10 / 28
エレナ・リドマン
しおりを挟む
エレナ・リドマンには前世の記憶があった。
今世と同じくエレナという名だった彼女は裕福な家庭に生まれ、一人っ子で母親の愛情を一身に受けて育った。父は家庭にあまり興味がなく仕事一筋で、結婚せねば出世に支障をきたすため結婚したに過ぎなかった。
母親は夫に愛されないぶんエレナに愛情を注ぎ、叱らずに育てた。そうして、わがままなエレナが出来上がった。
小学校低学年で、エレナは気に入らない女子を無視して仲間はずれにすることを覚えた。嫌いな人間が泣きながら傷つくのを見るのは楽しく、わざとらしく嫌味を言っては相手が涙目になるのを、くすくすと笑って眺めた。
中学生になるとイジメはさらに過激に陰湿になり、高校二年になると、ついに自殺する生徒が現れた。結果死ななかったが、エレナはただ
「なんだ、死ななかったの。面白くない」
と言うだけで、それきり相手のことは忘れてしまった。
エレナの周囲には同じような人間が固まっていたがこれにはドン引きし、徐々に距離を置かれるようになった。エレナは憤慨した。
「自分だって同じようにイジメてたのに、最後にはわたしに全部なすりつけて被害者面するの!? ふざけんじゃないわよ!」
エレナは便宜上「友人」と呼んでいた人間たちを、長年培ったテクニックで追い詰めはじめた。そんなエレナに周囲は怯え、宇宙人でも見るような目を向けた。そのくせエレナと視線を合わせないようにするものだから、エレナの苛立ちは募るばかりだった。
そんなある日、憂さ晴らしにでかけた帰りにエレナは声をかけられた。エレナはそこそこ可愛く、プロポーションもよかったためナンパはよくあることだった。
「……あんたがエレナね」
「なに、ナンパじゃないじゃん。女はお断り」
「あんたのせいで……あんたなんかのせいであの子は自殺なんか!」
「自殺? なにそれ」
エレナは知らないのではなく、忘れていた。
「死ね!」
「っ何すんのよ! 痛いっ! わたしの顔を傷つけるなんて信じられない、このブス!」
ふたりはもみ合い、劣勢だと感じたエレナは途中で逃げ出した。無我夢中で飛び出した先は線路だった。
眩しくて目が開けられないほどの光がエレナを照らし出す。エレナが感じたのは痛みではなく衝撃だった。
次にエレナが目を覚ますと、見覚えのない場所で赤ん坊になっていた。輪廻転生の知識があったエレナは、混乱はしたものの割とすんなりと自分の死亡と転生を飲み込んだ。
(前世で住んでたとこ、田舎だったのよね。だから噂がまわるのも早かったし、遊びに行くにも長いこと電車に乗らなきゃいけなかった。この部屋は豪華だし、期待できるかも!)
しかし、ほどなくしてエレナが知ったのは自分が子爵という事実だった。憧れであった貴族令嬢として生まれ変わったのに、ただの子爵。
(わたしに似合うのは王族だっていうのに、下から数えたほうが早い子爵だなんてありえない!)
リドマン子爵領は豊かだったが王都からは遠く離れている。エレナの顔立ちも、この領地ではかなり上位だが、王都に行けば埋没する程度でしかない。
前世とまったく同じ状況に、エレナのコンプレックスは爆発しそうだった
政略結婚で結ばれた両親に愛はなく、父親はエレナの浪費を叱るばかりで歓談などしたことがない。母親はエレナを溺愛しており、いつか王子様と結ばれると、自分が叶えられなかった理想をエレナに押し付けた。
「どうして、どうしてうまくいかないの!? わたしの思い通りにいかないことばかり!」
荒れたエレナは使用人にあたり、いびり倒してやめさせることを繰り返した。人をいじめるのはエレナにとって大切な憂さ晴らしであり、気分転換であり、愉悦だった。
そんなエレナを父親は嫌っていた。いくら言っても態度を改めない娘と、それを増長させるだけの妻。エレナに婿をとって跡を継がせようと考えていたが、弟の息子から有能な者を選び養子にし、跡継ぎにすると決めた。
察したエレナはさらに暴れたが逆効果で、学院に入る年齢になると、厄介払いでさっさと放り込まれた。
「問題を起こせば家から放り出すと何度も言ったが……理解していないだろうな」
リドマン子爵は大きなため息をついた。エレナが生まれてから、彼は老ける一方だった。
学院に入ったエレナは、嫌でも社会階級を実感することになった。リドマン子爵領では誰より偉かったのに、ここでは階級が上の者ばかりだ。
好き勝手に暴れることはできないし、相手を選ばなければ即打ち首。爵位が下のものをいじめても、リドマン子爵より権力を持っていたため返り討ちにあったりと、エレナのストレスは溜まる一方だった。
前世と同じ感覚だったために、生徒ひとりひとりに後ろ盾があるなど考えもしていなかったのだ。
軽率な行動のせいで、学院生活一週間にして、エレナは付き合うに値しないと烙印を押された。
目先のことしか考えないエレナに目をつけたのは、隣国と通じている貴族だった。学院に通っている子息を通じて、皇太子の情報をエレナに流す。
アルベルトの弱みを知ることができれば上々、もし駄目でもエレナを切り捨てれば終わりだ。
エレナはアルベルトが行く先々に現れ、自身に惚れるよう媚を振りまいた。アルベルトに相手にされることはなく、途中からテオに冷たく追い払わるようになり、エレナは怒りをアンナにぶつけた。
ここまできて王都から離れたリドマン子爵はようやく状況を知り、何より先にエレナを呼び戻した。エレナが迷惑をかけた相手に急いで詫び状をしたため、死にそうな顔で王族にも送った。
エレナを平民にし、子爵家が管理している修道院に送り二度と外には出さないと書いた子爵だったが、実行する前にエレナは学院へ戻ってしまった。隣国と通じている子息がエレナを連れ戻しに来て、母親も大喜びで家に通してしまったのである。
子息はリドマン子爵より爵位が上だったからもてなさないわけにはいかなかったが、エレナに会わせないことはいくらでも出来た。
これには子爵も激怒し、妻を実家へ送り返した。皇太子につきまとってグラツィアーナを貶すだけでも、リドマン子爵家などお取り潰しになってもおかしくないほどの無礼なのだ。
子爵は急いで学院に退学の手紙を送り、確実に連れ戻すために自身が学院へと出向いた。まさかその僅かなあいだに、娘が取り返しがつかないほど馬鹿なことをするとは思わなかった。
「な、なんでわたしがこんなところに……出しなさいよ! アルベルト様が黙っていないわよ!」
光が差さずじめじめとした牢屋で、エレナは声を上げた。息をするたびに饐えたにおいが体に入り込んできて不快だ。
隣国のスパイと言われても、エレナは隣国の知り合いすらいなかった。アルベルトの情報を漏らしたと言われても、今日あったことをキープくんに話しただけ。
(キープはわたしに惚れてるし、余計なことを言わないはず……。でも、ここであいつの名前が出てくるってことは何かしでかしたのよね。アルベルトが無理だったときのキープの分際で、よくもわたしを!)
「出しなさい! 誤解でこんなことをして、お前らみんな殺してやる!」
「静かにしろ!」
「ぐぁっ……! い、痛い! なんてことするの!」
「別にいいだろ、これから拷問されるんだから」
「ご……拷問……?」
見張りの男の言葉に、エレナはここに来て初めて血の気が引いた。すぐにここから出られると思いこんでいたエレナは、自分の人生がこんな薄汚い場所で終わるとは思ってもいなかった。
「お、お母様は……?」
「縛り首だよ。スパイとあんたの橋渡しをしてたんだから当たり前だろ。ああ、リドマン子爵だけは爵位返上だけで済んだぞ。事情を知らないなりに奔走してたみたいだからな。妻と子を把握できていなかった無能と知れ渡ったが、お前よりは立派だった。自ら極刑を願い出たんだから」
「わたしはスパイなんかじゃない!」
「お前は捨て駒だよ。本当のスパイはとっくに拷問されてる」
「ひっ……!」
怯えて周囲を見回すが、エレナを助けてくれる者はいない。前世の両親にも心の中で助けを求めたが、返事はなかった。
エレナが電車に飛び込んだのはSNSで話題となり、一週間ほどでニュースに取り上げられた。エレナのひどいイジメが明らかになっていくにつれ、人々は大いにエレナの悪口を言い、死んで当然だと口にする。
エレナの両親は耐えきれず離婚と引っ越しをした。父親は無関心だった報いを、母親は一種のネグレクトをしたツケが回ってくることとなった。
エレナを助ける者は誰もいなかった。前世も、今世も。
今世と同じくエレナという名だった彼女は裕福な家庭に生まれ、一人っ子で母親の愛情を一身に受けて育った。父は家庭にあまり興味がなく仕事一筋で、結婚せねば出世に支障をきたすため結婚したに過ぎなかった。
母親は夫に愛されないぶんエレナに愛情を注ぎ、叱らずに育てた。そうして、わがままなエレナが出来上がった。
小学校低学年で、エレナは気に入らない女子を無視して仲間はずれにすることを覚えた。嫌いな人間が泣きながら傷つくのを見るのは楽しく、わざとらしく嫌味を言っては相手が涙目になるのを、くすくすと笑って眺めた。
中学生になるとイジメはさらに過激に陰湿になり、高校二年になると、ついに自殺する生徒が現れた。結果死ななかったが、エレナはただ
「なんだ、死ななかったの。面白くない」
と言うだけで、それきり相手のことは忘れてしまった。
エレナの周囲には同じような人間が固まっていたがこれにはドン引きし、徐々に距離を置かれるようになった。エレナは憤慨した。
「自分だって同じようにイジメてたのに、最後にはわたしに全部なすりつけて被害者面するの!? ふざけんじゃないわよ!」
エレナは便宜上「友人」と呼んでいた人間たちを、長年培ったテクニックで追い詰めはじめた。そんなエレナに周囲は怯え、宇宙人でも見るような目を向けた。そのくせエレナと視線を合わせないようにするものだから、エレナの苛立ちは募るばかりだった。
そんなある日、憂さ晴らしにでかけた帰りにエレナは声をかけられた。エレナはそこそこ可愛く、プロポーションもよかったためナンパはよくあることだった。
「……あんたがエレナね」
「なに、ナンパじゃないじゃん。女はお断り」
「あんたのせいで……あんたなんかのせいであの子は自殺なんか!」
「自殺? なにそれ」
エレナは知らないのではなく、忘れていた。
「死ね!」
「っ何すんのよ! 痛いっ! わたしの顔を傷つけるなんて信じられない、このブス!」
ふたりはもみ合い、劣勢だと感じたエレナは途中で逃げ出した。無我夢中で飛び出した先は線路だった。
眩しくて目が開けられないほどの光がエレナを照らし出す。エレナが感じたのは痛みではなく衝撃だった。
次にエレナが目を覚ますと、見覚えのない場所で赤ん坊になっていた。輪廻転生の知識があったエレナは、混乱はしたものの割とすんなりと自分の死亡と転生を飲み込んだ。
(前世で住んでたとこ、田舎だったのよね。だから噂がまわるのも早かったし、遊びに行くにも長いこと電車に乗らなきゃいけなかった。この部屋は豪華だし、期待できるかも!)
しかし、ほどなくしてエレナが知ったのは自分が子爵という事実だった。憧れであった貴族令嬢として生まれ変わったのに、ただの子爵。
(わたしに似合うのは王族だっていうのに、下から数えたほうが早い子爵だなんてありえない!)
リドマン子爵領は豊かだったが王都からは遠く離れている。エレナの顔立ちも、この領地ではかなり上位だが、王都に行けば埋没する程度でしかない。
前世とまったく同じ状況に、エレナのコンプレックスは爆発しそうだった
政略結婚で結ばれた両親に愛はなく、父親はエレナの浪費を叱るばかりで歓談などしたことがない。母親はエレナを溺愛しており、いつか王子様と結ばれると、自分が叶えられなかった理想をエレナに押し付けた。
「どうして、どうしてうまくいかないの!? わたしの思い通りにいかないことばかり!」
荒れたエレナは使用人にあたり、いびり倒してやめさせることを繰り返した。人をいじめるのはエレナにとって大切な憂さ晴らしであり、気分転換であり、愉悦だった。
そんなエレナを父親は嫌っていた。いくら言っても態度を改めない娘と、それを増長させるだけの妻。エレナに婿をとって跡を継がせようと考えていたが、弟の息子から有能な者を選び養子にし、跡継ぎにすると決めた。
察したエレナはさらに暴れたが逆効果で、学院に入る年齢になると、厄介払いでさっさと放り込まれた。
「問題を起こせば家から放り出すと何度も言ったが……理解していないだろうな」
リドマン子爵は大きなため息をついた。エレナが生まれてから、彼は老ける一方だった。
学院に入ったエレナは、嫌でも社会階級を実感することになった。リドマン子爵領では誰より偉かったのに、ここでは階級が上の者ばかりだ。
好き勝手に暴れることはできないし、相手を選ばなければ即打ち首。爵位が下のものをいじめても、リドマン子爵より権力を持っていたため返り討ちにあったりと、エレナのストレスは溜まる一方だった。
前世と同じ感覚だったために、生徒ひとりひとりに後ろ盾があるなど考えもしていなかったのだ。
軽率な行動のせいで、学院生活一週間にして、エレナは付き合うに値しないと烙印を押された。
目先のことしか考えないエレナに目をつけたのは、隣国と通じている貴族だった。学院に通っている子息を通じて、皇太子の情報をエレナに流す。
アルベルトの弱みを知ることができれば上々、もし駄目でもエレナを切り捨てれば終わりだ。
エレナはアルベルトが行く先々に現れ、自身に惚れるよう媚を振りまいた。アルベルトに相手にされることはなく、途中からテオに冷たく追い払わるようになり、エレナは怒りをアンナにぶつけた。
ここまできて王都から離れたリドマン子爵はようやく状況を知り、何より先にエレナを呼び戻した。エレナが迷惑をかけた相手に急いで詫び状をしたため、死にそうな顔で王族にも送った。
エレナを平民にし、子爵家が管理している修道院に送り二度と外には出さないと書いた子爵だったが、実行する前にエレナは学院へ戻ってしまった。隣国と通じている子息がエレナを連れ戻しに来て、母親も大喜びで家に通してしまったのである。
子息はリドマン子爵より爵位が上だったからもてなさないわけにはいかなかったが、エレナに会わせないことはいくらでも出来た。
これには子爵も激怒し、妻を実家へ送り返した。皇太子につきまとってグラツィアーナを貶すだけでも、リドマン子爵家などお取り潰しになってもおかしくないほどの無礼なのだ。
子爵は急いで学院に退学の手紙を送り、確実に連れ戻すために自身が学院へと出向いた。まさかその僅かなあいだに、娘が取り返しがつかないほど馬鹿なことをするとは思わなかった。
「な、なんでわたしがこんなところに……出しなさいよ! アルベルト様が黙っていないわよ!」
光が差さずじめじめとした牢屋で、エレナは声を上げた。息をするたびに饐えたにおいが体に入り込んできて不快だ。
隣国のスパイと言われても、エレナは隣国の知り合いすらいなかった。アルベルトの情報を漏らしたと言われても、今日あったことをキープくんに話しただけ。
(キープはわたしに惚れてるし、余計なことを言わないはず……。でも、ここであいつの名前が出てくるってことは何かしでかしたのよね。アルベルトが無理だったときのキープの分際で、よくもわたしを!)
「出しなさい! 誤解でこんなことをして、お前らみんな殺してやる!」
「静かにしろ!」
「ぐぁっ……! い、痛い! なんてことするの!」
「別にいいだろ、これから拷問されるんだから」
「ご……拷問……?」
見張りの男の言葉に、エレナはここに来て初めて血の気が引いた。すぐにここから出られると思いこんでいたエレナは、自分の人生がこんな薄汚い場所で終わるとは思ってもいなかった。
「お、お母様は……?」
「縛り首だよ。スパイとあんたの橋渡しをしてたんだから当たり前だろ。ああ、リドマン子爵だけは爵位返上だけで済んだぞ。事情を知らないなりに奔走してたみたいだからな。妻と子を把握できていなかった無能と知れ渡ったが、お前よりは立派だった。自ら極刑を願い出たんだから」
「わたしはスパイなんかじゃない!」
「お前は捨て駒だよ。本当のスパイはとっくに拷問されてる」
「ひっ……!」
怯えて周囲を見回すが、エレナを助けてくれる者はいない。前世の両親にも心の中で助けを求めたが、返事はなかった。
エレナが電車に飛び込んだのはSNSで話題となり、一週間ほどでニュースに取り上げられた。エレナのひどいイジメが明らかになっていくにつれ、人々は大いにエレナの悪口を言い、死んで当然だと口にする。
エレナの両親は耐えきれず離婚と引っ越しをした。父親は無関心だった報いを、母親は一種のネグレクトをしたツケが回ってくることとなった。
エレナを助ける者は誰もいなかった。前世も、今世も。
9
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
本を返すため婚約者の部屋へ向かったところ、女性を連れ込んでよく分からないことをしているところを目撃してしまいました。
四季
恋愛
本を返すため婚約者の部屋へ向かったところ、女性を連れ込んでよく分からないことをしているところを目撃してしまいました。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる