「伝説を超える時」

愛理

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最終章「最後の闘い」

第1話「いざ、闘いへ」

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    ファル、ラウル、リンナ、クラウスは長老に聞いたジェオスがいるという魔の城に向かっていた。
 魔の城はスカイ国から遥か北にあった。
 神様に貰った飛行機でそこまで行くことにした。
「とうとう来たな。この日が」
 クラウスが言った。
「ええ」
 リンナが返事をした。
「これで僕の育ての親やお城の皆や城下町の人達が助かればいいのですが」
 ラウルが言った。
「助かるさ。きっと」
 ファルが言った。
 そうして、飛行機は目的地に着いた。
「ここがジェオスのいる魔の城か」
 ファルが言った。
 魔の城はとても大きかった。
「皆、油断しないで行きましょう」
 リンナの言葉に3人は頷いた。
 そして、ファル達は魔の城へと入っていった。

 魔の城の中はとても入り組んでいた。
「すげーな。迷宮城よりも何倍も入り組んでやがる」
 クラウスが言う。
「でも、進むしかありません」
 ラウルが言った。
「あ、あれは?」
 ファルが指差して言った。
 ファルが指差したのはとある部屋だった。
     そこの部屋だけはドアがなくて、不思議に思ったので、4人はその部屋の中に入ることにした。
 中に入ると凄く広くて、何と部屋の中にお城があった。
「あれは僕のお城です」
 ラウルがもの凄く驚いたように言った。
「ああ。ここにさらわれてたんだな。行ってみよう」
 ファルはそう言い、4人はお城の中に入っていった。

 お城の中に入るとそこにはラウルの懐かしい人達がいた。
 皆、元気そうだった。
    ラウルは皆との再会をとても喜んだ。
 そして、その中にラウルの育ての両親もいた。
「お父様、お母様」
 ラウルは育ての両親を見つけた途端に両親の所に駆け寄って、嬉しそうに言った。
    そして、2人とラウルは抱きあった。
「ラウル、よくぞ無事でいてくれた。でも、ここに来たということは、とうとうジェオスを倒しに行くということなんだな。でも、ジェオスは半端なく強い。心して、そして、気をつけて行くんだぞ」
 ラウルの育ての父親が言った。
「解りました。でも、僕は必ずここから皆さんを助け出します」
 ラウルがそう言った後、
「誰だ?」
 そう低い声がした。
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