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第五章 影の者たちとケモナー
手がかり
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今は交渉役の男から掴めている情報を整理しよう。
まず一番重要なのは、明日には霧に紛れてサイジャルから出ていくということだ。
霧に紛れてサイジャルから抜け出すということは、今いるこいつらの中に『転移』が使える魔法使いや、俺の知らない魔道具持ちはいないということだ。
サイジャルは湖の中にある都市だ。早朝には湖に霧がかかる。しかもまもなく雨季になろうかという五樹月だ。霧は毎日のようにかかる。
この人数を運ぶのは苦労するだろう。子供たちとはいえ二十人弱。いくら『屍体袋』を利用しても、あれは一つの袋に一人が限度だ。それに意識を取り戻せば吐き出されてしまう。
だとするなら、他に手があるのだろう。
男たちは騒ぎながらカードゲームに戻っている。
静かにしようとしていないとすると何かあるはずだ。辺りをもっと注意してみれば…四隅の燭台は魔道具か?照明にするにしても、四隅には使わないだろう。それに蝋燭ではなく、燭台の中心の魔石が赤く光って、燭台に書かれた文字を浮かび上がらせている。
『気配音断絶』の五文字。もしかしたら、あれは結界を作る魔道具なんだろうか。
目があるわけではないこの体は、集中すれば闇の中でも物が見えてくる。おそらく、本当の視覚ではなく、『地脈誘導』を得てからわかるようになった気配を視覚化させているのかもしれない。
部屋の広さはそこまでではない。俺がいる樽の斜め後ろには扉があって、感覚はそこで薄らぐが…もっと集中する。なるほどな…その先は階段があるようだ。
とするなら、ここは地下なのか?かなり高い位置には窓があるが…ケルンに読んでやった物語の挿し絵にあった昔の囚人牢に似ている。
物語のような場所だとすれば、ここはサイジャルでも人気の少ない旧市場方面か。水路があるから道が危なくて、似たような路地が多く迷いやすく迷子になるということで、俺とケルンの二人だけでは行ってはいけないと父様が来たときにいわれた場所だ。
そうか。この人数を運ぶのに水路を使う気か。ちょうど俺の反対側にある扉の先は水路なのではないだろうか。
船を何艘か使えば意識のない子供たちを運ぶのも簡単だ。
地下牢に入る囚人や、死んだ囚人を運んでいた水路を利用するってとこか。
そうだとしたら…あまり考えたくもないし、今は脱出に集中すべきなんだけど…考えても仕方がないことだが、こいつらの協力者はサイジャルにいるのかもしれない。
地下牢と水路の関係はこいつらのような外部の人間からすれば、サイジャルに侵入する手立ての一つになる。
だからこそ、普通は入れないように封鎖や巡回をしているだろう。こいつらはサイジャルの内情を把握している。
また水路は蜘蛛の巣のように張り巡らしてある。どこからどこへ抜けるかは水路の地図がないとわからないはずだ。
誰かがサイジャルを裏切っている。その可能性を頭にいれておこう。
あとはどうして誰もここを調べていないのかが気になるところだ。人が少ない場所は真っ先に捜索するだろう。
サイジャルには学者のような職員が多くいる。尖った才能のある者たちが多いともいえる。その人たちがここの存在をわからないはずもない。
『認識阻害』でも受けたのか?また魔道具か?魔法か?けれど、こいつらはそんなすごい魔法使いには見えない。それに匂いがきついから逆にすぐ捕まりそうなのにな。
待てよ。匂いがきつい?今でも匂うものか?
チールーちゃんが香水をぶつけたのは二日前だ。その匂いが今でも残っているのはあまりにも変だ。
そうなると、この匂いはこいつらからでていると考えるべきか。いや、こいつらがつけている香水と考える方が…香水…偽マルメリーが使っていたあれか!
ケルンの体にいた頃は匂いはわからなかったが、確かにきつい。この匂いを嗅いでいたらカルドですら暗示や『認識阻害』を受けたようになったという。
探索や捜索のプロである職員が見つけれないわけだ。正解に近づけば近づくほどわからなくなるってことか。
ヴォルノ君はチールーちゃんの香水を知っていたのと、その匂いが強かったからたどり着いたが…生徒とはいえヴォルノ君にとって、ここは他国の知らない場所だ。チールーちゃんは無論、自分の安全を考えたら、一人で突入などせず、職員を呼ぶはずだ。それができないような正常な思考ではなかったんだろう。
何にしろ、こいつらは逃がしてはいけない。
あの薬でケルンを傷つけたと思ったエセニアは泣いたんだ。カルドやフィオナが死のうかと悩んだほどなんだ。
俺の家族を悲しませたやつは許さない。
あれを作ったやつに繋がるかもしれない。作ったやつにはまず、俺の拳を受けてもらおう。そのあとティルカと母様がやるといってたから、一番手は俺が勤めるぞ。じゃねぇとティルカで終わるからな。
「おい、お人形さんよ」
交渉役が声をかけてくる。あまりいい内容ではないだろうな。醜悪な笑みつきだ。殴りたい。
「お人形さんの中身はどこにいんだ?どんな感じでお人形を動かしてんだ?お前の本体も動けるのか?それとも人形遣いみたいになんのかよ?」
「…お前に答える義理なんて、やめろっ!」
「あんまりなめんなよ?一人ぐらい殺すぞ?」
男は腰のナイフを抜き取ると、牢にむけて投げる素振りをみせる。嫌なやつだ。俺を脅すために子供たちを狙うとはな。
ナイフは暗闇の中でも薄明かるい…特殊な武器か?
ポルティの画材屋のおじさんが話していたことだが、冒険者が使う獲物で小さな物ほど怖いものはないといっていた。刃物や針は毒が塗れる。
そして、迷宮といわれる場所から出てきた物は普通ではない性能があるともいっていた。小さいからと気を抜けない。
「俺は…山奥だ。動かしているときは、寝ている感じだ。身動きはできない」
男の問いに答えるが嘘になる。俺はケルンの中にいる。本体はどこかといえば、この『思念石』の中だともいえる。
「山奥だぁ?どこだ?」
「知らない…部屋から出たことがないからな。俺はほとんど寝たっきりだ」
「ちっ…箱入りは使えねえ…まぁ、調べればわかるだろ…」
母様が作ったという設定を話せば引き下がる。病弱で今まで表に出ていなかったという設定だからな。世間知らずでも通じるはずだ。
もしくは、調べれる人間がいるが事前に情報を知ろうとしたってところか。
この体を動かしているときに、本体が別行動できるかどうかを知りたかったのだろう。
『マリオネットワルツ』の魔法のときですら、使用者は人形を操演するのに集中して身動きがとれなくなる。男がそれを知っていたから騙せる。
けれどいつボロが出るかわからない。明日になれば俺たちはどこかに連れ出されてしまう。
どうにかしたい。でも、俺だけじゃ魔法は使えない。
せめて父様たちに知らせて…父様?そういえば、父様に俺は手紙を書いて…ケルンに絡んできた大男たちの騒動でナザドに渡しそびれたんだ。
手紙と一緒に俺が作ったあれも懐にしまってある。まだ試していないが、きっと上手くいくはずだ。
問題はあの結界を作る魔道具よりも強力であるかどうかだが…ケルンの杖がくれた樹液というか琥珀の方が強いだろ。何せ、元呪木さんの汁だからな。
全力で葉先を振って抗議するケルンの杖が浮かんだ。
出たら感謝しよう。
そのために、こいつら全員をはっ倒すか。
まず一番重要なのは、明日には霧に紛れてサイジャルから出ていくということだ。
霧に紛れてサイジャルから抜け出すということは、今いるこいつらの中に『転移』が使える魔法使いや、俺の知らない魔道具持ちはいないということだ。
サイジャルは湖の中にある都市だ。早朝には湖に霧がかかる。しかもまもなく雨季になろうかという五樹月だ。霧は毎日のようにかかる。
この人数を運ぶのは苦労するだろう。子供たちとはいえ二十人弱。いくら『屍体袋』を利用しても、あれは一つの袋に一人が限度だ。それに意識を取り戻せば吐き出されてしまう。
だとするなら、他に手があるのだろう。
男たちは騒ぎながらカードゲームに戻っている。
静かにしようとしていないとすると何かあるはずだ。辺りをもっと注意してみれば…四隅の燭台は魔道具か?照明にするにしても、四隅には使わないだろう。それに蝋燭ではなく、燭台の中心の魔石が赤く光って、燭台に書かれた文字を浮かび上がらせている。
『気配音断絶』の五文字。もしかしたら、あれは結界を作る魔道具なんだろうか。
目があるわけではないこの体は、集中すれば闇の中でも物が見えてくる。おそらく、本当の視覚ではなく、『地脈誘導』を得てからわかるようになった気配を視覚化させているのかもしれない。
部屋の広さはそこまでではない。俺がいる樽の斜め後ろには扉があって、感覚はそこで薄らぐが…もっと集中する。なるほどな…その先は階段があるようだ。
とするなら、ここは地下なのか?かなり高い位置には窓があるが…ケルンに読んでやった物語の挿し絵にあった昔の囚人牢に似ている。
物語のような場所だとすれば、ここはサイジャルでも人気の少ない旧市場方面か。水路があるから道が危なくて、似たような路地が多く迷いやすく迷子になるということで、俺とケルンの二人だけでは行ってはいけないと父様が来たときにいわれた場所だ。
そうか。この人数を運ぶのに水路を使う気か。ちょうど俺の反対側にある扉の先は水路なのではないだろうか。
船を何艘か使えば意識のない子供たちを運ぶのも簡単だ。
地下牢に入る囚人や、死んだ囚人を運んでいた水路を利用するってとこか。
そうだとしたら…あまり考えたくもないし、今は脱出に集中すべきなんだけど…考えても仕方がないことだが、こいつらの協力者はサイジャルにいるのかもしれない。
地下牢と水路の関係はこいつらのような外部の人間からすれば、サイジャルに侵入する手立ての一つになる。
だからこそ、普通は入れないように封鎖や巡回をしているだろう。こいつらはサイジャルの内情を把握している。
また水路は蜘蛛の巣のように張り巡らしてある。どこからどこへ抜けるかは水路の地図がないとわからないはずだ。
誰かがサイジャルを裏切っている。その可能性を頭にいれておこう。
あとはどうして誰もここを調べていないのかが気になるところだ。人が少ない場所は真っ先に捜索するだろう。
サイジャルには学者のような職員が多くいる。尖った才能のある者たちが多いともいえる。その人たちがここの存在をわからないはずもない。
『認識阻害』でも受けたのか?また魔道具か?魔法か?けれど、こいつらはそんなすごい魔法使いには見えない。それに匂いがきついから逆にすぐ捕まりそうなのにな。
待てよ。匂いがきつい?今でも匂うものか?
チールーちゃんが香水をぶつけたのは二日前だ。その匂いが今でも残っているのはあまりにも変だ。
そうなると、この匂いはこいつらからでていると考えるべきか。いや、こいつらがつけている香水と考える方が…香水…偽マルメリーが使っていたあれか!
ケルンの体にいた頃は匂いはわからなかったが、確かにきつい。この匂いを嗅いでいたらカルドですら暗示や『認識阻害』を受けたようになったという。
探索や捜索のプロである職員が見つけれないわけだ。正解に近づけば近づくほどわからなくなるってことか。
ヴォルノ君はチールーちゃんの香水を知っていたのと、その匂いが強かったからたどり着いたが…生徒とはいえヴォルノ君にとって、ここは他国の知らない場所だ。チールーちゃんは無論、自分の安全を考えたら、一人で突入などせず、職員を呼ぶはずだ。それができないような正常な思考ではなかったんだろう。
何にしろ、こいつらは逃がしてはいけない。
あの薬でケルンを傷つけたと思ったエセニアは泣いたんだ。カルドやフィオナが死のうかと悩んだほどなんだ。
俺の家族を悲しませたやつは許さない。
あれを作ったやつに繋がるかもしれない。作ったやつにはまず、俺の拳を受けてもらおう。そのあとティルカと母様がやるといってたから、一番手は俺が勤めるぞ。じゃねぇとティルカで終わるからな。
「おい、お人形さんよ」
交渉役が声をかけてくる。あまりいい内容ではないだろうな。醜悪な笑みつきだ。殴りたい。
「お人形さんの中身はどこにいんだ?どんな感じでお人形を動かしてんだ?お前の本体も動けるのか?それとも人形遣いみたいになんのかよ?」
「…お前に答える義理なんて、やめろっ!」
「あんまりなめんなよ?一人ぐらい殺すぞ?」
男は腰のナイフを抜き取ると、牢にむけて投げる素振りをみせる。嫌なやつだ。俺を脅すために子供たちを狙うとはな。
ナイフは暗闇の中でも薄明かるい…特殊な武器か?
ポルティの画材屋のおじさんが話していたことだが、冒険者が使う獲物で小さな物ほど怖いものはないといっていた。刃物や針は毒が塗れる。
そして、迷宮といわれる場所から出てきた物は普通ではない性能があるともいっていた。小さいからと気を抜けない。
「俺は…山奥だ。動かしているときは、寝ている感じだ。身動きはできない」
男の問いに答えるが嘘になる。俺はケルンの中にいる。本体はどこかといえば、この『思念石』の中だともいえる。
「山奥だぁ?どこだ?」
「知らない…部屋から出たことがないからな。俺はほとんど寝たっきりだ」
「ちっ…箱入りは使えねえ…まぁ、調べればわかるだろ…」
母様が作ったという設定を話せば引き下がる。病弱で今まで表に出ていなかったという設定だからな。世間知らずでも通じるはずだ。
もしくは、調べれる人間がいるが事前に情報を知ろうとしたってところか。
この体を動かしているときに、本体が別行動できるかどうかを知りたかったのだろう。
『マリオネットワルツ』の魔法のときですら、使用者は人形を操演するのに集中して身動きがとれなくなる。男がそれを知っていたから騙せる。
けれどいつボロが出るかわからない。明日になれば俺たちはどこかに連れ出されてしまう。
どうにかしたい。でも、俺だけじゃ魔法は使えない。
せめて父様たちに知らせて…父様?そういえば、父様に俺は手紙を書いて…ケルンに絡んできた大男たちの騒動でナザドに渡しそびれたんだ。
手紙と一緒に俺が作ったあれも懐にしまってある。まだ試していないが、きっと上手くいくはずだ。
問題はあの結界を作る魔道具よりも強力であるかどうかだが…ケルンの杖がくれた樹液というか琥珀の方が強いだろ。何せ、元呪木さんの汁だからな。
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