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第1章「旅立ち」
第3話「真実を求めて」
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ケニーから自分の本当の出生について話を聞いたその日の夜ご飯を食べている時に、ロイはケニーとセイラに話があると言い、3人は夜ご飯を食べ終わってから、いつもご飯を食べている部屋から、居間に移動した。
そして、それぞれソファーに座った。
「父さん、母さん、2人が今日、言ってくれたように俺の本当の出生のことが解っても、俺にとっての両親は2人だよ。それはどんなことがあったとしても変わらない」
ロイは凛とした声と口調でそう言った。
「ロイ」
セイラはロイのその言葉に涙ぐんだ。
「だけど、アレンが攫われ、もしかするとアレンが攫われたことが俺に関係することなのかもしれないのなら、俺は俺が本当は何者なのかを探しに旅に出たい。勿論、それはアレンを探す目的もある」
「ロイ」
セイラは今度はロイの言葉に青ざめた。
「旅に出るって何処に行くの? アレンだって何処にいるかも解らないのに」
セイラが少し強い口調で言った。
するとそんなセイラの方をケニーが見て、セイラにケニーは首を左右に振った。
そんなケニーを見て、セイラははっとしたような表情をして黙ってしまった。
そして、その後すぐにケニーが、
「ロイ、お前に本当のことを話さないといけない時が来たら、お前が自分が何者なのか探しに行きたいと言う気はしていたよ」
そう言った。
「それに今はお前が言うようにアレンのこともあるからな」
「父さん」
ロイがそう言った後、ケニーはソファーから立ち上がり、居間に置いてある大きな棚の上の方にある小さな引き出しから、小さな青い箱を取り出し、その箱をロイに手渡した。
「父さん、これは?」
「開けてみなさい」
ケニーにそう言われて、ロイはまるで結婚指輪が入っているような感じの青い箱の蓋を開けた。
すると中にはとても深い青色の石のペンダントが入っていた。
そして、そのペンダントには何か紋章のようなものが刻まれていた。
「ロイ、そのペンダントはお前と出会った日にお前の首に掛けられていたものなんだ」
ケニーが言った。
「俺の首に?」
「ああ、赤ん坊の頃から首に掛けられているということは、きっとよっぼど大事なものなんだと思う。だから、ずっと大切にしまってあったんだ。そして、ロイ、お前に真実を話す時が来たら、その時にお前に返そうとも思っていた。これは父さんの感でしかないけど、そのペンダントは今後、お前の自分探しに役立つと思うから、これからは、このペンダントは肌身離さず持っていなさい」
「父さん」
「ロイ、正直に言うと父さんも本当は母さんと同じで旅に行ってほしくはない。だけど、アレンが攫われ、キャンプ場で会った男がお前に言った言葉を聞いたら、俺はお前が自分探しの旅に出るのは必然的なことなんだと思う。だけど、ロイ、1つだ約束してくれ。自分探しの旅が終わったら、必ずまた父さんと母さんのところに帰ってくると」
「ああ、約束するよ! アレンが見つかり、俺が本当は何者か解かったら、必ずまた、父さんと母さんのところへ帰ってくるよ! その時はまた、俺は父さんと母さんの子ども以外の何者でもなく、2人の子どもとしてまた過ごすから!」
ロイがそう言った後、3人は立ち上がり、そして、3人で抱きしめ合った。
そして、ロイは明日、旅の準備を整えて、明後日の早朝にこのハンク村から自分探しとアレン探しの旅に出ることにした。
そして、それぞれソファーに座った。
「父さん、母さん、2人が今日、言ってくれたように俺の本当の出生のことが解っても、俺にとっての両親は2人だよ。それはどんなことがあったとしても変わらない」
ロイは凛とした声と口調でそう言った。
「ロイ」
セイラはロイのその言葉に涙ぐんだ。
「だけど、アレンが攫われ、もしかするとアレンが攫われたことが俺に関係することなのかもしれないのなら、俺は俺が本当は何者なのかを探しに旅に出たい。勿論、それはアレンを探す目的もある」
「ロイ」
セイラは今度はロイの言葉に青ざめた。
「旅に出るって何処に行くの? アレンだって何処にいるかも解らないのに」
セイラが少し強い口調で言った。
するとそんなセイラの方をケニーが見て、セイラにケニーは首を左右に振った。
そんなケニーを見て、セイラははっとしたような表情をして黙ってしまった。
そして、その後すぐにケニーが、
「ロイ、お前に本当のことを話さないといけない時が来たら、お前が自分が何者なのか探しに行きたいと言う気はしていたよ」
そう言った。
「それに今はお前が言うようにアレンのこともあるからな」
「父さん」
ロイがそう言った後、ケニーはソファーから立ち上がり、居間に置いてある大きな棚の上の方にある小さな引き出しから、小さな青い箱を取り出し、その箱をロイに手渡した。
「父さん、これは?」
「開けてみなさい」
ケニーにそう言われて、ロイはまるで結婚指輪が入っているような感じの青い箱の蓋を開けた。
すると中にはとても深い青色の石のペンダントが入っていた。
そして、そのペンダントには何か紋章のようなものが刻まれていた。
「ロイ、そのペンダントはお前と出会った日にお前の首に掛けられていたものなんだ」
ケニーが言った。
「俺の首に?」
「ああ、赤ん坊の頃から首に掛けられているということは、きっとよっぼど大事なものなんだと思う。だから、ずっと大切にしまってあったんだ。そして、ロイ、お前に真実を話す時が来たら、その時にお前に返そうとも思っていた。これは父さんの感でしかないけど、そのペンダントは今後、お前の自分探しに役立つと思うから、これからは、このペンダントは肌身離さず持っていなさい」
「父さん」
「ロイ、正直に言うと父さんも本当は母さんと同じで旅に行ってほしくはない。だけど、アレンが攫われ、キャンプ場で会った男がお前に言った言葉を聞いたら、俺はお前が自分探しの旅に出るのは必然的なことなんだと思う。だけど、ロイ、1つだ約束してくれ。自分探しの旅が終わったら、必ずまた父さんと母さんのところに帰ってくると」
「ああ、約束するよ! アレンが見つかり、俺が本当は何者か解かったら、必ずまた、父さんと母さんのところへ帰ってくるよ! その時はまた、俺は父さんと母さんの子ども以外の何者でもなく、2人の子どもとしてまた過ごすから!」
ロイがそう言った後、3人は立ち上がり、そして、3人で抱きしめ合った。
そして、ロイは明日、旅の準備を整えて、明後日の早朝にこのハンク村から自分探しとアレン探しの旅に出ることにした。
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