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最終章 決別と終幕
12-4
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それから数日。
結局結菜からはなんの連絡もなかった。
俺と恵は徐々に普段の生活を取り戻していく。
未練がなくなったわけではない。
まだ心に引っ掛かった罪悪感が抜けなかった。
でも俺はそれを圧し殺し。
いつか消えることを信じて見て見ぬふりをした。
幸い結菜からは本当にあの日からなんの連絡もなかったのが救いだった。
結菜はやっぱり強い。
なんだかんだ言ってやっぱり立ち直りが早いな。
フラれるよりもフルほうが辛いなんてよくいうけど。
それはきっと後悔をするからだろう。
心のどこかで俺は後悔をしているのかもしれない。
もちろん認めたくはない。
認めたら心が潰れてしまいそうだ。
「なぁ恵?」
「ん??」
「一緒に住まないか?」
「え…。
本当に??」
俺は焦っていたのかもしれない。
少しでも早く結菜を忘れようと必死だったのかもしれない。
「うん。
だめかな??」
「嬉しい!
じゃぁ色々準備しなくちゃだね!?」
こんなに嬉しそうな恵の顔を久しぶりに見た気がするな。
たとえ無理矢理にでも、
俺は新しい一歩を踏み出そうとしたんだ。
[♪~♪♪♪♪]
俺の携帯の着信が鳴る。
「お、電話だ。
ん?
この番号…誰だろう?」
「はい…
もしもし?」
「歩くん?」
聞き覚えがあるような女性の声。
「はい。
そうですけど…」
「結菜の…母です。」
聞き覚えがあるはずだ。
電話の相手は結菜の母だった。
「あっ…。
こんにちわ…」
俺の反応に恵が少し嫌な顔をした。
「あの…
どうしたんですか?」
「ごめんなさいね…。
本当はあなたに連絡はしないつもりだったんだけど…
どうしても…あなたに知っておいてほしくて。」
「…なにかあったんですか?」
「結菜ね…
家の窓から飛び降りたの。
すぐに病院に運ばれてなんとか一命はとりとめたんだけど…」
そのあとのお母さんの言葉は頭に入らなかった。
頭が真っ白になって涙が溢れだす。
嘘だ…。
そんな…
「歩っ!?
大丈夫!?」
恵の声で我に返る。
「結菜が…
飛び降りたって…」
恵にこの名前を出すのは酷だったが、
今の俺はそんなことを考えていられなかった。
恵が一気に不安な顔になった。
「…結菜さんは…?」
「一命はとりとめたって…
多分今は病院に…」
「…行くの…??」
恵が涙を浮かべて俺に言った。
結局結菜からはなんの連絡もなかった。
俺と恵は徐々に普段の生活を取り戻していく。
未練がなくなったわけではない。
まだ心に引っ掛かった罪悪感が抜けなかった。
でも俺はそれを圧し殺し。
いつか消えることを信じて見て見ぬふりをした。
幸い結菜からは本当にあの日からなんの連絡もなかったのが救いだった。
結菜はやっぱり強い。
なんだかんだ言ってやっぱり立ち直りが早いな。
フラれるよりもフルほうが辛いなんてよくいうけど。
それはきっと後悔をするからだろう。
心のどこかで俺は後悔をしているのかもしれない。
もちろん認めたくはない。
認めたら心が潰れてしまいそうだ。
「なぁ恵?」
「ん??」
「一緒に住まないか?」
「え…。
本当に??」
俺は焦っていたのかもしれない。
少しでも早く結菜を忘れようと必死だったのかもしれない。
「うん。
だめかな??」
「嬉しい!
じゃぁ色々準備しなくちゃだね!?」
こんなに嬉しそうな恵の顔を久しぶりに見た気がするな。
たとえ無理矢理にでも、
俺は新しい一歩を踏み出そうとしたんだ。
[♪~♪♪♪♪]
俺の携帯の着信が鳴る。
「お、電話だ。
ん?
この番号…誰だろう?」
「はい…
もしもし?」
「歩くん?」
聞き覚えがあるような女性の声。
「はい。
そうですけど…」
「結菜の…母です。」
聞き覚えがあるはずだ。
電話の相手は結菜の母だった。
「あっ…。
こんにちわ…」
俺の反応に恵が少し嫌な顔をした。
「あの…
どうしたんですか?」
「ごめんなさいね…。
本当はあなたに連絡はしないつもりだったんだけど…
どうしても…あなたに知っておいてほしくて。」
「…なにかあったんですか?」
「結菜ね…
家の窓から飛び降りたの。
すぐに病院に運ばれてなんとか一命はとりとめたんだけど…」
そのあとのお母さんの言葉は頭に入らなかった。
頭が真っ白になって涙が溢れだす。
嘘だ…。
そんな…
「歩っ!?
大丈夫!?」
恵の声で我に返る。
「結菜が…
飛び降りたって…」
恵にこの名前を出すのは酷だったが、
今の俺はそんなことを考えていられなかった。
恵が一気に不安な顔になった。
「…結菜さんは…?」
「一命はとりとめたって…
多分今は病院に…」
「…行くの…??」
恵が涙を浮かべて俺に言った。
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