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結婚生活②
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***
いつまでも僕のこと追いかけるほど暇ではないと思うし、時間が解決してくれることだよ。
だから待つだけでもいいんだけど――と、恭弥くんは言っていた。
それでも手っ取り早い解決を望むのならこういう方法もあると恭弥くんに教えられ、協力をお願いされたことがこれだったのだ。
そんな話をした日から、今日で五日。
現在、ダイニングの椅子に座る私の目の前で、爆速でその問題が解決されている最中である。
――正直、何がどうしてこうなっているのか、今でも意味が分からない。
「ああ、もしもし。……ふふ、そうねぇ。確かに、本当にお久しぶりね。電話番号、昔のままでいいのか不安だったけれど、ちゃんと繋がってよかったわ」
電話越しで相手の声をしっかり聞くことはできないけれど、いつでもかけてきてくれていいとか、万が一繋がらなかったら会社の方に連絡してくれれば大丈夫とか、そういうことを言っているのだと、少し離れた距離にいる私でも薄っすらと聞き取れた。
なんだか随分と親しそうに話しているけれど、本当に大丈夫なのだろうか。
電話の向こう側にいる人のことを想像すると、緊張して自然と背筋が伸びてしまう。
電話の相手は森下グループの会長――つまりは、恭弥くんを気に入ったご令嬢のお祖父さんにあたる人だ。
その人に、私の祖母が随分と親しげな口調で、電話越しに話をしている。
隣に座る恭弥くんと共に、私はその様子をただ静かに見守っていた。
――内心、非常に焦ってはいるけれど。
(……これ、本当にどういうことなんだろう)
おばあちゃんが直接森下グループの会長に電話をするなんて、そんな話は聞いていないのだ。どうしてそんな大それたことができるのかも分からない。
恭弥くんがこうなることを見越していたのかも、正直に言えば少し疑問である。
あの日、私が恭弥くんに頼まれたのは、私の祖母と会って話をする機会を設けてほしいという一点だけであった。
とりあえずその日のうちに「相談があるんだけど……」と言って会いにいく約束をした私たちは、約束の日となった今日、二人で一緒に祖父母の家に訪問している。
約束の電話で伝えた通り、ただ相談するだけだと私は本当に思い込んでいたのだ。
まさかこんなことになるなんて思ってもいなかった。
「……それで? 改まって私に相談したいだなんて、二人の間に何かあったの?」
早速といった感じで訊ねてくれた祖母に、恭弥くんの方から簡潔に事情を伝えてもらう。ほんの三分程度の恭弥くんの説明に、「まぁ、そうだったの」と言った祖母はその場で電話をかけ始めた。
なぜ繋がりがあるのかは分からないが、その電話をした相手が森下グループの会長らしい。
電話を始めてからまだほんの数分だが、どうやらさっそく本題について話し始めたようである。
「ええ、そうなの。私の孫娘が不安になっているから、幸せな二人に手を出さないように言っておいてもらえるかしら。……ふふふ、そうよねぇ。若い人達には幸せになってもらいたいわよねぇ」
そのあとも数分の談笑を続け、電話を切った祖母はダイニングテーブルに戻ると、何食わぬ顔で卓上のティーカップへと手を伸ばす。
私の祖母は和裁士をしているが、祖父母の家は郊外にある洋館だ。
ここの家具や内装も、ほとんどは祖母の趣味で選ばれたものだと聞いている。
卓上に並ぶティーセットも祖母のお気に入りのもので、ティーカップに注がれた紅茶も、私達が持参したお土産のアップルパイに合わせて祖母が選んだものだった。
呉服屋なのに? といろんな人に言われてきたらしいが、祖母は昔からずっとこうだ。
和菓子よりも洋菓子が好きだし、緑茶よりも紅茶を好む。
その中でも特に好きだと言っていたアップルパイを口に運びながら、嬉しそうに舌鼓を打った。
「ふふ、ここのアップルパイは本当に美味しいわね。予約できなくなってから食べる機会が無かったから、持ってきてくれて嬉しいわ」
「おばあちゃんが好きだったって話したら、恭弥くんが用意してくれたの」
「あらぁ、本当に? 結構並んだでしょうに、わざわざありがとう」
「いえ、喜んでいただけて何よりです。こちらこそありがとうございます」
「ふふ、このくらい構わないわよ。お二人のこと気になっていたから、今日は若菜ちゃんの幸せそうな顔を見れて安心したわ」
にこにこと笑いながらそう言った祖母に、恭弥くんの方は若干気まずそうに笑みを返す。
式の時に私が私が無理して笑っていたことを、祖母は気付いていたのだろう。
相談があると電話で連絡した時も、「新しい生活で辛いことがあったならいつでもおいで」と言われてしまったし、今日この家に二人で訪ねにくるまで、いろいろと心配してくれていたに違いない。
「いろいろと心配してくれてありがとう。それであの、さっきの電話って本当に……」
「そうねぇ。話はしておいたから、これで大丈夫じゃないかしら? 若菜ちゃんが心配することは、もうないと思うけれど」
あまりにもあっさりとした返事に、本当にこれでおしまいなの? と頭の中に疑問符が浮かぶ。
しかし恭弥くんの方は随分と安心した顔をしていて、祖母に向かって深々と頭を下げた。
「ねぇ、若菜ちゃん」
「え、うん? なに?」
「おばあちゃんが口添えしたのは、若菜ちゃんが血の繋がった孫だからってわけじゃないのよ」
「え……?」
「恭弥さんの婚約者に選ばれたいからって加賀庵に通っていたことも、若菜ちゃんが花嫁修行を頑張っていたことも知っていて、だから協力したいと思ったのよ。おばあちゃんはおじいさんと結婚してからとても幸せだし、若菜ちゃんもこれだけ苦労して結ばれたのだから、幸せな結婚生活を送ってほしいもの。そのための障害なんて少ない方がいいに決まってるわよねぇ」
うふふと品よく笑いながら、祖母の視線が恭弥くんの方に向く。
「正直、式の時は沈んだ顔していたから喧嘩でもしたのかと思っていたけれど、もう心配する必要はないのかしら」
「すみません。見守っていただいて、本当にありがとうございます。お互いに誤解は解けたので、もう沈んだ顔はさせないように気をつけます」
「そう。若菜ちゃんを大事に思ってくれる人でよかったわ。これからもよろしくね」
私の身内だから恭弥くんが気を遣っている、というわけではないのだろう。
私にとって優しいおばあちゃんであることは変わらないし、結局詳細も分からないままである。
しかしこの日、初めて私は自分の祖母を、もしかしたらすごい人なのではないかと知ったのだった。
いつまでも僕のこと追いかけるほど暇ではないと思うし、時間が解決してくれることだよ。
だから待つだけでもいいんだけど――と、恭弥くんは言っていた。
それでも手っ取り早い解決を望むのならこういう方法もあると恭弥くんに教えられ、協力をお願いされたことがこれだったのだ。
そんな話をした日から、今日で五日。
現在、ダイニングの椅子に座る私の目の前で、爆速でその問題が解決されている最中である。
――正直、何がどうしてこうなっているのか、今でも意味が分からない。
「ああ、もしもし。……ふふ、そうねぇ。確かに、本当にお久しぶりね。電話番号、昔のままでいいのか不安だったけれど、ちゃんと繋がってよかったわ」
電話越しで相手の声をしっかり聞くことはできないけれど、いつでもかけてきてくれていいとか、万が一繋がらなかったら会社の方に連絡してくれれば大丈夫とか、そういうことを言っているのだと、少し離れた距離にいる私でも薄っすらと聞き取れた。
なんだか随分と親しそうに話しているけれど、本当に大丈夫なのだろうか。
電話の向こう側にいる人のことを想像すると、緊張して自然と背筋が伸びてしまう。
電話の相手は森下グループの会長――つまりは、恭弥くんを気に入ったご令嬢のお祖父さんにあたる人だ。
その人に、私の祖母が随分と親しげな口調で、電話越しに話をしている。
隣に座る恭弥くんと共に、私はその様子をただ静かに見守っていた。
――内心、非常に焦ってはいるけれど。
(……これ、本当にどういうことなんだろう)
おばあちゃんが直接森下グループの会長に電話をするなんて、そんな話は聞いていないのだ。どうしてそんな大それたことができるのかも分からない。
恭弥くんがこうなることを見越していたのかも、正直に言えば少し疑問である。
あの日、私が恭弥くんに頼まれたのは、私の祖母と会って話をする機会を設けてほしいという一点だけであった。
とりあえずその日のうちに「相談があるんだけど……」と言って会いにいく約束をした私たちは、約束の日となった今日、二人で一緒に祖父母の家に訪問している。
約束の電話で伝えた通り、ただ相談するだけだと私は本当に思い込んでいたのだ。
まさかこんなことになるなんて思ってもいなかった。
「……それで? 改まって私に相談したいだなんて、二人の間に何かあったの?」
早速といった感じで訊ねてくれた祖母に、恭弥くんの方から簡潔に事情を伝えてもらう。ほんの三分程度の恭弥くんの説明に、「まぁ、そうだったの」と言った祖母はその場で電話をかけ始めた。
なぜ繋がりがあるのかは分からないが、その電話をした相手が森下グループの会長らしい。
電話を始めてからまだほんの数分だが、どうやらさっそく本題について話し始めたようである。
「ええ、そうなの。私の孫娘が不安になっているから、幸せな二人に手を出さないように言っておいてもらえるかしら。……ふふふ、そうよねぇ。若い人達には幸せになってもらいたいわよねぇ」
そのあとも数分の談笑を続け、電話を切った祖母はダイニングテーブルに戻ると、何食わぬ顔で卓上のティーカップへと手を伸ばす。
私の祖母は和裁士をしているが、祖父母の家は郊外にある洋館だ。
ここの家具や内装も、ほとんどは祖母の趣味で選ばれたものだと聞いている。
卓上に並ぶティーセットも祖母のお気に入りのもので、ティーカップに注がれた紅茶も、私達が持参したお土産のアップルパイに合わせて祖母が選んだものだった。
呉服屋なのに? といろんな人に言われてきたらしいが、祖母は昔からずっとこうだ。
和菓子よりも洋菓子が好きだし、緑茶よりも紅茶を好む。
その中でも特に好きだと言っていたアップルパイを口に運びながら、嬉しそうに舌鼓を打った。
「ふふ、ここのアップルパイは本当に美味しいわね。予約できなくなってから食べる機会が無かったから、持ってきてくれて嬉しいわ」
「おばあちゃんが好きだったって話したら、恭弥くんが用意してくれたの」
「あらぁ、本当に? 結構並んだでしょうに、わざわざありがとう」
「いえ、喜んでいただけて何よりです。こちらこそありがとうございます」
「ふふ、このくらい構わないわよ。お二人のこと気になっていたから、今日は若菜ちゃんの幸せそうな顔を見れて安心したわ」
にこにこと笑いながらそう言った祖母に、恭弥くんの方は若干気まずそうに笑みを返す。
式の時に私が私が無理して笑っていたことを、祖母は気付いていたのだろう。
相談があると電話で連絡した時も、「新しい生活で辛いことがあったならいつでもおいで」と言われてしまったし、今日この家に二人で訪ねにくるまで、いろいろと心配してくれていたに違いない。
「いろいろと心配してくれてありがとう。それであの、さっきの電話って本当に……」
「そうねぇ。話はしておいたから、これで大丈夫じゃないかしら? 若菜ちゃんが心配することは、もうないと思うけれど」
あまりにもあっさりとした返事に、本当にこれでおしまいなの? と頭の中に疑問符が浮かぶ。
しかし恭弥くんの方は随分と安心した顔をしていて、祖母に向かって深々と頭を下げた。
「ねぇ、若菜ちゃん」
「え、うん? なに?」
「おばあちゃんが口添えしたのは、若菜ちゃんが血の繋がった孫だからってわけじゃないのよ」
「え……?」
「恭弥さんの婚約者に選ばれたいからって加賀庵に通っていたことも、若菜ちゃんが花嫁修行を頑張っていたことも知っていて、だから協力したいと思ったのよ。おばあちゃんはおじいさんと結婚してからとても幸せだし、若菜ちゃんもこれだけ苦労して結ばれたのだから、幸せな結婚生活を送ってほしいもの。そのための障害なんて少ない方がいいに決まってるわよねぇ」
うふふと品よく笑いながら、祖母の視線が恭弥くんの方に向く。
「正直、式の時は沈んだ顔していたから喧嘩でもしたのかと思っていたけれど、もう心配する必要はないのかしら」
「すみません。見守っていただいて、本当にありがとうございます。お互いに誤解は解けたので、もう沈んだ顔はさせないように気をつけます」
「そう。若菜ちゃんを大事に思ってくれる人でよかったわ。これからもよろしくね」
私の身内だから恭弥くんが気を遣っている、というわけではないのだろう。
私にとって優しいおばあちゃんであることは変わらないし、結局詳細も分からないままである。
しかしこの日、初めて私は自分の祖母を、もしかしたらすごい人なのではないかと知ったのだった。
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