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一章 第一部
一章 第一部 魔法実習 Ⅰ
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「あ! ありました! これです!」
しばらく風呂敷をごそごそしていたアヌビスはそう言って何かを取り出した。
そしてそれを乱暴に地面に置く。
それは大きめのバランスボールを半分に割ったような形をしていた。
「なんだこれ?」
その半球の横に立ち、得意そうな顔をするアヌビス。
だが僕には、それが何なのか全く分からなかった。
「これはですね……」
アヌビスはそう言い、少し間を開ける。
いちいち芝居がかったポーズをとるアヌビスは僕の反応を楽しんでいるようだった。
そして僕の方をビシッと指さして、声高に言い放った。
「いわば…… 『精神と時のうぐふぁ な、何すんですか時雨さん!?」
僕は慌ててアヌビスの口をふさぐ。これはまずい。ほんとにまずい。
「さ、流石にやめろよ…… もうちょっと別の言い方にしないと……」
「色々とまずいことがある、ですか?」
アヌビスは僕の手を口から剥がし、にやりと笑って言った。
こいつ、分かっててやってやがったのか。
「その通りだよ。もうちょっと他の名前にしろ。パクり疑惑にならないような……」
「はぁ…… 仕方ありませんね。分かりました。ではこの機械ですが……」
アヌビスは自分の足下にある機械を指さす。
「これは『精神体訓練装置』なんですよ。まあ、簡単に言うと自分の肉体は別に、精神だけをこの球体の中に移して、そこで訓練ができる感じですかね。……まあ、実際にやってみた方が早いかもしれませんね……」
アヌビスはそう言うと、僕に歩み寄ってきた。
その意味深な笑みに、僕は思わず後退る。
そして……
しばらく風呂敷をごそごそしていたアヌビスはそう言って何かを取り出した。
そしてそれを乱暴に地面に置く。
それは大きめのバランスボールを半分に割ったような形をしていた。
「なんだこれ?」
その半球の横に立ち、得意そうな顔をするアヌビス。
だが僕には、それが何なのか全く分からなかった。
「これはですね……」
アヌビスはそう言い、少し間を開ける。
いちいち芝居がかったポーズをとるアヌビスは僕の反応を楽しんでいるようだった。
そして僕の方をビシッと指さして、声高に言い放った。
「いわば…… 『精神と時のうぐふぁ な、何すんですか時雨さん!?」
僕は慌ててアヌビスの口をふさぐ。これはまずい。ほんとにまずい。
「さ、流石にやめろよ…… もうちょっと別の言い方にしないと……」
「色々とまずいことがある、ですか?」
アヌビスは僕の手を口から剥がし、にやりと笑って言った。
こいつ、分かっててやってやがったのか。
「その通りだよ。もうちょっと他の名前にしろ。パクり疑惑にならないような……」
「はぁ…… 仕方ありませんね。分かりました。ではこの機械ですが……」
アヌビスは自分の足下にある機械を指さす。
「これは『精神体訓練装置』なんですよ。まあ、簡単に言うと自分の肉体は別に、精神だけをこの球体の中に移して、そこで訓練ができる感じですかね。……まあ、実際にやってみた方が早いかもしれませんね……」
アヌビスはそう言うと、僕に歩み寄ってきた。
その意味深な笑みに、僕は思わず後退る。
そして……
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