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第4話「思いがけない出来事」
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美香への忘れられない想いを抱えていても、あたり前のように月日は過ぎていき、気がつけばもうゴールデンウィークに突入していた。
高校生の時とは違って、私立の大学のゴールデンウィークは、だいたいの学校が凄く長くて、俺が在籍している大学も今年は10連休だった。
社会人になって、大手の企業に勤めても、そういうところは多いみたいだけど。
現に俺の父親はまあ、誰でも知っているような名前の企業に勤めているんだけど、やっぱり、俺と同じで今年は10連休だし。
だけど、大学生の俺しか子どもがいない、うちの家庭は家族でもう何処に行こうとかもなく、また、俺も特別な予定はなく、2週間前に始めたラーメン屋のアルバイトに行くくらいものだった。
やっぱり、大学生なら、遊ぶお金はそれなりにいるかもしれないと思って始めたアルバイトだった。
だけど、わりと今のアルバイトが性にあっているのか、中々、楽しかった。
そして、ゴールデンウィークの連休、3日目の今日も俺はアルバイトに行っていた。
今日は午前10時から午後3時までのシフトだった。
俺がアルバイトをしているラーメン屋はそんなに店舗は大きくないけど、俺が通っている大学のわりと近くにあるからか、かなり流行っていて、結構、忙しいことが多かった。
今日のアルバイトの任務を終えて、俺は更衣室で制服から私服に着替えていた。
すると俺と同期で入って、同じ歳で、大学は違うけど、同じ大学生同士の吉住が、
「本田、今日の夜、何か予定ある?」
そう聞いてきた。
吉住も今日は俺と一緒の時間帯のシフトだった。
吉住は背が177cmくらいあって、顔も整っていて、まあ、誰が見てもイケメンタイプ。
だけど、髪の毛は金髪に近い茶髪で、何処となくちゃらそうに見えるから、遊んでいる奴みたいに見える。
まあ、確かに話してて、ちょっと、ちゃらいかなとは正直思うので、こいつの場合、容姿と性格は一致タイプなのかもしれないけど。
俺は身長が172cmだから、吉住の身長はやっぱり、少し羨ましいとは思う。
まあ、父親が169cmで、母親が155cmだったから、170cmの壁を超えれただけ有難いとは思うけど。
「え? 別にないけど」
「良かった! じゃあさ、急で悪いんだけど、今日、男女混合で食事に行くんだけど、本田も参加してくれね?」
「食事会?」
「ああ、実は男3女3だったんだけど、来る予定だった男が1人駄目になってしまって、人数が足りなくなってさ」
「それって、もしかして、あわよくば、いい子がいたら、カップルになりたい的なやつ?」
「まあ、そうとも言う。なあ、頼むよ。会費はお前の分はただにするからさ」
そうまで言われたので、俺は本当はあまり気乗りはしなかったけど、本田が誘ってきたその食事会やらに行くことにした。
気が乗らない食事会だったけど、そこで思いもかけず、同じ大学で同じ学科の女子と出会い、面識があったので、俺達は隣同士に座り、初めて色々とお互い、深く話して、思いの他、その女子―浅川と話すのは楽しかったので、今日の食事会はそれなりに楽しいものになった。
そして、食事会の後はカラオケに行こうということになり、俺もそのままカラオケに行くことにした。
カラオケに行って、暫くすると飲み物がなくなったので、俺はフリードリンクが置いてあるところに行こうとグラスを持って席から立ちあがった。
するとここでも俺の隣に座っていた浅川が、
「飲み物取りに行くの? 私も済んだから、一緒に行ってもいい?」
そう聞いてきたので、一緒にフリードリンクが置いてあるところまで行くことにした。
だけど、俺にとっては、そこで思いがけない出来事が起きた。
それは俺の知らない男性と美香が2人でいるところを目撃したことだった。
高校生の時とは違って、私立の大学のゴールデンウィークは、だいたいの学校が凄く長くて、俺が在籍している大学も今年は10連休だった。
社会人になって、大手の企業に勤めても、そういうところは多いみたいだけど。
現に俺の父親はまあ、誰でも知っているような名前の企業に勤めているんだけど、やっぱり、俺と同じで今年は10連休だし。
だけど、大学生の俺しか子どもがいない、うちの家庭は家族でもう何処に行こうとかもなく、また、俺も特別な予定はなく、2週間前に始めたラーメン屋のアルバイトに行くくらいものだった。
やっぱり、大学生なら、遊ぶお金はそれなりにいるかもしれないと思って始めたアルバイトだった。
だけど、わりと今のアルバイトが性にあっているのか、中々、楽しかった。
そして、ゴールデンウィークの連休、3日目の今日も俺はアルバイトに行っていた。
今日は午前10時から午後3時までのシフトだった。
俺がアルバイトをしているラーメン屋はそんなに店舗は大きくないけど、俺が通っている大学のわりと近くにあるからか、かなり流行っていて、結構、忙しいことが多かった。
今日のアルバイトの任務を終えて、俺は更衣室で制服から私服に着替えていた。
すると俺と同期で入って、同じ歳で、大学は違うけど、同じ大学生同士の吉住が、
「本田、今日の夜、何か予定ある?」
そう聞いてきた。
吉住も今日は俺と一緒の時間帯のシフトだった。
吉住は背が177cmくらいあって、顔も整っていて、まあ、誰が見てもイケメンタイプ。
だけど、髪の毛は金髪に近い茶髪で、何処となくちゃらそうに見えるから、遊んでいる奴みたいに見える。
まあ、確かに話してて、ちょっと、ちゃらいかなとは正直思うので、こいつの場合、容姿と性格は一致タイプなのかもしれないけど。
俺は身長が172cmだから、吉住の身長はやっぱり、少し羨ましいとは思う。
まあ、父親が169cmで、母親が155cmだったから、170cmの壁を超えれただけ有難いとは思うけど。
「え? 別にないけど」
「良かった! じゃあさ、急で悪いんだけど、今日、男女混合で食事に行くんだけど、本田も参加してくれね?」
「食事会?」
「ああ、実は男3女3だったんだけど、来る予定だった男が1人駄目になってしまって、人数が足りなくなってさ」
「それって、もしかして、あわよくば、いい子がいたら、カップルになりたい的なやつ?」
「まあ、そうとも言う。なあ、頼むよ。会費はお前の分はただにするからさ」
そうまで言われたので、俺は本当はあまり気乗りはしなかったけど、本田が誘ってきたその食事会やらに行くことにした。
気が乗らない食事会だったけど、そこで思いもかけず、同じ大学で同じ学科の女子と出会い、面識があったので、俺達は隣同士に座り、初めて色々とお互い、深く話して、思いの他、その女子―浅川と話すのは楽しかったので、今日の食事会はそれなりに楽しいものになった。
そして、食事会の後はカラオケに行こうということになり、俺もそのままカラオケに行くことにした。
カラオケに行って、暫くすると飲み物がなくなったので、俺はフリードリンクが置いてあるところに行こうとグラスを持って席から立ちあがった。
するとここでも俺の隣に座っていた浅川が、
「飲み物取りに行くの? 私も済んだから、一緒に行ってもいい?」
そう聞いてきたので、一緒にフリードリンクが置いてあるところまで行くことにした。
だけど、俺にとっては、そこで思いがけない出来事が起きた。
それは俺の知らない男性と美香が2人でいるところを目撃したことだった。
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