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あの日はとても暑い日だった。
蝉のなくおとが聞こえる。
僕はちょうど夏休みだったこともあり、
祖父の家に一週間ほど泊まりに来ていたんだ。
「おじいちゃん!またカブトムシとりに行こうよ!」
「ははは!裕也は本当に元気だな!」
「ねぇねぇ早く行こうよぉ~!」
「わかったわかった。じゃぁ物置小屋から虫かごと網を持ってきなさい。」
「はぁ~い!!」
僕は 佐伯 裕也 。
当時小学校4年生。
おじいちゃんとカブトムシを採りにいくために物置小屋に向かって…
あれを見つけちゃったんだ。
「あれぇ。虫かごどこにしまったんだろう?」
僕は虫かごを探すために物置小屋の奥へと進んでいったんだ。
「うぅ…ホコリだらけだ。」
蜘蛛が苦手な僕は落ちていた棒で蜘蛛の巣をはらいながら進む。
すると物置小屋の奥に、荷物に埋まった小さな扉があることに気がついた。
「あれ?こんなのあったかな…??」
幼い僕は好奇心が強かったのもあり、荷物をせっせとずらすと扉にてをかけた。
ギィィ…。
扉が開くと中は広い部屋になっていた。
「うわぁ!秘密基地みたいだぁ!」
あの頃の僕には違和感なんてなかった。
今思えば小さな物置小屋の奥にこんなに広い部屋なんてあるはずがなかった。
そして部屋に入った僕を見計らったように、パタリと音をたてて扉は閉まった。
蝉のなくおとが聞こえる。
僕はちょうど夏休みだったこともあり、
祖父の家に一週間ほど泊まりに来ていたんだ。
「おじいちゃん!またカブトムシとりに行こうよ!」
「ははは!裕也は本当に元気だな!」
「ねぇねぇ早く行こうよぉ~!」
「わかったわかった。じゃぁ物置小屋から虫かごと網を持ってきなさい。」
「はぁ~い!!」
僕は 佐伯 裕也 。
当時小学校4年生。
おじいちゃんとカブトムシを採りにいくために物置小屋に向かって…
あれを見つけちゃったんだ。
「あれぇ。虫かごどこにしまったんだろう?」
僕は虫かごを探すために物置小屋の奥へと進んでいったんだ。
「うぅ…ホコリだらけだ。」
蜘蛛が苦手な僕は落ちていた棒で蜘蛛の巣をはらいながら進む。
すると物置小屋の奥に、荷物に埋まった小さな扉があることに気がついた。
「あれ?こんなのあったかな…??」
幼い僕は好奇心が強かったのもあり、荷物をせっせとずらすと扉にてをかけた。
ギィィ…。
扉が開くと中は広い部屋になっていた。
「うわぁ!秘密基地みたいだぁ!」
あの頃の僕には違和感なんてなかった。
今思えば小さな物置小屋の奥にこんなに広い部屋なんてあるはずがなかった。
そして部屋に入った僕を見計らったように、パタリと音をたてて扉は閉まった。
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