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さいこ

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お泊り

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 「…慶さん、一緒にお風呂はいろ…」


…出たぁーーーーー!
もしかしてこの子、作戦を練ったうえでここに来ている…?
 
 まさかそんな…
友達って一緒に風呂には入らないよ…


 「いや、一緒には入らないかな…お先にどうぞ…?」

 お先にどうぞもおかしいけど、ひとまず来客用のタオルや歯ブラシなんかを洗面所に用意した
理人は爽やかに「ありがと!」と言いバスルームに消えていった

 私はベランダに出て煙草を吸う


 …はぁ~~…


 理人はセックスがしたいのだろうか
まぁ元はといえば軽々しくベッドに付き合わせてしまった自分が悪い

 けど一応彼氏という存在がいることは知っているわけだし、だから友達になろうって話に落ち着いたと思ったのにな…

 
 ぼんやりしていると理人がバスルームから出てきた…パンイチで…
私の部屋に男の人が着られるような衣類などなかった 

 「このシャンプー慶さんの匂いがする!」

正しくは、そのシャンプーの匂い、である

 「冷蔵庫に冷たいの入ってるから飲みな」

そう言って入れ替わるように私もお風呂に入った




 変に意識しないで普通にしていればいいんだ
そう自分に言い聞かせてリビングへ戻る

 ソファーに横になっている理人はワインを飲んでいた
絶対に帰らないという強い意志を感じる…

 そこへ「ちょっと開けてよ」と理人をグイグイ押して私も座った


 理人の逞しい身体が触れて少し鼓動が早くなる
理人の身体にはたくさんのアートが散りばめられている
 服を脱がなければ人の目に触れることはない

 私は何食わぬ顔でワインを飲んだ


 「慶さん、彼氏のこと…好き?」

    どういう意図で聞いているのかは分かるが
こう素直な人間の前で、嘘や言い逃れはしたくなかった

 「好きじゃないよ、ずっと前に終わってる…」

正直な気持ちだった


 「ねぇ、じゃあ俺のことは…?」

 好きだよ……と、この子の気持ちに答えてあげられたら楽なのにな…
でもそうしてあげられない私は返事をしなかった


 「俺はね、慶さんのこと大好きだから…」

 理人はそう言うと、私を抱っこして奥の部屋へと歩く
リビングの隣に私の寝室があるのだ

 「ちょっと!友達ってしないでしょ?こんな…」

理人は私を抱っこしたままベッドに座った
 
 確か、あの日も私を抱っこしてベッドルームに移動したんだったなと
このタイミングで思い出して身体が熱くなった

 「…でも友達になる前に俺とセックスしたじゃん
  友達でいるのと、コレは…別でいいでしょ…」

 そういって理人が優しく私を抱きしめた
その腕は、私でも跳ね除けられそうなくらい優しかったけど、そうは出来なかった



 理人の唇が私の唇にそっと触れる
私はそれを追いかけて、少しだけ唇を開いた

 理人の舌が私の中に侵入して、お互いの熱が上がるのが伝わる

 「…んんっ」

 理人の長い指が私の胸の先をくすぐった
そして、すぐに理人の唇がそこへ下りていく
 理人の指と舌先で舐られて身体が痺れていく…


 「ほら、慶さん危ないから…」

そう言って理人は私をベッドに横にした

 
 理人は私の下着を投げ捨てると、自分も脱いだ
私の両脚をぐいっと押し開きそこへ指を伸ばした

 濡れた音を立てながらそこを上下にゆるゆると撫でる

 「…あぁっ」

私は吐息と一緒に声が漏れた


 「ねぇ、ここに挿れていい?」

そんなことを聞かれても、ろくな返事も返せない

 「ん…」


 理人は自身のソレを私の中にゆっくりと深くまでねじ込んで、長い息を吐いた
それから浅い所で動き始める
私も理人のリズムに合わせて腰を動かす

 
 「…慶さんやだ!ヤバいから、それ…」

理人に嫌がられたところでどうしようもない
こうしないと私も気持ちよくなれないのだ

 そのうち理人が私の腰を両腕で強くホールドした

 「ダメだって、もう…これで気持ちよくなって!」

そう言って理人は深い所を突き上げた
強く擦られて体中が痺れる


 下腹部に突き上げる快感と理人の息遣いを聞きながら
私は理人の首に噛みついた

 「あああっ…理人………!」

つま先から脳まで電気が走るように、身体がガクガクと痙攣した


 「んっ…!」

私を攻め立てていた理人もそのうち動きを止めた…



 






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