31 / 37
第10章 時間との戦い
3、
しおりを挟む
うたは駆け足でグリーンブリッジに向かっていた。慣れない走りに何度も何度も足を止め、息を整えながら再び走り出す事を繰り返して、ようやく、街に辿り着いた。
街の警備員は先日と同じように魔法石に手を添えてタッチするよう指示する。その通りにすると、すぐにゲートは開き、街中に入れた。
『教会はすぐにわかります。街中で一番大きな建物です。そこを目指せば大丈夫です。そして、教会に就いたらこの手形を見せてください。これは村への出入りに使えるものですが、私達姉妹の身元を明らかにするものでもありますから・・・』
プリーテスから託された手形の使い方を今一度思い返してから、街の建物を見上げた。
街の北側から見ると、ほぼ中央の東寄りに大きな丸みを帯びた赤い色の屋根が見える。その屋根の上には十字架も飾られている。そこが教会だとうたは気づくと、再び、その教会へ向けて走り出した。
教会の前に着いた。街の住人たちがガヤガヤと騒ぐ生活音の中、その教会は物静かに目の前に立っている。薄汚れた囲いの壁に黒く塗られた金属の飾りの向こう、広い敷地の中に白い壁が見える。
うたは門戸を開けて中に入る。教会の関係者は誰もいないようだ。
そのまま教会の中へと入って行く。大きな木の扉を開け、外気とは違い、少しひんやりとした空気が重く感じながら中へと進む。うたの歩く音が教会の中に響く。その音に気付いたのか、奥の扉から一人の神父が顔を覗かせた。
「これはこれは、このようなお時間に礼拝を希望で?」と聞いてきた。
「あっ!あたしは・・・。これを見てください」と、プリーテスから渡された手がを見せると、神父の顔がにこやかな笑顔から一転、険しい表情へと変わった。
「それはロストアビーの村にいる、プリース姉妹の物・・・。彼女らに何か身の危険が迫っておりますかな?」
「はい。司教様、司祭様からこれを見せて、神官戦士の方々のお力を貸していただけるよう伝えに来ました」
「なんと!神官戦士達を・・・。何という不幸なタイミングなんじゃ・・・。今。神官戦士達はこの不穏な状況下である中、情報収集の為に各地へ派遣されております。私と数人の者を残して・・・。私たちはこの教会を守る義務があり、ここを離れる訳にはいきませんし・・・。不本意ではありますが、街の酒場にいる荒くれものではありますが、雇われ戦士を探し雇ってはどうでしょうか?多少、契約金が掛かりますが・・・」
「そんなお金、持ってきていません・・・。司教様達からは、これを見せれば簡単にお願いが出来ると・・・」
「えぇ・・・。彼女らは私たちの家族です。ですが、今神官戦士達は各地へ派遣され、戻って来るのは7日後。それまで今の状況か待てますか?」
「待てるわけありません。今この話している間にも、村は襲われているのかも知れません」
「そうですよね。なら、街の酒場で戦士を雇った方が早いかと・・・。契約金は銀行に行けば、臨時で借りられると思いますので・・・」
うたはその神父の話し方に限界を感じた。
「わかりました」と一言いうと、深く礼をして教会を後にする。
教会を出たうたは、街の中央、噴水のある広場へ行き、周りをキョロキョロしながら酒場を探した。ふと、ロコが『街の北側には飲み屋とか飲食関係の店が多い・・・』と、最初にこの街に来た時に話していた言葉を思い出した。
うたは街の北側に向かって走り出した。その時、行く手を遮るように一人の女性が立ち塞がった。
「なんですか!」
うたは今にもキレそうな口調で目の前に立つ女性に向かって吐いた。
「やっと追いついたよ・・・」と彼女は目の前に突き出した両手を下ろすと、自分の膝に当て激しく荒い呼吸を落ち着かせようと大きく息を吸って、吐いた。
「アンタさ・・・。今、大変な目にあっているんだろう・・・。私の・・・、風の精霊のチムが教えてくれた。アンタが困っているって・・・」
「困っています。だから、急いでいるんで・・・」
「ちょっと待ちなよ。アンタの話を聞かせて。私・・・。私は、勇者ラムネ・・・。ハァーーーー」と、大きく息を吸って、思い切り吐くとラムネは少し呼吸が落ち着いたようだ。
「勇者・・・、ラムネ・・・?」
うたはその言葉に胸を強く打たれる思いを感じた。
「そっ・・・、まぁ、自称だけどね。アンタ、何があったんだい?あの教会から血相を変えて飛び出して来たけど」
「今、私の住む村が闇の魔法使いに襲われようとしています。その為、チカラを貸していただこうと教会の神官戦士の方々に助けを願いに行きましたが、彼らは各地に派遣されていて、今は不在だと・・・」
「あぁ・・・、そうだね・・・。私もこの街に来る間に数人の神官戦士達とすれ違った。何かあったんだと思って、チムを偵察に出したら、必死なあなたを見つけたと。私に出来る事なら力を貸すよ。これでも、一応は魔法も使えるし、武器だって、ほら」と、彼女は腰に下げている鞘からロングスォードを引き抜いて見せた。
「これはダークスレイヤーと呼ばれる名剣。私の宝物。あんたがいう、闇の魔法使い達と互角に戦えると思うよ」
「本当ですか?」
「うん。だからさ、お金はいらないから、助けさせてくれるかな?」
「そんな・・・。ありがとうございます」とうたは涙を浮かべて喜んだ。
勇者ラムネは青い鎧に金色の縁取りが入った軽そうな鎧を着ており、顔は小顔ながら少し耳が大きく尖っている。その美しい金髪のロングヘアーは、彼女の高貴さを表している。
「勇者様・・・?」と改めてその言葉を口に出すと、ラムネは「ラムネでいいよ」と軽い口調で返した。
「それよりも急ぎましょう。もうすぐ夕方になる。闇の使い手なら、この夕方にオーク共を動かしてくるでしょうから・・・」
ラムネは背中に背負ったカバンから、薄い緑色のスカーフを取り出すと、それをうたに手渡した。
「これは風のスカーフ。エルフ族が作った風の魔法のアイテム。これを身に着けていれば、体が軽くなり、風のように動ける。私も、ほら。同じものを身に着けている。けど、さっきはちょっと間違ってね。体力をかなり消耗しちゃった・・・」
ラムネは自分の風邪のスカーフを見せた。
「同じもの・・・?」
「そう。さっ、これを首に巻いて・・・。そそっ。そしたら少し、体が軽くなった気がしない?」とラムネがいうと、確かに体が軽くなった気がうたはした。
「じゃあ、急ぎましょう。あなたの村、ロストアビーへ」
ラムネはうたの手を握り、走り出した。
二人は夕方少し前にロストアビーの村に辿り着いた。村の入り口の鳥居の前で、うたがポケットからプリーテスに託された手形を出すと、鳥居の下に不思議な空間が現れた。その中へと入ると、真っすぐ一本道となる道が現れた。その道を走ると、村の入り口になる大きな壁と門が見えた。
「ここまで来て、敵がいないなら・・・」とうたが呟くと、ラムネは「そうだね・・・」と後方を確認しながら言葉を返した。
村の入り口からプリーテスとロコモコが姿を見せた。
「うたちゃん、無事に帰って来たのね。それで、神官戦士の方々は・・・?」
「すいません。ゴメンナサイ。神官戦士の方々は各地に情報収集の任務で派遣されていて、助けには来れないそうです・・・」と、申し訳なさそうに3人に伝えた。
「それでも」と顔を上げると、「勇者様を連れてきました」といって、後ろにいるラムネの腕を取って3人の前に出した。
「勇者・・・、さま?」とプリーテスが言葉を返しながら尋ねる。
「えぇ、自称ですが、勇者ラムネです。宜しく」とラムネは明るく自分の事を名乗った。
「勇者という仕事はありませんからね・・・。自称・・・?大丈夫ですか?」とプリーテスが首を傾げると、ラムネは「大丈夫ですよ。それに、迷ってはいられませんね・・・」といって、後方に振り返った。
「この村の入り口掛けられている迷いのまじないが破かれました・・・」
その言葉にラムネ以外の3人の心臓が強く冷たい感覚の手で握られた思いがした。
「来るの・・・?」とモコが少し怯えた口調で聞く。
「来る・・・、そうです」とプリーテスが答える。
「あたしはどうすれば・・・?」とうたが聞く。
「とりあえず、村の中まで引こう。勇者様も・・・」とロコがいうと、「ラムネで良いわよ。ここは私が引きつけるから、みんなは中に戻って準備を始めて!」と答えた。
ロコ達が駆け足で村の中へ戻る。その姿を目で追いながら、ラムネは腰の鞘からダークスレイヤーを静かに引き抜いた。
街の警備員は先日と同じように魔法石に手を添えてタッチするよう指示する。その通りにすると、すぐにゲートは開き、街中に入れた。
『教会はすぐにわかります。街中で一番大きな建物です。そこを目指せば大丈夫です。そして、教会に就いたらこの手形を見せてください。これは村への出入りに使えるものですが、私達姉妹の身元を明らかにするものでもありますから・・・』
プリーテスから託された手形の使い方を今一度思い返してから、街の建物を見上げた。
街の北側から見ると、ほぼ中央の東寄りに大きな丸みを帯びた赤い色の屋根が見える。その屋根の上には十字架も飾られている。そこが教会だとうたは気づくと、再び、その教会へ向けて走り出した。
教会の前に着いた。街の住人たちがガヤガヤと騒ぐ生活音の中、その教会は物静かに目の前に立っている。薄汚れた囲いの壁に黒く塗られた金属の飾りの向こう、広い敷地の中に白い壁が見える。
うたは門戸を開けて中に入る。教会の関係者は誰もいないようだ。
そのまま教会の中へと入って行く。大きな木の扉を開け、外気とは違い、少しひんやりとした空気が重く感じながら中へと進む。うたの歩く音が教会の中に響く。その音に気付いたのか、奥の扉から一人の神父が顔を覗かせた。
「これはこれは、このようなお時間に礼拝を希望で?」と聞いてきた。
「あっ!あたしは・・・。これを見てください」と、プリーテスから渡された手がを見せると、神父の顔がにこやかな笑顔から一転、険しい表情へと変わった。
「それはロストアビーの村にいる、プリース姉妹の物・・・。彼女らに何か身の危険が迫っておりますかな?」
「はい。司教様、司祭様からこれを見せて、神官戦士の方々のお力を貸していただけるよう伝えに来ました」
「なんと!神官戦士達を・・・。何という不幸なタイミングなんじゃ・・・。今。神官戦士達はこの不穏な状況下である中、情報収集の為に各地へ派遣されております。私と数人の者を残して・・・。私たちはこの教会を守る義務があり、ここを離れる訳にはいきませんし・・・。不本意ではありますが、街の酒場にいる荒くれものではありますが、雇われ戦士を探し雇ってはどうでしょうか?多少、契約金が掛かりますが・・・」
「そんなお金、持ってきていません・・・。司教様達からは、これを見せれば簡単にお願いが出来ると・・・」
「えぇ・・・。彼女らは私たちの家族です。ですが、今神官戦士達は各地へ派遣され、戻って来るのは7日後。それまで今の状況か待てますか?」
「待てるわけありません。今この話している間にも、村は襲われているのかも知れません」
「そうですよね。なら、街の酒場で戦士を雇った方が早いかと・・・。契約金は銀行に行けば、臨時で借りられると思いますので・・・」
うたはその神父の話し方に限界を感じた。
「わかりました」と一言いうと、深く礼をして教会を後にする。
教会を出たうたは、街の中央、噴水のある広場へ行き、周りをキョロキョロしながら酒場を探した。ふと、ロコが『街の北側には飲み屋とか飲食関係の店が多い・・・』と、最初にこの街に来た時に話していた言葉を思い出した。
うたは街の北側に向かって走り出した。その時、行く手を遮るように一人の女性が立ち塞がった。
「なんですか!」
うたは今にもキレそうな口調で目の前に立つ女性に向かって吐いた。
「やっと追いついたよ・・・」と彼女は目の前に突き出した両手を下ろすと、自分の膝に当て激しく荒い呼吸を落ち着かせようと大きく息を吸って、吐いた。
「アンタさ・・・。今、大変な目にあっているんだろう・・・。私の・・・、風の精霊のチムが教えてくれた。アンタが困っているって・・・」
「困っています。だから、急いでいるんで・・・」
「ちょっと待ちなよ。アンタの話を聞かせて。私・・・。私は、勇者ラムネ・・・。ハァーーーー」と、大きく息を吸って、思い切り吐くとラムネは少し呼吸が落ち着いたようだ。
「勇者・・・、ラムネ・・・?」
うたはその言葉に胸を強く打たれる思いを感じた。
「そっ・・・、まぁ、自称だけどね。アンタ、何があったんだい?あの教会から血相を変えて飛び出して来たけど」
「今、私の住む村が闇の魔法使いに襲われようとしています。その為、チカラを貸していただこうと教会の神官戦士の方々に助けを願いに行きましたが、彼らは各地に派遣されていて、今は不在だと・・・」
「あぁ・・・、そうだね・・・。私もこの街に来る間に数人の神官戦士達とすれ違った。何かあったんだと思って、チムを偵察に出したら、必死なあなたを見つけたと。私に出来る事なら力を貸すよ。これでも、一応は魔法も使えるし、武器だって、ほら」と、彼女は腰に下げている鞘からロングスォードを引き抜いて見せた。
「これはダークスレイヤーと呼ばれる名剣。私の宝物。あんたがいう、闇の魔法使い達と互角に戦えると思うよ」
「本当ですか?」
「うん。だからさ、お金はいらないから、助けさせてくれるかな?」
「そんな・・・。ありがとうございます」とうたは涙を浮かべて喜んだ。
勇者ラムネは青い鎧に金色の縁取りが入った軽そうな鎧を着ており、顔は小顔ながら少し耳が大きく尖っている。その美しい金髪のロングヘアーは、彼女の高貴さを表している。
「勇者様・・・?」と改めてその言葉を口に出すと、ラムネは「ラムネでいいよ」と軽い口調で返した。
「それよりも急ぎましょう。もうすぐ夕方になる。闇の使い手なら、この夕方にオーク共を動かしてくるでしょうから・・・」
ラムネは背中に背負ったカバンから、薄い緑色のスカーフを取り出すと、それをうたに手渡した。
「これは風のスカーフ。エルフ族が作った風の魔法のアイテム。これを身に着けていれば、体が軽くなり、風のように動ける。私も、ほら。同じものを身に着けている。けど、さっきはちょっと間違ってね。体力をかなり消耗しちゃった・・・」
ラムネは自分の風邪のスカーフを見せた。
「同じもの・・・?」
「そう。さっ、これを首に巻いて・・・。そそっ。そしたら少し、体が軽くなった気がしない?」とラムネがいうと、確かに体が軽くなった気がうたはした。
「じゃあ、急ぎましょう。あなたの村、ロストアビーへ」
ラムネはうたの手を握り、走り出した。
二人は夕方少し前にロストアビーの村に辿り着いた。村の入り口の鳥居の前で、うたがポケットからプリーテスに託された手形を出すと、鳥居の下に不思議な空間が現れた。その中へと入ると、真っすぐ一本道となる道が現れた。その道を走ると、村の入り口になる大きな壁と門が見えた。
「ここまで来て、敵がいないなら・・・」とうたが呟くと、ラムネは「そうだね・・・」と後方を確認しながら言葉を返した。
村の入り口からプリーテスとロコモコが姿を見せた。
「うたちゃん、無事に帰って来たのね。それで、神官戦士の方々は・・・?」
「すいません。ゴメンナサイ。神官戦士の方々は各地に情報収集の任務で派遣されていて、助けには来れないそうです・・・」と、申し訳なさそうに3人に伝えた。
「それでも」と顔を上げると、「勇者様を連れてきました」といって、後ろにいるラムネの腕を取って3人の前に出した。
「勇者・・・、さま?」とプリーテスが言葉を返しながら尋ねる。
「えぇ、自称ですが、勇者ラムネです。宜しく」とラムネは明るく自分の事を名乗った。
「勇者という仕事はありませんからね・・・。自称・・・?大丈夫ですか?」とプリーテスが首を傾げると、ラムネは「大丈夫ですよ。それに、迷ってはいられませんね・・・」といって、後方に振り返った。
「この村の入り口掛けられている迷いのまじないが破かれました・・・」
その言葉にラムネ以外の3人の心臓が強く冷たい感覚の手で握られた思いがした。
「来るの・・・?」とモコが少し怯えた口調で聞く。
「来る・・・、そうです」とプリーテスが答える。
「あたしはどうすれば・・・?」とうたが聞く。
「とりあえず、村の中まで引こう。勇者様も・・・」とロコがいうと、「ラムネで良いわよ。ここは私が引きつけるから、みんなは中に戻って準備を始めて!」と答えた。
ロコ達が駆け足で村の中へ戻る。その姿を目で追いながら、ラムネは腰の鞘からダークスレイヤーを静かに引き抜いた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
だから故あって勇者のお仕事を代行するのさ
沙崎あやし
ファンタジー
——大陸には五つの王国があり、幾体かの魔王が災厄として都度出現していた時代。それは勇者が人々の希望として輝いていた時代でもあった。
無精髭が似合う中年セレドは元勇者である。今はかつての身分を隠し、今は西の王国で一介の冒険者として細々と暮らしている。
——独身——。それが性に合っていたのだ。
そんなセレドの元に、北方王国からシエラと名乗る少女がやってくる。冒険者には似つかわしくない気品と、その気品に似合わない覇気を漂わせた彼女はセレドに詰め寄る。
「あなた、元勇者でしょ? 母様から聞いているわ。結婚から逃げ出したチキン野郎だって」
シエラの正体は、セレドが勇者時代に仕えていた北方王国の王女の娘だった。動揺するセレド。まだ勇者であった頃、魔王を斃した暁には王女と結婚する約束だった。しかし、その約束は果たされなかった。セレドが勇者の地位を捨てて逃げたからだ。
「王族にとって、交わした約束は何よりも重いものなの。だから甚だ、全く、非常に遺憾ではありますが、私はあなたと結婚するわ。その為にここまで来たの」
「は、はあ?!」
「王族の執念、舐めたらあかんぜよ」
折しも西の王国では、長年続いていた赤竜の魔王との戦いが大詰めを迎えていた。白銀の勇者が魔王を追い詰めていくが、その先々で不穏な影がちらつく。勇者の討伐に先んじて、魔物を斃して回っている者がいる。一体何故……?
果てして白銀の勇者は、無事西の王国に平穏を取り戻せるのか? そしてセレドが勇者から逃げ出した理由とは?
——勇者という希望に引き寄せられた人々が織り成す、ファンタジー活劇。
斬られ役、異世界を征く!!
通 行人(とおり ゆきひと)
ファンタジー
剣の腕を見込まれ、復活した古の魔王を討伐する為に勇者として異世界に召喚された男、唐観武光(からみたけみつ)……
しかし、武光は勇者でも何でもない、斬られてばかりの時代劇俳優だった!!
とんだ勘違いで異世界に召喚された男は、果たして元の世界に帰る事が出来るのか!?
愛と!! 友情と!! 笑いで綴る!! 7000万パワーすっとこファンタジー、今ここに開幕ッッッ!!
満月招き猫
景綱
ファンタジー
カラフル招き猫が未来ある若者の夢を叶えます。たぶん、きっと。
招き猫の正体は?
謎の占い師美月は?
そして、夢を諦めた仁山賢。
満月の夜、すべてが一変する。仁山賢のなんの代わり映えのない生活がその日を境に変わる?
運命の歯車が動き出す。
かの世界この世界
武者走走九郎or大橋むつお
ファンタジー
人生のミス、ちょっとしたミスや、とんでもないミス、でも、人類全体、あるいは、地球的規模で見ると、どうでもいい些細な事。それを修正しようとすると異世界にぶっ飛んで、宇宙的規模で世界をひっくり返すことになるかもしれない。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】ねこの国のサム
榊咲
ファンタジー
ねこのくにに住んでいるサムはお母さんと兄妹と一緒に暮らしています。サムと兄妹のブチ、ニセイ、チビの何げない日常。
初めての投稿です。ゆるゆるな設定です。
2021.5.19 登場人物を追加しました。
2021.5.26 登場人物を変更しました。
2021.5.31 まだ色々エピソードを入れたいので短編から長編に変更しました。
第14回ファンタジー大賞エントリーしました。
世界を支配する悪い魔女は こっそり気紛れの人生を過ごすことにした ~可愛い勇者に倒して貰うまで~
白山 いづみ
ファンタジー
「師匠、人は死んだら、どこに行くの?」
「うーん……『お星様になるんだよ』っていうのが、昔々からの定番かしらね」
「星って、この空いっぱいの星?」
「そう。だからいつでも一緒ってこと」
「でもそれって、見えてるけど、離れてるよ。それじゃあ嫌なの」
「そうねぇ……でも、100年……300年先に流れ星は落ちてくるから、また会えるわよ」
「師匠は、また会えたことがあるの?」
「ええ。だから、元気だして。私の可愛い魔法使いさん」
「……師匠がそう言うなら……。私も、流れ星を待つよ」
「遠い時の先、あの子の魂が、またこの地に降ってくる。……迷わず生きなさい。あなたの存在をかたどるものは、あなたの魂、そのままなのだから」
「……うん、ありがとう。師匠」
300年前。
巨大な羽根蛇に乗った魔法使いが、戦争の地を水で沈め、2つの国を滅ぼした。
小さな戦争には魔物を、大きな戦争には洪水をおこす、災厄の魔法使い。
やがて、人々は彼女をこう呼ぶようになった。
『世界を支配する魔女』――と。
星を見上げ続けた魔女は長い時間に飽きて、別の人間として世界に紛れることにした。
記憶を封じて性別も変え、普通の人間として生きる時間。
しかしその間に、流れ星はすぐ近くに落ちてきていた。
遠くない未来、魔女を倒すことになる、少年の姿をして。
チート狩り
京谷 榊
ファンタジー
世界、宇宙そのほとんどが解明されていないこの世の中で。魔術、魔法、特殊能力、人外種族、異世界その全てが詰まった広大な宇宙に、ある信念を持った謎だらけの主人公が仲間を連れて行き着く先とは…。
それは、この宇宙にある全ての謎が解き明かされるアドベンチャー物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる