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不安がずしんと、待ち人がひょっこりと、(十八)
しおりを挟む「あはは…聞こえちゃいましたか?」
ごまかしになってるかな。
私の声は思うように出なくてガラガラだった。
私の心配をよそに始光さんは
「問題ないよ。
きみにケガさえなければ」
なんてのほほんと。
ああ、始光さん。
そんな優しく目を細めて言われちゃ照れます!
私が自分の顔が熱くなるのを自覚してるところで始光さんが
「少しお話できるかい?」
って幸太みたいに大きく笑った。
え?ナンパ?
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