250 / 250
ちょっと息抜き2
会話だけ番外編 2
しおりを挟む台詞だけの文章なので、小説ではありません。
おとそで酔っぱらっていても気軽にさくっと読めます。
会話だけ楽しんでください。
+++++++++
そのいち:じゃんけん
タケル「じゃーんけーん」
ビー「ピュ!」
タケル「あーいこーで」
ビー「ピュ!」
ブロライト「タケル、ビーと何をしておるのじゃ。何かの呪術か?」
タケル「じゃんけんがどうして呪術に見えるのかは置いておいて、これは遊びだよ。ビーが好きなんだ」
ブロライト「遊び?どのような遊びじゃ。わたしは見たことがない」
クレイ「うむ。俺も知らぬ」
ビー「ピュイー、ピュピュィ、ピュッピューイ!」
タケル「簡単に勝ち負けが決められる遊びなんだけどな。まず、これがチョキ」
ビー「ピュイ!」 (つま先立ちで両手をY字に)
ブロライト「ぶふっ」
タケル「ぷぷぷ……ふふ、これが、チョキ。いわゆるハサミだと思ってくれ」
ビー「ピュイ、ピュイ」
タケル「それで、ハサミは紙に勝つってことで、これがパー」
ビー「ピュイッ!」 (両手と両足と羽を広げる)
クレイ「ふっ、ふふ、ふふふ」
タケル「そうだなあ、それがパーだなぁ、かっわいいなあこのやろう」
ビー「ピュイイ、ピュイ……」
タケル「そうだな、それで、最後にげんこつの形で、これがグー」
ビー「ピュイ!」 (全身を縮ませ丸くなる)
ブロライト「ぶふふっ、ぶはははは!ああもう、愛いやつじゃのう!ビーは!」
クレイ「ふははっ」
ビー「ピュッ??ピュイ、ピューイーッ!」
クレイ「なにゆえ俺を叩くのだ!落ち着け、我らはお前を莫迦にしたわけではないぞ!」
タケル「そうそう。ビーのじゃんけんがおもしろ……可愛いから、癒されているんだよ。うん」
ビー「ピュー?ピュピュィ、ピューイ」
タケル「俺がお前のじゃんけんに耐えられるようになったのだって、つい最近のことじゃないか。仕方ないだろう?おもしろ可愛いんだからさ」
ビー「ピュー……」
プニ「ぐうは何に勝つのですか?」
タケル「へっ?プニさん聞いていたの?ドーナツに夢中なのかと思ってた」
プニ「わたくしは神ですよ?神は万物の耐えなき祈りの声を聞いているものです」
タケル「誰も祈っちゃいないけど、まあいいや。グーはチョキに勝つんだよ。ほら、グーは石のようなものだろ?ハサミは石に勝てないから、グーの勝ち」
プニ「お前のハサミは全てのものを切り刻むではありませんか」
タケル「ん?いやまあそうだけど、それはほら例えでありましてね?そもそも俺がグルサス親方に作ってもらった最強のハサミというのは一般的には出回っていないわけでしてねー」
ブロライト「ぱあは何に勝るのじゃ?」
タケル「パーはグーを隠すことができるだろ?だから、グーに勝てるのがパー」
ブロライト「タケルの盾は全てのものから我らを守るではないか」
タケル「ん?ん??そうだけど、ん?ちょっと意味ワカラナイ」
ブロライト「我らはぱあなどに負けるわけがないと申しておるのじゃ!」
ビー「ピュイ!」
タケル「これはお遊びですよ?お遊び。ビーもブロライトの言葉に乗るんじゃない」
クレイ「タケル、このじゃんけんなる遊戯で何の勝敗を決めると言うのだ」
タケル「ああそれ。そこが大切。俺とビーがじゃんけんをする場合は、一人分のカニの刺身をどっちが食べるかで勝敗を決めたことがある」
プニ「何ですって。カニがあるのなら出しなさい。何を隠しているのです」
タケル「話を聞きなさい。これはたとえ話でしょう?いいか?ここに飴玉が一つあるとする。だけど食べたいのは俺たち全員。となると、誰が食べられるかと考えたらじゃんけんで勝った人かなと」
プニ「ひひん」
ビー「ピュイ、ピュピューイ、ピュイィ!」
プニ「あら。わたくしと争うというのですか?良いでしょう。ぶるるるっ、産まれたばかりの仔竜に美しき馬であるわたくしが負けるわけがありません」
ビー「ピューイ!!ピュイイイッ!ピュウゥゥ!」
プニ「負けませんよ!わたくしは飴を食べるのです!」
タケル「だからお前ら、話を聞いてください……」
そのに:緑の魔人
ブロライト「はああっ!たあっ!」
クレイ「ふうんっ!ブロライト、右が甘いぞ!」
ブロライト「おりゃああっ!」
クレイ「まだまだあっ!」
リベルアリナ『はあ……ステキねぇ、飛び散る汗って。ほとばしる情熱と交わる鋼の音。筋肉の動きがたまんない。ああ……アタシのために戦わないで!』
タケル「戦ってねえよ?」
ビー「ピューィ」
リベルアリナ『ああんもう、いいじゃない妄想くらいさせてちょうだいよ。アタシの胸の内は、アタシだけのものなんだからネ』
タケル「ああはいはい」
リベルアリナ『やーだーもー、タケルちゃんつーめーたーいー!もっとアタシに優しくしてちょうだい!アナタのためにこれだけ尽くしているアタシを愛して!』
タケル「愛するのは無理だぁ。そりゃ無理だぁ。ほれリベさん、そっちの花もよろしく」
リベルアリナ『あっ、ハーイ。それにしてもアンタ、ああいうふわふわしたよくわからない生き物が好きなのネ』
タケル「ふわふわしたよくわからないって。エルフが大切に育ててくれているレインボーシープだぞ?癒しの生き物じゃないか」
リベルアリナ『アタシにはよくわっかんないわヨ。アタシはもっとこう……おっきくて……たくましてくて……熱い……アアン……』
タケル「そっちの花も咲かせてくれ」
リベルアリナ『ハーイハイ。だけどアタシ、こうやってタケルちゃんと二人だけの作業もキライじゃないわよ?たとえふわふわした生き物の餌を成長させるためだとは言ってもネ』
タケル「協力してくれるって言ったのはリベさんだろ。冬場でもわたあめ達が美味い飯を食えるように、ブレンド飼料を作ってやるんだから」
ビー「ピュイ!」
リベルアリナ『アンタ、本当に優しい子ね』
タケル「馬鹿言え、農業や畜産業に関わる全ての皆さんが同じことを思っているはずだぞ?より美味く育つように肥料を変えたり、水の回数を変えたり、日ごろから多大なる努力をされてくれているのだよ。家畜に至っては我が子も同然だ」
リベルアリナ『アタシの眷属を思って育ててくれている子たちには、アタシの祝福があるから大丈夫ヨ!時には贔屓もしちゃうけどねッ☆』
タケル「そうだな、ありがとうなリベさん」
ビー「ピュイピューイ」
リベルアリナ『はっ……やだ、タケルちゃんからのお礼……アタシ、アタシ、に……?アタシのこと……愛しているって言った?』
タケル「言ってねぇよ!!」
リベルアリナ『やっ・だぁぁーーーんっ!アタシも愛してるぅ!アタシの祝福はアンタのものよ!ああんもうっ!』
タケル「こら馬鹿やめろバケモンッ!植えたばかりのネコミミシメジが、地面から突き出て来たじゃないか!」
リベルアリナ『アタシも愛してるわよォォォ!!』
ビー「ピュイィ……」
+++++++++++
お疲れ様でした。
1巻増刷ありがとう記念にしてはショッボイ会話文でしたが、今ちょっとほんとまじやばいくらい追いつめられていることがあるので、それがなんとか目処が立ちましたら、本編の更新を再開させたいと思っております。
ネタはあんだよちきしょう…
ただ、書く時間がないんだよちきしょう…
魂ちねり出してこれを書いたんだよ…
これからもタケルと愉快な仲間たち
じゃなくて、『素材採取家の異世界旅行記』を宜しくお願い致します。
ありがとうございました。
159
お気に入りに追加
33,635
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
妹だけを可愛がるなら私はいらないでしょう。だから消えます……。何でもねだる妹と溺愛する両親に私は見切りをつける。
しげむろ ゆうき
ファンタジー
誕生日に買ってもらったドレスを欲しがる妹
そんな妹を溺愛する両親は、笑顔であげなさいと言ってくる
もう限界がきた私はあることを決心するのだった
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
一家処刑?!まっぴら御免ですわ! ~悪役令嬢(予定)の娘と意地悪(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。
この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。
最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!!
悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。