異世界は夢

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他人には私は相当変人に見えているらしい田中雅美。
皆も十分変だと思うけどね。

「聞かせろ。私を呼んだことによってこの世界が滅びる理由を。」
「間違いだな。この世界、ではなく「異世界とこの世界」が、そして、滅びるのではなく実質的な「世界の消失」だ。」
「…は？」

死ぬかもしれないのは私だけじゃ無いのか？

「お前を呼んだのはこの世界と異世界を融合すること。次元も時も世界も概念も！全ての境界が崩壊する。その為に異世界のお前を呼ぶ必要があった。まあ、魂が分離したのは誤算だったが。」
「お前…どっちの世界もそもそも無かったことにする気か？」
「そういう事だ。何故？と言いたげな目をしているな。理由は…そうだな。「暇つぶし」だな。」
「…応答しろ。もういい。喋るな。目障りだ。消えろ。」
「何故人間は等しく弱いくせにこうも吠えるのだ！」

お前の暇つぶしの為に知り合いを失くしてたまるか。
お前なんかに居場所を奪われてたまるか！

「…？」

自分の腹に大剣が刺さっていた。

「お前を殺すことで、世界は融合できる。」

止めろ。止めてくれ。

「地獄の始まりだ！」

「止めて…」
言った声に私は目覚めた。