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第十六章 聖女様出迎え編
二百八十三話 現地視察の終了
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ティナおばあさまもサーゲロイド辺境伯領に泊まった翌日、僕達はスラちゃんを国境に送った後で作業開始。
先ずは郊外の駐屯地に追加兵を迎え入れると、早速軍務卿が指示を飛ばした。
それが終わると、僕はルーカスお兄様とアイビー様を呼び寄せて、ティナおばあさまとサーゲロイド辺境伯と外務卿と共に打ち合わせです。
因みにリズとサンディとプリンはやる事がないので、サーゲロイド辺境伯の奥様がついてくれてのお勉強タイムです。
「昨日も聞きましたが、怪しい派閥がいるとなると警戒しないとなりませんね」
「なので、今回はドレスとかではなく全員儀礼用の騎士服で参加するわ。何かあっても直ぐに対応できる様にね」
「無事に聖女様をお出迎えしなければならないですからね」
ルーカスお兄様は昨日の王城での会議にもでているから話は分かっているし、フル装備で参加するのも決まっている。
アイビー様もこの方針にこくりと頷いている。
「来週あたりに教皇国側に挨拶に行きましょう。郊外なども案内して貰いましょう」
「儂も同行いたします。周辺の様子がどうなっているのかは、とても重要な情報ですので」
ティナおばあさまの意見に、僕もサーゲロイド辺境伯も大賛成だ。
僕ももう少し現地を見てみたい。
会議はこれで終わりにして、勉強しているリズの元に向かった。
「奥様、わざわざ勉強を見て頂いてありがとう御座います」
「いえいえ、幼いのによく勉強していらっしゃいますわ」
勉強している部屋に向かうと、サーゲロイド辺境伯の奥様はニコニコとしながら答えてくれた。
「凄いよ、教え方がとっても上手だったんだよ!」
「とても分かりやすかったです」
勉強をしてリズの機嫌が良いのは珍しい。
サンディもプリンも笑顔になっている。
「家内は貴族の子女やたまに市井の子ども達に勉強を教えておったのじゃ」
「奥様はプロの教師だったんですね」
「うふふ、昔の事ですわ」
凄腕の教師に教えて貰ったのもあって、勉強はかなり捗った様だ。
軍務卿も合流して昼食を食べた後、今度は国境の街に移動する。
「ここが教皇国との国境の街か。山に囲まれていて、とても良い所ですね」
「街がそこまで大きくないので、とてものどかな雰囲気ですわね」
昨日は駆け足で仕事をしたけど、改めてみると国境の街は人柄も良いのでとっても良い所だ。
マロード男爵領の温泉街にも通じる所がありそうだ。
そんな中、僕達は代官所に向かった。
昨日の盗聴の魔導具の件で進捗があったという事だ。
「ここ数ヶ月代官所に出入りしていた者を調べた所、一名怪しい者がおりました。教会の使節団として面会に来た者に、懐古派が紛れておりました」
「そうか。盗聴の魔導具が仕掛けられたのは、使節団がこの代官所に滞在した場所。しかも教会の使節団となると、普通はその様な行為をするとは思わないだろう」
昨日同行してくれたサーゲロイド辺境伯領の兵の偉い人が、調査結果を報告してくれた。
誰が代官所を訪れたか全て記録してあったので、直ぐに目星がついたそうだ。
「となると、対応する相手が変わらないので、こちらの対応も変わらないな」
「そうですね。万が一闇ギルドが加わっても、同じ対応でいけます」
「逆に怪しいと思った勢力が犯人だと分かって、ある意味よかったですよ」
となると、警備体制に変更はなし。
懐古派の様子を探りつつ、僕らも淡々と準備をするだけだ。
これで今回の二泊三日の全日程は終了。
最後に国境警備隊にいるスラちゃんを迎えに行く事に。
「なに、これ?」
「貢物?」
国境警備隊の所に行くと、スラちゃんの周りに沢山のお菓子とかスイーツがあった。
僕とルーカスお兄様は、あまりの光景にびっくりしていた。
「いやあ、隠れた犯罪者を捕まえてくれたのもあるのですが街の人に人気でして、昨日のスライムも小さくて可愛いと子どもに人気でした」
うん、成果が出ているなら僕は何も言わないよ。
だけどスラちゃん、プリンに対してどんなもんだってドヤ顔しないようにね。
今度はプリンが今以上にやる気になっちゃうから。
先ずは郊外の駐屯地に追加兵を迎え入れると、早速軍務卿が指示を飛ばした。
それが終わると、僕はルーカスお兄様とアイビー様を呼び寄せて、ティナおばあさまとサーゲロイド辺境伯と外務卿と共に打ち合わせです。
因みにリズとサンディとプリンはやる事がないので、サーゲロイド辺境伯の奥様がついてくれてのお勉強タイムです。
「昨日も聞きましたが、怪しい派閥がいるとなると警戒しないとなりませんね」
「なので、今回はドレスとかではなく全員儀礼用の騎士服で参加するわ。何かあっても直ぐに対応できる様にね」
「無事に聖女様をお出迎えしなければならないですからね」
ルーカスお兄様は昨日の王城での会議にもでているから話は分かっているし、フル装備で参加するのも決まっている。
アイビー様もこの方針にこくりと頷いている。
「来週あたりに教皇国側に挨拶に行きましょう。郊外なども案内して貰いましょう」
「儂も同行いたします。周辺の様子がどうなっているのかは、とても重要な情報ですので」
ティナおばあさまの意見に、僕もサーゲロイド辺境伯も大賛成だ。
僕ももう少し現地を見てみたい。
会議はこれで終わりにして、勉強しているリズの元に向かった。
「奥様、わざわざ勉強を見て頂いてありがとう御座います」
「いえいえ、幼いのによく勉強していらっしゃいますわ」
勉強している部屋に向かうと、サーゲロイド辺境伯の奥様はニコニコとしながら答えてくれた。
「凄いよ、教え方がとっても上手だったんだよ!」
「とても分かりやすかったです」
勉強をしてリズの機嫌が良いのは珍しい。
サンディもプリンも笑顔になっている。
「家内は貴族の子女やたまに市井の子ども達に勉強を教えておったのじゃ」
「奥様はプロの教師だったんですね」
「うふふ、昔の事ですわ」
凄腕の教師に教えて貰ったのもあって、勉強はかなり捗った様だ。
軍務卿も合流して昼食を食べた後、今度は国境の街に移動する。
「ここが教皇国との国境の街か。山に囲まれていて、とても良い所ですね」
「街がそこまで大きくないので、とてものどかな雰囲気ですわね」
昨日は駆け足で仕事をしたけど、改めてみると国境の街は人柄も良いのでとっても良い所だ。
マロード男爵領の温泉街にも通じる所がありそうだ。
そんな中、僕達は代官所に向かった。
昨日の盗聴の魔導具の件で進捗があったという事だ。
「ここ数ヶ月代官所に出入りしていた者を調べた所、一名怪しい者がおりました。教会の使節団として面会に来た者に、懐古派が紛れておりました」
「そうか。盗聴の魔導具が仕掛けられたのは、使節団がこの代官所に滞在した場所。しかも教会の使節団となると、普通はその様な行為をするとは思わないだろう」
昨日同行してくれたサーゲロイド辺境伯領の兵の偉い人が、調査結果を報告してくれた。
誰が代官所を訪れたか全て記録してあったので、直ぐに目星がついたそうだ。
「となると、対応する相手が変わらないので、こちらの対応も変わらないな」
「そうですね。万が一闇ギルドが加わっても、同じ対応でいけます」
「逆に怪しいと思った勢力が犯人だと分かって、ある意味よかったですよ」
となると、警備体制に変更はなし。
懐古派の様子を探りつつ、僕らも淡々と準備をするだけだ。
これで今回の二泊三日の全日程は終了。
最後に国境警備隊にいるスラちゃんを迎えに行く事に。
「なに、これ?」
「貢物?」
国境警備隊の所に行くと、スラちゃんの周りに沢山のお菓子とかスイーツがあった。
僕とルーカスお兄様は、あまりの光景にびっくりしていた。
「いやあ、隠れた犯罪者を捕まえてくれたのもあるのですが街の人に人気でして、昨日のスライムも小さくて可愛いと子どもに人気でした」
うん、成果が出ているなら僕は何も言わないよ。
だけどスラちゃん、プリンに対してどんなもんだってドヤ顔しないようにね。
今度はプリンが今以上にやる気になっちゃうから。
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