87 / 1,219
第十六章 聖女様出迎え編
二百八十二話 ホッと一息
しおりを挟む
「お兄ちゃん、何かあったの?」
「だいぶお疲れですけど」
「色々あったんだよ、色々と」
「「?」」
教皇国でシスターにもみくちゃにされた後、僕は国境の警備隊からプリンを回収して再び代官所に戻った。
シスターにもみくちゃにされてかなり疲れちゃったよ……
プリンも僕を見て疲れていたのが分かっていたのか、少しびっくりしていた。
因みにプリンは国境で大活躍だったらしく、街の巡回にも着いていったらしい。
プリンの活躍を聞いたスラちゃんがちょっと嫉妬していて、次の自分の出番に向けてやる気になっていた。
「それで、盗聴の魔導具が他にも複数見つかったのか」
「そうだよ。玄関と会議室にもあったんだ」
「でも、職員の人は皆良い人でしたよ」
サンディの報告が一番引っかかった。
となると、魔導具を仕掛けた人はここの職員ではないのか。
「となると、この代官所に出入りする者に不審者が紛れておったか。そこまで分かれば絞れるな」
「はっ、直ぐに調査いたします」
ここはサーゲロイド辺境伯に任せておこう。
直ぐに兵がここ暫く訪れた人を調べ始めた。
もしかしたら、意外な人が対象なのかも知れないぞ。
「さて、今日はこれくらいにしておこう。ここまで色々と分かれば、こちらも対応ができる」
「教皇国も重要人物が式典に参加するとなると、王国も格を合わせないとならないな」
「そうですね。まだ時間はありますし、対策する時間はありますね」
「儂らも忙しくなるな。ほは、中々楽しい時になりそうだぞ」
僕らもやる事は沢山あるので、一旦辺境伯領の屋敷に戻ってリズとサンディとスラちゃんとプリンを探索班として置いていって、残りの皆で王城に向かった。
「ふむ、そこまで分かったなら対応策はある。軍にしても外交にしても、最高レベルで対応する様に」
「「畏まりました」」
「サーゲロイド辺境伯にも軍備の配備と予算を付けよう。嫡男にも後ほど王城で話し合いに参加してもらうぞ」
「息子にとっても良い機会かと。私めも全身全霊で事にあたります」
早速閣僚を集めて、聖女様を出迎える為に特別体制を組む事になった。
特に直接対応にあたる部局は、直ぐに動き始める事になった。
「聖女様とは面識もあるし、私も色々と動きますわね」
「叔母上がいてくださるなら、教皇国との格も問題ないのでとても有難いです」
ティナおばあさまも聖女様の出迎えに参加する事になった。
聖女様と面識があるのは、とっても大きな武器だよね。
話し合いはこれで終わって、ティナおばあさまもサーゲロイド辺境伯領に向かう事になった。
「あ、おばあちゃんがいるよ」
「今夜は私もこちらにいる事になったのよ」
「そうなんだ!」
ちょうど応接室にいたリズとサンディの所に僕達は合流した。
幸いにして、サーゲロイド辺境伯の屋敷には何も怪しい物は無かったという。
あれ?
スラちゃんとプリンはどこに行ったのだろうか?
「あ、帰ってきた!」
「スラちゃん達は買い物に行っていたんですよ」
ノエルさんに抱かれているスラちゃんとプリンの姿があった。
どうやらサーゲロイド辺境伯領の特産品を買ってきた様だ。
「なになに? 牛乳プリンに、ベビーカステラに、草団子。全部デザートじゃん!」
「我が領は畜産が盛んで、牛乳も卵も取れますぞ。てんさいを使った精糖業もあるのじゃ」
いやね、確かに美味しいですよ。
特に牛乳プリンは絶品です。
でも、他に何か買っても良いのでは?
と、思ったら、スラちゃんとプリンが妙に熱い視線を僕に向けてきた。
「えっとね、スラちゃんとプリンが牛乳プリンの材料を買ってきたんだって。お兄ちゃんに作って貰いたいんだって」
「はっ?」
いやね、ゼラチンとかも確か商店で普通に売っていたけど、主人に料理を作って貰いたいが為に材料を買ってくる従魔ってどうなのでしょうか?
とはいえ、リズもサンディも期待している視線を向けてくるので、どこかで作らないといけないかも。
前世の調理実習で牛乳プリンを作った経験があって、本当に良かったよ。
「しかし、この牛乳プリンは美味いわね」
「万人受けする味なので、聖女様に出すにもちょうどいいなあ」
「ちょうどサーゲロイド辺境伯領の特産品を使っているので、地元のデザートとして出せるな」
僕が作る作らないに関わらず、牛乳プリンを歓迎会で出すのは決定の様だ。
聖女様も年頃の女性だから、甘い物は喜ぶだろうね。
「だいぶお疲れですけど」
「色々あったんだよ、色々と」
「「?」」
教皇国でシスターにもみくちゃにされた後、僕は国境の警備隊からプリンを回収して再び代官所に戻った。
シスターにもみくちゃにされてかなり疲れちゃったよ……
プリンも僕を見て疲れていたのが分かっていたのか、少しびっくりしていた。
因みにプリンは国境で大活躍だったらしく、街の巡回にも着いていったらしい。
プリンの活躍を聞いたスラちゃんがちょっと嫉妬していて、次の自分の出番に向けてやる気になっていた。
「それで、盗聴の魔導具が他にも複数見つかったのか」
「そうだよ。玄関と会議室にもあったんだ」
「でも、職員の人は皆良い人でしたよ」
サンディの報告が一番引っかかった。
となると、魔導具を仕掛けた人はここの職員ではないのか。
「となると、この代官所に出入りする者に不審者が紛れておったか。そこまで分かれば絞れるな」
「はっ、直ぐに調査いたします」
ここはサーゲロイド辺境伯に任せておこう。
直ぐに兵がここ暫く訪れた人を調べ始めた。
もしかしたら、意外な人が対象なのかも知れないぞ。
「さて、今日はこれくらいにしておこう。ここまで色々と分かれば、こちらも対応ができる」
「教皇国も重要人物が式典に参加するとなると、王国も格を合わせないとならないな」
「そうですね。まだ時間はありますし、対策する時間はありますね」
「儂らも忙しくなるな。ほは、中々楽しい時になりそうだぞ」
僕らもやる事は沢山あるので、一旦辺境伯領の屋敷に戻ってリズとサンディとスラちゃんとプリンを探索班として置いていって、残りの皆で王城に向かった。
「ふむ、そこまで分かったなら対応策はある。軍にしても外交にしても、最高レベルで対応する様に」
「「畏まりました」」
「サーゲロイド辺境伯にも軍備の配備と予算を付けよう。嫡男にも後ほど王城で話し合いに参加してもらうぞ」
「息子にとっても良い機会かと。私めも全身全霊で事にあたります」
早速閣僚を集めて、聖女様を出迎える為に特別体制を組む事になった。
特に直接対応にあたる部局は、直ぐに動き始める事になった。
「聖女様とは面識もあるし、私も色々と動きますわね」
「叔母上がいてくださるなら、教皇国との格も問題ないのでとても有難いです」
ティナおばあさまも聖女様の出迎えに参加する事になった。
聖女様と面識があるのは、とっても大きな武器だよね。
話し合いはこれで終わって、ティナおばあさまもサーゲロイド辺境伯領に向かう事になった。
「あ、おばあちゃんがいるよ」
「今夜は私もこちらにいる事になったのよ」
「そうなんだ!」
ちょうど応接室にいたリズとサンディの所に僕達は合流した。
幸いにして、サーゲロイド辺境伯の屋敷には何も怪しい物は無かったという。
あれ?
スラちゃんとプリンはどこに行ったのだろうか?
「あ、帰ってきた!」
「スラちゃん達は買い物に行っていたんですよ」
ノエルさんに抱かれているスラちゃんとプリンの姿があった。
どうやらサーゲロイド辺境伯領の特産品を買ってきた様だ。
「なになに? 牛乳プリンに、ベビーカステラに、草団子。全部デザートじゃん!」
「我が領は畜産が盛んで、牛乳も卵も取れますぞ。てんさいを使った精糖業もあるのじゃ」
いやね、確かに美味しいですよ。
特に牛乳プリンは絶品です。
でも、他に何か買っても良いのでは?
と、思ったら、スラちゃんとプリンが妙に熱い視線を僕に向けてきた。
「えっとね、スラちゃんとプリンが牛乳プリンの材料を買ってきたんだって。お兄ちゃんに作って貰いたいんだって」
「はっ?」
いやね、ゼラチンとかも確か商店で普通に売っていたけど、主人に料理を作って貰いたいが為に材料を買ってくる従魔ってどうなのでしょうか?
とはいえ、リズもサンディも期待している視線を向けてくるので、どこかで作らないといけないかも。
前世の調理実習で牛乳プリンを作った経験があって、本当に良かったよ。
「しかし、この牛乳プリンは美味いわね」
「万人受けする味なので、聖女様に出すにもちょうどいいなあ」
「ちょうどサーゲロイド辺境伯領の特産品を使っているので、地元のデザートとして出せるな」
僕が作る作らないに関わらず、牛乳プリンを歓迎会で出すのは決定の様だ。
聖女様も年頃の女性だから、甘い物は喜ぶだろうね。
689
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
女神様、もっと早く祝福が欲しかった。
しゃーりん
ファンタジー
アルーサル王国には、女神様からの祝福を授かる者がいる。…ごくたまに。
今回、授かったのは6歳の王女であり、血縁の判定ができる魔力だった。
女神様は国に役立つ魔力を授けてくれる。ということは、血縁が乱れてるってことか?
一人の倫理観が異常な男によって、国中の貴族が混乱するお話です。ご注意下さい。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。