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第12話
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「えっちゃん、大丈夫?」
昼休み。
コウちゃんとメグがいつものように食堂で一緒にご飯を食べていたのだけれど、えっちゃんは来なくて。
「忙しいんでしょ」
メグはそう言っていたけれど、向い側でコウちゃんは溜息をついてるし、2人の間に何かあったことは明白。
俺には関係ないんだけどさ、放っておけないじゃん。友達だもん。
トイレに行ってみると、えっちゃんが洗面台で顔を洗っていた。
朝は、元気はなかったけれどいつも通り爽やかな笑顔を見せてくれたえっちゃん。
だけど、今はとても顔色が悪く見える。
もともと色白だけれど、今その顔は青白くて・・・
「達也くん・・・・」
「具合、悪いんじゃないの?真っ青だよ、大丈夫?」
「ありがと、大丈夫だよ。・・・・メグは・・・?」
「あ、今休憩室でコウちゃんと話してるけど・・・・えっちゃんもくれば?」
俺の言葉に、えっちゃんは黙って首を振った。
「・・・ごめん、俺、これから取引先に行かなくちゃいけないから」
「そっか・・・。気をつけて行ってきてね」
「うん。ありがと」
にっこりと、ちょっと弱々しい微笑みを残して、えっちゃんは行ってしまった・・・・。
「・・・いいのか?」
向い側に座っていた河野さんが、静かに言った。
「何がです?」
「悦と、もめたんだろ」
「・・・悦くんに聞いたの?」
「いや。見てりゃわかる」
にやりと笑われ、カチンとくる。
この人は、ぼんやりしてそうに見えて常にそうだ。
人のことをわかってないようでちゃんとわかってて。
俺と悦くんのことも―――
「悦くんのことは・・・河野さんの方が分かってるんじゃないんですか?」
「俺?」
「昨日、悦くんと一緒に礼司さんに会いに行ったんでしょ?」
「なんだ、知ってんのか」
「・・・・すいませんね、2人だけの秘密にできなくて」
「ふはは、何言ってんだよ」
河野さんが楽しそうに笑った。
「ちっとも面白くないですけど」
「妬くなよ」
「妬いてないです!」
「ふはは、おもしれえな、メグ」
「なんにも面白くないですよ!」
「おもしれえよ。お前がそんな風に感情表に出すとこなんて、あんまり見ねえもん」
「・・・・悦くんも、きっとそうやって面白がってたんでしょ」
「ええ?」
「礼司さんを忘れるために・・・・全くタイプの違う俺と一緒にいるのが物珍しくておもしろかっただけ。別に俺じゃなくても―――」
「・・・・ふーん・・・・そんな風に思ってたのか、メグは。かわいそうにな、悦」
河野さんが穏やかに―――でも、じっと俺を見ている目は笑っていなかった。
「・・・・事実でしょ」
「そうだなぁ、悦はあんなにかっこいいのに中身は女の子みたいに可愛くって、甘えたで、人見知りのくせに1回なつくとすげえくっつくし、そんで酒飲むと色っぽいしドキドキするよなあ」
「・・・・・」
「昨日もずっと俺にぴったりくっついてたし、超可愛かったもんなぁ。あのままお持ち帰りしちゃえばよかったなあ、惜しいことしたわ」
「・・・・最低ですね」
「ああ?」
「何がお持ち帰りだよ?悦くんがあなたを頼ってる時に、そんな不埒なこと考えるなんて、男として最低だっつーの!」
「・・・わかってるじゃん」
「は・・・・?」
伏せていた顔を上げると、河野さんが真剣な顔をして俺を見ていた。
「そうだよ、悦は俺を頼ったんだよ。礼司さんとの関係にけじめをつけるために―――2人の関係をはっきりさせるために、俺を連れて行ったんだよ」
「―――でも」
「どうして悦が俺を連れて行ったかって?そりゃあ、1人じゃ不安だったのもあるだろうけどさ、あいつ、ああ見えて優柔不断なところがあるし。でも・・・たぶん、俺に証人になって欲しかったんだろ」
「証人・・・・?」
「あぁ。ちゃんと、礼司さんとの関係にけじめをつけたって言うのを見届ける、証人。それが、なんで俺だったのか・・・・何でお前じゃダメだったのかってことだろ?」
「・・・・はい」
どうして、俺に黙ってた?
なんで河野さんだった?
俺は、悦くんにとってそんなに頼りない存在なのか・・・・?
「バアカ、お前のためだろ?」
「・・・・え?」
俺のため・・・・?
「悦は、真剣にお前のことを想ってるんだよ。礼司さんのことをどれだけ思ってたのか俺は知らねえけど、結婚しててもいいと思ってたくらいだ。真剣だったんだろ。だから辛くなった。でも、だからお前に逃げた・・・・っていうふうには、お前に想われたくなかったんだよ。だから、お前には言わず俺を頼ったんだ。お前に向き合う前に・・・けじめをつけたかったから。礼司さんとの関係を宙に浮かせたまま、お前と付き合いたくなかったから。・・・・礼司さんと別れて、悦はすぐにお前に会いたいって言いだしたよ。俺にくっついてたけど、心はお前を求めてた。お前は、そんな悦を好きになったんじゃないの?」
「・・・・・・」
悦くんは、甘えただ。
思わせぶりな行動も取るし、優柔不断で、どこか儚げで。
でも・・・・
悦くんは、俺に嘘はつかない。
不器用なくらい、素直だ。
そんなところが、可愛くて、愛しくて・・・・・
「メグ!!」
突然、さっきトイレに行った達也さんが休憩室に飛び込んできた。
「ちょっと、あなたそんな大きな声―――」
「そんなこといいから!えっちゃんが大変なんだって!」
「え・・・・?」
「いいから、早く!!」
達也さんに思い切り手を掴まれ、引っ張られる。
―――悦くんが?大変?なんで・・・・・?
向かった先は、給湯室の隣にある小さな応接室。
面接や、取引先の営業が来たときなどに使われる部屋だ。
そこには3人がけのソファーが1つと、1人用のソファーがそれに向かい合うように2つ、その間にガラスのテーブルが置かれていた。
その3人がけのソファーに、ぐったりと横たわっていたのは悦くんだった。
「―――悦くん!?」
慌てて駆け寄り、床に膝をつく。
「トイレで会った時、顔色悪いなって思ったんだ。何も食べてないみたいだったし・・・・。でも、これから取引先に行くって言ってて・・・・なんか心配でさ、入口のとこまで送って行ったの。そしたら、会社出てすぐにぶっ倒れちゃって―――」
「たっちゃんが、ここに運んだの?」
「うん。受け付けの子たちに手伝ってもらって、背中におぶって・・・。大分熱があるみたいだし、帰った方がいいと思うんだけど」
達也さんの言葉に、河野さんが頷いた。
「そうだな。俺ちょっと、悦の部署に行ってくる。その取引先には代わりに誰か行ってもらうように手配して、悦を帰らせるって言ってくるから。―――メグ」
「・・・・はい」
「悦のことは、お前に任せるから」
「え・・・・」
驚いて振り返ると、河野さんがふっと優しい笑みを浮かべた。
「少しそこで寝かせてやって・・・・タクシー呼ぶから、連れて帰ってやってよ」
「え、でも、俺悦くんの家行ったこと・・・・」
「なら、おまえんち連れて行けば」
「え、でも―――」
「ちょうど明日は休みだし、そのまま泊まらせちまえばいいだろうが」
「そうだよ、えっちゃん具合悪いんだし、メグ、看病してやんなよ」
「・・・・・」
もう一度、悦くんの顔を見つめる。
辛そうに眉根を寄せ、微かに開いた唇からは少し荒い呼吸が漏れていた。
「・・・・わかりました。じゃあ、俺も早退します」
「ん。じゃ、俺行ってくるわ。たっちゃんも一緒に来て、悦とメグの荷物持って来て」
「はいはい。じゃあね、メグ」
「・・・ありがとうございます」
扉は静かに閉じられ、俺は長い溜息を吐き出すと、そっと悦くんの頬に触れたのだった・・・・・。
昼休み。
コウちゃんとメグがいつものように食堂で一緒にご飯を食べていたのだけれど、えっちゃんは来なくて。
「忙しいんでしょ」
メグはそう言っていたけれど、向い側でコウちゃんは溜息をついてるし、2人の間に何かあったことは明白。
俺には関係ないんだけどさ、放っておけないじゃん。友達だもん。
トイレに行ってみると、えっちゃんが洗面台で顔を洗っていた。
朝は、元気はなかったけれどいつも通り爽やかな笑顔を見せてくれたえっちゃん。
だけど、今はとても顔色が悪く見える。
もともと色白だけれど、今その顔は青白くて・・・
「達也くん・・・・」
「具合、悪いんじゃないの?真っ青だよ、大丈夫?」
「ありがと、大丈夫だよ。・・・・メグは・・・?」
「あ、今休憩室でコウちゃんと話してるけど・・・・えっちゃんもくれば?」
俺の言葉に、えっちゃんは黙って首を振った。
「・・・ごめん、俺、これから取引先に行かなくちゃいけないから」
「そっか・・・。気をつけて行ってきてね」
「うん。ありがと」
にっこりと、ちょっと弱々しい微笑みを残して、えっちゃんは行ってしまった・・・・。
「・・・いいのか?」
向い側に座っていた河野さんが、静かに言った。
「何がです?」
「悦と、もめたんだろ」
「・・・悦くんに聞いたの?」
「いや。見てりゃわかる」
にやりと笑われ、カチンとくる。
この人は、ぼんやりしてそうに見えて常にそうだ。
人のことをわかってないようでちゃんとわかってて。
俺と悦くんのことも―――
「悦くんのことは・・・河野さんの方が分かってるんじゃないんですか?」
「俺?」
「昨日、悦くんと一緒に礼司さんに会いに行ったんでしょ?」
「なんだ、知ってんのか」
「・・・・すいませんね、2人だけの秘密にできなくて」
「ふはは、何言ってんだよ」
河野さんが楽しそうに笑った。
「ちっとも面白くないですけど」
「妬くなよ」
「妬いてないです!」
「ふはは、おもしれえな、メグ」
「なんにも面白くないですよ!」
「おもしれえよ。お前がそんな風に感情表に出すとこなんて、あんまり見ねえもん」
「・・・・悦くんも、きっとそうやって面白がってたんでしょ」
「ええ?」
「礼司さんを忘れるために・・・・全くタイプの違う俺と一緒にいるのが物珍しくておもしろかっただけ。別に俺じゃなくても―――」
「・・・・ふーん・・・・そんな風に思ってたのか、メグは。かわいそうにな、悦」
河野さんが穏やかに―――でも、じっと俺を見ている目は笑っていなかった。
「・・・・事実でしょ」
「そうだなぁ、悦はあんなにかっこいいのに中身は女の子みたいに可愛くって、甘えたで、人見知りのくせに1回なつくとすげえくっつくし、そんで酒飲むと色っぽいしドキドキするよなあ」
「・・・・・」
「昨日もずっと俺にぴったりくっついてたし、超可愛かったもんなぁ。あのままお持ち帰りしちゃえばよかったなあ、惜しいことしたわ」
「・・・・最低ですね」
「ああ?」
「何がお持ち帰りだよ?悦くんがあなたを頼ってる時に、そんな不埒なこと考えるなんて、男として最低だっつーの!」
「・・・わかってるじゃん」
「は・・・・?」
伏せていた顔を上げると、河野さんが真剣な顔をして俺を見ていた。
「そうだよ、悦は俺を頼ったんだよ。礼司さんとの関係にけじめをつけるために―――2人の関係をはっきりさせるために、俺を連れて行ったんだよ」
「―――でも」
「どうして悦が俺を連れて行ったかって?そりゃあ、1人じゃ不安だったのもあるだろうけどさ、あいつ、ああ見えて優柔不断なところがあるし。でも・・・たぶん、俺に証人になって欲しかったんだろ」
「証人・・・・?」
「あぁ。ちゃんと、礼司さんとの関係にけじめをつけたって言うのを見届ける、証人。それが、なんで俺だったのか・・・・何でお前じゃダメだったのかってことだろ?」
「・・・・はい」
どうして、俺に黙ってた?
なんで河野さんだった?
俺は、悦くんにとってそんなに頼りない存在なのか・・・・?
「バアカ、お前のためだろ?」
「・・・・え?」
俺のため・・・・?
「悦は、真剣にお前のことを想ってるんだよ。礼司さんのことをどれだけ思ってたのか俺は知らねえけど、結婚しててもいいと思ってたくらいだ。真剣だったんだろ。だから辛くなった。でも、だからお前に逃げた・・・・っていうふうには、お前に想われたくなかったんだよ。だから、お前には言わず俺を頼ったんだ。お前に向き合う前に・・・けじめをつけたかったから。礼司さんとの関係を宙に浮かせたまま、お前と付き合いたくなかったから。・・・・礼司さんと別れて、悦はすぐにお前に会いたいって言いだしたよ。俺にくっついてたけど、心はお前を求めてた。お前は、そんな悦を好きになったんじゃないの?」
「・・・・・・」
悦くんは、甘えただ。
思わせぶりな行動も取るし、優柔不断で、どこか儚げで。
でも・・・・
悦くんは、俺に嘘はつかない。
不器用なくらい、素直だ。
そんなところが、可愛くて、愛しくて・・・・・
「メグ!!」
突然、さっきトイレに行った達也さんが休憩室に飛び込んできた。
「ちょっと、あなたそんな大きな声―――」
「そんなこといいから!えっちゃんが大変なんだって!」
「え・・・・?」
「いいから、早く!!」
達也さんに思い切り手を掴まれ、引っ張られる。
―――悦くんが?大変?なんで・・・・・?
向かった先は、給湯室の隣にある小さな応接室。
面接や、取引先の営業が来たときなどに使われる部屋だ。
そこには3人がけのソファーが1つと、1人用のソファーがそれに向かい合うように2つ、その間にガラスのテーブルが置かれていた。
その3人がけのソファーに、ぐったりと横たわっていたのは悦くんだった。
「―――悦くん!?」
慌てて駆け寄り、床に膝をつく。
「トイレで会った時、顔色悪いなって思ったんだ。何も食べてないみたいだったし・・・・。でも、これから取引先に行くって言ってて・・・・なんか心配でさ、入口のとこまで送って行ったの。そしたら、会社出てすぐにぶっ倒れちゃって―――」
「たっちゃんが、ここに運んだの?」
「うん。受け付けの子たちに手伝ってもらって、背中におぶって・・・。大分熱があるみたいだし、帰った方がいいと思うんだけど」
達也さんの言葉に、河野さんが頷いた。
「そうだな。俺ちょっと、悦の部署に行ってくる。その取引先には代わりに誰か行ってもらうように手配して、悦を帰らせるって言ってくるから。―――メグ」
「・・・・はい」
「悦のことは、お前に任せるから」
「え・・・・」
驚いて振り返ると、河野さんがふっと優しい笑みを浮かべた。
「少しそこで寝かせてやって・・・・タクシー呼ぶから、連れて帰ってやってよ」
「え、でも、俺悦くんの家行ったこと・・・・」
「なら、おまえんち連れて行けば」
「え、でも―――」
「ちょうど明日は休みだし、そのまま泊まらせちまえばいいだろうが」
「そうだよ、えっちゃん具合悪いんだし、メグ、看病してやんなよ」
「・・・・・」
もう一度、悦くんの顔を見つめる。
辛そうに眉根を寄せ、微かに開いた唇からは少し荒い呼吸が漏れていた。
「・・・・わかりました。じゃあ、俺も早退します」
「ん。じゃ、俺行ってくるわ。たっちゃんも一緒に来て、悦とメグの荷物持って来て」
「はいはい。じゃあね、メグ」
「・・・ありがとうございます」
扉は静かに閉じられ、俺は長い溜息を吐き出すと、そっと悦くんの頬に触れたのだった・・・・・。
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