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ちょっと息抜き

会話だけ番外編

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2017/1/1に投稿しました。

台詞だけの文章なので、小説ではありません。
おとそで酔っぱらっていても気軽にさくっと読めます。

会話だけ楽しんでください。






+++++++++++



チーム蒼黒の団で雑談



その1:来年の抱負


タケル「はい。そういうわけでしてね、今年もあと数時間となりましたが、各々反省したいことや来年への抱負などありましたら、今のうちに」

クレイストン「待て!それは俺のじゃがばたそうゆーだ!」

プニ「あら。そうでした?わたくしはこれで三つめですよ?」

ブロライト「ホーヴヴァルプニル神よ、貴方はそれで五つ目じゃ」

プニ「ち」

ビー「ピュピューィピュイ、ピュピューイ」

タケル「お前ら。こらお前ら。落ち着きなさい?ね?来年への抱負とかそういうことをだね」

ビー「ピュィィ…」

タケル「いいんだよビー、お前は俺と同じだろ?色々な世界を見て、様々な素材を手に入れるんだよな?」

ビー「ピュ!ピューッ!ピュイ、ピュピュイィィ!」

タケル「うんうん、ぺっ、クサッ、お前さっき風呂入ったよな?!」

ブロライト「わたしは、まだ見ぬ世界をこの目で見ることじゃな!」

タケル「ん?いいねいいね、そういうの。立派な抱負じゃないか」

ブロライト「わたしは狭き世界で過ごしていた。エルフであるから致し方のないことであったが、例え同族に蔑まれようともわたしはーーーーーー!!」

タケル「何よ!!」

ブロライト「それはわたしの串焼き肉じゃ!なにゆえ勝手に食べるのじゃあっ!」

クレイ「ぬっ?!これは俺の……ああすまん、俺のはこっちだな。うむ、すまぬ」

タケル「大皿に山盛りあるだろうが。どれが誰のとか予約するのは止めなさい」

プニ「わたくしはまだ食べたことのない新しき食べ物を食べることです」

タケル「え。それって俺になんか新しいもん作れって言ってるの?」

プニ「甘味はいつになったら作るのですか。わたくしは、ぱんけいきーが食べたいのです」

タケル「あれは週に一度の朝ごはんって決めただろ。ハチミツもバターも安いもんじゃないんだから」

クレイ「お前は安定した収入を得られているだろう。なにをそのような小さきことを申すのだ」

タケル「おバカ。もしも俺が明日急に体調を壊したらどうするよ。チームの財布と飯を管理しているのは俺だぞ?大金や大量の食材を保管しているこの鞄は、俺以外扱えないだろう」

クレイ「はっ!」

ブロライト「なんと!」

プニ「……それは盲点でした」

ビー「ピュピュイ!ピュ、ピュッ、ピュイ!」

タケル「もしもの話だから。体調はいたって良好だから。落ち着きなさい」

クレイ「むう。今まではタケルに全ての食を任せておったからな。ならば来たる年、俺は肉の解体以外も何か美味いものを作れるようになろう」

ブロライト「おおお!ならばわたしも料理を作れるようになるぞ!毒ではないキノコを見分けられるようになろう!」

タケル「違うから。抱負の意味違うから。そうじゃないでしょ」

プニ「わたくしは今以上にたくさんのものを食べられるように」

ビー「ピュピュィィィ…ピュイイィ~~ィ!」

タケル「抱負の意味ちげーっての…」



2:年越し


タケル「も~ぉういぃ~くつね~ぇんるぅ~とぉ~、おっしょっぉっがっつぅ~~」

ビー「ピューヒーヒーッピューィ」

ブロライト「タケル、それはなんという伝承唄なのじゃ」

タケル「うんごめん、そんなすごい言い伝えがある唄なんかじゃないです…」

クレイ「独特の唄い方であるな」

タケル「お正月の歌を演歌っぽく歌っただけなんですほんと」

プニ「おしょうがつ?」

タケル「年明けのことだよ。マデウスも季節ごとに行事をするだろう?新年を迎えるにあたって、えーと…豊穣の神様を迎えるために…アレする行事」

クレイ「ようわからぬな」

タケル「俺も詳しくは知らない。でも、新しい年を迎えるのが楽しみだっていう歌だよ」

プニ「ひひん。神を敬い称え祀る唄なのですね」

タケル「そこまでじゃない。アレしてコレやって楽しいだろうな、っていう煩悩まみれの歌だから」

ブロライト「エルフにも言い伝えられている唄があるのじゃ!」

クレイ「いや、ここで唄うのはやめておけ。エルフの伝承唄は言葉そのものに力が宿る」

ビー「ピュイッピュー、ピュピュ」

タケル「ああうん、そうして。精霊が喜んじゃって五穀豊穣どころじゃなくなりそうで怖い」

ブロライト「むっ、そうか。郷の外では唄うなと言われているからな」

プニ「わたくしを称える唄もあるのですよ」

タケル「へえ。どういう唄?」

プニ「…………」

タケル「ん?プニさんもここで唄っちゃ駄目なのか?」

プニ「……民が唄を奏でるあいだ、わたくしは貢物をいただいておりました」

タケル「……食うのに夢中になって覚えていないってことですか」

クレイ「……神自身が己を称える唄を覚えているというのも、如何なものかと」

タケル「……そ、そうだよねー。あっはー」

ビー「ピュプププ…」

ブロライト「食い意地が張っているということじゃな!」

タケル「黙りなさい!!」


3:スポーツ


ブロライト「てりゃあああ!」

クレイ「どりゃああああ!」

ブロライト「なんのおおおぉぉっ!」

クレイ「ふんぬううううう!」

ビー「ピュィー、ピュイー」

プニ「もぐもぐもぐ、どちらも命ある限り戦うのです」

タケル「…いや、羽根つき如きで命をかけないでください」

プニ「お前は不思議な遊戯を知っているのですね。このような素晴らしき戦士の試練の如き戦い、わたくしははじめて見ました」

タケル「いやいやだからね、これはお正月にお子様がウフフアハハって楽しむ遊びでしてね」

ブロライト「決して、決して負けぬぞぉぉ!」

クレイ「グアアアアッ!」

タケル「魔王降臨させんじゃないっ!バカタレ!!」

ビー「ピュプィ!ピュイイィ!」

タケル「ビーも参戦しないっ!」

プニ「もぐもぐもぐもぐ」

タケル「プニさんじゃがばた6つ目!ああもうお前ら、いい加減にしろーーっ!」


4:ビーとの会話


ビー「ピュピュン、ピュイィィ、ピュイーィ、ピュ!」

タケル「うん、それは俺もわかる。でもなー」

ビー「ピュイィン、ピュー?ピュプッ」

タケル「駄目。それは許しません。けじめってあるでしょ」

ビー「ピュプーィ…ププ…」

タケル「上目遣い止めなさい。こら、うるうるしないの。乙女かお前は」

ビー「ピュイイィ!ピュッ、ピュムーィ!」

タケル「怒ってもダメです。だーめーでーすー」



アリアンナ「……ねえ、わかる?」

スッス「おいらに聞かれても困るっす」

アリアンナ「私もビーちゃんとお話しできたらなあ」

スッス「タケルの兄貴にしか言葉はわからないじゃないっすか」

アリアンナ「でもねぇ、あの会話を見ているとねぇ、タケルさんっていいお父さんになりそうな気がするの!」

スッス「あれは子供に対するしつけと言うか同等って感じがするっす」

アリアンナ「ああやって駄目なものは駄目ってちゃあんと教えるでしょ?その姿がとってもお父さんって感じがしない?やだあ、タケルさんの子供ならきっとすっごく可愛いわよ」

ナヴィ「仔狼だともっと可愛いと思いますの。見てごらんなさい、この銀色のふさふさの尻尾は子供にも必ず遺伝するのだから」

エトラ「あら。リスの尻尾に勝てる獣はどこにもいないわ。見てよ、まあるくて可愛い耳は誰でも虜にしちゃうんだから」

スッス「獣人族って人間とつがいにはなれないんじゃないっすか」

アリアンナ「うさぎの尻尾が一番かわいいもん!そんな、無駄にデカくて床のほこりばっかりとっちゃうような尻尾より、ずっとずっとかわいいんだから!」

エトラ「なんですって!」

ナヴィ「ちょっと聞き捨てならないですね」

スッス「ねえさんたち、話聞いているんすか?」



おしまい。

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