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第14話「幸せの後で」
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次の日はせっかく大阪に来たので、テレビでよく見るUSJに行くことにした。
美香もまだ行ったことがないって言っていたので、2人ともUSJに行くのは初めてだった。
夏休みということもあり、かなり人がいたけど、それでも十分に楽しめた。
美香は絶叫系があまり得意ではないので、乗り物は美香も大丈夫そうなものを選び、また、夏休みということもあって、イベントも充実していたので、それも美香が楽しめそうなものに参加した。
USJのキャラクターのパレードも見て、本当に楽しかった。
そして、USJからの帰りの道で偶然にも花火があがって……。
それを美香と手を繋いで見ていた。
花火は綺麗だけど散ってしまい、その時の花火をもう2度と見ることはできなくて、儚いものだけど、美香と見た今の花火は俺の心の中ではずっと鮮明に覚えていることだろうと思った。
それだけ美香といるこの時間は俺にとっては凄く大切で、また、本当に幸せなものだった。
できればこのままずっと美香と一緒にいたい。
遠く離れた場所ではなく、美香に何かあったら、美香が悲しんでいれば、美香が俺に会いたいと言ってくれれば、せめてすぐに駆けつけられる場所にいつもいたい。
だけど、それは今は絶対に叶わないことだというのも解っていて。
俺はそう思いながら美香と繋いでいる手に力を込めた。
すると美香は俺の方をじっと見た。
だけど、美香は何も言わなかった。
もしかしたら、美香も俺と同じようなことを思ってくれているのだろうか。
俺はそんなことを思いながら、だけど、美香に、
「花火、終わったな。ホテルに戻ろうか」
心で思っていることは何も伝えずにそう言った。
美香と一緒に過ごしていると時間はあっという間に過ぎてしまい、俺はもう東京へ帰る日になってしまった。
できるだけ一緒にいたいから、最終の新幹線で帰ることにしていた。
そして、とうとう俺が新幹線にもうすぐ乗らなきゃいけないという時間が来てしまった。
俺達はすでに新幹線のホームにいた。
「美香、夏休みの間にまた絶対に俺、美香に会いに大阪に来るから」
俺はそう言い美香を抱きしめた。
人が周りにいるけれど、気にはならなかった。
「うん、ありがとう。だけど、私も実家に来月のどっかでは帰るから。その時は必ず連絡するからね」
「ああ、絶対な」
俺がそう言った後、とうとう俺が乗らなきゃいけない新幹線がホームにやってくるアナウンスが流れた。
ああ、行かなきゃいけないんだな。
やっぱりもう少しいるようにしたら良かったな。
俺はそう思いながら美香を更に強く抱きしめて、その後、キスをした。
そして、俺は東京に帰る新幹線に乗った。
新幹線の自分の指定座席に着いて、俺は溜息を吐いた。
俺の席は窓際だったから、窓の外を見ながら。
たった今、美香と別れたばかりなのにもう美香に会いたいなんてな。
俺、どれだけ美香が好きなんだろう。
俺はそう思いながら、美香にLINEでもしようかなとズボンのポケットに入れていたスマホを取り出し、ロックを解除して画面を開けた。
するとLINEが来ていたので、俺は何気なしにLINEの画面を見た。
来ていたLINEは誰から来たのか解らなくて、購入したことのあるスタンプのところからよく来る宣伝がまた来たのかと思っていた。
「え」
だけど、俺が開いたLINEの画面に表示されたのは俺がそんな風に思わず声をあげてしまうものだった。
画面に表示されていたのは―美香が俺の知らない男性に抱きしめられている画像だったから。
美香もまだ行ったことがないって言っていたので、2人ともUSJに行くのは初めてだった。
夏休みということもあり、かなり人がいたけど、それでも十分に楽しめた。
美香は絶叫系があまり得意ではないので、乗り物は美香も大丈夫そうなものを選び、また、夏休みということもあって、イベントも充実していたので、それも美香が楽しめそうなものに参加した。
USJのキャラクターのパレードも見て、本当に楽しかった。
そして、USJからの帰りの道で偶然にも花火があがって……。
それを美香と手を繋いで見ていた。
花火は綺麗だけど散ってしまい、その時の花火をもう2度と見ることはできなくて、儚いものだけど、美香と見た今の花火は俺の心の中ではずっと鮮明に覚えていることだろうと思った。
それだけ美香といるこの時間は俺にとっては凄く大切で、また、本当に幸せなものだった。
できればこのままずっと美香と一緒にいたい。
遠く離れた場所ではなく、美香に何かあったら、美香が悲しんでいれば、美香が俺に会いたいと言ってくれれば、せめてすぐに駆けつけられる場所にいつもいたい。
だけど、それは今は絶対に叶わないことだというのも解っていて。
俺はそう思いながら美香と繋いでいる手に力を込めた。
すると美香は俺の方をじっと見た。
だけど、美香は何も言わなかった。
もしかしたら、美香も俺と同じようなことを思ってくれているのだろうか。
俺はそんなことを思いながら、だけど、美香に、
「花火、終わったな。ホテルに戻ろうか」
心で思っていることは何も伝えずにそう言った。
美香と一緒に過ごしていると時間はあっという間に過ぎてしまい、俺はもう東京へ帰る日になってしまった。
できるだけ一緒にいたいから、最終の新幹線で帰ることにしていた。
そして、とうとう俺が新幹線にもうすぐ乗らなきゃいけないという時間が来てしまった。
俺達はすでに新幹線のホームにいた。
「美香、夏休みの間にまた絶対に俺、美香に会いに大阪に来るから」
俺はそう言い美香を抱きしめた。
人が周りにいるけれど、気にはならなかった。
「うん、ありがとう。だけど、私も実家に来月のどっかでは帰るから。その時は必ず連絡するからね」
「ああ、絶対な」
俺がそう言った後、とうとう俺が乗らなきゃいけない新幹線がホームにやってくるアナウンスが流れた。
ああ、行かなきゃいけないんだな。
やっぱりもう少しいるようにしたら良かったな。
俺はそう思いながら美香を更に強く抱きしめて、その後、キスをした。
そして、俺は東京に帰る新幹線に乗った。
新幹線の自分の指定座席に着いて、俺は溜息を吐いた。
俺の席は窓際だったから、窓の外を見ながら。
たった今、美香と別れたばかりなのにもう美香に会いたいなんてな。
俺、どれだけ美香が好きなんだろう。
俺はそう思いながら、美香にLINEでもしようかなとズボンのポケットに入れていたスマホを取り出し、ロックを解除して画面を開けた。
するとLINEが来ていたので、俺は何気なしにLINEの画面を見た。
来ていたLINEは誰から来たのか解らなくて、購入したことのあるスタンプのところからよく来る宣伝がまた来たのかと思っていた。
「え」
だけど、俺が開いたLINEの画面に表示されたのは俺がそんな風に思わず声をあげてしまうものだった。
画面に表示されていたのは―美香が俺の知らない男性に抱きしめられている画像だったから。
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