創世戦争記

歩く姿は社畜

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バルタス王国編 〜騎士と楽園の章〜

再会

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 アルケイディア城、謁見の間にて。
「陛下、〈プロテア〉の拠点を五ヶ所破壊出来ました。付近に居た構成員も合計五十名逮捕しました。…中にはゼオル・スミスも」
 ゼオル・スミス⸺〈玄鉄騎士団〉団長バザン・スミスの養子で、影で〈プロテア〉との繋がりを疑われていた人物。
 国王ベアガルは隻眼を細めると、玉座の上で脚を組んで言った。
「全員拷問室へ。〈プロテア〉の拠点は五ヶ所だけではないはずだ」
 〈プロテア〉の構成員は五十名でけではない。まだ何処かに潜んでいる筈。
 報告を終えた部下が出て行くと別の部下がベアガルに木簡と羊皮紙を渡す。
「陛下宛の手紙です…」
 ベアガルは手紙を受け取ると、大きく溜息を吐いた。
 ベアガルの手に広げられたぼろぼろの羊皮紙はいったい何が起こったのかとあきれてしまうほどに所々が焦げていて冷めているというのに、溶けたようなきつい匂いが漂っていた。何故か鱗で擦れたような跡のある羊皮紙をさらに開いていくと、そこには国王同士の文通とは思えない程雑に綴られた文字があった。いかにも頭のおかしいキオネが、更に寝ぼけて書いていそうなその文は見ているだけでどんどんと頭が痛くなっていく。
 キオネに秘書に代筆してほしいと言ったらこれも改善されたりしないものだろうか⸺ベアガルは強く閉ざした目をゆっくりと開いて羊皮紙の文字を読み始める。
『親愛なるベアガル・フォン・ハールマン・バルタスへ
 最終警告だよ。帝国との関わりを絶った方が良い。
 君の愉快な友人のキオネより』
 文の横では下手なキオネの似顔絵が困った顔をしているが、これを書いた本人はいつも通りの薄っぺらい笑みで書いていた事だろう。
(…舐められたものだ。それから、私がいつキオネと友達になったって?)
 痛みが激しくなる頭を左手で押さえたベアガルは、キオネの羊皮紙を部下に向かって投げつけた後、足元に置いておいた木簡を持ち上げる。そして木簡に巻かれた赤い紐が視界に入っていくと同時にベアガルはさらなる頭痛へ招待される。
 木簡はガサガサしてささくれが目立っており、材木の質も悪いようで、これを一国の主に贈る心境を問い正したくなる。
 誰がどう考えてもこれは無礼に当たるだろうに、どうして誰も止めなかったのかとベアガルの頭を意味のない思考が支配する。
 木簡は本来同じ見た目の木の板を何枚も繋げるはずなのに、どうしてかベアガルの前にある木簡は形が全て不揃いでお世辞にも美しいとは言えないものだった。
 ベアガルは木簡の真っ赤な紐を解いて中身を確認し、絶句した。
「陛下…?」
 ベアガルは顔を真っ赤にして木簡を床に叩き付ける。
「これは…何と!」
 叩き付けられた木簡を拾った臣下が顔を真っ青にする。
 木簡には墨で『警告』と描かれた横にバルタスの紋章である獅子が描かれ、その上から刃物で刻んだような跡と血痕が付着していた。
苏月スー・ユエめ、悪趣味が過ぎる!その木簡と羊皮紙を片付けろ。不愉快だ!」
 部下が手紙を片付けていると、柱の影から黒いローブを纏った大柄な男が現れた。
 ベアガルは男に気付くと、部下達に退室するよう手で合図する。
「バルタス王に拝謁致します」
「顔を上げよ。何かあったのか?」
「十二神将〈神風〉のアレンがアルケイディアに入京しました」
「お前達が殺し損ねた神将か」
 男は顔を上げると肩を竦めた。
「カーヴェル卿が港で出迎えたようですが、仕留められなかったようです」
「…父上の代からの重臣だが、奴は親の七光で騎士団長に就任したようなものだからな…」
「〈青銅騎士団〉を動かしたくても、今はライカニアとの国境に居ますからね」
「〈赤〉は無能だ。早急に〈青〉を呼び戻す。その間は〈大帝の深淵〉に任せたい。〈プロテア〉を徹底的に潰せ」
「御意に」
 男が一礼して謁見の間を出ると、その後ろに黒ローブが三名集まって来た。
「聞いたぞ」
「ベアガルの奴、滑稽だな」
「ああ、まるで自分は七光ではないとでも言いたげだ。おい、さっき木簡をこっそり拝借したが、中身を見るか?ベアガルの奴、随分と舐められているぞ」
 クスクスと愉快そうに笑う同僚を軽く窘めると、木簡を受け取って男は嗤った。
「おいおい、苏月はこういう遠回りな『言い回し』を好むのか?だとしたら相当な悪趣味だぞ」
 同僚は男から木簡を受け取るとローブの下へ仕舞いながら言った。
「お前をして悪趣味と言わせるなんてな。対面したくもね⸺」
 突然、何か液体が吹き出す音がした。黒ローブが振り向くと、上半身に返り血を浴びながら両手のシャムシールに付いたを振り落とす青年が立っていた。青年はいかにも踊り子のような服装をしていて、黒ローブと目が合うや否やニヒルに笑い出し、こう言った。
「何心配してんだよ。ユエさんをテメェらが拝むなんて、天変地異が起こっても有り得ねぇよ」
 黒ローブは青年から目を離さないように後ろに跳び下がる。そして前傾姿勢をとってローブの下に手を伸ばした。
(おいおい、なんなんだよ一体。全く気配なんてなかったってのに...何もんだ?こいつ)
「何だ踊り子風情が。立派に武器もってスパイ気取りか?どうやってこの城へ入りやがった」
 その答えは単純だ。城の回廊は血で染まっている。
「この城の兵士の実力を過信し過ぎ。知ってるか?油断してる馬鹿から…⸺」
 不意に青年の声が途切れる。黒ローブは急いで青年を探しながら武器を取り出そうとする。刹那、今度は黒ローブの耳元で甘い囁き声がした。
「死ぬんだよ」
 眼前に迫る白刃が視界に入った次の瞬間、男の視界は刃の白から赤に染まった。
「き、ざマぁッ..!ガハッ」
 とっくに首と胴体が切り離された口から怒号のような遺言が響く。
「貴様ァよくも!!」
 もう一人の黒ローブの男が手甲鉤を両手に取りつけて青年にとびかかる。
「俺が二人のように簡単にやられるとは思わんことだなぁ!」
 黒ローブは足を踏み出すごとに体が大きくなり筋肉が編み込まれていく。
「え?身体強化魔法?筋肉が大きくなっても腱がかわらないとね」
 青年が振り返ると、斃した黒ローブの二倍ほどの体格の黒ローブが鉤を振り上げていた。しかし青年は焦ることなく刃を向ける。
 黒ローブは勢いに任せ全体重を鉤にかけた。そして青年を通り過ぎると、振り下ろしたはずの腕が代わりに血を噴き出す。
「でかい的も大きくていいなァ」
 黒ローブがその言葉を聞いた瞬間に、腕の血しぶきが足に移る。そして次に胸、腹、そして首。切られている間、黒ローブは何の抵抗も許されることなくただ痛みに悶えるのみだった。
「この程度でよく月さんに会いたいとかほざけたよな。度胸だけは褒めてくれんじゃね?知らねぇけど。まぁ、身の程を弁えろって言われるだけか」
 最後に残った黒ローブのほうを向いて青年が嘲笑の笑いを零す。黒ローブが腰が引けてそこから動けないでいると、青年は追い打ちをかけるように手脚を切断し、魔族の特徴であり誇りの角をつかんで視線を無理やりこちらへ向けさせる。
「答えろ、ゼオルは何処だ」

 アレンは味のしないつまみを食べながら酒場の外へ意識を向ける。半分魔人の血を引いたアレンは動体視力が人間より優れており、狭い酒場の外でどのような話をしているのか簡単に分かった。
 アーサーの叫び声が響く。
「おいおい、こんなに荷物あるのかよ!」
 続いて聞こえるのは配達人の声。
「大半は手紙だよ。にしても、よく居場所を特定出来たね…」
「手紙は置いといて…何でこんなに下着や生理用品が多いんだ!この青いかつらとか何に使うんだ!こっちは赤ちゃん服!?」
「ええ?あんたが注文したんだろ。名義はお前だぞ」
「ああ、また姉さんかよ…もう、仕方無い。料金は?」
「四十万エギルダだ」
「四十万!?高過ぎるだろ!」
「羊皮紙も紙も煙草も高騰してるんだよ。今じゃアルケイディアに入港する商船の方が少ないくらいだ。最近は苏安スーアン江華こうかかグラコスのリヴィナベルクに流れてる」
「節約しないと…」
「今時アナログとか時代遅れだよ。さっさと紙やら羊皮紙なんてやめてデジタルに完全に移行しな」
 アレンは外の景色が見えている訳ではないが、配達人が腕を組みながらアーサーに料金を請求している姿が容易に想像できる。
 つまみを嚥下してアレンは溜息を吐いた。
(四十万エギルダって、帝国の平均月収より高いじゃねぇか。どれだけ買ったんだよ)
 アレンはグラスをマリアに渡すと手伝いに行く為に立ち上がった。
「アーサー、荷物運び手伝うよ」
「おお、助かる!これ手伝ってくれないか?姉のアリシアが俺の名義で大量注文してな。他の奴らはそこの荷物を頼む!」
 アレンはアーサーの家族構成を初めて知った。
「姉さんが居るのか」
「ああ。けどボケててな…そっち持ってくれ。せーのっ!」
 アレンとアーサーは箱を持ち上げると階段を登って四階へ向かった。
 四階は薄暗く、四つ並んだ部屋には名札が掛かっており、その内の一番奥は『エリクト姉弟』と書いてあった。
「ラ~…ラ…♬」
 その部屋から聞こえた歌声にアレンは一瞬、寒気を感じる。
「おおっと。アレン、疲れたのか?」
 どうやらバランスを崩したらしい。アレンは首を振るが、アーサーは心配そうだった。
「大丈夫じゃなさそうだな。扉だけ開けてもらえるか?」
「分かった」
 歌声に近付くにつれて、アレンは呼吸が浅くなる感覚に陥った。
「ラ、ラ…♬」
 アレンは腹を括ると扉を開けた。
「配達でー…」
 そして中の女と目が合う。
「…ッ!?」
(何故、この女が此処に…!?)
 女は赤ん坊を模した木の人形を抱えたまま、虚ろな目でアレンを見ている。その人形は青色の鬘を被っているが、くたびれている為不気味だ。
「アレン、どうし…ぬわあああ!」
 後ろでアーサーが荷物の重さに耐え切れず引っくり返ると、女の手から人形の首が転がり落ちた。同時に女の濁った緑の瞳に光が宿る。
「…私の、坊や」
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