ブレインダイブ

弐章・選ばれし勇者編

2-26 no title

私は孤独だった。今の私の友達でもその孤独は癒やす事は出来なかった。


あの時のように、私は誰かを信じたかったのかな。


あの時のように、誰かが私を信じて欲しかったのかな。


それを、きっと教えてくれたんだ。だからきっと、戻ってこれたんだ。


再び、私は生きる理由が出来た。


私はただ縋りたかった。縋ることがもう必要無くなる位に。


だから私は、前を向いて誰かを救う。



でも……………




僕が変わりに消えていった。


僕は春に産まれた。だからこの名前が付いた。


じゃあ、夏だったら、秋だったら、冬だったら？


そんな事をよく考えていた。


でも…春に産まれたのは偶然じゃなくて必然かもしれない。


僕が産まれたこの季節は桜が美しい程に満開だ。


そして僕と桜は似ている。


桜の花言葉を聞いてから納得した。


僕を呼んでほしい………


貴方が僕を呼んでくれたら…それで良い。


覚えてくれていると分かるから。


それが僕の…