85 / 1,219
第十六章 聖女様出迎え編
二百八十話 国境警備をより厳重に
しおりを挟む
「リズ、サンディ、スラちゃん。ちゃんとランカーさんとノエルさんの言う事を聞くんだぞ」
「「はーい」」
軽くお昼を食べてから、僕達は別々の行動に。
僕達もできるだけ早く話し合いを済ませないと。
「国境はどこも厳重ですね」
「偽装されると中々難しいのがあるがな」
馬車を走らせるまでもなく、代官所から歩いて五分で国境に到着。
今まできた事のある国境警備と同じく、とっても厳重だ。
でも、いくらでも身分を偽る事は可能だよね。
「そういえば、共和国と一悶着あった時に、スラちゃんが国境で悪い人を捕まえるバイトをしていたっけ。プリンにも護衛とか頼んでいましたよ」
「ほほう、それは中々面白いのう」
僕がポツリと漏らした事にサーゲロイド辺境伯が食いついてきた。
僕は簡単に説明をする。
「スラちゃんとプリンは直感で善悪が分かります。リズやサンディにエレノアもそうですね。僕は鑑定を使いますけど」
「ふむふむ、そこのスライムへの報酬はどうした?」
「あ、普通に現金です。スラちゃんとプリンもアイテムボックスが使えますし、普通に買い物もしますので」
「ほう、スライムが買い物か。それは珍しい。それならアレク殿下からスライムに賃金を払った様にすれば問題ないな」
プリンもやる気になっているし試しにというので、僕達が教皇国に行っている間にお試しバイトをしてもらう事になった。
「領主様、現在の所問題ありません」
「そうか。おや? プリンよ、どうしたのだ?」
早速国境に着いて警備担当がサーゲロイド辺境伯に話しかけているが、プリンがぴょんとサーゲロイド辺境伯の手の中にジャンプして国境でチェックを受けていた商人っぽい男性を触手で指差していた。
一見すると何も問題のなさそうな恰幅の良い男性だが、プリンからすると何かの問題がある様だ。
「サーゲロイド辺境伯様、僕も鑑定を使って良いですか?」
「うむ、やってくれ」
僕もサーゲロイド辺境伯に許可を貰って、プリンが怪しいと指摘した男性を鑑定する。
すると、直ぐに怪しい所が分かった。
「あの男性、窃盗の罪状が付いています。服装も変装の様です」
「成程。直ぐにあの男を取り調べよ」
「はっ」
サーゲロイド辺境伯様も、僕の鑑定結果を聞いて直ぐに動いた。
警備兵が男性の腕を掴み、調査用の部屋に連れて行こうとした。
「すみません、ちょっとこちらまで宜しいですか?」
「な、な、な、何? 何ですか?」
あ、男性が思いっきり慌て出した。
この時点でもうクロだと判断できるだろう。
「荷物に怪しい物がありました。確認が必要です」
「という事だ。大人しくきてもらおう」
「は、はい……」
別の警備兵が馬車を調べていたら二重底になっていて、怪しい荷物が出てきた。
流石に怪しい男性は観念したのか、がくりと項垂れていた。
「ふむ、既にあっという間に成果を出したか。このスライムはアレク殿下が従える特殊なスライムじゃ。アレク殿下の厚意により、聖女様が来られるまで国境警備に参加してくれるとの事だ」
「このスライムはプリンと言います。雷魔法も使えます。あと、スラちゃんという物理魔法万能型のスライムもいます」
「かしこまりました。既に成果も上げておりますので、こちらとしてもとても頼もしく思います」
プリンがあっという間に実績を上げたっていうのもあり、警備兵もすんなりとプリンを受け入れてくれた。
国境は警備兵とプリンに任せて、僕達はいよいよ教皇国に向かいます。
「「はーい」」
軽くお昼を食べてから、僕達は別々の行動に。
僕達もできるだけ早く話し合いを済ませないと。
「国境はどこも厳重ですね」
「偽装されると中々難しいのがあるがな」
馬車を走らせるまでもなく、代官所から歩いて五分で国境に到着。
今まできた事のある国境警備と同じく、とっても厳重だ。
でも、いくらでも身分を偽る事は可能だよね。
「そういえば、共和国と一悶着あった時に、スラちゃんが国境で悪い人を捕まえるバイトをしていたっけ。プリンにも護衛とか頼んでいましたよ」
「ほほう、それは中々面白いのう」
僕がポツリと漏らした事にサーゲロイド辺境伯が食いついてきた。
僕は簡単に説明をする。
「スラちゃんとプリンは直感で善悪が分かります。リズやサンディにエレノアもそうですね。僕は鑑定を使いますけど」
「ふむふむ、そこのスライムへの報酬はどうした?」
「あ、普通に現金です。スラちゃんとプリンもアイテムボックスが使えますし、普通に買い物もしますので」
「ほう、スライムが買い物か。それは珍しい。それならアレク殿下からスライムに賃金を払った様にすれば問題ないな」
プリンもやる気になっているし試しにというので、僕達が教皇国に行っている間にお試しバイトをしてもらう事になった。
「領主様、現在の所問題ありません」
「そうか。おや? プリンよ、どうしたのだ?」
早速国境に着いて警備担当がサーゲロイド辺境伯に話しかけているが、プリンがぴょんとサーゲロイド辺境伯の手の中にジャンプして国境でチェックを受けていた商人っぽい男性を触手で指差していた。
一見すると何も問題のなさそうな恰幅の良い男性だが、プリンからすると何かの問題がある様だ。
「サーゲロイド辺境伯様、僕も鑑定を使って良いですか?」
「うむ、やってくれ」
僕もサーゲロイド辺境伯に許可を貰って、プリンが怪しいと指摘した男性を鑑定する。
すると、直ぐに怪しい所が分かった。
「あの男性、窃盗の罪状が付いています。服装も変装の様です」
「成程。直ぐにあの男を取り調べよ」
「はっ」
サーゲロイド辺境伯様も、僕の鑑定結果を聞いて直ぐに動いた。
警備兵が男性の腕を掴み、調査用の部屋に連れて行こうとした。
「すみません、ちょっとこちらまで宜しいですか?」
「な、な、な、何? 何ですか?」
あ、男性が思いっきり慌て出した。
この時点でもうクロだと判断できるだろう。
「荷物に怪しい物がありました。確認が必要です」
「という事だ。大人しくきてもらおう」
「は、はい……」
別の警備兵が馬車を調べていたら二重底になっていて、怪しい荷物が出てきた。
流石に怪しい男性は観念したのか、がくりと項垂れていた。
「ふむ、既にあっという間に成果を出したか。このスライムはアレク殿下が従える特殊なスライムじゃ。アレク殿下の厚意により、聖女様が来られるまで国境警備に参加してくれるとの事だ」
「このスライムはプリンと言います。雷魔法も使えます。あと、スラちゃんという物理魔法万能型のスライムもいます」
「かしこまりました。既に成果も上げておりますので、こちらとしてもとても頼もしく思います」
プリンがあっという間に実績を上げたっていうのもあり、警備兵もすんなりとプリンを受け入れてくれた。
国境は警備兵とプリンに任せて、僕達はいよいよ教皇国に向かいます。
684
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。