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ちょっと息抜き2

会話だけ番外編 2

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台詞だけの文章なので、小説ではありません。
おとそで酔っぱらっていても気軽にさくっと読めます。

会話だけ楽しんでください。


+++++++++


そのいち:じゃんけん



タケル「じゃーんけーん」

ビー「ピュ!」

タケル「あーいこーで」

ビー「ピュ!」

ブロライト「タケル、ビーと何をしておるのじゃ。何かの呪術か?」

タケル「じゃんけんがどうして呪術に見えるのかは置いておいて、これは遊びだよ。ビーが好きなんだ」

ブロライト「遊び?どのような遊びじゃ。わたしは見たことがない」

クレイ「うむ。俺も知らぬ」

ビー「ピュイー、ピュピュィ、ピュッピューイ!」

タケル「簡単に勝ち負けが決められる遊びなんだけどな。まず、これがチョキ」

ビー「ピュイ!」 (つま先立ちで両手をY字に)

ブロライト「ぶふっ」

タケル「ぷぷぷ……ふふ、これが、チョキ。いわゆるハサミだと思ってくれ」

ビー「ピュイ、ピュイ」

タケル「それで、ハサミは紙に勝つってことで、これがパー」

ビー「ピュイッ!」 (両手と両足と羽を広げる)

クレイ「ふっ、ふふ、ふふふ」

タケル「そうだなあ、それがパーだなぁ、かっわいいなあこのやろう」

ビー「ピュイイ、ピュイ……」

タケル「そうだな、それで、最後にげんこつの形で、これがグー」

ビー「ピュイ!」 (全身を縮ませ丸くなる)

ブロライト「ぶふふっ、ぶはははは!ああもう、愛いやつじゃのう!ビーは!」

クレイ「ふははっ」

ビー「ピュッ??ピュイ、ピューイーッ!」

クレイ「なにゆえ俺を叩くのだ!落ち着け、我らはお前を莫迦にしたわけではないぞ!」

タケル「そうそう。ビーのじゃんけんがおもしろ……可愛いから、癒されているんだよ。うん」

ビー「ピュー?ピュピュィ、ピューイ」

タケル「俺がお前のじゃんけんに耐えられるようになったのだって、つい最近のことじゃないか。仕方ないだろう?おもしろ可愛いんだからさ」

ビー「ピュー……」

プニ「ぐうは何に勝つのですか?」

タケル「へっ?プニさん聞いていたの?ドーナツに夢中なのかと思ってた」

プニ「わたくしは神ですよ?神は万物の耐えなき祈りの声を聞いているものです」

タケル「誰も祈っちゃいないけど、まあいいや。グーはチョキに勝つんだよ。ほら、グーは石のようなものだろ?ハサミは石に勝てないから、グーの勝ち」

プニ「お前のハサミは全てのものを切り刻むではありませんか」

タケル「ん?いやまあそうだけど、それはほら例えでありましてね?そもそも俺がグルサス親方に作ってもらった最強のハサミというのは一般的には出回っていないわけでしてねー」

ブロライト「ぱあは何に勝るのじゃ?」

タケル「パーはグーを隠すことができるだろ?だから、グーに勝てるのがパー」

ブロライト「タケルの盾は全てのものから我らを守るではないか」

タケル「ん?ん??そうだけど、ん?ちょっと意味ワカラナイ」

ブロライト「我らはぱあなどに負けるわけがないと申しておるのじゃ!」

ビー「ピュイ!」

タケル「これはお遊びですよ?お遊び。ビーもブロライトの言葉に乗るんじゃない」

クレイ「タケル、このじゃんけんなる遊戯で何の勝敗を決めると言うのだ」

タケル「ああそれ。そこが大切。俺とビーがじゃんけんをする場合は、一人分のカニの刺身をどっちが食べるかで勝敗を決めたことがある」

プニ「何ですって。カニがあるのなら出しなさい。何を隠しているのです」

タケル「話を聞きなさい。これはたとえ話でしょう?いいか?ここに飴玉が一つあるとする。だけど食べたいのは俺たち全員。となると、誰が食べられるかと考えたらじゃんけんで勝った人かなと」

プニ「ひひん」

ビー「ピュイ、ピュピューイ、ピュイィ!」

プニ「あら。わたくしと争うというのですか?良いでしょう。ぶるるるっ、産まれたばかりの仔竜に美しき馬であるわたくしが負けるわけがありません」

ビー「ピューイ!!ピュイイイッ!ピュウゥゥ!」

プニ「負けませんよ!わたくしは飴を食べるのです!」


タケル「だからお前ら、話を聞いてください……」



そのに:緑の魔人


ブロライト「はああっ!たあっ!」

クレイ「ふうんっ!ブロライト、右が甘いぞ!」

ブロライト「おりゃああっ!」

クレイ「まだまだあっ!」

リベルアリナ『はあ……ステキねぇ、飛び散る汗って。ほとばしる情熱と交わる鋼の音。筋肉の動きがたまんない。ああ……アタシのために戦わないで!』

タケル「戦ってねえよ?」

ビー「ピューィ」

リベルアリナ『ああんもう、いいじゃない妄想くらいさせてちょうだいよ。アタシの胸の内は、アタシだけのものなんだからネ』

タケル「ああはいはい」

リベルアリナ『やーだーもー、タケルちゃんつーめーたーいー!もっとアタシに優しくしてちょうだい!アナタのためにこれだけ尽くしているアタシを愛して!』

タケル「愛するのは無理だぁ。そりゃ無理だぁ。ほれリベさん、そっちの花もよろしく」

リベルアリナ『あっ、ハーイ。それにしてもアンタ、ああいうふわふわしたよくわからない生き物が好きなのネ』

タケル「ふわふわしたよくわからないって。エルフが大切に育ててくれているレインボーシープだぞ?癒しの生き物じゃないか」

リベルアリナ『アタシにはよくわっかんないわヨ。アタシはもっとこう……おっきくて……たくましてくて……熱い……アアン……』

タケル「そっちの花も咲かせてくれ」

リベルアリナ『ハーイハイ。だけどアタシ、こうやってタケルちゃんと二人だけの作業もキライじゃないわよ?たとえふわふわした生き物の餌を成長させるためだとは言ってもネ』

タケル「協力してくれるって言ったのはリベさんだろ。冬場でもわたあめ達が美味い飯を食えるように、ブレンド飼料を作ってやるんだから」

ビー「ピュイ!」

リベルアリナ『アンタ、本当に優しい子ね』

タケル「馬鹿言え、農業や畜産業に関わる全ての皆さんが同じことを思っているはずだぞ?より美味く育つように肥料を変えたり、水の回数を変えたり、日ごろから多大なる努力をされてくれているのだよ。家畜に至っては我が子も同然だ」

リベルアリナ『アタシの眷属を思って育ててくれている子たちには、アタシの祝福があるから大丈夫ヨ!時には贔屓もしちゃうけどねッ☆』

タケル「そうだな、ありがとうなリベさん」

ビー「ピュイピューイ」

リベルアリナ『はっ……やだ、タケルちゃんからのお礼……アタシ、アタシ、に……?アタシのこと……愛しているって言った?』

タケル「言ってねぇよ!!」

リベルアリナ『やっ・だぁぁーーーんっ!アタシも愛してるぅ!アタシの祝福はアンタのものよ!ああんもうっ!』

タケル「こら馬鹿やめろバケモンッ!植えたばかりのネコミミシメジが、地面から突き出て来たじゃないか!」

リベルアリナ『アタシも愛してるわよォォォ!!』

ビー「ピュイィ……」



+++++++++++

お疲れ様でした。

1巻増刷ありがとう記念にしてはショッボイ会話文でしたが、今ちょっとほんとまじやばいくらい追いつめられていることがあるので、それがなんとか目処が立ちましたら、本編の更新を再開させたいと思っております。

ネタはあんだよちきしょう…
ただ、書く時間がないんだよちきしょう…
魂ちねり出してこれを書いたんだよ…

これからもタケルと愉快な仲間たち

じゃなくて、『素材採取家の異世界旅行記』を宜しくお願い致します。


ありがとうございました。
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