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第38話(最終話)
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「・・・・・・・やっぱこの髪型、やだ」
理央が鏡を見て呟いた。
「え、いや、似合ってるよ?今度の役柄に合わせたんでしょ?」
俺の言葉にも、理央は眉間にしわを寄せる。
「嬉しくないよ、きょおくん」
「ご、ごめん」
あれから2年。
俺たちは一緒に暮らしていて、俺の仕事も順調だった。
そして理央も今や売れっ子俳優で、来月から始まるドラマの役作りのため髪型を変えたばかりだった。
原作は超人気漫画で、理央の役どころは金持ちの御曹司でわがままな俺様の高校生だそうだ。
その役に合わせるということで、2年前の時とはまた雰囲気の違うパーマをかけて、ちょっと変わった髪型となっていた。
俳優になった理央と暮らし始めて気付いたことは、理央はものすごくストイックだということだった。
普段はのんびりしているというか、見た目に反しておっとりしたところがあるのだが、こと仕事となると人が変わったようにその役に合わせて役作りをし、食事制限や役柄の研究に没頭し話しかけるのもはばかれるほどの集中力を見せるのだ。
俺はそんな理央の一面に驚きつつも、恋人として愛しく思うのと同時に、尊敬できる存在となっていた。
そして―――
「理央くん、準備できた?」
そう言って部屋を覗きこんだのは―――
「伊織、今日って遅くなりそう?」
「いや、今日は顔合わせだけだと思うから、そんなに遅くはならないと思うよ」
「ん、わかった。じゃ、きょおくん今日は一緒にご飯食べよ」
そう言った理央の笑顔が可愛くて、頬が緩みそうになると―――
「はいはい、もう時間ないから行こう、理央くん」
と、伊織が俺たちの間に入りこみ理央の腕を取る。
「おい!マネージャーだからって横暴なことすんなよ!」
「ふん」
そう。
伊織は今理央のマネージャーとして働いていた。
実家のマンガ喫茶でアルバイトをしていた伊織は、あれから理央の事務所でマネージャーを募集していることを知り、それに応募し見事に合格したのだった。
そのおかげで、理央は今や俺といるより伊織といる時間の方が長いのだから、俺としては複雑な気持ちで・・・・・。
「あ、そういえば裕ちゃんが明日休みだから遊びに来たいって」
理央の言葉に、伊織が顔を顰める。
「また?あの人、しょっちゅうここに来てるじゃん」
「んふふ、楽しいんだって。それから葵からも、メール来てた」
「え、葵くん帰国したの?俺聞いてないんだけど」
俺は驚いて理央の手元を覗きこんだ。
独立してフリーになった葵くんは、半年前にイタリアへ渡っていた。
ある有名な建築家との共同製作のためだということで、当時、ちょっとしたニュースになっていた。
「今朝メールが来たんだよ」
―――葵くん、相変わらず理央大好きだな・・・・・。
『今日行くから、一緒に飲もう』
簡潔な文。
でも理央は嬉しそうに笑った。
「みんなが揃うの久しぶりだね。俺、がんばっておいしいもの作るから」
さっきまで髪型が気に入らないとぼやいていたとは思えないほど、ご機嫌な理央を見て俺も思わず笑顔になる。
「ん。仕事、がんばってな」
「うん!行ってきます」
笑顔で手を振り出ていく理央を送り出してから、俺も会社へ行くために着替え始めたのだった。
「葵、お帰り!」
「理央!会いたかった!」
玄関のドアを開けたとたん、葵くんは理央に思いっきり抱きついた。
「ふはは、俺も会いたかったよ」
コアラのようにがっしり抱きつく葵くんに、俺たちは呆れた視線を送りつつ、楽しそうに笑う理央から葵くんを引きはがしにかかった。
「あおちゃん!いきなり何してんのさ!」
「まだ飲んでないのにもう酔っぱらってんですか?ほら、うちのタレントに抱きつかないで!」
「葵くん!離れて!」
「い~や~だ~!」
「「「いやだじゃない!!!」」」
「ふはははは・・・・・っ」
理央の作ってくれた料理を食べながら、ビールを飲む。
5人揃うのは半年ぶりで、俺たちは最初からかなりハイテンションだった。
特に葵くんは理央にべったりで、離れようとしない。
「葵、イタリア楽しかった?」
「楽しかったよ~。今度理央も一緒に行こうよ。なんか、理央に似合いそうなところだよ」
「ほんと?いいなあ。今度のドラマが終わったら行ってみようかな」
「え~、理央ちゃんが行くなら俺も行きたい」
「裕二さん、あなたは次クールのドラマの話あるって聞いてますよ。イタリア行ってる場合じゃないでしょ」
「うわ、なんで伊織が知ってんの?」
「裕二さんのマネージャーが愚痴ってました。理央くんと一緒のやつに出たいとか、セリフ覚えられないから無口な役がいいとか、注文が多いって。ちなみに、理央くんが旅行に行くときは俺もついて行きますからね」
「え?そうなの?」
理央が目を瞬かせる。
「そりゃ、マネージャーだから」
そういえば、裕二も最近は俳優としてドラマに出ることが多くなってきた。
セリフを覚えるのは大変そうだけど、とても頑張っているようだった。
みんながそれぞれ自分の道を歩き始めていたが、5人集まるときは昔に戻るようだった。
理央を真ん中に、笑ったり、怒ったり。
そのうちみんな酔っぱらって、1人、また1人と潰れていくんだ・・・・・。
ふと気付くと、理央の姿が見えなくなっていた。
ベランダへ出る窓が、少し開いている。
俺はそっとベランダへ出ると、手すりに寄りかかって空を見上げる理央の横に立った。
「―――酔い醒まし?」
「ん・・・・・今日、楽しかった」
「―――そう?葵くん、ちょっとお前にくっつき過ぎじゃない?」
「そう?葵はいつもあんな感じだし」
「・・・・・イタリア、行くの?」
「わかんないけど、行きたいな。外国って、楽しそう」
「葵くんと・・・・・?」
俺の言葉に、理央はゆっくり俺の方を見た。
大きな瞳に、俺が映る。
「きょおくんは・・・・行きたくない?」
「え・・・・・」
「俺は、きょおくんと行きたい。ずっと一緒にいるけど―――きょおくんと一緒に旅行したことって、ないじゃん」
「そう、だね。でも、伊織が・・・・・」
「うん。それはしょうがないと思ってるけど・・・・でも、ほら・・・・ちょっと、新婚旅行・・・・みたいでしょ?」
赤くなった頬を隠すように、口を両手で覆う理央。
―――ああもう、なんだってこんなにかわいいんだか・・・・・
俺は理央の肩を抱くと、そっとその唇にキスをした。
「俺は、理央と一緒ならどこにでも行くよ。来るなっつっても行く」
その言葉に、理央がおかしそうに笑う。
「来るななんて、言わないよ」
「伊織が言いそう」
「んふふ、大丈夫。伊織、意地悪なこと言うけど基本優しいから」
―――お前にはな。
そう思ったけど、口に出すのはやめておいた。
嫉妬深いと思われそうだ・・・・・。
「理央・・・・・」
俺は、そっと理央の手を握った。
「ずっと、好きだよ。愛してる・・・・」
潤んだ瞳を、恥ずかしそうに伏せる理央。
俺はまた、理央にキスをする。
何度も何度も、その存在を確かめるように―――
ずっと好き。
愛してる。
もう、自分をごまかしたりしない。
この手は、ずっと離さない・・・・・
fin.
理央が鏡を見て呟いた。
「え、いや、似合ってるよ?今度の役柄に合わせたんでしょ?」
俺の言葉にも、理央は眉間にしわを寄せる。
「嬉しくないよ、きょおくん」
「ご、ごめん」
あれから2年。
俺たちは一緒に暮らしていて、俺の仕事も順調だった。
そして理央も今や売れっ子俳優で、来月から始まるドラマの役作りのため髪型を変えたばかりだった。
原作は超人気漫画で、理央の役どころは金持ちの御曹司でわがままな俺様の高校生だそうだ。
その役に合わせるということで、2年前の時とはまた雰囲気の違うパーマをかけて、ちょっと変わった髪型となっていた。
俳優になった理央と暮らし始めて気付いたことは、理央はものすごくストイックだということだった。
普段はのんびりしているというか、見た目に反しておっとりしたところがあるのだが、こと仕事となると人が変わったようにその役に合わせて役作りをし、食事制限や役柄の研究に没頭し話しかけるのもはばかれるほどの集中力を見せるのだ。
俺はそんな理央の一面に驚きつつも、恋人として愛しく思うのと同時に、尊敬できる存在となっていた。
そして―――
「理央くん、準備できた?」
そう言って部屋を覗きこんだのは―――
「伊織、今日って遅くなりそう?」
「いや、今日は顔合わせだけだと思うから、そんなに遅くはならないと思うよ」
「ん、わかった。じゃ、きょおくん今日は一緒にご飯食べよ」
そう言った理央の笑顔が可愛くて、頬が緩みそうになると―――
「はいはい、もう時間ないから行こう、理央くん」
と、伊織が俺たちの間に入りこみ理央の腕を取る。
「おい!マネージャーだからって横暴なことすんなよ!」
「ふん」
そう。
伊織は今理央のマネージャーとして働いていた。
実家のマンガ喫茶でアルバイトをしていた伊織は、あれから理央の事務所でマネージャーを募集していることを知り、それに応募し見事に合格したのだった。
そのおかげで、理央は今や俺といるより伊織といる時間の方が長いのだから、俺としては複雑な気持ちで・・・・・。
「あ、そういえば裕ちゃんが明日休みだから遊びに来たいって」
理央の言葉に、伊織が顔を顰める。
「また?あの人、しょっちゅうここに来てるじゃん」
「んふふ、楽しいんだって。それから葵からも、メール来てた」
「え、葵くん帰国したの?俺聞いてないんだけど」
俺は驚いて理央の手元を覗きこんだ。
独立してフリーになった葵くんは、半年前にイタリアへ渡っていた。
ある有名な建築家との共同製作のためだということで、当時、ちょっとしたニュースになっていた。
「今朝メールが来たんだよ」
―――葵くん、相変わらず理央大好きだな・・・・・。
『今日行くから、一緒に飲もう』
簡潔な文。
でも理央は嬉しそうに笑った。
「みんなが揃うの久しぶりだね。俺、がんばっておいしいもの作るから」
さっきまで髪型が気に入らないとぼやいていたとは思えないほど、ご機嫌な理央を見て俺も思わず笑顔になる。
「ん。仕事、がんばってな」
「うん!行ってきます」
笑顔で手を振り出ていく理央を送り出してから、俺も会社へ行くために着替え始めたのだった。
「葵、お帰り!」
「理央!会いたかった!」
玄関のドアを開けたとたん、葵くんは理央に思いっきり抱きついた。
「ふはは、俺も会いたかったよ」
コアラのようにがっしり抱きつく葵くんに、俺たちは呆れた視線を送りつつ、楽しそうに笑う理央から葵くんを引きはがしにかかった。
「あおちゃん!いきなり何してんのさ!」
「まだ飲んでないのにもう酔っぱらってんですか?ほら、うちのタレントに抱きつかないで!」
「葵くん!離れて!」
「い~や~だ~!」
「「「いやだじゃない!!!」」」
「ふはははは・・・・・っ」
理央の作ってくれた料理を食べながら、ビールを飲む。
5人揃うのは半年ぶりで、俺たちは最初からかなりハイテンションだった。
特に葵くんは理央にべったりで、離れようとしない。
「葵、イタリア楽しかった?」
「楽しかったよ~。今度理央も一緒に行こうよ。なんか、理央に似合いそうなところだよ」
「ほんと?いいなあ。今度のドラマが終わったら行ってみようかな」
「え~、理央ちゃんが行くなら俺も行きたい」
「裕二さん、あなたは次クールのドラマの話あるって聞いてますよ。イタリア行ってる場合じゃないでしょ」
「うわ、なんで伊織が知ってんの?」
「裕二さんのマネージャーが愚痴ってました。理央くんと一緒のやつに出たいとか、セリフ覚えられないから無口な役がいいとか、注文が多いって。ちなみに、理央くんが旅行に行くときは俺もついて行きますからね」
「え?そうなの?」
理央が目を瞬かせる。
「そりゃ、マネージャーだから」
そういえば、裕二も最近は俳優としてドラマに出ることが多くなってきた。
セリフを覚えるのは大変そうだけど、とても頑張っているようだった。
みんながそれぞれ自分の道を歩き始めていたが、5人集まるときは昔に戻るようだった。
理央を真ん中に、笑ったり、怒ったり。
そのうちみんな酔っぱらって、1人、また1人と潰れていくんだ・・・・・。
ふと気付くと、理央の姿が見えなくなっていた。
ベランダへ出る窓が、少し開いている。
俺はそっとベランダへ出ると、手すりに寄りかかって空を見上げる理央の横に立った。
「―――酔い醒まし?」
「ん・・・・・今日、楽しかった」
「―――そう?葵くん、ちょっとお前にくっつき過ぎじゃない?」
「そう?葵はいつもあんな感じだし」
「・・・・・イタリア、行くの?」
「わかんないけど、行きたいな。外国って、楽しそう」
「葵くんと・・・・・?」
俺の言葉に、理央はゆっくり俺の方を見た。
大きな瞳に、俺が映る。
「きょおくんは・・・・行きたくない?」
「え・・・・・」
「俺は、きょおくんと行きたい。ずっと一緒にいるけど―――きょおくんと一緒に旅行したことって、ないじゃん」
「そう、だね。でも、伊織が・・・・・」
「うん。それはしょうがないと思ってるけど・・・・でも、ほら・・・・ちょっと、新婚旅行・・・・みたいでしょ?」
赤くなった頬を隠すように、口を両手で覆う理央。
―――ああもう、なんだってこんなにかわいいんだか・・・・・
俺は理央の肩を抱くと、そっとその唇にキスをした。
「俺は、理央と一緒ならどこにでも行くよ。来るなっつっても行く」
その言葉に、理央がおかしそうに笑う。
「来るななんて、言わないよ」
「伊織が言いそう」
「んふふ、大丈夫。伊織、意地悪なこと言うけど基本優しいから」
―――お前にはな。
そう思ったけど、口に出すのはやめておいた。
嫉妬深いと思われそうだ・・・・・。
「理央・・・・・」
俺は、そっと理央の手を握った。
「ずっと、好きだよ。愛してる・・・・」
潤んだ瞳を、恥ずかしそうに伏せる理央。
俺はまた、理央にキスをする。
何度も何度も、その存在を確かめるように―――
ずっと好き。
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もう、自分をごまかしたりしない。
この手は、ずっと離さない・・・・・
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