に、リズがちょっとはてなな質問をしてきた。
「おばあちゃん、ブッチーも魔法の練習する?」
「え? 馬が魔法?」
「そうだよ!」
リズの発言に、ティナおばあさまだけでなく僕達や近衛騎士も集まってきた。
馬やポニーが魔法使うってどういう事?
とうのブッチーは、スラちゃんと何やら話をしていた。
うん、何だか嫌な予感がするぞ。
「ブッチー、風魔法の素質があるってスラちゃんが言っていたよ」
「はっ?」
僕達は再び固まってしまった。
てっきり身体強化が使えるのかとおもったら、風魔法まで使えるの?
ブッチーはスラちゃんを背中に乗せて、トコトコとこちらにやってきた。
そして、リズが一言。
「ブッチー、エアカッター!」
「ヒヒーン!」
リズの呼びかけにブッチーが応えて、エアカッターで草をバサバサと切っていた。
威力云々とかではなく、ポニーが魔法を使ったぞ。
「えーっと、理論的には馬にも動物にも魔力はあります。ありますが、使えるかどうかはまた別問題です」
呆然とした表情でランカーさんが説明してくれた。
というか、そもそも普通は馬に魔力の使い方なんて教えられないだろう。
「念の為に、ブッチーは無闇矢鱈に魔法を使う事はないのね?」
「スラちゃんが言うには、俺は魔法の使い所を理解している賢いポニーだって言っているらしいよ」
「ヒヒーン」
ブッチーも当然だと言わんばかりに鳴いていた。
そして、いつの間にか他のポニーがスラちゃんの元に集まってきて話を聞いている。
「ティナおばあさま、ポニさんとかもスラちゃんから話を聞いていますよ」
「スラちゃんは規格外のスライムだからね。というか、どうやってポニーに話しかけているのかしら」
「スラちゃん、教えるならちゃんとやらないとダメだよ」
スラちゃんは任せろといった感じで触手を振っていた。
中途半端に魔法を教えるより、この際だからポニーにもキチンと教える事になった。
「これは、とんでもないポニー集団ができるな」
「とは言え、普通の軍馬に教えるのは無理ですね」
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