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弐章・選ばれし勇者編
2-19 51 春斗視点 頼まれたからには
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「全ッ然…!進まないんだけど…!?」
走っても走っても、進んだ気がしない。
(考えろ…!ここはあべこべになってるんだぞ…!方角も進む度におかしくなってる筈…!それを考えれば直線で走れるはずなんだ!)
走る度に、学校の位置が変わっているのだから、それを背中を向けて走ればいい。
「樫妻先輩が、洗脳解いてくれなかったら…!僕もまだまだ…!」
きっと、このガスは洗脳する事を作用するものだ。
吸ったら洗脳されるか、吸ったら洗脳されやすくなるのか。
はたまた、その両方か。
何方にしろ、あまり此処には長居したくない。
「それに、モンスターもまだ居るし…あの人、一体何匹こっちに引き入れたんだよ…!」
グルルルル…という人間だとは思えない声が聞こえた。
と、思ったら、いつの間にか囲まれている。
「邪魔…すんなよ…!」
樫妻先輩に、戦う前に火力を落として建物壊すなと言われたが、まぁ…無理な話だ。
火力を上げる事は簡単だが、下げる事は難しい。
というか、普通に考えて、下げる必要が無かった。
簡単に言えば、無機質の事も考えながら戦う事が今まで無かった。
「縮地(小)…!」
相手は中型モンスターだけど、多数もいれば1体ずつ倒すのは効率が悪いし、それにちまちまやっている暇は無い。
「英炎の剣(大)…!」
英雄の能力で少しづつ分かった事がある。
1つは、他の能力者と違って任意で火力調節が出来る事。
勿論、簡単じゃない。今のところ出来ることは誤差程度。
英雄以外の能力…例えば、執行者とか夜の騎士とか。
その能力には、(中)(大)…みたいな感じで、威力が2、3種類ある。
でも、僕は1種類しかない。
全部の能力が、(中)若しくは(大)だけとなっている。
結構扱い難い。
「というか…こいつら燃えないし!霹靂の剣(大)!」
2つは割と低燃費と高威力。普通に嬉しい。
あと助かる。
「よし、倒した…!あの人達本当にどこ行ったんだよ…!」
また走る。
あとついでに、洗脳が解くことが出来ないので樫妻先輩に言われた通りに集めて来る事しかできない。
一番良いのはあの2人が洗脳に耐えれることだ。無理だと思うけど。
別に、僕が無理だから…って訳じゃない。一欠片もない訳でもないけど。
簡単に言えば、きっとあの人の事を一切信用していないのだろう。
最後に言い忘れてた。
まだ、英雄の分かった事で3つ目があった。
3つは、さっきの2つが完全に当てはまるのは条件がある。
それは、守りたい人がその場にいる事。
今ここには僕一人だから、2つのメリットがあんまり反映されない。
本当に使いにくい。
すると、人影が見える。
(羽柴士さんだ…)
樫妻先輩が僕を試したように、同じ手を使う。
「ああ、そんなところに居たんですね!探してましたよ!羽柴士先輩!」
僕は一応、先輩だと思っている人しか先輩呼びはしない。
だから、この人には一度も先輩呼びをした事が無い。
「こっちも探してたわ。一体どこに行っていたの…?」
(決まりだな。)
逃げる。次は五十嵐さんを探さないと。
「え!?どうしたの!?」
「僕は、貴方に一度も先輩呼びした事ありませんよ!」
すると、さっきまでの態度が打って変わって変貌する。
(殺す気だーうわー)
というか、あっちの方が速い気がするんだけど?
「電光石火(中)!」
普通に攻撃される。あっちの方がやっぱり速かった。
「この…!」
逃げる。
先輩に集めて来いと言われてるから下手に反撃は出来ない。
気絶なんて出来るわけ無いし?
流石にこの人も女の子だ。女の子に怪我させる訳にはいかないし?
困るなぁ。
逃げながら走っていくと、今度はもっと見慣れている人が居た。
「五十嵐さん!」
「………?どうしたの二人とも?」
ああ、駄目だ、何かだめな気がする。
「ああ、殺し合い?…私も混ぜて?」
色々な意味で駄目だ。
「何がなんでも、性格変わり過ぎじゃない!?五十嵐さん!」
洗脳されているお陰で、性格が血気盛んなようだ。
「樫妻先輩…これこそ無茶ですってー!」
まぁ…2人も(全然無事では無いけど)合流出来たことだし、今度は樫妻先輩に会わないといけない。
と思って、樫妻先輩が走って行った時計台の方へ身体を向けると、勘弁して欲しいアイツがいた。
「ああ!もう!今度は大型モンスターかよ!」
しかし、1つだけ助かった。
大型モンスターは2人にも攻撃してくれるので1人vs2人と1体という一方的は無いようだ。
こんなもん誤差でしかないけど。
さっきから、2人が攻撃してくるし、モンスターも攻撃してくるし。
取り敢えずは2人を避けながらモンスターを倒さないと。
「栄光の剣(中)!」
相手が図体の割に速い。そのせいで首じゃなくて腕を斬り落とした。
反対の腕を振り回し薙ぎ払う。
避け切れずに吹き飛ばされてしまった。
「ッチ…!こんな攻撃も避けれないんじゃ、死神は倒せないって!」
「黒の一閃(中)!」
「うわっ!唐傘(小)!」
直ぐに移動し距離を取る。
「やっぱり慣れねぇ…」
本当に奇襲は止めてほしい。素が出る。
「縮地(小)!」
高く飛んだ。あの人達は、空中で縮地とか、電光石火で移動出来ない。…多分。
実際見ないと分からないし、取り敢えず大型モンスターを倒す事にする。
「氷帝の剣(大)!」
口の中に冷気をぶち込んだ。
モンスターの中から氷の槍が突き出る。
「流石に死んでくれると助かるんだけど!」
少しずつだが動いている。
人間だったらとっくに死んでいるけど、こいつは人間では無い何か。
僕は油断しないし、もう一撃で倒せると自惚れてない。
モンスターは暴れ始める。
(ここが、比較的広い場所で助かった…!住宅街だったら大変だった…!)
この世界が中の世界と違うとはいえ、影響無いとは限らない。
羽柴士さんと五十嵐さんに攻撃していく。
そういえばこの人達も殺し合いしていた。
多分洗脳としては僕達四人を殺すように仕向けているのだろう。
「邪魔しないで…!正義の神罰(大)!」
味方を殺そうとする人が正義など語って、更に敵の敵を倒そうとするのは中々の皮肉じゃないだろうか。
「黒の一閃(大)!あれ?…その程度なの?」
キャラ変わっているから。五十嵐さん。頼むから元に戻ってくれ。
しかし、ちゃんと死んでくれたようだ。助かった。
「2人とも!来てくださいね!」
2人言って全力で逃げる。今日は災難だ。
というか、そろそろ精神的にキツイ。
あの人無しで、ずっと洗脳を耐えれるだろうか。
「本当に、頭突きは古典的でしょ…」
本当にビックリした。両手で顔を包まれて接近された時を思い出す。
「はぁ。同じ事してやりましたよ。ざまあみろって事ですね。」
「隼(中)!」
「ああもう!本当に鬱陶しいですね!」
剣で防ぐ。反撃して怪我をさせてはいけないし…どうしよう。
すると、急に知っている道に辿り着いた。
「…外の世界への…扉だ。」
すると、五十嵐さんが一瞬に刃を向ける。
「もう!棚見の事、分からない!?とっとと…思い出せって!」
剣を弾く。
この人、戦い慣れし過ぎてるんだけど!?
剣を飛ばしても武器生成で新しい剣を作って攻撃してくる。
時計台の方へ行っているのにその先が外の世界への扉。
それに、ここが1番霧が濃い気がする。
「ゴホッ…危ない…もう直ぐで引き込まれるところだった…!」
周りを見る。
時計台の方へ行っていたはずなのに、その時計台が見当たらない。
「もしかして…大地の涙は…!」
それだけじゃない。多分樫妻先輩もその人を追っている。
(ちょっと待って…僕は如何すれば良いんですか!?)
洗脳は解けない。僕は樫妻先輩の様に例外じゃない。
「…!」
(何だ…?この臓器を舐められた気持ち悪い感じは…)
いや……コレの存在は知っている筈だ。経験済みだ。
しかし、意味が分からない。
「正義の神罰(大)!」
「守護の剣(中)!…ちょっと待ってを聞いてくれない人ですね…!」
これは、きっと精神掌握だ。ブレインダイブの能力の一つ。
大地の涙がここに居るのか?
だったら…とっくに時計台の方へ行った樫妻先輩もいる筈だ。
じゃあ、別のブレインダイブだ。
この世界に…大地の涙の敵だと判定されるこの世界に。
そんな世界にいれるブレインダイブなんて、僕は一人しか知らない。
「黒の一閃(大)!」
「グッ…!ちょっと…ピンチなんですけど………!」
守護の力にヒビが入ってきた。
割れる直前、誰かが飛んでくるようにして五十嵐さんに攻撃した。
「悪夢殺し(中)!」
この声を聞き、僕は確信した。
走っても走っても、進んだ気がしない。
(考えろ…!ここはあべこべになってるんだぞ…!方角も進む度におかしくなってる筈…!それを考えれば直線で走れるはずなんだ!)
走る度に、学校の位置が変わっているのだから、それを背中を向けて走ればいい。
「樫妻先輩が、洗脳解いてくれなかったら…!僕もまだまだ…!」
きっと、このガスは洗脳する事を作用するものだ。
吸ったら洗脳されるか、吸ったら洗脳されやすくなるのか。
はたまた、その両方か。
何方にしろ、あまり此処には長居したくない。
「それに、モンスターもまだ居るし…あの人、一体何匹こっちに引き入れたんだよ…!」
グルルルル…という人間だとは思えない声が聞こえた。
と、思ったら、いつの間にか囲まれている。
「邪魔…すんなよ…!」
樫妻先輩に、戦う前に火力を落として建物壊すなと言われたが、まぁ…無理な話だ。
火力を上げる事は簡単だが、下げる事は難しい。
というか、普通に考えて、下げる必要が無かった。
簡単に言えば、無機質の事も考えながら戦う事が今まで無かった。
「縮地(小)…!」
相手は中型モンスターだけど、多数もいれば1体ずつ倒すのは効率が悪いし、それにちまちまやっている暇は無い。
「英炎の剣(大)…!」
英雄の能力で少しづつ分かった事がある。
1つは、他の能力者と違って任意で火力調節が出来る事。
勿論、簡単じゃない。今のところ出来ることは誤差程度。
英雄以外の能力…例えば、執行者とか夜の騎士とか。
その能力には、(中)(大)…みたいな感じで、威力が2、3種類ある。
でも、僕は1種類しかない。
全部の能力が、(中)若しくは(大)だけとなっている。
結構扱い難い。
「というか…こいつら燃えないし!霹靂の剣(大)!」
2つは割と低燃費と高威力。普通に嬉しい。
あと助かる。
「よし、倒した…!あの人達本当にどこ行ったんだよ…!」
また走る。
あとついでに、洗脳が解くことが出来ないので樫妻先輩に言われた通りに集めて来る事しかできない。
一番良いのはあの2人が洗脳に耐えれることだ。無理だと思うけど。
別に、僕が無理だから…って訳じゃない。一欠片もない訳でもないけど。
簡単に言えば、きっとあの人の事を一切信用していないのだろう。
最後に言い忘れてた。
まだ、英雄の分かった事で3つ目があった。
3つは、さっきの2つが完全に当てはまるのは条件がある。
それは、守りたい人がその場にいる事。
今ここには僕一人だから、2つのメリットがあんまり反映されない。
本当に使いにくい。
すると、人影が見える。
(羽柴士さんだ…)
樫妻先輩が僕を試したように、同じ手を使う。
「ああ、そんなところに居たんですね!探してましたよ!羽柴士先輩!」
僕は一応、先輩だと思っている人しか先輩呼びはしない。
だから、この人には一度も先輩呼びをした事が無い。
「こっちも探してたわ。一体どこに行っていたの…?」
(決まりだな。)
逃げる。次は五十嵐さんを探さないと。
「え!?どうしたの!?」
「僕は、貴方に一度も先輩呼びした事ありませんよ!」
すると、さっきまでの態度が打って変わって変貌する。
(殺す気だーうわー)
というか、あっちの方が速い気がするんだけど?
「電光石火(中)!」
普通に攻撃される。あっちの方がやっぱり速かった。
「この…!」
逃げる。
先輩に集めて来いと言われてるから下手に反撃は出来ない。
気絶なんて出来るわけ無いし?
流石にこの人も女の子だ。女の子に怪我させる訳にはいかないし?
困るなぁ。
逃げながら走っていくと、今度はもっと見慣れている人が居た。
「五十嵐さん!」
「………?どうしたの二人とも?」
ああ、駄目だ、何かだめな気がする。
「ああ、殺し合い?…私も混ぜて?」
色々な意味で駄目だ。
「何がなんでも、性格変わり過ぎじゃない!?五十嵐さん!」
洗脳されているお陰で、性格が血気盛んなようだ。
「樫妻先輩…これこそ無茶ですってー!」
まぁ…2人も(全然無事では無いけど)合流出来たことだし、今度は樫妻先輩に会わないといけない。
と思って、樫妻先輩が走って行った時計台の方へ身体を向けると、勘弁して欲しいアイツがいた。
「ああ!もう!今度は大型モンスターかよ!」
しかし、1つだけ助かった。
大型モンスターは2人にも攻撃してくれるので1人vs2人と1体という一方的は無いようだ。
こんなもん誤差でしかないけど。
さっきから、2人が攻撃してくるし、モンスターも攻撃してくるし。
取り敢えずは2人を避けながらモンスターを倒さないと。
「栄光の剣(中)!」
相手が図体の割に速い。そのせいで首じゃなくて腕を斬り落とした。
反対の腕を振り回し薙ぎ払う。
避け切れずに吹き飛ばされてしまった。
「ッチ…!こんな攻撃も避けれないんじゃ、死神は倒せないって!」
「黒の一閃(中)!」
「うわっ!唐傘(小)!」
直ぐに移動し距離を取る。
「やっぱり慣れねぇ…」
本当に奇襲は止めてほしい。素が出る。
「縮地(小)!」
高く飛んだ。あの人達は、空中で縮地とか、電光石火で移動出来ない。…多分。
実際見ないと分からないし、取り敢えず大型モンスターを倒す事にする。
「氷帝の剣(大)!」
口の中に冷気をぶち込んだ。
モンスターの中から氷の槍が突き出る。
「流石に死んでくれると助かるんだけど!」
少しずつだが動いている。
人間だったらとっくに死んでいるけど、こいつは人間では無い何か。
僕は油断しないし、もう一撃で倒せると自惚れてない。
モンスターは暴れ始める。
(ここが、比較的広い場所で助かった…!住宅街だったら大変だった…!)
この世界が中の世界と違うとはいえ、影響無いとは限らない。
羽柴士さんと五十嵐さんに攻撃していく。
そういえばこの人達も殺し合いしていた。
多分洗脳としては僕達四人を殺すように仕向けているのだろう。
「邪魔しないで…!正義の神罰(大)!」
味方を殺そうとする人が正義など語って、更に敵の敵を倒そうとするのは中々の皮肉じゃないだろうか。
「黒の一閃(大)!あれ?…その程度なの?」
キャラ変わっているから。五十嵐さん。頼むから元に戻ってくれ。
しかし、ちゃんと死んでくれたようだ。助かった。
「2人とも!来てくださいね!」
2人言って全力で逃げる。今日は災難だ。
というか、そろそろ精神的にキツイ。
あの人無しで、ずっと洗脳を耐えれるだろうか。
「本当に、頭突きは古典的でしょ…」
本当にビックリした。両手で顔を包まれて接近された時を思い出す。
「はぁ。同じ事してやりましたよ。ざまあみろって事ですね。」
「隼(中)!」
「ああもう!本当に鬱陶しいですね!」
剣で防ぐ。反撃して怪我をさせてはいけないし…どうしよう。
すると、急に知っている道に辿り着いた。
「…外の世界への…扉だ。」
すると、五十嵐さんが一瞬に刃を向ける。
「もう!棚見の事、分からない!?とっとと…思い出せって!」
剣を弾く。
この人、戦い慣れし過ぎてるんだけど!?
剣を飛ばしても武器生成で新しい剣を作って攻撃してくる。
時計台の方へ行っているのにその先が外の世界への扉。
それに、ここが1番霧が濃い気がする。
「ゴホッ…危ない…もう直ぐで引き込まれるところだった…!」
周りを見る。
時計台の方へ行っていたはずなのに、その時計台が見当たらない。
「もしかして…大地の涙は…!」
それだけじゃない。多分樫妻先輩もその人を追っている。
(ちょっと待って…僕は如何すれば良いんですか!?)
洗脳は解けない。僕は樫妻先輩の様に例外じゃない。
「…!」
(何だ…?この臓器を舐められた気持ち悪い感じは…)
いや……コレの存在は知っている筈だ。経験済みだ。
しかし、意味が分からない。
「正義の神罰(大)!」
「守護の剣(中)!…ちょっと待ってを聞いてくれない人ですね…!」
これは、きっと精神掌握だ。ブレインダイブの能力の一つ。
大地の涙がここに居るのか?
だったら…とっくに時計台の方へ行った樫妻先輩もいる筈だ。
じゃあ、別のブレインダイブだ。
この世界に…大地の涙の敵だと判定されるこの世界に。
そんな世界にいれるブレインダイブなんて、僕は一人しか知らない。
「黒の一閃(大)!」
「グッ…!ちょっと…ピンチなんですけど………!」
守護の力にヒビが入ってきた。
割れる直前、誰かが飛んでくるようにして五十嵐さんに攻撃した。
「悪夢殺し(中)!」
この声を聞き、僕は確信した。
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