日本転移

くろやん

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2,聯合艦隊の帰還 ①

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F-15はその戦艦大和らしい船に接近していった。
「!!」見ると46サンチ主砲らしいものが回頭している。
やばさを感じたパイロットは司令部に報告した。
「主砲が回頭しています。どうしますか?」
「何だと?」
その時、主砲の一門が火を噴いた。
「大和発砲!」
戦闘機は余裕で躱した。
大和の主砲の初速は音速である。
超音速戦闘を行うF-15にとっては止まってるような物なのだ。
「発砲したということは、あの大和はハリボテじゃないですね。丸川1佐。」
パイロットは興奮していた。
まさかあの戦艦大和から46サンチ砲を食らうとは。
今夜呑む酒はうまそうだ。
「しかし大和は70年前に九州沖で沈んでいるのだぞ?」

そうなのだ。
終戦間際に大和は沖縄特攻をやろうとして九州沖で撃沈された。
それゆえその悲劇性が愛され、さまざまな話が作られることになる。
「どこに向かうか分かるか?」
「・・・呉でしょうな。呉海軍工廠で大和は生まれましたから。」
「対地艦砲射撃をすると思うか?」
「仮にあの大和が本物ならするはずがないでしょう。」
「俺もそう思う。」
その時、レーダーにイージスの識別信号を出す反応が現れた。
「イージス艦が来ました。」
「そうか。支援を送る。継続して監視せよ。」
「了解。」

緊急地震速報が流れたからと言って必ず地震があるわけじゃ無い。
外れる場合も当然あるのだ。
近年の例で言えば、平成28年の熊本地震でも外れている。
「驚かせやがって・・・・。」
木村洋介はようやく、イスに座れた。
「え?」パソコンの表示はDNSエラーとなってる。
「ネットが落ちてるのか?」

何気なく外を見ると、馬鹿でかい船が航行していた。
「・・・え?」
それは、写真とかで良く見る物だった。
彼自身も行ったことがあるが、呉の記念館には馬鹿でかい模型もある。
彼は双眼鏡でそれを見た。
「・・・・大和・・・・・。」
ちなみにもちろん宇宙戦艦の方ではない。
旧大日本帝国海軍のアレである。
「それに長門・・・・。」
大和もあり得ないが長門もここにいること自体があり得ない。
戦後、長門はクロスロード作戦により水爆実験の標的艦となって、人知れず沈んだ。
彼は某艦隊女性化コレクションゲームのおかげで史実というものも調べたことがあるのだ。
そして特徴的な艦橋の戦艦も見た。
「扶桑。」
扶桑は建築基準法に真っ向からケンカを売ってるような容姿の艦橋をもっている。
そのせいか、特に海外のマニアから人気があった。
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