7 / 94
第6話 遺跡の侵入者
しおりを挟む
「んっ?」
再び遺跡の最深部へ戻ろうと遺跡内部で足を進めていたクリアは、不意に違和感を覚えた。
不意にクリアが出した声に、近くにいた調査員は怪訝そうにクリアを見てくる。
ここにいる調査員達は、古代学のエキスパートだが、戦闘に長けた者は居ないはず。
つまるところ、一般クラスの人には気付かせずこちらや遺跡の様子を探っていると言う訳だ。
となれば、この違和感に対する迎撃は自分一人でしなければならないと、早々にクリアは頭を切り替える。
まずは、先に調査隊の安全を確保しなければと、思考を回転させ連絡用端末を取り出し急いでこの遺跡の調査隊全員に向けて文を打ち込み一斉送信する。
送信内容は、『現在の状況、各自がするべき事、万が一の場合の対処など』だった。
そもそも、何故クリアは急に思考を張り巡らせたのか。
それは、違和感の正体である「風」。
外から遺跡内部に吹き込んでくる風の中に、わずかだが入り口側に戻る風をクリアは感じた。
手練れの風属性の能力者は、風を操り、森や洞窟の内部、更に熟練すれば人や障害物まで詳細に感知できるという。
今更『ディールーツ』の人間がそんな事をする必要性はない。
……いや、それ以前にそれができる風属性の組織の人間がこの場にいるはずもないのだが。
つまり、これは敵対する可能性がある者が行ったものであるとクリアは断定した。
——とりあえず、送った指示通りに動いて貰えば、人的被害は抑えられる。
クリアは早めに気付くことができてよかったと安堵した。
——後は、侵入者にお帰りいただくだけだ。
素直に帰ってもらえるかは全くの別の問題ではあるが、とクリアはこっそりとため息をついた——。
クリアが最深部の大広間に戻ってから、かなりの間が空いた。
そこでようやく、一つしかない大広間への入り口から、かすかだが二人分の足音が聞こえてくる。
本当にかすかだったので、如何に慎重に進んできたかがクリアにはわかった。
まあ、『ここまで来やすいように気付かないふりをして道を開けてあげてください』と指示を出していたのに、中々到着まで時間がかかったのはクリア的には予想外だったが。
その時間で少しはこの遺跡の仕掛けについて考察ができたので、クリアはまあいいか、と納得する事とした。
「さて、こんにちは。こんな所までこっそりと来て観光……なんてはず、無いですよね?」
クリアは、未だ警戒しているのか、姿を見せない二人に声をかけた。
遺跡内は組織が調査のために用意した照明装置で全体的に明るく照らされており、クリア一人しかいないのは一目瞭然だ。
……それが逆に警戒させることになっているかも知れないとクリアが思ったのは、少し後のことだった。
クリアの声に、自分達の存在を悟られて観念したのか、ようやく二人はその姿を現す。
二人ともローブを羽織って見た目を隠してはいるが、背負っている武器の大剣と刀が見えたので、二人とも剣士のようだった。
「……いつから俺達の存在に気付いていた」
問いかけたのは、刀を背負った方だった。
声の低さからして、男性のようだ。
「あなた方が遺跡内を風で探りを入れていた時……まあ、つまり侵入前からですかね」
クリアの返答に、刀の男が「そうか」と一言返すと、二人は軽い身のこなしでクリアの立っている広間まで飛び降り、クリアと対峙するように着地した。
「最初から気が付いてたから誰も俺達に気付かないようにしてたってわけか。どうりでここまですんなりここまで来れたわけだ」
大剣の方も、声質的に男性のようだ。
といっても、すぐにそれは声だけじゃなく容姿からも察することができたのだが。
何故なら、大剣の男はすぐに羽織っていたローブを脱ぎ捨て、大剣を抜いて構えたからだ。
ローブの中から現れたのは、特徴的な赤い逆立った短髪と、目を惹かれるような綺麗な赤い瞳だった。
顔もそれなりに整っていて、なんとなく、人を引っ張る兄貴分のような顔つきの人だなと、クリアは特に根拠はないがそう思った。
それに、見た目の年齢はそう変わらないのに、大剣使いなだけあって、かなりがっしりした引き締まった体格をしている。
「え、意外とお若いんですね。その若さでさっきの【索敵の風】を使ったんですか?」
クリアは大袈裟にリアクションを取り、反応を見た。
それに対し、大剣の男は刀の男を指差して、クリアに答えようと口を開いた。
「それは俺じゃなくてグリーンが——」
「おい! 敵に安易に情報を流すな!」
大剣の男が説明しようとした所を、グリーンと呼ばれた男が糾弾して遮った。
——どうやら、大剣の彼は相当素直な性格なようだ。
「刀の風属性のあなたは、グリーンさんと言うんですね。ボクは『ディールーツ』の調査隊部門の総合隊長のクリアといいます。大剣のあなたはお名前はなんというんですか?」
クリアは笑顔で自己紹介をしながら、帰ってもらう交渉をするにしても、名前ぐらいは知っておきたいと思い大剣の男に聞いた。
素直な男は、クリアの自己紹介に合わせて自分の名を名乗った。
「俺の名前はレッドだ! 早速で悪いんだが、俺らはお前ら『ディールーツ』にルーツを渡さないためにここに来た!」
……交渉の余地もない返事も合わせながら。
その返答に、流石にクリアも笑顔を引きつらせざるを得なかった。
グリーンも「やれやれ」と言いたげに首を横に振っている。
どうやら、レッドの正直さはグリーンの様子から変わらずずっとこうだったようだ。
「えっと、こちらとしてはこのままお引き取り願いたい所なんですけど……」
一応クリアは、自分の要求を口にしてみた。
……が、当然それが通るはずもなく。
「アスラカチミオの村が丸々消えていた。数日前に訪れた時にはまだ存在していたにも関わらず、だ。あれはお前達がやったのだろう? そんな事を平然とやる奴らを、このまま見逃せと?」
グリーンの指摘に、クリアは反論することはしなかった。
クリア的には、一応よかれと思ってやったことなのだが、第三者からすれば、それはこちらが悪として認識される材料としては十分な要素だったらしい。
それならば、とクリアは交渉のアプローチを変えることにした。
「……今なら、見逃してあげますよ。自分で言うのもなんですけど、ボク、組織の中では結構強い方です。それでも本当に戦いますか?」
今度は力ずくでも、と脅しをかけてみるが、これも無意味だった。
むしろ、今の言葉で二人の闘志に火をつけてしまったらしい。
まあ、もとより戦うつもりで来たのもあるとは思うが。
グリーンもまた、レッドと同じようにローブを脱ぎ、武器を手にして構える。
グリーンもまた、特徴的な容姿をしていた。
流れる風をそのまま持ってきたかのようなくるりと横向きに巻かれた前髪に薄い緑色の腰ぐらいまで伸びた長髪、そしてこちらも惹かれるような翡翠色の綺麗な瞳。
かなり整った顔立ちで、一見女性にも見間違われそうでもあるが、万人受けしそう、というのがクリアの感想だった。
体格は、刀という得物に合わせて力より、速度を重視した鍛え方をしているように見える。
それにしても、二人の構えた得物はかなり上等なもののようだ。
クリアが今まで見てきたものから比べて、ここまで上等な武器を持っているとは。
アスラカチミオ周辺は、結構田舎の方だとクリアは記憶していたが。
……どうやら、隠れた名匠がいるようだ。
——今日は何かとスムーズに物事が上手く運ばないな。
そう思ったクリアは、不意にボスのコーヒーカップの話を思い出した。
再び遺跡の最深部へ戻ろうと遺跡内部で足を進めていたクリアは、不意に違和感を覚えた。
不意にクリアが出した声に、近くにいた調査員は怪訝そうにクリアを見てくる。
ここにいる調査員達は、古代学のエキスパートだが、戦闘に長けた者は居ないはず。
つまるところ、一般クラスの人には気付かせずこちらや遺跡の様子を探っていると言う訳だ。
となれば、この違和感に対する迎撃は自分一人でしなければならないと、早々にクリアは頭を切り替える。
まずは、先に調査隊の安全を確保しなければと、思考を回転させ連絡用端末を取り出し急いでこの遺跡の調査隊全員に向けて文を打ち込み一斉送信する。
送信内容は、『現在の状況、各自がするべき事、万が一の場合の対処など』だった。
そもそも、何故クリアは急に思考を張り巡らせたのか。
それは、違和感の正体である「風」。
外から遺跡内部に吹き込んでくる風の中に、わずかだが入り口側に戻る風をクリアは感じた。
手練れの風属性の能力者は、風を操り、森や洞窟の内部、更に熟練すれば人や障害物まで詳細に感知できるという。
今更『ディールーツ』の人間がそんな事をする必要性はない。
……いや、それ以前にそれができる風属性の組織の人間がこの場にいるはずもないのだが。
つまり、これは敵対する可能性がある者が行ったものであるとクリアは断定した。
——とりあえず、送った指示通りに動いて貰えば、人的被害は抑えられる。
クリアは早めに気付くことができてよかったと安堵した。
——後は、侵入者にお帰りいただくだけだ。
素直に帰ってもらえるかは全くの別の問題ではあるが、とクリアはこっそりとため息をついた——。
クリアが最深部の大広間に戻ってから、かなりの間が空いた。
そこでようやく、一つしかない大広間への入り口から、かすかだが二人分の足音が聞こえてくる。
本当にかすかだったので、如何に慎重に進んできたかがクリアにはわかった。
まあ、『ここまで来やすいように気付かないふりをして道を開けてあげてください』と指示を出していたのに、中々到着まで時間がかかったのはクリア的には予想外だったが。
その時間で少しはこの遺跡の仕掛けについて考察ができたので、クリアはまあいいか、と納得する事とした。
「さて、こんにちは。こんな所までこっそりと来て観光……なんてはず、無いですよね?」
クリアは、未だ警戒しているのか、姿を見せない二人に声をかけた。
遺跡内は組織が調査のために用意した照明装置で全体的に明るく照らされており、クリア一人しかいないのは一目瞭然だ。
……それが逆に警戒させることになっているかも知れないとクリアが思ったのは、少し後のことだった。
クリアの声に、自分達の存在を悟られて観念したのか、ようやく二人はその姿を現す。
二人ともローブを羽織って見た目を隠してはいるが、背負っている武器の大剣と刀が見えたので、二人とも剣士のようだった。
「……いつから俺達の存在に気付いていた」
問いかけたのは、刀を背負った方だった。
声の低さからして、男性のようだ。
「あなた方が遺跡内を風で探りを入れていた時……まあ、つまり侵入前からですかね」
クリアの返答に、刀の男が「そうか」と一言返すと、二人は軽い身のこなしでクリアの立っている広間まで飛び降り、クリアと対峙するように着地した。
「最初から気が付いてたから誰も俺達に気付かないようにしてたってわけか。どうりでここまですんなりここまで来れたわけだ」
大剣の方も、声質的に男性のようだ。
といっても、すぐにそれは声だけじゃなく容姿からも察することができたのだが。
何故なら、大剣の男はすぐに羽織っていたローブを脱ぎ捨て、大剣を抜いて構えたからだ。
ローブの中から現れたのは、特徴的な赤い逆立った短髪と、目を惹かれるような綺麗な赤い瞳だった。
顔もそれなりに整っていて、なんとなく、人を引っ張る兄貴分のような顔つきの人だなと、クリアは特に根拠はないがそう思った。
それに、見た目の年齢はそう変わらないのに、大剣使いなだけあって、かなりがっしりした引き締まった体格をしている。
「え、意外とお若いんですね。その若さでさっきの【索敵の風】を使ったんですか?」
クリアは大袈裟にリアクションを取り、反応を見た。
それに対し、大剣の男は刀の男を指差して、クリアに答えようと口を開いた。
「それは俺じゃなくてグリーンが——」
「おい! 敵に安易に情報を流すな!」
大剣の男が説明しようとした所を、グリーンと呼ばれた男が糾弾して遮った。
——どうやら、大剣の彼は相当素直な性格なようだ。
「刀の風属性のあなたは、グリーンさんと言うんですね。ボクは『ディールーツ』の調査隊部門の総合隊長のクリアといいます。大剣のあなたはお名前はなんというんですか?」
クリアは笑顔で自己紹介をしながら、帰ってもらう交渉をするにしても、名前ぐらいは知っておきたいと思い大剣の男に聞いた。
素直な男は、クリアの自己紹介に合わせて自分の名を名乗った。
「俺の名前はレッドだ! 早速で悪いんだが、俺らはお前ら『ディールーツ』にルーツを渡さないためにここに来た!」
……交渉の余地もない返事も合わせながら。
その返答に、流石にクリアも笑顔を引きつらせざるを得なかった。
グリーンも「やれやれ」と言いたげに首を横に振っている。
どうやら、レッドの正直さはグリーンの様子から変わらずずっとこうだったようだ。
「えっと、こちらとしてはこのままお引き取り願いたい所なんですけど……」
一応クリアは、自分の要求を口にしてみた。
……が、当然それが通るはずもなく。
「アスラカチミオの村が丸々消えていた。数日前に訪れた時にはまだ存在していたにも関わらず、だ。あれはお前達がやったのだろう? そんな事を平然とやる奴らを、このまま見逃せと?」
グリーンの指摘に、クリアは反論することはしなかった。
クリア的には、一応よかれと思ってやったことなのだが、第三者からすれば、それはこちらが悪として認識される材料としては十分な要素だったらしい。
それならば、とクリアは交渉のアプローチを変えることにした。
「……今なら、見逃してあげますよ。自分で言うのもなんですけど、ボク、組織の中では結構強い方です。それでも本当に戦いますか?」
今度は力ずくでも、と脅しをかけてみるが、これも無意味だった。
むしろ、今の言葉で二人の闘志に火をつけてしまったらしい。
まあ、もとより戦うつもりで来たのもあるとは思うが。
グリーンもまた、レッドと同じようにローブを脱ぎ、武器を手にして構える。
グリーンもまた、特徴的な容姿をしていた。
流れる風をそのまま持ってきたかのようなくるりと横向きに巻かれた前髪に薄い緑色の腰ぐらいまで伸びた長髪、そしてこちらも惹かれるような翡翠色の綺麗な瞳。
かなり整った顔立ちで、一見女性にも見間違われそうでもあるが、万人受けしそう、というのがクリアの感想だった。
体格は、刀という得物に合わせて力より、速度を重視した鍛え方をしているように見える。
それにしても、二人の構えた得物はかなり上等なもののようだ。
クリアが今まで見てきたものから比べて、ここまで上等な武器を持っているとは。
アスラカチミオ周辺は、結構田舎の方だとクリアは記憶していたが。
……どうやら、隠れた名匠がいるようだ。
——今日は何かとスムーズに物事が上手く運ばないな。
そう思ったクリアは、不意にボスのコーヒーカップの話を思い出した。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
あなたが殺したんです。
Ruhuna
ファンタジー
「違う。私のせいじゃない」
あなたはそうおっしゃいますが、目を背けないでください。
あなたが、私を殺したんです。
*ゆるふわ設定です
*誤字脱字あるかと思いますがご了承ください
*寛大な気持ちでお読み頂けると助かります
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
異世界隠密冒険記
リュース
ファンタジー
ごく普通の人間だと自認している高校生の少年、御影黒斗。
人と違うところといえばほんの少し影が薄いことと、頭の回転が少し速いことくらい。
ある日、唐突に真っ白な空間に飛ばされる。そこにいた老人の管理者が言うには、この空間は世界の狭間であり、元の世界に戻るための路は、すでに閉じているとのこと。
黒斗は老人から色々説明を受けた後、現在開いている路から続いている世界へ旅立つことを決める。
その世界はステータスというものが存在しており、黒斗は自らのステータスを確認するのだが、そこには、とんでもない隠密系の才能が表示されており・・・。
冷静沈着で中性的な容姿を持つ主人公の、バトルあり、恋愛ありの、気ままな異世界隠密生活が、今、始まる。
現在、1日に2回は投稿します。それ以外の投稿は適当に。
改稿を始めました。
以前より読みやすくなっているはずです。
第一部完結しました。第二部完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる