25 / 229
第一章 棒人間の神様とケモナー
本当に偉い人
しおりを挟む
「謝罪しに行かれる。玄関まで来てくれ。ケルンも連れてきてくれ」
遠くにいるような、弱い声だったけど、ヴェルムおじさんが、屋敷の全員あてに、『コール』を使ったのだろうか?
「これって『コール』の魔法?」
そういや、何気に初めて『コール』を受けたわけだ。なんというか、水の中みたいに聴き取りづらいんだな。
「そうだよ、ケルン。しかし…リンメギンの魔法使いたちの腕前は落ちてる一方だな」
父様は、ケルンの頭をなでながら答えてくれた。『コール』の魔法で間違いがなかったようだ。
そのまま、父様に抱き上げられて、玄関前に集まる。すると、すぐに、ゲートの魔法が使われた。
噴水の前の空間が揺らぎ、一番最初に現れたのは、やたらと立派な鎧を着た老いたドワーフだった。眼光は鋭く、背筋はぴんと伸びている。
その後ろを総勢三十名ほどの兵士がついてきていた。
屋敷の玄関前に、やたらと豪勢な鎧…式典用だろうな…の集団と、その鎧より上等な鎧の老人が隊列を組んで、整列した。
片膝をついて、頭を下げる兵士たちを一瞥すると、お爺さんはまっすぐに、ケルンたちの方へと足をすすめる。
「この度は、我が国の元帥が、ご迷惑をおかけして、深くお詫びいたします」
そういって、リンメギン国の紋章のマントをつけたお爺さんが、被っていた冑を脱いで、土下座をした。
マントに国の紋章…国章だったかな…それをつけることが許されているのは、王族だけで、さらに、マントの色が旗印と同じ色なのは…王様だけだったような?宰相様じゃないよな?
「軍部の動きに気付かず、あまつさえ、エフデ殿の作品を私利私欲の為に売り捌こうとした…愚かなあの者は、厳罰に処すつもりであります。ドワーフともあろう者が、自らの誇りに泥をぬる行為をしただけでなく、皆様に剣をむけたこと、全てのドワーフに代わり、謝罪します」
父様はかなり不機嫌そうに王様らしきお爺さんをみている。お爺さんは本気で謝罪しているのは、誰もが感じているようだが、お爺さんや、後ろに控えている兵士たち…しかも、ほとんどがかなり高齢な年齢に思えるんだけど…その全員が決死の形相なのだ。
まるで今から…まさか。
「どうか私共の首でお許し下さい」
そういって、一斉に全員が素早く剣を抜くと、首にあてがって、首をはね…
ようとした。
いつの間にか、王様の持っていた剣は、カルドの手の中に収まっていた。兵士たちの剣は、全部ハンクが取り上げたのか、噴水の横に積みあがっていた。ハンクが取り上げた証拠は、ぽいと高そうな意匠の剣を投げ込んで手をはらっているから。
何、あの早業。手品か。
できる使用人は、手品もできるのか。
「早まったことをするべきではありません」
父様はそういって、王様の剣をカルドから剣を受けとると、いつの間にか持っていた鞘に納めた。本当に早業すぎて、どうやったのかわからない。凄い手品だな。
「しかし、フェスマルク首席殿…!此度の一件、どのような詫びをいたせば、償えると申されますか!貴方様のお怒りで…我が国は!せめて!私の首で、どうか!どうかお許しを!」
王様はもう一振り短刀を隠し持っていたのか、首に当てる。王様の言葉に兵士達も、短刀を抜いて王様に続こうとしていた。
カルドたちが動く前に、もっと早く、俺の思考よりも早く。
ケルンが叫んだ。
「そんなことしないで!」
ケルンがそういうと、王様と兵士達は止まった。正直、流血沙汰を子供の前でやられるのは、教育上よくないどころか、トラウマものだ。虎と馬は好きだけど、トラウマは嫌だな。
ケルンが叫んだ意味を誰もわかっていない。
だから、きちんと伝えないとな。
「みんなを守ってくれている剣を…そんな風に使わないで!」
空の散歩に出ていたペガ雄が、ケルンのそばにやってきた。
ケルンは、刃物は料理や収穫に使うか、的当てで使うものと思っている。あとは、護身用…守ってくれるものとしてだ。エセニアが的当てが上手いから、宝石…いや、魔石か。狙ってもらったのだ。
俺は剣の使い方を知っている。自殺にも使われることだってある。
だがな、謝罪として、自殺の道具に選ばれた剣がかわいそうだろうが!
使い手を守れるように。
使い手が守れるように。
そんな職人の祈りを馬鹿にしているようで、俺は許せなかった。ケルンには、この知識は流さないが、俺は忘れないぞ。
「そのお子は…?」
王様は、父様に尋ねた。何だか、声が震えているようだけど。ペガ雄が、頭を下げるので、なでてやっているから、あんまり、詳しく見えない。石像でもツルツルしてるから、肌触りいいんだよ。
「私の息子です」
父様が自慢気にいうので、ケルンも胸をはった。
よし、自己紹介しようか、ケルン!
「ケルンです!五歳です!ペガ雄は僕が作ったの!だから、ちょっと怒ったけど、もう怒ってないから、もういいよ!」
そこは隠せよ!ケルン!素直にいいすぎだろ!
ほら、王様たちが唖然としてるじゃ。
土下座された。
「エフデ殿!いえ、ケルン殿!その御言葉は真でありましょうか!」
凄く、びっくりした。兵士達も、土下座をしているからだ。
「僕が作ったって、信じてくれるの?」
普通、子供が作ったと思わないだろう。ヴェルムおじさんも、半信半疑だったけど、父様と母様の息子だからな…と、遠い目をして、信じてくれた。
でも、何で王様はすぐに信じてくれるのだろうか?
「我らドワーフはみな『鑑定』のスキルを持っております。また、生ける石像が、主と認めるのは、唯一制作者のみです。我が国の至宝『ハープのセリエリア』からも聞いております。このペガサスは本物であると。制作者が異なっても、同一のスキルの手によるものであることは、証明されております」
へぇー。なるほどな。確かに、いうことを聞いてくれてるし、主人として、みてくれているのか…友達としてみてくれてもいいんだけどな。
王様は、畏まった様子だった。
「できれば、イムルの奇跡を再度見せてはいただけませんか?」
そういって、一斉に、ケルンに向けて膝をついたのだ。
え、なにすりゃいいのさ?
遠くにいるような、弱い声だったけど、ヴェルムおじさんが、屋敷の全員あてに、『コール』を使ったのだろうか?
「これって『コール』の魔法?」
そういや、何気に初めて『コール』を受けたわけだ。なんというか、水の中みたいに聴き取りづらいんだな。
「そうだよ、ケルン。しかし…リンメギンの魔法使いたちの腕前は落ちてる一方だな」
父様は、ケルンの頭をなでながら答えてくれた。『コール』の魔法で間違いがなかったようだ。
そのまま、父様に抱き上げられて、玄関前に集まる。すると、すぐに、ゲートの魔法が使われた。
噴水の前の空間が揺らぎ、一番最初に現れたのは、やたらと立派な鎧を着た老いたドワーフだった。眼光は鋭く、背筋はぴんと伸びている。
その後ろを総勢三十名ほどの兵士がついてきていた。
屋敷の玄関前に、やたらと豪勢な鎧…式典用だろうな…の集団と、その鎧より上等な鎧の老人が隊列を組んで、整列した。
片膝をついて、頭を下げる兵士たちを一瞥すると、お爺さんはまっすぐに、ケルンたちの方へと足をすすめる。
「この度は、我が国の元帥が、ご迷惑をおかけして、深くお詫びいたします」
そういって、リンメギン国の紋章のマントをつけたお爺さんが、被っていた冑を脱いで、土下座をした。
マントに国の紋章…国章だったかな…それをつけることが許されているのは、王族だけで、さらに、マントの色が旗印と同じ色なのは…王様だけだったような?宰相様じゃないよな?
「軍部の動きに気付かず、あまつさえ、エフデ殿の作品を私利私欲の為に売り捌こうとした…愚かなあの者は、厳罰に処すつもりであります。ドワーフともあろう者が、自らの誇りに泥をぬる行為をしただけでなく、皆様に剣をむけたこと、全てのドワーフに代わり、謝罪します」
父様はかなり不機嫌そうに王様らしきお爺さんをみている。お爺さんは本気で謝罪しているのは、誰もが感じているようだが、お爺さんや、後ろに控えている兵士たち…しかも、ほとんどがかなり高齢な年齢に思えるんだけど…その全員が決死の形相なのだ。
まるで今から…まさか。
「どうか私共の首でお許し下さい」
そういって、一斉に全員が素早く剣を抜くと、首にあてがって、首をはね…
ようとした。
いつの間にか、王様の持っていた剣は、カルドの手の中に収まっていた。兵士たちの剣は、全部ハンクが取り上げたのか、噴水の横に積みあがっていた。ハンクが取り上げた証拠は、ぽいと高そうな意匠の剣を投げ込んで手をはらっているから。
何、あの早業。手品か。
できる使用人は、手品もできるのか。
「早まったことをするべきではありません」
父様はそういって、王様の剣をカルドから剣を受けとると、いつの間にか持っていた鞘に納めた。本当に早業すぎて、どうやったのかわからない。凄い手品だな。
「しかし、フェスマルク首席殿…!此度の一件、どのような詫びをいたせば、償えると申されますか!貴方様のお怒りで…我が国は!せめて!私の首で、どうか!どうかお許しを!」
王様はもう一振り短刀を隠し持っていたのか、首に当てる。王様の言葉に兵士達も、短刀を抜いて王様に続こうとしていた。
カルドたちが動く前に、もっと早く、俺の思考よりも早く。
ケルンが叫んだ。
「そんなことしないで!」
ケルンがそういうと、王様と兵士達は止まった。正直、流血沙汰を子供の前でやられるのは、教育上よくないどころか、トラウマものだ。虎と馬は好きだけど、トラウマは嫌だな。
ケルンが叫んだ意味を誰もわかっていない。
だから、きちんと伝えないとな。
「みんなを守ってくれている剣を…そんな風に使わないで!」
空の散歩に出ていたペガ雄が、ケルンのそばにやってきた。
ケルンは、刃物は料理や収穫に使うか、的当てで使うものと思っている。あとは、護身用…守ってくれるものとしてだ。エセニアが的当てが上手いから、宝石…いや、魔石か。狙ってもらったのだ。
俺は剣の使い方を知っている。自殺にも使われることだってある。
だがな、謝罪として、自殺の道具に選ばれた剣がかわいそうだろうが!
使い手を守れるように。
使い手が守れるように。
そんな職人の祈りを馬鹿にしているようで、俺は許せなかった。ケルンには、この知識は流さないが、俺は忘れないぞ。
「そのお子は…?」
王様は、父様に尋ねた。何だか、声が震えているようだけど。ペガ雄が、頭を下げるので、なでてやっているから、あんまり、詳しく見えない。石像でもツルツルしてるから、肌触りいいんだよ。
「私の息子です」
父様が自慢気にいうので、ケルンも胸をはった。
よし、自己紹介しようか、ケルン!
「ケルンです!五歳です!ペガ雄は僕が作ったの!だから、ちょっと怒ったけど、もう怒ってないから、もういいよ!」
そこは隠せよ!ケルン!素直にいいすぎだろ!
ほら、王様たちが唖然としてるじゃ。
土下座された。
「エフデ殿!いえ、ケルン殿!その御言葉は真でありましょうか!」
凄く、びっくりした。兵士達も、土下座をしているからだ。
「僕が作ったって、信じてくれるの?」
普通、子供が作ったと思わないだろう。ヴェルムおじさんも、半信半疑だったけど、父様と母様の息子だからな…と、遠い目をして、信じてくれた。
でも、何で王様はすぐに信じてくれるのだろうか?
「我らドワーフはみな『鑑定』のスキルを持っております。また、生ける石像が、主と認めるのは、唯一制作者のみです。我が国の至宝『ハープのセリエリア』からも聞いております。このペガサスは本物であると。制作者が異なっても、同一のスキルの手によるものであることは、証明されております」
へぇー。なるほどな。確かに、いうことを聞いてくれてるし、主人として、みてくれているのか…友達としてみてくれてもいいんだけどな。
王様は、畏まった様子だった。
「できれば、イムルの奇跡を再度見せてはいただけませんか?」
そういって、一斉に、ケルンに向けて膝をついたのだ。
え、なにすりゃいいのさ?
10
お気に入りに追加
319
あなたにおすすめの小説
異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜
トンコツマンビックボディ
ファンタジー
馬場香澄49歳 専業主婦
ある日、香澄は買い物をしようと町まで出向いたんだが
突然現れた暴走トラック(高齢者ドライバー)から子供を助けようとして
子供の身代わりに車にはねられてしまう
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。
私のスローライフはどこに消えた?? 神様に異世界に勝手に連れて来られてたけど途中攫われてからがめんどくさっ!
魔悠璃
ファンタジー
タイトル変更しました。
なんか旅のお供が増え・・・。
一人でゆっくりと若返った身体で楽しく暮らそうとしていたのに・・・。
どんどん違う方向へ行っている主人公ユキヤ。
R県R市のR大学病院の個室
ベットの年配の女性はたくさんの管に繋がれて酸素吸入もされている。
ピッピッとなるのは機械音とすすり泣く声
私:[苦しい・・・息が出来ない・・・]
息子A「おふくろ頑張れ・・・」
息子B「おばあちゃん・・・」
息子B嫁「おばあちゃん・・お義母さんっ・・・」
孫3人「いやだぁ~」「おばぁ☆☆☆彡っぐ・・・」「おばあちゃ~ん泣」
ピーーーーー
医師「午後14時23分ご臨終です。」
私:[これでやっと楽になれる・・・。]
私:桐原悠稀椰64歳の生涯が終わってゆっくりと永遠の眠りにつけるはず?だったのに・・・!!
なぜか異世界の女神様に召喚されたのに、
なぜか攫われて・・・
色々な面倒に巻き込まれたり、巻き込んだり
事の発端は・・・お前だ!駄女神めぇ~!!!!
R15は保険です。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
婚約破棄は誰が為の
瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。
宣言した王太子は気付いていなかった。
この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを……
10話程度の予定。1話約千文字です
10/9日HOTランキング5位
10/10HOTランキング1位になりました!
ありがとうございます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる