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魔物退治編
騎士カルドの依頼
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「おお、騎士様!」
カルド率いる騎士団がアカギ町へ入場、早速、近くの住人に問う。
「あの者の名を知っておるのか?」
「はい。ノアえもん殿と言われるとか。」
「初めて聞く名だな。」
そういいながら彼はそのノアえもんとかいう少女に近づく。
なぜか、近くの黒髪の少年は『うぎゃ』といったような表情を浮かべた。
「あの魔物どもを退治したのはそなたらとお見受けするが。失礼ながらお名前をうかがってよろしいか?」
少女はちらっと少年の顔をうかがったが向き直ってカルドにいった。
「わしの名はノアえもん・・・・らしい。話ならこやつに通してくれ。」
黒髪の少年が頭を下げる。
「私の名はカルド=エルオスを申す。」
「ノアえもん様のジェネラルマネージャーのシュン・ハヤカワです。」
鮮やかな営業スマイルである。
先ほど、うぎゃとなったのはこのカルドが『アレカードの愚姫』ネビラ・ネイラ・アレカードにとって非常に近しい人物だからである。
しかもその『バカ皇女』は絶賛家出中なのだ。
おそらくカルドは命令をうけ、捜索に出てるのだろう。
なんだかんだ言って、護衛の騎士を置いてきたからだ。
しかし、営業スマイルにほころびはなかった。
「シュン殿。」ちょろっと世間話をした後カルドは切り出した。
「はい?なんでしょうか。」
「実は私はあるやんごとなきお方を探していてな。」
「はあ。」
「こんな魔物がちょろちょろいるところにあのお方を置いておくわけにはいかん。礼ははずむ。捜査に協力してもらえないだろうか。」
「ご協力は惜しみません。」(どうせ捜査対象は俺だし)
シュンはいう。
「ちょいちょいと今回の魔物の巣を片付けてからでよろしいか?」
「どうなさるつもりで?」
「個人的には永遠に引き延ばしたいのですが。主が許可しませんので。;」
シュンはさらっととんでもないことをいった。
シュバルツシルト半径・・・事象の地平線内に入ってしまったら、永久に引き延ばされるという。
「そうですね・・・。比較的後が残らない方法も考えてあります。」
「それは・・・・どのようなもので?」
「・・・・・46サンチレールガンとか・・・。」
ぼそっとシュンは言った。
カルドはそれを聞いてたが理解していなかった。
カルド率いる騎士団がアカギ町へ入場、早速、近くの住人に問う。
「あの者の名を知っておるのか?」
「はい。ノアえもん殿と言われるとか。」
「初めて聞く名だな。」
そういいながら彼はそのノアえもんとかいう少女に近づく。
なぜか、近くの黒髪の少年は『うぎゃ』といったような表情を浮かべた。
「あの魔物どもを退治したのはそなたらとお見受けするが。失礼ながらお名前をうかがってよろしいか?」
少女はちらっと少年の顔をうかがったが向き直ってカルドにいった。
「わしの名はノアえもん・・・・らしい。話ならこやつに通してくれ。」
黒髪の少年が頭を下げる。
「私の名はカルド=エルオスを申す。」
「ノアえもん様のジェネラルマネージャーのシュン・ハヤカワです。」
鮮やかな営業スマイルである。
先ほど、うぎゃとなったのはこのカルドが『アレカードの愚姫』ネビラ・ネイラ・アレカードにとって非常に近しい人物だからである。
しかもその『バカ皇女』は絶賛家出中なのだ。
おそらくカルドは命令をうけ、捜索に出てるのだろう。
なんだかんだ言って、護衛の騎士を置いてきたからだ。
しかし、営業スマイルにほころびはなかった。
「シュン殿。」ちょろっと世間話をした後カルドは切り出した。
「はい?なんでしょうか。」
「実は私はあるやんごとなきお方を探していてな。」
「はあ。」
「こんな魔物がちょろちょろいるところにあのお方を置いておくわけにはいかん。礼ははずむ。捜査に協力してもらえないだろうか。」
「ご協力は惜しみません。」(どうせ捜査対象は俺だし)
シュンはいう。
「ちょいちょいと今回の魔物の巣を片付けてからでよろしいか?」
「どうなさるつもりで?」
「個人的には永遠に引き延ばしたいのですが。主が許可しませんので。;」
シュンはさらっととんでもないことをいった。
シュバルツシルト半径・・・事象の地平線内に入ってしまったら、永久に引き延ばされるという。
「そうですね・・・。比較的後が残らない方法も考えてあります。」
「それは・・・・どのようなもので?」
「・・・・・46サンチレールガンとか・・・。」
ぼそっとシュンは言った。
カルドはそれを聞いてたが理解していなかった。
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